何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」感想 前作よりも全然面白い

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どうもきいつです


ホラー映画「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」観ました

音に反応し人類を襲う何かに支配された世界で生き残る一家を描いた
「クワイエット・プレイス」の続編
前作で生き延びた家族が新たな驚異に遭遇します

前作に引き続きジョン・クラシンスキーが監督を務め
エミリー・ブラントなど前作のキャストが続投します

 

あらすじ
音に反応し人間を襲う何かによって荒廃した世界
夫を失うもかろうじて生き延びたエブリンは
耳の不自由な娘リーガン、息子のマーカス
生まれたばかりの赤ん坊を連れ
焼けた家を捨て別の避難所を求め旅に出るが
彼女たちに新たな驚異が立ち塞がる

 

感想
微妙だった前作に比べかなり面白くなっている続編でした
前作で見たかったものを見せてくれる
ツッコミどころはあるものの
最後までハラハラドキドキと楽しめる映画でした

 

前作は正直言ってかなり微妙で
本作を観るかどうか悩んでたんですが
なかなか評判が良かったので観てきました

実際に観てみると
評判どおり前作よりも全然面白い
退屈せずに最後まで観れました


前作は
登場人物たちの行動に理屈が通っていなかったり
クリーチャーの設定がガバガバだったり
ストーリーが地味な上に設定が生かされていなかったりと
ツッコミどころが多いだけでなく退屈な映画でした

しかし、本作は
前作同様にツッコミどころは多いけど
エンタメ的な楽しさは十分あって退屈しない作りになっています

退屈なB級映画から面白いB級映画にレベルアップしていました


まず、冒頭のシーンからなかなか派手で
ハラハラさせられる展開に引き込まれます

前作では描かれていなかった
クリーチャーが現れた1日目から描かれるんですが
このシーンがめっちゃ良かったですね

平凡な生活が一転して絶体絶命の大パニック
クリーチャーの暴れっぷりも最高だし
町が壊れていく様がすごい勢いで
映像的にも面白い場面が多いです

臨場感のある演出も多くて一気に映画の世界に引き込まれました

 

そして、冒頭のシーンが終わってからが本編
前作のラスト直後から物語が始まります

前作の直後なのに子どもたちが明らかに大きくなってるのは置いといて

今回は新たな避難所を求めて旅をする
という明確な目的があるので
前作よりは地に足がついたストーリーになっています

前作は
この家族は何をしたいんだろう?
みたいなふわっとしたストーリーだったので
それに比べればかなりしっかりした内容

その後も
実質この映画の主人公である娘が
敵を倒すためにラジオの発信源に向かい
奮闘しながら成長していく物語ですし
最後まで面白いストーリーにはなっています


全体的にストーリーは悪くなくて
理屈も通っている
その点が前作よりは大幅に良くなっている要因だと思います


それだけでなく
音を出してはいけないという設定を
前作以上に上手く扱っていました

音を鳴らしてしまうことの恐怖感は良く表現されています

音を鳴らしたやっちゃった感で見ているこっちもビクッとしてしまったり
静かなシーンからの大きな音で驚かされたり
前作のワンパターンに比べるとバリエーションは増えている

外を出歩かなければならない状況なので
いつクリーチャーが襲ってくるのか
というスリルも生まれています

終盤のラジオ局での攻防戦は
音を出しちゃいけないという緊張感がすごくあって
手に汗に握る最高の場面になってました


クリーチャーの見せ方も前作のような出し惜しみは全くなく
続編だからこそ思う存分見せてくれるし
クリーチャーが暴れまわる

クリーチャーの魅力も前作以上にレベルアップしていました


B級モンスターパニックとしてはかなり質が上がっています
前作で見せてほしかったな
というものが
本作ではたっぷりと見せてくれましたね


個人的にはそれなりに満足できる内容で
普通に楽しめる映画でした

 

ただ、やっぱり前作と同じくツッコミどころは多くて
強引な展開も多いです

そこが引っ掛からないと言えば嘘になる


1番気になる点と言えば
母親と息子
この2人が無駄にトラブルを引き起こします

特に息子は意味もなく余計なことをして
結果的に最悪な状況に追い込まれてしまう

母親から赤ん坊を任されている上に
足に怪我を負っているわけですが
何故か目的もなく隠れている場所から出て
さらに勝手に驚いて音を出し
クリーチャーに狙われ大惨事

母親は母親で
怪我をしてる息子と赤ん坊を置き去りで薬を探しに行きますけど
これは今やるべきことか?

終盤あたりでは
無意味に隠れている場所から出ていって
クリーチャーに襲われたりもするし

母親と息子がただの足手まとい
観ていてちょっとイライラしてしまいます

娘のパートとリンクさせるために窮地に陥れているのは間違いないですけど
ちょっと強引すぎる
もう少し良い方法はあると思いますよ


あと、クリーチャーに関しても

前作から思っていましたが
この程度のクリーチャーに世界が滅ぼされるのか?
という疑問があります

たぶんそんなに数は多くないですし
そもそも音を出さなければ襲われない
てか、逆に音を出しまくれば翻弄できるし

特定の周波数に弱いという弱点もあります
たまたま主人公たちが気付いた弱点だけど
遅かれ早かれ人類は気付くと思う

こんなクリーチャー倒せるでしょ

しかも、本作では
泳げないという新たな弱点が発覚します

自分がもしこの世界にいたとしたら生き残れる自信がある
絶対に死なない
むしろ、コイツらを倒せる!!

こんな雑魚クリーチャーに軍隊が負けるのか?
負けるとは到底思えない

主人公たち一家が馬鹿すぎてクリーチャーにやられてるけど
ちょっと頭を使って戦えば
この程度のクリーチャーに負けるわけないですよ

観ていてそこはどうも気になってしまいます


他にも細かいツッコミどころは多くて
気になる人はちょっとノイズになるかな…

僕は面白ければ
多少のことは気にならず無視できるほうですが
本作の場合はそこそこ気になりました
広い心を持って許容することはできましたが

 

様々なツッコミどころも
B級映画のご愛嬌だと思えば許せるかも

前作よりも面白くなっているのは間違いなく
ホラー的な怖さは薄いですけど
パニック映画として楽しく観れるエンタメ性はアップしています

前作がつまらないと思った人も
気が向いたら観てみてほしいです

 


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