何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ゴジラvsコング」感想 とにかくバトルが最高に興奮する

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どうもきいつです


アクション映画「ゴジラvsコング」観ました

モンスターバースシリーズ第4作目
ハリウッド版「ゴジラ」シリーズと
「キングコング:髑髏島の巨神」をクロスオーバーして描いた作品です
日米の2大怪獣、ゴジラとキングコングが大激突します

監督は「サプライズ」などのアダム・ウィンガードが務めています

 


あらすじ
ゴジラが怪獣の王に君臨してから5年
特務機関モニークは巨大怪獣のルーツを探っていた
そんな中、再びゴジラが姿を現し世界を危機へ陥れる
一方、人類は怪獣の故郷を見つけ出すため
髑髏島のコングを島から連れ出すのだった

 


感想
巨大怪獣の大バトルには最高に興奮させられた
出し惜しみせずに怪獣の暴れる姿を見せてくれます
テンポのよさも気持ちがいい
ただ、その代償としてストーリーはスカスカ
人間ドラマなんて微塵もない

 

前からずっと楽しみにしていた映画
公開延期を経てやっと公開されたので
満を持して観てきました

公開延期でかなり焦らされましたし
「ゴジラ」シリーズも「キングコング:髑髏島の巨神」も両方とても面白かったので
かなり期待は膨らんでいたわけですが

それがあっても
満足できる内容で最高に楽しめました
高いハードルを越えてくれたと思います

みんなが絶賛しているのも納得できます

 

この映画で最高なのは
もちろん巨大怪獣のバトル
これがこの映画の全てです

本作は
とにかく怪獣のバトルを見せたい
という気持ちがあふれ出ている映画で
これまでの作品以上にバトルがメインになっています

なので、出し惜しみなどは全くなくて
ゴジラもコングも序盤からずっと登場しているような状態

アクションシーンもかなり多めで
バトルをしていないときでも
何かしら派手な動きがあります

ゴジラが街をぶっ壊すシーンなんかも
かなり早い段階で派手に見せてくれる

ゴジラとコングの戦いも
最後まで取っておくわけではなく
結構早めに見せてくれます


今までの作品なら
例えメインが怪獣にしろ主役はあくまで人間で
背景に怪獣の存在や戦いがあったわけですが

本作の場合
コングが主人公でゴジラがサブ主人公なんですよ

この映画では人間の存在が背景で
オマケみたいなものなんです

たから、最初から最後まで怪獣が暴れまわってる最高の映画なんですよね


特に終盤のゴジラとコングのバトルは
メインバトルなだけあってめっちゃ盛り上がります

ビルなんて壊してなんぼ
って勢いで壊しまくり
壊すために作られた街かと思ってしまうほど
軽くぶっ壊してしまいます

それに伴い人間の命も軽いもんで
たぶんめちゃくちゃ死んでるだろうけど
そんなことには全く触れない

人間なんて死んでなんぼの世界観です

それくらい街も人間の命も軽いからこそ
バトルが最高なものに仕上がっています

ゴジラもコングも暴れまわって
最高のアクションを見せてくれました


その上、メカゴジラも大活躍
メカゴジラが登場してからはさらに盛り上がります

メカゴジラの扱いもすごく良くて
やられ役の敵ではなく
すごく強いというのが素晴らしい

昔の作品でもメカゴジラはめっちゃ強くて
ゴジラはかなり苦戦してきたわけです
そんなところを本作の製作陣はわかってくれてるんですよ

この映画のメカゴジラも
ゴジラとコングが協力してやっと倒せるほどの強さ

やっぱりメカゴジラはこれくらい強くないとと思います
メカゴジラが出てきてからのバトルも最高でした


そして、巨大さを感じさせる見せ方も多く
ただ戦ってるだけ映像だけでなく
工夫を凝らした面白い見せ方をしてくれる

人間のちっぽけさや怪獣の荘厳さが
映像から伝わってきます

こんな映像は映画館で観る意義を感じさせてくれますよね
本作は映画館で観ることで真価を発揮させるタイプの映画です

映画館でこのド派手な映像を観ることで
テンションが上がり気持ちが昂ります

本作はぜひ映画館で観てほしい映画です

 

それに怪獣の描き分けもすごくいいです
さっき言ったメカゴジラはもちろんのこと

ゴジラとコングが
ただの怪獣ではあるけれど
ちゃんとキャラが分かれている

コングは主人公的な立ち位置で
かなり人間よりだったりします
ゴリラなだけあり知能も高い
手話が使えちゃいます

言葉は喋れないものの
かなり人間的な描かれかたもされている

この映画が軽くコングの成長物語みたいにもなってますし

少しコングに感情移入もできてしまいました


一方、ゴジラはと言うと
これまでのハリウッド版のシリーズ同様に
善でも悪でもない存在です

ゴジラは災害みたいなもので
感情なんでないわけです

日本のゴジラでもそんな描きかたをされていることが多いですし
ゴジラらしいキャラクターになっています

ラストの
停戦してゴジラがコングに背を向けて帰っていく場面もゴジラって感じがしますよね


この怪獣の描き分けがあるから
ただ戦ってるだけでは生まれない盛り上がりがあると思うんです

これはプロレスとかと同じで
お互いのキャラやバックボーンがあることで
戦いがより面白くなっている

ここもバトルを中心にするからこその
こだわりなのかもしれません

 

で、この映画の感想でみんなが言っている
人間ドラマがほとんどなく薄っぺらい
というのは全くその通り

マジで人間ドラマなんてないです
その上、ほとんど全て運だけて進んでいく
超ご都合主義な物語でもあります

これに関しては
中身を重要視するような人からすれば
あまり好感が持てないだろうなと思います

登場人物たちも本当に空気みたいな存在で
敵味方どちらも存在感が超薄い

人間たちがすごく頑張って
いろいろしてるけど正直どうでもいいというか…

誰が主人公かもよくわからんしね

小栗旬なんて
芹沢博士の息子でかなり重要人物っぽいのに
めちゃくちゃ雑な扱いで終わってしまいましよね…


ストーリー展開なんて
偶然に偶然が重なりすぎて奇跡みたい話ですし

香港のゴジラが光線で地面に穴を開けると
たまたまコングの故郷でそこにコングがちょうどいるという

さすがに笑てしまいましたわ

ロジックなんて全くないストーリー
正直言ってアホみたいな映画です


でも、それがマイナスとは思っていなくて
むしろ、これくらい人間ドラマが薄くてご都合主義だからこそ
テンポの良さが生まれていますし
より怪獣バトルを集中して見れる

そもそも、この映画の主人公はコングです
人間が出しゃばれば邪魔なだけで
話もブレてしまいます

コングの戦いがメインなわけですよ

それにゴジラ存在もかなり重要ですし
人間が入る隙間なんて全くない

人間なんてこれくらいの扱いで十分
いや、これでも贅沢なほうですよ


ご都合主義に関しても
変に理屈をこねて整合性を保ったところで何の意味もない

逆に
いろいろ理由をつけて話をまとめようとすれば絶対にテンポが悪くなります

そうなれば本末転倒で

この映画って怪獣のバトルで如何に観客のテンションを上がるかという映画

できるだけ無駄を省いて
テンポよく怪獣のバトルを見せることで
気持ちよく爽快にバトルを楽しむことができます

そこをちゃんとわかっているから
極力ストーリーを薄くして
怪獣バトルをド派手に作っているんです

その取捨選択は完璧だったと思います

完全にアホな映画に仕上がってるけど
だから最高の怪獣バトルを楽しむことができる映画なんですよね

僕もそこに完全にハマって
最後まで最高の怪獣バトルを堪能することができました

 

前作の評判の良さや相次ぐ公開延期があり
かなりハードルが上がっている状態でしたが
そんなのをあっさり越えてしまうほどの面白さ

ゴジラ好きであろうが
ゴジラを知らなかろうが
テンションの上がる素晴らしい映画になっていると思います

やっぱり巨大怪獣のバトルには興奮させられますね

 


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