何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー」感想 ほぼ戦ってるだけ 楽しい

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どうもきいつです


特撮映画「魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー」観ました

新旧のスーパー戦隊が共闘するスーパー戦隊VSシリーズの第27作目
2020年3月から放送された「魔進戦隊キラメイジャー」と
その前年に放送された「騎士竜戦隊リュウソウジャー」が共闘します

数々の特撮作品を手掛けてきた坂本浩一が
監督、アクション監督を務めています

 

あらすじ
絵画コンクールに向けて絵を描いてい充瑠は
リュウソウ族のコウと出会う
コウと共にリュウソウ族の仲間がいる映画館に向かった充瑠は
ヨドン反応を調査する為朝たちと合流した
しかし、そこにいたヨドンナの企みにより
映画の世界に取り込まれてしまうのだった

 

感想
かなりアクション重視の内容
変身前も戦いまくり
変身しても戦いまくり
巨大ロボも戦いまくり
とにかくアクション重視で最後までずっと戦ってる映画でした
坂本監督らしい作風がとても楽しかった

 

「魔進戦隊キラメイジャー」と「騎士竜戦隊リュウソウジャー」はテレビで視聴していて
両方とも好きなスーパー戦隊
本作も楽しみにしていました

ほぼ毎年VSシリーズはやっていて
毎回映画館で上映しているわけですが
今回の場合は劇場版と言うよりはVシネマとして作られた作品です

そして、VSシリーズが無い年があったりもするし
ここ数年のVSシリーズはVシネマとして公開されてますね

そういうことがあり
本作に関しても
普通の劇場版に比べれば低予算だろうし
若干安っぽい仕上がりなのは否めない

とは言え
個人的にはかなり楽しめる内容でした

そもそも、スーパー戦隊シリーズは
テレビ放送、劇場版、Vシネマ
どれも安定して面白いんですよね

優劣をつければどれがより面白い
というのはあるけれど
基本的に毎年それなりに面白いんですよ

本作もやはり安定した面白さで
他の作品に比べてもかなり面白い部類なんじゃないかと思います


で、本作はほぼアクションという
かなりアクション重視な作品になっています

これは監督が坂本浩一だからなんでしょうが
最初から最後までずっと戦ってるような映画

一応ストーリーもありますけど
かなりあっさりしてるというか
アクションの邪魔にならない程度の存在感です

敵の能力の設定や舞台となる場所なども
キャラクターのアクションを見せるためにはうってつけで

とにかくいろんなシチュエーションで
いろんなパターンのアクションを見せれるように作られた作品に仕上がってる

坂本監督らしい特撮ヒーローアクションだと思います
そこに関しては毎回安定してる
やっぱり坂本監督の特撮ヒーローアクションは間違いない


この映画の面白い部分は
ひたすらアクションが続くけど
ワンパターンになっていないので飽きないんです

いろんなパターンのアクションを見せてくれるし
そこに上手くそれぞれのキャラクターを当てはめています

キャラクターが生き生きと活躍してくれる上に
アクションもたくさん見せてくれるので
テレビからずっと観ているファンはすごく楽しめると思う


本作はキラメイジャーとリュウソウジャーが
共に映画の中の世界に飛ばされて
それぞれの役を演じさせられるわけです

例えば
瀬奈とトワは刑事映画の世界
時雨とバンバは時代劇
小夜とアスナはヤンキー映画
為朝とメルトはギャンブル映画など

それぞれ別の場所に飛ばされて
別々の戦いが繰り広げられる

この前半の映画の世界でのアクションでは
変身前のアクションを見せてくれて
これがこだわっていて面白いんですよね

坂本監督はいつも変身前の戦闘シーンにはかなりこだわりを感じるんですが
本作も同じ

変身前の戦闘シーンもしっかりと作り込まれています

まず、それぞれのキャラの組み合わせも絶妙
組み合わせるならこの2人だろうな
というのをちゃんと押さえています

で、その2人に合わせたアクションのチョイスにセンスを感じます

お互いのグリーンでスピードキャラの瀬奈とトワを追いかけっこさせるのは面白いし
時雨とバンバには殺陣をさせて
小夜とアスナはレディースになって殴り合い
お互いの頭脳である為朝とメルトには銃撃を浴びせる

アクションばかりではあるけど
画面が切り替わる度に違うタイプのアクションが繰り広げられるので
観ていて全然飽きません

特にレディースの小夜とアスナは可愛くてたまらなかった

そんな中でレッドの充瑠とコウには
映画を抜け出すために奔走させたり
謎のダンスを踊らせたり

外の世界では宝路とカナロを活躍させつつギャグをやらせたり

それぞれ役割もきっちり分けていて無駄がなく
アクション重視のわりには
ストーリーがスムーズに流れていくんです
さらに、コミカルな描写でしっかり笑いも入れていたりするし

90分の中に詰め込んでるけど
渋滞することなくわかりやすく
すごくスマートに仕上がってる


そして、後半は変身しての戦いですが
こっちはこっちでてんこ盛り

変身後のアクションは
前半とはうって変わって
スーパー戦隊のお約束をこれでもかと詰め込んでいます

変身シーンの盛り上げかたもよくて
カタルシスを感じれますし
必殺技を使ったり共闘して敵を倒すものテンションを上げられます
お約束の大爆発もたくさんあるし

子どもたちも
このバトルさえ見れれば大満足ですよね

スーパー戦隊らしいカッコよさを存分と味わえる


さらに、巨大ロボバトル
これもめっちゃ良かったです

VSシリーズってロボ戦を蔑ろにされるパターンが多いんですよ
全く無い時だってあります

ただ、今回はロボ戦にも力を入れてるんです

ロボアクションもこれまでとパターンを変えていて
最後まで飽きない工夫がされてます

巨大さを感じさせる動きであったり
アングルであったり
そんな工夫が凝らされています
重々しさを感じる戦いはやっぱりカッコいいですよね


とにかく最後まで飽きさせないというか
手を変え品を変え様々なアクションで彩られた作品でした


あと、今回も坂本監督の癖が出ていて
それが素晴らしい

瀬奈にはミニスカ警官の格好をさせてますし
小夜とアスナをレディースの格好をさせゴリゴリ戦わせてます

何よりもやたらヨドンナが活躍してましたよね
本編でもヨドンナこんなに戦ってなかったですよ

そんな点でも安定している坂本監督
信頼感が半端ないです

 

最近は仮面ライダーよりもスーパー戦隊のほうが断然安定していて
本作にはとても期待してましたけど
それを裏切ることなく面白い作品でした

キラメイジャー、リュウソウジャー
両方のメンバーがみんな大活躍だし
テレビ放送を観ていた人は楽しめると思います

 


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