何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

ゲームについて語りたい「LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-」 不気味な世界に魅了される

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どうもきいつです

アドベンチャーゲーム「LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア-」について語りたいです


ゲーム概要

2017年4月にバンダイナムコエンターテインメントよりPlayStation4などで発売されたアクションゲーム
後にDeluxe EditionがNintendo SwitchとPlayStation4で発売されました
開発はスウェーデンのゲーム会社Tarsier Studios

巨大な船に囚われた少女を操作し
様々な怪物から逃げ船からの脱出を目指すアクションアドベンチャー

 

ずいぶん前に発売されたゲームですが
おすすめしてもらったのでプレイしてみました

おすすめされる前から存在は知っていて
独特なビジュアルで気にはなっていたゲーム

実際にプレイしてみると
なかなか面白く個人的にはかなり好きなゲームでした

独特なビジュアルだけでなく
ゲームの内容も作り込まれていて
最後までビビりながらも楽しめました

 

まずはゲームとしてどうだったかの話をすると

普段あまりゲームをしない人でも取っつきやすいかなと思います

ボリュームはかなり少なめで
ゲームに慣れ親しんでるような人なら
1日でクリアできるんじゃないでしょうか

ゆったりとプレイしても数日でクリアできると思います

難易度もそこまで高くないと思うので
ゲームに慣れていない人でも
心折れずに最後までプレイできるはず


でも、めちゃくちゃ簡単ってわけでもなく
ゲーム好きの人なら物足りないってわけでもない

簡単なようで意外と難しい
と言うか不親切

これは悪い意味ではなくて
この不親切さがこのゲームを面白くしています


操作性だけで言えばかなりシンプル
今時のゲームにしては
かなり簡単な操作だけで進めていきます

主人公の動きは
左右前後に移動、走る、ジャンプ、掴む、ランプをつける
それくらいしかないです

さらに、奥行きはあるものの
フィールドは基本横に進んでいくだけ
昔ながらの横スクロールアクションに似た感じ

そして、進んでいく上で
部屋から脱出する方法を探したり
敵に捕まらないように逃げたり

敵を倒すといったこともほぼなく
ただひたすら次の部屋に進んでいくだけ
難しい操作なんてありません

謎解きに関してもそこまで難しくなかったりしますし
基本的にシンプルな操作にシンプルなステージ

それだけ聞くと簡単なゲームに思うかもしれません

でも、そこにプラスされるのが不親切


このゲームの何が不親切なのかと言うと
ほぼ全てが不親切です

まず、どんな謎解きがあるのかわからない
てか、謎解きがあるのかどうかもわからない
どこへ進めばいいのかもわからない
敵を倒せるのかどうかもわからない

わからないことだらけなんですよ

ゲームを始めた時点でも
謎の場所に放り出されて
右へ行くのか左へ行くのか…

はじめのうちは
とりあえず進めばいいだけですけど
行き止まりになったときに
そこにはヒントも全くなく何をすればいいのかも不明

謎解きしてその部屋から脱出する
ということは理解できるけど
ヒントもなく目的もなく
ただ部屋の中を動き回って考える

シンプルなゲームだけど
かなり頭をフル回転しなければ先に進めません

その不親切な理不尽さが
ゲームをやってる感に浸れるんですよ
すごく刺激的というか…


他にも不親切なことはたくさんあって

操作に関しても
例えば
ランプを使えば辺りを照らして画面が見やすくなりますが
別の行動をすると消えてしまう
物を運んだりするとランプは消えてしまいます

で、物を持ち上げるときは
ボタンを押しっぱなしにしなければならない
なので同時に何かするときは非常にやりにくいです

何かを掴んで先に進むってパターンが多いんですけども
何が掴めるのかすごくわかりづらかったりもします


操作以外なら
画面の暗さもかなり不親切
めちゃくちゃ見づらいです

場所によっては明るめの部屋もあるけど
暗い場所はとことん暗い

なんとなく進んでたら死ぬ
ってのはしょっちゅうで
とにかく暗くて見づらいんですよね


正直言って
この不親切さはストレスを感じるレベルなんですよ
普通にイライラしますから

とは言え
このイライラってゲームに必要だと思いますし

必要以上に動かしづらかったり
暗くて見えづらかったり
何をすればわからなかったり
そんな要素が多いからこそ
すごく集中してしまう

集中するといつの間にかゲームの中に引き込まれて
この独特なゲームの世界を心の底から堪能してしまってることに気付きます

 

そして、このゲームをさらに面白くしてるのが
ビジュアル、演出、展開だと思います

このゲームにはストーリーが全くありません
主人公の境遇や立場は謎
目的も不明で
ゲームを進めても謎が解明されることはなく
むしろより深まっていく

ストーリーがないので物語的な面白さもないわけですが
それ抜きでも引き込まれる要素がたくさんあります

中でも、独特なビジュアルで描かれる世界観がとても魅力的

かなりホラーチックで
なかなか怖い世界観ではありますが
そんなのが好きな人にはたまらない

敵のビジュアルなんかも絶妙に気味が悪く
そんなのに追いかけられるとゾクゾクしてしまいます

背景となるフィールドのビジュアルもよくて
船の中が舞台ではありますが
本当に船の中なのか?と思ってしまうほどカオスな雰囲気です

タイトル通りこのゲームのテーマは悪夢だと思いますが
フィールドがかなり上手く夢の世界を表現しています

船の中だけど
子供部屋のような場所があったり
人形だらけの部屋があったり
厨房があったり
アジアンな場所があったりと

かなり支離滅裂に場面が移り変わっていきます

部屋の位置関係もわからないし
船の中にしては広すぎるようにも思う

そんなカオスな世界ではあるけど
場所から場所への移り変わりがとても自然で
気付けばなんかさっきと雰囲気が違う
というのがとても夢っぽい


演出もなかなか凝っていて
よりゲームに引き込まれる要因になっています

ホラー的な驚かされる演出がメインで
プレイしているとビクっとさせられます

敵が勢いよく追いかけてきたり
急にで出てきたりするので
最後までスリル満点で楽しめました


展開も意外なことが起きたりするので
所々でハッとさせられる場面もあります


ストーリーは明確に存在しないですが
それ抜きでも引き込まれる要素がたくさんあるんですよね

むしろ、ストーリーの無さがこのゲームの謎を深めて
さらにこのゲームに深く引き込まれ
この世界の中に没入してしまう

こんな謎だらけのゲームは考察したくなります
意味深なものも多く含まれているので
つい深読みしちゃいますね

 

結構ライトにできるゲームで
大作ゲームに比べればかなりボリュームは少ないですが
なかなか深いゲームで
引き込まれれば引き込まれるほど魅了されていく

難易度のバランスも絶妙で
やり応えのあるゲームでした

時間があれば暇つぶしにでもやってほしいゲームです

続編もやりたくなりました

 


LITTLE NIGHTMARES-リトルナイトメア- Deluxe Edition - Switch