何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

特撮「魔進戦隊キラメイジャー」感想 シンプルでベタだけど面白い

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どうもきいつです


特撮ドラマ「魔進戦隊キラメイジャー」観ました

202年3月から2021年2月まで
テレビ朝日系列で毎週日曜日に放送されていた特撮ドラマ
スーパー戦隊シリーズ第44作目となる作品です
モチーフは宝石と乗り物
宝石の王国クリスタリアの姫マブシーナに選ばれた個性豊かな5人が
地球侵略を目論む闇の帝国ヨドンヘイムに立ち向かいます

 

あらすじ
美しい宝石の国クリスタリアを滅ぼした闇の帝国ヨドンヘイムは
次の侵略のターゲットとして地球へやって来た
不思議な宝石キラメイストーンに選ばれた
為朝、瀬奈、時雨、小夜の4人は
キラメイジャーに変身しヨドン軍に立ち向かう
そして、高校生の充瑠の前にクリスタリアの姫マブシーナが現れ
キラメイジャーの最後の1人として充瑠を勧誘する

 

感想
いつものスーパー戦隊以上にかなりベタで王道な内容
ポップで明るい雰囲気の作風に最後まで楽しんで観ることができました
シリアスさやストーリーの捻りはほぼ無いけど
キャラクターがとても魅力的で
最後まで飽きずに見続けることができました

 

「魔進戦隊キラメイジャー」の放送が終了したので感想を書きたいと思います

スーパー戦隊はここ最近は欠かさず毎年観ていて
今回のキラメイジャーも当然のごとく最後まで観ました

前作のリュウソウジャーは
ここ最近のスーパー戦隊と比べると王道なスーパー戦隊ではありましたが

とは言え
かなりストーリー重視であったり
全体の雰囲気がシリアスで若干暗め
完全な王道ではないかなって作品

それもあってか
とても地味な印象がある作品でもありました

 

そして、今回のキラメイジャーなんですが
より王道路線のスーパー戦隊です

基本的に1話完結でわかりやすい内容で
全体のストーリーもかなりシンプル
敵の地球侵略から地球を守る
ただそれだけが一貫して描かれます

複雑な人間関係とかも全然なくて味方と敵がはっきり分かれているし
味方が裏切る敵が仲間になる
みたいなこともありません

そして、すごくコミカルな作風で
リュウソウジャーみたいなシリアスさや暗さは全くなく
お気楽な作風でもあります

なので、本作はかなり子ども向けだと思います
子どもが楽しめるスーパー戦隊を意識してるのかもしれません


そして、本作は原点回帰な作品でもあって
かなりゴレンジャーを意識してると思う

まず、5人の色分けが
赤、青、黄、緑、ピンクとゴレンジャーと同じ
それに、個性的でバラバラの5人がそれぞれの特徴を生かしてチームとして戦う
というのもゴレンジャーっぽさがあります


あと、敵のデザインは明らかにゴレンジャーのオマージュです
頭に何かを乗っけてるというコミカルな出で立ち

ラグビーボールだったりマシュマロだったりもぐら叩きだったり
面白くてダサい見た目の敵が多かったです


そんな、ちょっと昭和っぽいダサさもあって
どこか懐かしさも感じれる
でも、古くさいとかマンネリとかではなくて
安定感のあるベタさって感じなんですよ

それに
ただベタで王道ってだけではなくて
ちゃんと毎週面白く観れるストーリーだったり
キャラクターみんなが個性的で魅力があったり
ベタだけど今っぽさも表現されていたりもする

原点回帰だけどそれだけで終わっていなくて
新しさや面白さもしっかりとある
そこがキラメイジャーの最大の魅力だと思うわけです


その中でも
キャラクターは本当に魅力的で
毎週このキャラクターたちを見たくて
欠かさずキラメイジャーを観ていたと思う

キラメイジャーの6人はもちろん
サブキャラクターや敵のヨドン軍
みんな個性豊かで観ていて楽しくなります

キラメイジャーのメンバーは
それぞれの能力もバラバラでみんな違った特技を持っています
それを生かして敵と戦う

リーダーの充瑠は戦士としては少し頼りないですが
イメージ力が飛び抜けていて突拍子もないことを思い付く
黄色の為朝はチームをまとめあげる頭脳
緑の瀬奈はスピードキャラ
青の時雨は剣士で強くてクール
ピンクの小夜は冷静で分析役
シルバーの宝路はパワー系

それぞれ役割が与えられていて
それがアクションにも生かされているので
戦闘シーンもとても面白くてなっています


それに、能力に違いがあるだけでなく
性格もバラバラで
それが良くも悪くも個性的なんです

それぞれの個性が長所であり短所でもある
個性的でなメンバーがお互いに作用したり
個人が壁にぶち当たり成長したり

そういうものが毎週のエピソードで描かれて
みんなそれぞれの個性を磨いていきます

個性を磨いて輝いていく多様性
というメッセージは現代だからこそものだし
そこには新しさも感じるんですよ

そして、その個性を磨いて輝くというテーマが
本作のモチーフである宝石ともマッチしている

最初は自信のない充瑠も
回を重ねるごとに自分の能力に気付き
それを磨き続けることで最後には世界を救ってしまうわけです

本作は
長所であっても短所であっても
それは両方その人の個性で
短所でもそれを受け入れて磨いていくことによって
魅力的な人間に成長していく
という姿が描かれているんです


特にエピソード37のキラメイグリーンこと瀬奈が5人に分身するエピソードはとてもよかった

この話は個性というテーマをかなりわかりやすく描いてるし
マイナスだと思っている性格も
それがあるから本来の力を発揮できるという
とてもいいメッセージが込められています

こういうエピソードは
本当に子どもに見せたいなと思わされます

 

そして、本作の戦闘シーンなんですけども
これもかなりシンプルなんですよね

武器は剣と銃だけだったりするし
最近のお約束でもある戦闘用のアイテムなんかは全然出てこない
個人専用の武器も追加戦士のシルバーが持ってるくらい

最近のスーパー戦隊にしろ仮面ライダーにしろ
戦闘アイテムを増やしてアクションのバリエーションを増やしていたりするわけですが
本作はその逆を行ってる

でも、そんなシンプルな戦闘ではあるけど
最終回まで全然飽きずに観れるんですよ

それはなぜなのかと考えると
さっきも言ったキャラの個性を生かした戦いというのもあるんですが

毎週、個性的な敵に合わせて工夫して戦っている
というのが大きいと思います

敵の能力や弱点に合わせて
キラメイジャーたちが工夫して敵に挑みます
そこが戦闘を面白く観れるポイントだと思う


同じ特撮の仮面ライダーと比べると
そこが大きく違いますよね
最近の仮面ライダーはただ戦ってるだけで戦闘に面白味が全然無いですし

僕の中ではそこに大きい差ができていて
最近は仮面ライダーよりもスーパー戦隊のほうが全然面白く観れています


アクションに関しては
スーパー戦隊は毎年面白く観れる工夫が凝らされていて
子どもだけでなく大人も楽しんで観れるシリーズになっていると思います

 

あと、個人的にはキラメイグリーンの瀬奈と敵幹部のヨドンナがすごく可愛くて好き
それだけで毎週キラメイジャーを観たくなってた
週末の癒しでした

 

シリアスが好きな人ならちょっとポップすぎて
好みに合わないかもしれません
でも、一見お気楽な作品に見えるけど完成度は高いと思います

わかりやすい作風だけど
込められたメッセージは今の子どもたちに是非見せたいと思わされる

毎週観たくなる楽しさもあるし
ここ最近のスーパー戦隊の中でもかなり好きな作品でした

 


スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー Blu-ray COLLECTION 1