何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ワンダーウーマン1984」感想 普通につまらない クソ長い2時間半

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どうもきいつです


アメコミ映画「ワンダーウーマン1984」観ました

全世界で大ヒットした
DCコミックの実写映画「ワンダーウーマン」の続編
DCエクステンデッド・ユニバースの第9作目として作られたアクション大作です
ワンダーウーマンことダイアナの前に新たな敵が立ち塞がります

監督は前作と同じくパティ・ジェンキンス
主演も前作と同じくガル・ガドットが務めています

 

あらすじ
スミソニアン博物館に勤める考古学者のダイアナには
最強の戦士ワンダーウーマンというもう一つの顔があった
そんな彼女の前に実業家マックスが現れる
彼は禁断の力を手に入れ世界の均衡が崩れていくのだった
人類滅亡の危機を防ぐためワンダーウーマンは戦いに挑む

 

感想
あまりにストーリーがつまらなすぎる
ツッコミどころもめっちゃ多いしメッセージもなんか稚拙
期待していたアクションも少な過ぎて拍子抜けでした
ある意味いつものDCEUクオリティ

 

DCEUの新作映画ということで
期待して観に行ってきました

最近のDCEUの作品はなかなか面白いのが多かったので
本作にもかなり期待してた

コロナの影響でハリウッド大作がことごとく公開延期する中で
本作のような映画が公開されものすごく楽しみだったんですよ


でも、実際に観てみると…

ちょっと期待しすぎたのかもしれません

前作の「ワンダーウーマン」はそこそこ楽しめたのもあって
今回もそれなりに楽しめる映画だと思っていたんですが
なんかすごく眠い映画でした

2回くらい寝そうになりましたよ…

 

本作は2時間半とかなり長い映画
でも、こんなに長い映画ですが中身は薄い
結局、この映画は何を伝えたかったのか?

クソ長い2時間半でした

てか、DCEUの映画は毎回長すぎるんだよ

 

まあ、映画の長さは百歩譲って置いておいて
この映画で最も不満なのが
アクションシーンの少なさ
これが本当に納得いかない

2時間半もあるくせに
見せ場のアクションシーンは3つくらい
あとはほとんどダラダラとしたドラマパートで眠くなる

CMや予告で流れているアクションシーンがほぼ全て
それほど極端にアクションが少ないんですよ

個人的には
どんなに内容が薄くてしょうもないストーリーでも
アクションがド派手でテンションが上がる映画なら大好物なんですけど
本作はそういう面白さもほとんどない

アクションが少なくても
すごいアクションを見せてくれれば
それだけでも満足はできますが

そんな数少ないアクションに関しても
別にこの映画だからこその特別なものはなにもない

他のアメコミアクション映画を観れば事足りるような内容なんですよ…

確かにアメコミらしい激しいアクションではあるけど
特別盛り上がるようなものはなくて
やってることも今まで見たことのあるようなものばかり
他のアメコミ映画の方がアクションは面白いと思う

ワンダーウーマンが空を飛んでる姿なんか
すごくチープに見えてしまいました

この少ないアクションシーンを観るために
2時間半とお金を費やすのはちょっともったいないと思った

 

そして
ストーリー、キャラクター、設定、メッセージ性など
それらにセンスがないかな…
脚本が悪い


ストーリーは
ワンダーウーマンことダイアナと
前作で死んだスティーブとの恋愛ストーリーがメイン

それと
不思議な石の力を手に入れたマックスとの戦いが描かれます

そもそも、ダイアナとスティーブの恋愛は前作で十分やってるし
その上、最後は別れなければならないと
ストーリーの流れもほぼ同じ

その恋愛描写もやたらといちゃつくだけと
すごく薄っぺらくてくどいだけ

こういうシーンが無駄に多くて基本的に退屈なんです

2時間半と長い映画だけど
2時間半なければ描けない内容なのかというと
全くそうではなくて
無駄に長いだけの2時間半です

それに敵との決着のつけかたも盛り上がらなくて
最後まで拍子抜けでした

ワンダーウーマンの演説で
人々の良心だよりのご都合主義な結末
終盤の場面は茶番でしかない

比較的評判のいい冒頭のシーンとかも
後の伏線になってるわけでもなく
あれなんだったんだという状態

完成度の高い冒頭のシーンが全く意味をなしてなかった

 

キャラクターはというと
これも酷くて
みんな全然魅力がない

主人公のワンダーウーマンも
前作に比べると最強感が薄くなってるし
内面も彼氏大好きなだけの頭の中がお花畑な女

演じるガル・ガドットが美しいから見映えはよくて魅力的には見えるけど
それに慣れてくると魅力も感じなくなってきます


それに敵も存在感が薄くて戦っても盛り上がらない

黒幕のマックスに至っては
目的がよくわからない

人の願いを叶えまくってるわりに
お前の願いはなんなんだよと…

話が進めばこいつの目的も明確にわかるのかと思いきや
結局よくわからんまま

最後は息子への愛情に気付きハッピーエンドっぽくなるけど
は?って感じですよね

マックスがどこに向かって走ってるのか謎なので
こいつの何が悪なのか
悪役としてどんな存在意義があるのか
そのへんがとてもフワッとしていて
敵としての魅力が全くなかった


あと、ワンダーウーマンと直接戦うバーバラ
こいつもよくわからん敵ですよね

ワンダーウーマンと対になるような位置付けのわりに
いまいち対にもなってないし
願いを叶えたあとにワンダーウーマンに立ちはだかる理由もよくわからん

マックスの思想に賛同してるとかならわかるけどそんな描写もなかったし
恋愛関係といってもそんなに深く感じないし
最後はあっけなくやられるし

こいつはなんだったの?

 

さらに設定もガバガバで
もうちょいどうにかならんかったのかと思う

特に全ての発端である
夢を叶える石

これの設定はホントに酷いと思う

何でも願いを叶えるというチートな石のわりに
スティーブの体は別人として蘇るという
よくわからんことをする

別に体ごと本人でよくない?

別人の体で蘇ることにストーリー上にも意味がなかったし
他人の体であることなんてほぼスルーでしたよ
無意味に複雑な設定にするところにセンスの無さが表れてますよね

願いを叶えた代償に関しても
ルールがいまいち存在しないというか

ワンダーウーマンは力を失う
バーバラは優しい心を失う
みたいに統一感がない

願いの大小によって違いがあるのかとか
願いは一度きりなのかとか
そういうのがフワッとしてて何でもありになってしまってます

てか、マックスの代償はなんだったのか?
寿命?
そのへんももっと明確にしろよ

あと、「願いを取り消す!!」って言ったら全て元通りなのもどうなの?

石のルールがあまりにテキトーで
ご都合主義の塊みたいになってる

 

メッセージ性なんて
欲をかいたら身を滅ぼす
ってことだろうけど

この映画があまりにご都合主義でなんでもありな内容だから
このメッセージも浅はかでくだらないものにしか思えない

願いを取り消せば代償は全てもとに戻るんですからね
そんな映画のメッセージにはなんの重みもないですよ


本当に無駄にクソ長くて
内容は薄っぺらい映画でした

最近のDCEUの映画は面白いものも多かったので期待してましたが
やっぱりDCEUでしたね
せめて「アクアマン」みたいになにも考えなくても楽しめる脳筋アクションの方が
振り切っていて楽しめたかもしれません

最近のDCEUの面白かった作品もギリ面白かったってくらいで
安定感はなかったから当然かもしれない
前作の「ワンダーウーマン」もギリだと思うし

とりあえずDCEUは
上映時間を短くする
そこから始めて

 


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