何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ポラロイド」感想 新しいものはなにもない 古臭いホラー

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どうもきいつです


ホラー映画「ポラロイド」観ました

死を招くポラロイドカメラが巻き起こす恐怖を描いたホラー映画
カメラに撮られた人々が次々に命を狙われます

監督はリーブト版「チャイルド・プレイ」を手掛けたラース・クレブバーグ
「ITイット “それ”が見えたら、終わり。」のロイ・リーが製作を務めています

 

あらすじ
女子高生のバードはバイト先のアンティークショップで
古いポラロイドカメラを手に入れる
バードは友人たちやひそかに思いを寄せるコナーを被写体に写真を撮るが
撮影された人たちが次々と悲惨な死を遂げてしまうのだった

 

感想
そこまで悪くないような気もするけど
全体的に古臭さのあるホラー
特に斬新なものはなくて
やってることは今まで観たことのあるようなものばかりです
なんか全然魅力を感じない映画

 

Netflixで配信されてるのを見つけ
気になったので観てみました


別に期待していたわけではないですが
なんかすごく微妙だなと思いました

すぐに記憶から消えてしまうような映画かもしれない

めっちゃクソ映画ってわけではなく
かと言って面白いわけでもない

斬新さは全くなくて
安定した内容の映画ではあるんですけど
王道というよりはマンネリ

わざわざこの映画を観る必要なんてないな
と思わされました


この映画は初めて観た映画なんですけど
何故か既視感がある

何回か
前に観たことあったっけ?
と思ってしまうほど


ストーリーの流れで言えば「リング」みたいな話だし
主人公の設定もありがちな地味女子高生
呪いのポラロイドカメラとの戦いはジョジョでしたしね…
そして恐怖演出は普通すぎると思う

別にこの映画はパクリ映画ではないと思います
ジョジョっぽいのとかたまたまだろうし
「リング」は影響受けてたりするかもしれませんが

パクリというよりは
古臭い映画なんですよね

今さらこんな映画撮る必要ないだろ
ってくらいの
フレッシュさのないホラーです


そもそも呪いのカメラって発想があまりセンスを感じさせないです

ポラロイドカメラという
クラシックなアイテムをホラーの題材にしてるわけですけど

古い道具が呪われてるなんて
やりつくされてるわけだし

カメラに撮られたら死ぬっていうのもね…
この時代だと2周まわって結局古い

設定の時点で若干くすんでる映画だと思うんですよ


そんな古臭い設定でも
内容が攻めてるとか
斬新なことに挑戦してるとかなら
まだワクワクできたかもしれません

ただ、こっちもやっぱり古臭い

悩める女子高生が同級生とともに呪いに立ち向かう
仲間が次々と死んでいく
どんでん返しに次ぐどんでん返し

ストーリーも大したことをしてないんですよね
意外な展開もなく
淡々と無難なストーリーが消費されていくような印象


演出に関しても新しさは感じなくて
ありがちなホラーって感じです

暗闇からなにか迫ってくるとか
安心してからのびっくりとか
見えそうで見えないとか

とにかく見たことあるような演出ばかり

別に全てが斬新であれとも思ってませんが
1つくらい新鮮味のある面白い映像は見せてほしかった

オバケの造形も無難というか
今さらな見た目
怖くないとは言わないけど
もっと奇をてらってくれと思う


ホラー映画なんて飽和状態になってるジャンルですよ

だからこそ
そこをみんな手を変え品を変え
いろんなことに挑戦できるジャンルでもあるわけです

でも、この映画は隅から隅まで新しさのない無難なものばかり
新しいアイデアが全然ない


僕がホラー映画をよく観る理由は
いつものベタなものを観たいと思いながらも
そこから生まれる新しい何かに驚かされたいという気持ちがあるから

ホラー映画って突拍子のないアイデアや
見たことのない映像が見れたりするんですよ

作者の遊び心を全面に出せるジャンルだとも思います

本作は遊び心もないし
挑戦しようとする意欲もないし
つまらない映画だなと思った

 

で、この映画は完成度が高いってわけでもなくて
ツッコミどころもとても多いです
そんな点でもよくあるホラー映画ですよね…


1番気になったのは
呪いのルールにオバケ自身が縛られてること

自分が作ったルールに縛られてるってどういうことよ

このオバケ最後に写真に写された人を殺そうとするんです

なので後に別の人が映されるとターゲットが変わるわけです

そんなルールがあるのはわかるけど
誰かを襲ってる最中に別の人間を写すと
律儀に襲うのをやめてターゲットを変更する

プログラムされたロボットじゃないんだから…

そもそもそのルールは何のためにあるのか謎


オバケの倒し方にしたって
それ自分にも有効なんかい
と思ってしまった

ジョジョのバトルみたいになってるんですよね
相手の能力の裏をかくみたいな

てか、ジョジョにこんなスタンド能力あったしね

ホラーなのに変にルールを固めすぎて
よくわからん方向に行ってる

そのわりに
そんなにルールを活用してなかったりもするし
オバケがなんでもありな殺しかたをしたり

詰めが甘いなと思いました

 

あと、やっぱりストーリーが雑だったりもします

基本的に人物描写は薄くて
その上、キャラクターが定まっていない
最後まで登場人物に掴み所がないです

主人公でさえ言動にムラがある


それと、どんでん返しが2回あるけど
後出しジャイケンになってて全然盛り上がらないです

伏線もなく唐突に
実はこうでした!!
と言われても驚きもなにもない

呪いの真実を否定するどんでん返しがあって
さらにその否定を否定するどんでん返しがあります
これが話の繋がりもなく唐突に見せられるので
なにが嘘でなにが本当なのかわからなくなってくる

結局何が真実なんだよと

単純に後に明かされる方が真実なんですけど
シナリオが下手すぎると思います


他にも言動がご都合主義で
いちいち引っ掛かるところが多いです

暗闇に潜み光に弱いオバケだとわかっているのに電気つけないのは意味不明

そういうところにイライラしてしまいます

 

あと、もう1つ言いたいのは
画面が暗すぎ
見えにくいのでストレスが溜まりました

 

初めて観るホラー映画がこれなら
悪くはないかもしれません

ホラー映画をよく観る人からすれば
今さらすぎる映画なので全く魅力を感じれないと思います

すぐに記憶から消えてしまいそうな映画

 


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