何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「東京リベンジャーズ」感想 面白くない つまらない ダイジェスト以下のクソ

f:id:kiitsu01:20210711190742p:plain

 

どうもきいつです


アクション映画「東京リベンジャーズ」観ました

和久井健による人気漫画「東京卍リベンジャーズ」を実写映画化した作品
どん底の人生を送る青年が不良だった高校時代にタイムリープし
元恋人の死を回避するために奔走するSFアクション

監督は「ぐらんぶる」などの英勉
主演を務めるのは北村匠海です

 

あらすじ
フリーターの花垣武道は
元恋人の橘日向が死んだことをニュースで知り
それに東京卍會が絡んでいることも知るのだった
その翌日、駅のホームで何者かに線路に落とされた武道
しかし、気付くと不良だった頃にタイムリープしていた
過去に戻った武道は
日向の死を回避するために東京卍會に接触する

 

感想
唐突に始まり唐突に終る
原作のエピソードを適当にチョイスして
適当に並べただけのような映画
改悪もすごく多い
登場人物たちの描きかたも下手くそ
なかなか酷い映画でした

 

原作は読んでいませんが
現在放送中のアニメは観ています
そんな作品の実写版ということで観に行ってきました

今、若干ブームになりつつある「東京卍リベンジャーズ」
てか、ブームになってるんですかね?

たまたま初日に観ましたけども
なかなか客が多く入っていました
イケメン若手俳優多数出演というのもあり
客層は若い女性が多かった
中高生くらいも多かったですね


僕は原作を読んでいないしファンというほどではありません

アニメは結構面白くて毎週観ていますが
めちゃくちゃハマってるってわけでもない

正直、面白くはあるけども
タイムリープをあまり活用できてなかったり
主人公がちょっと馬鹿すぎたりと
少しイライラもしてしまう作品で
手放しで絶賛できる作品とは思ってませんし

スタートダッシュはよかったけど…
って印象

まあ、ヤンキー漫画としては
とても面白い内容ですが

 

原作の話はそれくらいで
ここからは映画の話です


なかなか評判は良くて
絶賛してる人もそこそこいるようです

ただ、個人的には
かなり酷い映画だったな…
という感想

絶賛してる人には悪いですけど
正直言ってクソレベルの映画だと思う

悪くない部分もあるにはあるけど
そんなのごく一部で
基本的にダメダメな映画ですね

 

まずこの映画の良かったところから

キャストがハマってる
以上

 

ここからは悪い部分

この映画は基本的に原作のダイジェストみたいな内容です
出来事を連ねてるだけで
中身はカラッポ

原作でのドラケンの命を救うまでを映画化していますが
そこに至るまでを
ひたすら駆け足で追っていくだけの内容です

2時間でまとめてるというのもあり
カットされてるエピソードや登場人物も多く
さらに変更されてる部分も多々ある

それに関しては仕方ないことですが
取捨選択のセンスは全くないですかね

何故そこをカットする?
何故それを残す?
というものはすごく多い

 

いろいろと悪いところだらけだけど
1番の問題は
カタルシスが無いということ

人間ドラマを全く描かず
とにかくエピソードを詰め込んでるだけの作風なので

感動的なシーンや熱くなるシーンは
ことごとく気持ちが昂りません

武道が過去を変えても
武道と日向のキスシーンも
武道がキヨマサに勝っても
ドラケンの命が助かっても

感動もなにもなく
全然気持ちが揺さぶられないわけです

感動した熱くなったと言う人もいますけど
単に記号的な部分に反応してるだけだろうし

名シーンらしきものは多く用意されているけど
そこに至るまでのプロセスがほぼ無い
この映画の物語の見せ方は本当に下手くそで
盛り上げ方が全くなってないですよね


この映画がそうなってしまっている原因は明確で
キャラクターを全然描けてないから

ぱっと見はキャストがハマってるし
魅力的な雰囲気を醸し出してはいるけど
実際は中身がカラッポで
原作のようなキャラの魅力は1つも引き出せていません


この作品の主人公である武道ですら
主人公として全く機能していない

彼の原動力や心の葛藤など
こっちが理解できないまま
ただストーリーが駆け足で進んでいく

この作品で重要なのは
過去を辿ることでの武道の成長ですが

彼の心の変化や成長などがあまりに唐突
なぜ?の部分は全く描かれません

なので、いつの間にか成長して
よくわからんまま良い感じになって終わってるみたいな

クズな自分を変えるため
昔の彼女を救うため
マイキーやドラケンを好きになったから

そんな気持ちが武道の原動力ではあるけど
描写があまりにおざなりで
とにかく武道が薄っぺらい主人公になってしまっています

今の自分の人生にどれだけ後悔しているかもほぼ描かれず
武道と日向の関係性もテキトーでなんとなく恋愛っぽくしてるだけ
マイキーやドラケンへの尊敬や愛着も生まれないままラストの展開へ進んでいく

人間ドラマを描く気なんてさらさらない
と言わんばかりの薄っぺらさ

ストーリーがそうだから
という理由だけでキャラクターが動かされているんです


それに、主人公以外のみんなも描写不足ですよね

日向なんてただの置物状態ですし
武道の友達はみんな空気
マイキーとドラケンの友情なんて1ミリも見せてくれない


あまりにもカラッポな映画なので
これについて語れと言われても無理ですよね

原作では
もっとタイムリープ上手く活用しろよとか
武道さすがに馬鹿すぎるだろとか
ツッコミどころも多いけど

この映画に関しては
そんなツッコミどころにすら辿り着いていない
それ以前の問題なんですよ…

 

あと、センスの無さはかなりにじみ出ている

例えば
武道と日向の出会い
これは完全に映画オリジナルです

これはマジで酷いです
原作と違うからダメというよりは
ちょっとダサすぎる

コンビニで客に絡まれてたのを助けたから
とか…

発想力やオリジナリティは無いんですかね
よくこんなのを重要な場面に持ってきますよ
恥ずかしくないんでしょうか?


現在パートでは
マイキーや稀咲が意味深に何回も登場するけど
無意味ですよね

これに関しては“っぽく”してるだけです
別に意味はないけど出しとけば“っぽく”見える
それだけだと思う


所々で稀咲や半間を登場させてますが
映画のストーリー上ではほぼ関わりがなく
ただ登場させてるだけ

続編を匂わせたいんだろうけど
1つの作品としては余計な要素でしかなく
こいつら誰だよで終わってしまいます

終盤は何故かマイキーと長内を戦わせてたけど
ここで半間を出せばよかったんじゃない?
長内に苦戦するマイキーとかなんかちょっと違うでしょ

てか、この映画
マイキーとドラケンの最強感が薄いんだよ


武道の友達たちが助けにくるタイミングも改悪で
何故ここを変えたんだろう?
という疑問しか生まれない
原作通りでいいだろ

そんな細かい部分にセンスの無さが現れてますよね


ラストシーンもセンスがないです
現在に戻り日向に会いに行くと
笑顔の日向に向かえられ唐突に終わり

これもダサい終わりかた

久しぶりにこんな酷いラストシーンを見た気がする


原作通りにすればいいところを変えていたり
そこは必要ないだろってところが原作通りだったり

何回も言うけど
センスがない


言うの忘れてたけど
ケンカのアクションシーンもただ戦ってるだけでつまらなかったです

もうちょい工夫を凝らせよ
と思った

 

いろいろと酷い
これはやっつけ仕事ですかね…

まあ、人気漫画を人気俳優で実写化すれば
客はたくさん入るし金儲け大成功ですね
クソ映画でも面白いって言ってくれますし

楽な仕事ですよ


この程度の映画でも絶賛されるし
べつにこだわって面白い映画を作る必要なんてないんじゃない?

評判し良いし続編も作られるんじゃない?

邦画終わってますね

 


東京卍リベンジャーズ(1) (週刊少年マガジンコミックス)