何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「モータルコンバット」感想 ビジュアルはR指定 ストーリーは小学生向け

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どうもきいつです


アクション映画「モータルコンバット」観ました

世界的人気の対戦型格闘ゲーム「モータルコンバット」を実写映画化した作品
太古より続く格闘大会で勝利し世界を救うため
主人公たちが戦いを繰り広げます

監督はサイモン・マッコイドが務め
主演はルイス・タン
日本からは真田広之や浅野忠信も出演しています

 

あらすじ
胸にドラゴンのアザを持つコール・ヤングは
魔界からの刺客サブ・ゼロに命を狙われる
コールは特殊部隊少佐ジャックスの指示で
女戦士のソニアと合流し仲間たちと共にライデンの寺院へ訪れる
そして、太古より続く格闘トーナメント“モータルコンバット”のことと
自分が選ばれた戦士ということを知るのだった

 

感想
ストーリーはしょうもない内容
でも、とにかくいろいろ詰め込んだごった煮感がなんか好き
ゲームの残酷描写も再現されていて刺激的
アクションシーンも悪くないです

 


原作となったゲームの存在は知っていて
プレイ動画なんかを見てやった気にはなっていました

そんなゲームが実写化ということで観てきました

映画化されたのは2回目らしいですが
昔の映画は存在すら知らなかった


このゲームと言えば残虐描写が有名で
なかなかグロい表現が多いゲームでもあります
そこが人気の一因だったりもする

そんなゲームの実写化でもあるので
グロいシーンは多いです
苦手な人はちょっとキツいと思う

でも、ゲームを知ってる人はこれを求めていたと思いますし
ちゃんと残虐な描写を入れてくれている本作は
わかってる実写化と言えるでしょう

 

まずストーリーの話をすると
マジでしょうもない内容です

小学生が鼻くそほじりながら考えたようなストーリー

やってることはめちゃくちゃだし
出てくる単語はアホみたいだし
深く考えればツッコミどころだらけ

なのに、奇跡的になんか上手くまとまってる感じもします

すごく変なバランスです

このストーリーが面白いのかと言えば
そんなに面白くはないけど
観ているとなんか面白い感じがするし
実際ちょっと面白かったりもするし

でも、結局はコイツら何やってたんだよ
って言いたくなるような…


これって
昔よく見ていた子供向けバトル漫画やアニメみたいな感じなんですよね

だからちょっと懐かしさもあると言うか


ストーリーの流れもめっちゃシンプルで
主人公が実は選ばれし戦士で
世界を救うため魔界の刺客を倒すため
修行して強くなり敵に挑む
ただそれだけです

ここまでシンプルで馬鹿みたいなストーリーなら逆に好感が持てますよね
ドラゴンボールみたいなもんですよ

で、この映画
とにかくいろんな要素を詰め込みまくりで
それがアホさに拍車をかけています

ニンジャ、カタナはもちろん
カンフー、軍人、特殊能力
魔界の刺客が何故か中国人
浅野忠信が神様
目からビーム
ロボットーアーム
何でも斬れる変な帽子

これ何の映画?

めちゃくちゃのごった煮映画なんですけど
ちょっと上手くまとまってるのがなんかムカつく
このカオスな作風がいい感じに仕上がっていて魅力的になってます

ここまでアホなら好きですよ

味方に統一感がなければ
敵にも統一感がない
不思議映画です


物語の展開に関しても
やっぱりめちゃくちゃで
なんじゃそりゃって感じです

そもそもトーナメントをやるとか言ってるのに
敵が先走って攻めてくるのなんなん?
トーナメント見たいんですけど

ルールもなんか曖昧だし
こんなものに世界の命運がかけられてるのか?
やってられんわ


仲間の裏切りなんて
そりゃこんなやつ裏切るだろと思いますよね
逆に何故こんな奴に戦いかた教えてんねん
と思っちゃいます


終盤はハサシ・ハンゾウことスコーピオンこと真田広之が大活躍ですけど
意味不明展開ですよね
何故そうなったかはお構いなしで
当たり前のように真田広之が戦ってる

てか、真田広之が主人公みたいになってる
敵に止めをさしてしまうし
スコーピオンってなんだよだし

人気キャラだからなのか
スコーピオンとサブゼロが活躍しすぎて
主人公が空気になってます

何この映画…


とにかく
まともに考えてこの映画を観ると
頭がおかしくなります
アホになって観るのがいい

 

そんな、小学生向けのような馬鹿ストーリーなんですが
残酷描写は子どもには見せれない

バランスがイカれてますよね

ゲーム同様に敵に止めをさすときは
これでもかと言うほどグロいです

内蔵がでろーんって出るし
腕はもがれるし
体が真っ二つだし
黒こげにはなるし

実写でリアルに表現されているから
ゲーム以上にグロいかもしれません

ただ、このグロさとアホな作風が相まって
もはや笑えます
そして爽快

個人的には脊髄ぶっこ抜きは見せてほしかったけど
ゲームの残酷描写をしっかりと再現できていたと思います

 

アクションもそんなに悪くはなかったですかね

アメコミ映画なんかに比べれば質は落ちるけど
テンションの上がるアクションにはなっていました

特に特殊能力を使ったバトルは
中二心をくすぐられる

サブゼロの氷の能力はカッコいいし
スコーピオンの刀で戦う姿もカッコいい

炎を操ったりだとか
変な帽子で戦ったりだとか
いろいろ見所は多いと思います

ただ、やっぱり主人公は地味ですよね
いいとこ全部持っていかれる上に
能力もいまいちぱっとしない
もう少し活躍してほしかった


正直、アクションシーンのクオリティは高くないけど
なんかいい感じに誤魔化せてました
個人的にはこんなアホなアクション嫌いじゃないです

 

他にもツッコミどころやおかしな部分はたくさんあって
別にそんなにいい映画ではないし
特別面白いわけでもないと思います


ただ、勢いがズバ抜けてるのは間違いなくて
その勢いだけで面白いと思わされてしまう

小学生向けのようなアホな内容だけど
だからこそ好き

 

低能な要素をブチ込みまくりで
ストーリーもぐちゃぐちゃ
でも、謎のバランスで全部上手くまとまってる

ツッコミ出したらきりがないけど
何も考えずに全てを受け入れれば面白い

続編が作られれば観てしまうと思う

 


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