何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「バトルフロント」感想 ジェイソン・ステイサムがカッコいいけどなんか雑

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どうもきいつです


アクション映画「バトルフロント」観ました

チャック・ローガンの犯罪小説を原作に
かつて麻薬潜入捜査官だった男と麻薬密売人との壮絶な戦いを描いた2013年のアクション映画

製作と脚本はシルヴェスター・スタローン
監督は ゲイリー・フレダー
主演はジェイソン・ステイサムが務めています

 

あらすじ
娘のマディのため穏やかな生活を送ると決めた元麻薬潜入捜査官のフィル
亡くなった妻の故郷へ移り住んだ彼らだったが
町を支配する麻薬密売人のゲイターに目をつけられる
娘を守るためフィルは1人でゲイターに立ち向かうことを決意する

 

感想
アクションご派手でカッコよく
ジェイソン・ステイサムは無敵で超カッコいい
ただ、すごく雑な印象
主人公の信念もブレてる気がするし…

 

ジェイソン・ステイサムとシルヴェスター・スタローンのタッグ
という事で前から気になっていた作品
Netflixで配信されていたので観てみました


大物アクションスター2人が組んでいるので
ド派手な激しいアクションを期待してましたが
思ったほどアクション重視ではなく
どちらかと言えばちょっと落ち着いた印象

とは言え
派手な爆発やカッコいい銃撃戦も見れる映画でした


まず、アクションシーンですが
これは個人的にもかなり好きな部類

無駄に大爆発して建物が燃え上がったり
主人公が容赦なく人を殺しまくったり
派手なカーチェイスがあったりと

ちょっとバカっぽいアクションが多い
でも、それがいい

ジェイソン・ステイサムとシルヴェスター・スタローンなんだから
こんなアクションを求めてましたし
かなり満足できました

特にジェイソン・ステイサム扮するフィルは
とにかく強すぎる
こいつ絶対に負けないだろ
と思わされる安心感

元麻薬捜査官という肩書きがあって
だから強いという設定ですけど
そんなの関係ない

肩書きがどうとかではなくて
ジェイソン・ステイサムだから強いって感じ

ジェイソン・ステイサムが弱いわけないんですよ
だってジェイソン・ステイサムなんですから
超巨大ザメに肉体だけで挑み倒す男なんですから

本作でもジェイソン・ステイサム無双で
ピンチになったところで全然不安にもなりません
ジェイソン・ステイサムが負けるわけないんですからね

敵を容赦なくブッ倒していくジェイソン・ステイサム
それを見せてくれただけでも満足できます
こっちもそれを観たいわけですから

 

そんな感じで
それなりに満足ができましたけども
不満もあったりします

特にストーリーはちょっと雑すぎるような気もする

スケールが小さい上にそんなにドラマが深いわけでもなく
主人公や敵の行動原理もふわっとしてると思います

戦いの始まりが子どものケンカから発展していく
というのは面白い導入だと思いました
そんな些細なことからとんでもない戦いに広がっていくのは面白い
最終的には麻薬密売組織との殺し合いにまでなっていくわけですし

ただ、やっぱり突き抜けていないと言うか
もう少しスケールが大きくなってもよかったように思う

結局、最後までこじんまりした話で終わってしまうのはもったいなかったです

それに途中からは
何で戦ってるんだろ?
と、映画の中の出来事と映画を観ている自分との間に温度差を感じてしまいました

子どものケンカのトラブルも
いつの間にかしれっと解決してましたし
悪ガキの家庭なんかも問題を抱えてる描写があったわりに
さほど深く掘り下げるわけでもなく
なんとなく解決した風になってたり

やるならちゃんと見せてくれよと…
その辺が中途半端なんですよね

投げっぱなしてちゃんと回収していない部分が多くて
そこが消化不良


主人公フィルに関しては
平穏な生活を望んでいるというわりには
やたらと暴力的で何でもかんでも暴力で解決しようとするから
言ってることとやってること矛盾してない?
と、すごく引っかかる

自分からトラブルを悪い方向に発展させてるんですよね
こいつは何がしたいんだよと思ってしまう

捜査官時代に犯人の命を救えなかった後悔があるのかな?
と思わされていたけど
簡単に人殺しまくったりもしています

で、最後は娘が見ているからとボスを殺すのをやめますけど
そこまでに散々殺してるからね
娘の前で同級生の父親をのしてるし
娘めっちゃ引いてたし

そんな主人公なので
ちょっとブレブレなのは否めません

スタローンが脚本ということで
スタローンらしい強すぎる男の哀愁みたいなのは感じれて
そこは好きな部分ではありましたが

だからこそ
もう少し芯の通ったキャラに仕上げてほしかったです


そして、敵はちょっとショボすぎる

町を裏で牛耳っているゲイターなんですが
登場したときは
悪いやつだけど悪人なりに信念を貫くタイプの敵だと思わされる
でも蓋を開けてみるとなかなか小物の雑魚

頭が良さそうな雰囲気を醸し出しているけど
実際はかなりバカ

てか、ゲイターが執拗にフィルを狙う理由が途中からなくなってくる

はじめは妹家族とフィル家族との間にトラブルが発生して
妹の頼みで仕方なくって感じで争い始まりますけど

途中からはゲイターがノリノリで
妹のほうが少し引いてしまうほど

ゲイターのそのモチベーションはどこから来たんだよと…
とにかくゲイターがよくわからんキャラになっていたと思うんです
なので、あまり敵としては魅力がありませんでした

あと、ゲイターの妹やその旦那も途中からいい奴っぽくなってたけど
そもそも元凶はお前らだから

家庭に向き合って心を入れ換えたのはわかるけど
発端となったトラブルはちゃんと解決してないし

せめてフィルやフィルの娘に謝るくらいはしろと思う

勝手に自己満足みたいな解決を見せられても
こっちとしては全然腑に落ちない


モヤモヤとさせられるものが多くて
そんなにすっきりしないストーリーでした

そんなことなら
もっとアクションを多くして
力技で最後まで見せてくれたほうがよかったかも

変にドラマを描こうとせず
アホな脳筋アクションのほうが楽しめたと思います

ジェイソン・ステイサムとシルヴェスター・スタローンのタッグなんだから
無駄にひたすらアクション
みたいなのを見せてほしかったかな…

 

ジェイソン・ステイサムが強すぎるのは最高でしたし
派手なアクションに満足はできましたけども
ストーリーが足を引っ張っていたと思います

本音はもっとアクション重視のアホすぎるくらいの映画が観たかった

 


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