何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「がっこうぐらし!」感想 誉めるところがない 全てが平均以下

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どうもきいつです


ホラー映画「がっこうぐらし!」観ました

アニメ化もされ話題になった
海法紀光と千葉サドルによるコミックを実写映画化したサバイバルホラー
学校で生活する女子高生たちが生き残るためにサバイバルを繰り広げます

監督は「リアル鬼ごっこ」などの柴田一成
出演するのはアイドルグループ「ラストアイドル」から選ばれた
阿部菜々実、長月翠、間島和奏、清原梨央が務めています

 

あらすじ
胡桃、由紀、悠里の3人は学園生活部に所属し
学校で寝泊まりし24時間共同生活する日々を満喫していた
菜園で野菜を作り、みんなでご飯を食べおしゃべりし
楽しい学園生活を送る彼女たちの前に“かれら”が忍び寄る

 

感想
ゾンビ映画で新しいことをしようとしているのはわかる
でも、中身が空っぽ
ただそれっぽいことをしてるだけ
全てが中途半端で平均以下
作っている人たちはこれを面白いと思ってるのか?

 

公開当時は若干炎上して少し話題になっていた本作
原作を知らなかったし当時は完全にスルーしてましたが
Netflixで配信されているのを見つけて
軽い気持ちで観てみました


まず、炎上の件の話をすると

簡単に言えば
ほのぼのした学園もののようで実はゾンビものでした
というのを映画のポスターでネタバレしていた
ってことに関して原作ファンが文句を言ってた
みたいな感じです

マジしょうもない炎上

そもそも、その程度のネタバレで面白くなくなる作品は面白くないですよ

まあ、それは置いといて
本作の内容の話をします

 

単純につまらなかったな
って印象です
てか、誉めるところがないかも…

ネタバレ云々で炎上してたけど
もし、何も知らずに見ていたとしても
この映画を到底面白いとは思えない


この映画を観て思ったのは
考えて作られてないなということ

この世界観にこの設定で
どうすれば面白くなるのかを全然考えていないと思う

女子高生のほのぼの青春学園ものにゾンビ映画を混ぜてみました
という面白そうなアイデアを
何も考えずに映像化しただけの作品なんですよ

だから、結局中身が全然なくて
本当に空っぽな映画
時間の無駄だったなと思ってしまいました


この映画の最悪なところは
女子高生の青春映画としても
ゾンビ映画としても
めちゃくちゃ中途半端です

両方とも見せようとはしてるけど
両方とも平均以下の糞レベル

やってることがそのジャンルのイメージでしかない

女子高生の青春映画はこんな感じだろ
ゾンビ映画はこんな感じだろ
みたいなレベルでしか表現されていません

オリジナリティ以前の問題で
そもそも想像をしていない

ゾンビが蔓延る学校の中で女子高生たちがほのぼの過ごすけど
この状況なら
彼女たちの言動はどうなるのか
どんなドラマが生まれるのか
彼女たちにどんな思いがあるのか
などを全然描かずに

ただ青春っぽいことやゾンビっぽいことをやってるだけ
そして、そんな薄っぺらいことをひたすら繰り返すだけ

観ていて全く感情が湧かなくて
心が無になっていた


そんな適当さが完全にあらわになっていたのが
ラストの卒業式のシーン
これがこの映画の全てを物語っていると思う

学校から出ていくけじめのための卒業式で
自分達だけの手作りの卒業式をするわけですが
ここで登場人物たちが感極まって泣きます

でも、泣く理由がない
なんでこの子たちが泣いているのか不明です

学校を出て離ればなれになるわけでもなく
学校に大切な何かを残していくわけでもない

じゃあ、なぜ泣いてるのかというと
卒業式は泣くものというイメージがあるから
ただそれだけなんですよ

こういうところが本当に浅はかで
人間を全く描いていないんだなと感じさせられる
と言うか、描く気すらないのかもしれないですね

 

そして、中身が空っぽというだけでなく
外側の映像もやっぱりダメで
全然、設定を生かしきれていないなと思います

ゾンビが蔓延る世界での女子高生の青春ドラマ
というアイデアアイデアはとても面白くて斬新です

それを生かしさえすれば面白いものが絶対に生まれるはず
映像だって面白くできるはずなんですよ

でも、この映画はそこも全然生かしていなくて
映像も全部中途半端

シュールな設定なのに映像が全然シュールじゃないんです
すごくもったいない

女子高生たちの学園生活はやたらと小綺麗
ゾンビはそれなりにリアルでキモい
でも、この2つ要素が別物になってるところにセンスのなさを感じます


正直、この映画にゾンビとのアクションシーンなんて全く要らなくて
重要なのはキラキラした女子高生の学園生活なんですよ
そこをどう見せるかが重要

ゾンビと戦うシーンなんて今さら新鮮さはなく
この映画でわざわざ見せる必要なんてない

ゾンビだらけの荒廃した汚ならしい学校の中で
ボロボロで血だらけになりながらも
キラキラした女子高生らしく可愛い生活を過ごす女の子たち
そんな映像を見せるだけでも斬新で面白くなったと思う

そんな世界で
それっぽいだけじゃない本気の学園ドラマを描けば
シュールだけど重みのある物語になったかも

ラストの卒業式のシーンだって
やたらみんな綺麗な風貌で綺麗な教室の中で卒業式をするけど
ここだって汚い教室でボロボロの姿なら感動できたと思う

いいシーンだから全部綺麗にする
という発想がセンスないですよね


あと、せっかく可愛いアイドルを使ってるんだから
もっとグロくしろよとも思った

清純派アイドルにグロいシーンってだけでギャップが生まれて
それだけでシュールでインパクトが生まれるだろうし

まあ、アイドルだからこそ
できないのかもしれませんが

 


そして
この映画はアイドル映画として素晴らしい
みたいな感想を見かけましたけど

正直、アイドル映画としてもクソだと思う

全然アイドルの魅力を引き出してないです

この子たちの大ファンなら姿を見れるだけで嬉しいかもしれないけど

それ以外の人たちが
この映画を観て彼女たちに興味が湧くとは到底思えません

そもそも
キャラクターが薄っぺらくて個性が全然ないし
それを演じている彼女たちも
演じているというよりはセリフを喋らされているって感じ

実際のアイドルたちの魅力や個性が出ているとは思えなくて
単純に顔が可愛いってだけ

ただ、顔の可愛さなんてどうでもよくて
そこを絶賛している人たちも薄っぺらいですよね

ちょっとエロを押し出してるシーンなんかもそれなりにあったけど
それも酷いかなと思う

短いスカートで脚を出していたり
スカートをヒラヒラさせていたり
お腹がチラチラ見えたり
そういうのがとても多かった

でも、露出すればエロいと思っているところにもセンスが感じれないですね

露骨に出せばいいってもんじゃない
むしろ出しすぎれば下品に見えますよ
本作もちょっと下品

とりあえずヤッてればエロいって発想のショボいAVと同じ

エロの本質はそこじゃないですから

こんなあざといエロなんて
アイドルのイメージダウンでしかないですよ

エロに真摯に向き合えば
必然的に上品になるしアイドルの魅力にも繋がってくる

アイドルの魅力を引き出したいなら
それくらいは考えるべき


この映画を観ても
「ラストアイドル」に興味が湧いたり
ファンになったりはしないでしょうね

 

本当にいいところが全くなかった映画
表面的に見たら面白いと思える人もいるかもしれないけど
僕はこの薄っぺらい作品作りには全く好感が持てない

青春映画としてもクソ
ゾンビ映画としてもクソ
アイドル映画としてもクソ
嫌い

 


がっこうぐらし!