どうもきいつです
ファンタジー映画「キャスパー」観ました
テレビアニメシリーズなどで人気を博した「キャスパー」を
CGを駆使して実写映画化した1995年のファンタジー映画
幽霊退治を依頼された親子と幽霊キャスパーとの交流が描かれます
監督はブラッド・シルバーリング
主演を務めるのは「アダムス・ファミリー」などに
出演したクリスティーナ・リッチです
あらすじ
幽霊専門にセラピーを行うハーヴェイ博士と娘のキャットは
幽霊屋敷から幽霊を追い出そうとするキャリガンから以来を受け屋敷に住み込むことになる
そこには意地悪なゴースト3人とキャスパーが住み着いていたのだった
そして、キャットは心優しいキャスパーに心を開いていく
感想
この時代らしいファミリー向けファンタジーって感じ
シンプルに楽しめるエンターテイメント
ベタなギャグにも笑わされた
そして、やっぱりクリスティーナ・リッチは可愛い
子どもの頃にテレビでやってるのを観た記憶がありましたが
ほとんど内容を覚えてなかったので久しぶりに観てみました
そして、久しぶりに観てみても
ほぼ思い出すこともなく
キャスパーってこんな見た目だっけ?
と思ってしまうほど
ほとんど初見みたいなもの
本作は完全に子ども向けのファンタジー映画です
大人が見るとちょっと子どもっぽすぎて乗れない映画かもしれません
でも、僕は結構楽しんで観れた
個人的には
この時代のノリが懐かしく感じれるし
まだCGがそこまで発展してないからこその
独特の雰囲気はとても好き
とは言え
本作はかなりCGを頑張っている映画
キャスパーをはじめとするゴーストたちはみんなCGで描かれています
半透明な姿にデザインはアニメ的でデフォルメされている
それなりに古い映画で
CGもまだ発展途上の時代なんですけど
意外と実写に馴染んでいてそこまで違和感がありません
全然、今の時代に見ても通用すると思う
もしかしたら今の邦画のCGよりも本作のCGのほうが全然レベルが高いんじゃないでしょうか
公開当時ならこのCGだけでも
見る価値のある作品だったかもしれません
それに、ただCGの技術が高かっただけでなく
見せ方も上手いんだと思う
CGがリアル重視ではなくてキャラクター性重視なんですよね
だから、キャスパーたちが血の通っている存在に感じれる
偽物っぽくなってない
CGって如何に想像上のものをリアルに見せるか
ということが大事ですけど
本作の場合は見た目をリアルにすることより
生きたキャラクターを生み出すことにこだわりを感じます
表情や体の動きなどにこだわりを持って作られていると思う
完全に表現はアニメなんですけど
キャラクターが生き生きして存在感が溢れているから
実写の世界にいても妙に馴染んでるんですよ
この映画はCGがリアルというだけでなく
描きかたがとても良かったんだと思います
で、CGが良かっただけでなく
ストーリーもなかなか面白いです
キャスパーとキャットの交流を中心に
少女の成長、淡い恋愛、親子の絆
などが描かれます
そして、悪者と戦ったりアドベンチャー的な展開だったり
エンターテイメントな楽しさもたくさんある
何よりシンプルでわかりやすい内容だから
子どもがちゃんと楽しめる映画になっています
子どもっぽいストーリーではありますが
大人の僕が観ても全然面白いと思える内容でした
全然深いストーリーではないけど
軽い気持ちで観るにはちょうどいい
如何にも子ども向けのエンターテイメントで
そこがこの映画の魅力です
ストーリーの中でのキャラクターの描きかたも良くて
みんなとても個性的です
キャスパーとキャットは純粋で可愛らしい
お父さんやゴースト3人組はいい意味でイカれてます
悪者2人はアホな感じがこの時代の映画っぽくて好き
このキャラたちを見てるだけで楽しいですね
キャット役のクリスティーナ・リッチは見た目もすごく可愛いです
「バッファロー’66」のクリスティーナ・リッチは超絶天使ですけど
子どもの頃の彼女も超絶天使ですね
あと、コメディー描写も好き
子ども向けでかなりベタな笑いが多いけど
だからこそ普通に面白いですよね
ゴースト3人組とお父さんの悪ノリな絡みは笑わされましたし
悪者の踏んだり蹴ったりな感じも面白い
学校の教室で
キャスパーが生徒たちの両足の靴ヒモを結んで
立ち上がったら全員ずっこけるってやつは
めっちゃベタすぎるけど
めっちゃ好き
笑いが変に捻ってないから
すごく笑いやすかったですね
概ね面白い映画ではありましたが
所々が雑なのは否めません
特に気になったのが
命が軽すぎる
謎の液体1つで生き返ってしまうのは
なんじゃそりゃと思ってしまうし
それありきで簡単に死んでしまう敵の女もちょっと…
父親が死んでしまうのもギャグすぎるし
そのあとあっさりと生き返ってしまうし
そもそも、生き返ることに誰も倫理的な疑問を抱かないという…
まあ、子ども向け作品だし
これくらいの軽さで良かったような気もする
重すぎたら重すぎたでなんか違うと思うし
それ以外にもかなりご都合主義な展開は多くて
ちょっと安っぽいかなとは思いました
あと、無駄だなと思ったのが
キャットの同級生の意地悪女とイケメン男子
この2人がなんかでしゃばってたけど
結局、必要なかったですよね
イケメンがキャットを不本意ながら騙したり
意地悪女がパーティーでキャットを驚かせようとしたり
なんかいろいろとやってたけど
ストーリー上で全く繋がっていなくて
それらが全然生きてなかった
てか、こいつらが何をしたいのかわからない…
そこまで邪魔には思わなかったけど
少し引っ掛かってしまいました
個人的には懐かしさも感じれる映画で
最後まで楽しんで観ることができました
CGのレベルは当時としてはかなり高いと思う
CGだけでなくセットなんかも当時の映画らしい作り込みで魅力的
アトラクションみたいで子どもは楽しいと思います
シンプルでわかりやすく
子ども向けエンターテイメントとして
とてもいい出来の作品なんじゃないでしょうか