何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ジェイソンX 13日の金曜日」感想 失敗するはずなのに何故か成功してる

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どうもきいつです


ホラー映画「ジェイソンX 13日の金曜日」観ました

「13日の金曜日」シリーズ第10作目
冷凍保存されたジェイソンが宇宙へ搬送され
宇宙船の中で大暴れし
閉鎖された船内で殺戮が繰り返されます
2001年の作品です

監督はジェームズ・アイザックが務めています

 

あらすじ
殺人鬼ジェイソンはクリスタル湖研究所の科学者チームに捕らえられていた
しかし、拘束から抜け出したジェイソンが殺戮を始めてしまう
唯一生き残ったローワンが
超低温室へジェイソンを誘い込み冷凍に成功するも
自身も凍りついてしまった
そして、400年後
冷凍された2人が発見され宇宙船へ運び込まれるのだった

 

感想
ジェイソンとSFを混ぜてしまうなんて
そんな無茶なことすれば失敗するはずなのに
何故か無駄にまとまってしまってる映画
こんなのオーパーツみたいなもの
あり得ないことが起きている
悔しいけど面白かった

 

存在は知っていたけど
イロモノ中のイロモノなので視るのを躊躇っていました
でも、思いきって観てみた


どうせクソ映画だろうと覚悟を決めてましたが
クソ映画には違いないけど面白かった

めちゃくちゃやってるようで
以外としっかり完成してる映画でした


本作は
SFな未来世界でジェイソンを暴れまわさせてみました
っていう
やけくそみたいな映画

「13日の金曜日」自体が10作目で
マンネリでネタ切れだったろうし
だから、こんな大胆な発想に至ったんでしょう

こんなアイデア一本勝負の
闇鍋みたいなごちゃ混ぜ映画が成功するはずなんでないんです

そもそも、この映画のアイデアが安易すぎるバカ発想ですし…


なのに、こんな絶対に失敗するであろう映画が
何故か上手くまとまっていて面白い

13日でも金曜日でもないのに…

監督か脚本家が天才なんでしょうか?

 

まず、本作はホラーですけども
ホラーコメディと言った方がしっくりきます

グロいシーンなどはもちろんあるけど
怖さは全然ないし
グロいシーンですらちょっと笑える

明らかにふざけてる場面も多くて
あえてコメディよりに作ってると思います

ホラーなのに怖くないなんてけしからん
という人もいるかもしれませんが

まあ、この作りが成功の要因なのは間違いない

そもそも、ジェイソンが未来の宇宙船の中で暴れまわる
って設定自体がもはやギャグで
本作のコミカルな作風にはピッタリとハマっている

それに10作も続けば
ジェイソンのキャラやシリーズのお約束などが定まっているので
茶化すのにはもってこいですよね

シリーズ全部を観ていなくとも
「13日の金曜日」とはこういうものだ
というのを知っていれば
笑えるシーンがたくさんあります

 

でも、この映画はそれだけではなく
ホラーとしてもSFとしても
かなりちゃんと作られている

やってることはほぼ「エイリアン」で
中身はいつもの「13日の金曜日」なので
新しさは無いんですけど
安定感はかなりあります

やっぱり「13日の金曜日」としてのお約束は
しっかりと踏まえていて
これが見たい
というものを確実に見せてくれる

これにはシリーズに対するリスペクトを感じます

シリーズの目玉であるスプラッターも
出し惜しみせずふんだんに詰め込まれていますし

終始誰かしら殺されて
常に血の赤は画面にあるくらい
描写はバカバカしくはあるものの
痛々しさも表現できていて
求めているものは見せてくれているんですよね

殺しのバリエーションもいつものジェイソン
いろんな殺しかたで楽しませてくれるエンターテイナーです

最後まで飽きることなく面白い


いつもの「13日の金曜日」と変わらない内容ですけども
それプラス舞台が未来の宇宙船
ここが上手くマッチしてしまってます

閉鎖された宇宙空間というのが
今までにない緊張感を生み出してる

今までのクリスタルレイクのキャンプ場とは違った雰囲気があって
少し新鮮さがあります

SF世界の見せ方も
チープではあるけど悪くない

セットはちゃんと作り込まれていて偽物っぽくはないし
CGもそれなりに頑張ってると思う

宇宙船の制御がきかなくなったり
崩壊したりと
舞台としても上手く活用していて
物語も盛り上がってきます


未来武器を持った強者軍隊とジェイソンの戦いという
今までにない面白いバトルも見せてくれて

そして、そんな軍隊ですら軽く捻り潰してしまうほどの圧倒的ジェイソンの強さ

笑ってしまう


SFのお約束もしっかりと詰め込まれていて
すごく安定したバランスになってるんですよね

「13日の金曜日」のくせに無駄に作り込まれている


ストーリー展開に関してもバランスがとても良くて
最後まで安心して見れてしまいました

順序よく殺戮が繰り返され
それに伴いキャラクターの個性が描かれる
所々で派手なシーンを入れているし
終盤に向けての盛り上がりも生まれていきます

ストーリーの構成がすごくまともだし
面白く観れる作りになっている

 

さらに、この映画は登場人物たちがとても魅力的で記憶に残ります
みんな個性的で面白い

あまり活躍しない脇役ですら
妙にクセが強くて印象に残ります

若干、主人公が存在感が薄くて空気になってますが
見た目が可愛いので記憶には残りました

軍の隊長は雑魚かと思いきや
終盤にめちゃくちゃいい役割を果たして
すごくカッコいいキャラになってたし

アンドロイドのKMなんて最高のキャラだと思う
普通こんなロボット系のキャラって
無表情で感情がないですが
KMはめっちゃ感情があって
逆にそれが面白い
終盤は活躍しすぎて主人公を食っちゃてるし
ジェイソンに対抗できる強さを持ってるのも笑える

KMはこの映画で1番印象に残るキャラでした


他にも
無駄にエロい女とか
私利私欲に溺れた教授とか
やたらと場を乱す厄介な仲間とかもいて
いろんなキャラのお陰で物語が盛り上がります
そして、みんなバカバカしいので笑える


最後のメカジェイソンに至っては
もはやジェイソンではない
いや、ジェイソンです

ジェイソンをメカにしてしまうアホな発想には拍手を贈りたいです

無駄にデザインもカッコ良かったし

 

ジェイソンを未来の宇宙へ飛ばす
という突拍子の無い血迷った愚行を行っているのに

無駄に話の筋が通っていてストーリーが完成されてる
ホラーやSFのお約束も踏襲していて見たいものは見せてくれる
キャラクターは個性的で物語をさらに盛り上げている

何より
シリーズをレイプしてるような作品なのに
シリーズに対するリスペクトをめっちゃ感じられる

何故か全体がまとまっていてクオリティの高い作品になっていました

これは奇跡としか言いようがない

 


ジェイソン X 13日金曜日 [DVD]