どうもきいつです
コメディー映画「サイコ・ゴアマン」観ました
残虐で最強の宇宙人と地球人の兄妹との交流を描いたSFコメディー
妹が宇宙人を操る謎の石を手に入れたことから全てが始まる
「ザ・ヴォイド」などのスティーブン・コスタンスキが務めています
あらすじ
8歳のミミと10歳のルークの兄妹は
地中に埋まっていた残虐な宇宙人を甦らせてしまう
しかし、ミミが謎の宝石を手にしたことで
宇宙人は絶対服従せざるを得なくなる
宇宙人はサイコ・ゴアマンと名付けられ
子供のいたずらに付き合うはめになるのだった
感想
最低で低俗な映画
不謹慎な内容で観る人を選びそう
好きな人は最高に笑えると思います
そして、着ぐるみの造形が素晴らしい
予告を見て面白そうだったので観に行ってきました
後から知りましたけど
監督は「ザ・ヴォイド」の人だったんですね
あの造形やノリには納得です
個人的にはすごく楽しめた映画でした
笑いに関してもビジュアルに関しても
かなり僕好みの作品
個人的にはかなり好きです
でも、万人ウケの映画ではないかな…
基本的ににかなり低俗なのは間違いなくて
嫌いな人は嫌いかも
逆に好きな人はすごく好きな映画でもあると思います
倫理的に狂ってたり
やたらとグロかったり
やってることがあまりにも馬鹿だったり
それが好き嫌いの分かれ目です
特に主人公の女の子ミミ
この子が完全にサイコパスで
倫理観なんて全く無くてハチャメチャです
ここに不快感を覚える人は少なからずいるでしょう
正直言って
不快なレベルで倫理観に欠ける言動のオンパレードですから
でも、だからこそ面白いというのがあります
可愛らしい女の子がサイコパスというギャップが面白いし
こんな子どもにこんな演技をやらせているという状況が面白くもある
個性爆発でインパクトが強くて
キャラクターとしても魅力的
この子の顔が目に焼き付くと思います
そして、サイコ・ゴアマンですよ
こっちは逆にめっちゃ真面目に悪の怪人をやってます
世界を一瞬で滅ぼせるほどの強さで
人間の命をなんとも思っていない
王道の悪役みたいなキャラクターです
そんなミミとサイコ・ゴアマンとの交流が描かれる作品
普通なら少女とのふれあいで悪役が優しさに目覚める話になるんでしょうが
この映画は倫理観のブッ飛んだコメディー
そんなことは全くありません
むしろ、真逆を突っ走る
とにかくイカれた映画だと思ってください
良い話になったりするけど所詮前フリでしかないです
最後は普通にサイコ・ゴアマンが地球滅ぼしにかかってますからね
すごく微笑ましく終わってたけど
世界も終わりますからね
やってることがイカれてます
倫理観なんてクソ食らえです
で、普通なら
最強の怪人が世界を滅ぼすのを阻止する話になるところを
イカれたサイコパス少女が振り回す
というのが面白いポイント
この2人のやり取りや
それプラスお兄ちゃんや友達とのやり取りが
バカらしくて笑えます
本当なら1番ヤバいはずのサイコ・ゴアマンだけど
その上を行くミミの狂いっぷりがたまらない
人が死んでもなんとも思わない子ども
冷静に考えればかなり心配になる…
サイコ・ゴアマンに対して傍若無人だけど
兄に対しても傍若無人
友達に対しても傍若無人
ミミの将来が不安です…
てか、サイコ・ゴアマンって名付けたくせに
ずっとPGって略称で呼んでるし
ほとんどふざけてるような映画で
何が笑えるのかと言っても
全部笑うしかないような内容だし
そして、下らなすぎてあまり覚えてないというね
クソみたいな映画ですよ
個人的にすごく好きなのは
脳ミソに変えられた友達ですね
可哀想過ぎるけどあんなの面白すぎるわ
あんなに可哀想な境遇なのに劇中でいじられ倒されてる
もう笑ってあげるしかないですね
この作品
キャラクターがみんな魅力的なんですよ
ミミはもちろんのこと
サイコ・ゴアマンは文句言いつつ
なんだかんだで人間の世界に馴染んでて
子どもたちのおふざけに付き合ってくれて
意外と可愛い
ミミの家族は
父、母、兄がもれなく役立たず
特に父は終わってる
この父いいこと言ってるようで言ってないし
母は母でなんか敵になってるし
兄は妹にいじめられてるだけだし
この家族なんなんや…
最後はいい感じの家族になってたけど
無理やりですよね
あこからよく修復できたよね
これが家族の愛なのか
敵のテンプル騎士団とか言う組織は
何してる組織なの?
悪なの?正義なの?
よくわからんよ
キャラクターがみんなめちゃくちゃで
だから面白い
この映画が魅力的なのは
キャラクターの力が大いにあると思います
それと、この映画のもう1つの好きなところは
着ぐるみ特殊メイクの造形
これが素晴らしいですよね
「ザ・ヴォイド」を観たときにも思ったけど
昔ながらの特撮にかなりこだわりを感じます
グロさはもちろんあって
人間や敵をぐちゃぐちゃにしてくれるのは
やり過ぎてて笑えます
これに関しても倫理観なんてあったもんじゃないです
でも、それだけでなく
サイコ・ゴアマンを筆頭に
怪人たちの見た目が本当に格好いい
日本の特撮ヒーローなんかにも影響を受けてるのかな?
って見た目をしています
何故か日本語を喋る敵もいたします
日本の特撮を意識してるのかもしれません
みんな個性的な造形で観ていて楽しくなる
本作もそうだし「ザ・ヴォイド」もそうだけど
この監督は手作りに対する愛情がすごくあるのかな
と思えます
CGで表現するのは可能だし
今の時代ならそっちのほうがリアルになると思う
そこをあえて着ぐるみ特殊メイクにこだわるのは
それが好きだからなんだろうと思います
結果的にそれが作品の魅力にもなっていて
アナログの手作りだからこそ
CGでは出せない味わいや面白さを生み出しています
この造形を観るだけでも
本作を観る価値はあるんじゃないでしょうか
あと、クレイジーボール面白い
なにあのゲーム
すごく好き
最後のクレイジーボールバトルには爆笑させられました
B級を超えたZ級な映画だけど
最高に面白かった
ここまでバカをやってくれると気持ちがいい
こんなくだらない映画…と思う人もいるだろうけど
こんなくだらない映画だから面白い