どうもきいつです
RPG「サガフロンティア」について語りたいです
ゲーム概要
1997年7月にPlayStation用ソフトとして発売されたRPG
2021年4月にはリマスター版のダウンロード販売が開始しています
サガシリーズの7作目
サガフロンティアシリーズとしては1作目になります
7人の主人公から1人を選び
主人公ごとに用意されたシナリオを
ヒューマン、妖魔、メカ、モンスターの仲間とともに
様々なリージョンを股に掛け冒険する
リマスター版では新たな主人公ヒューズが追加されています
子どもの頃から大好きなゲームで
リマスターが発売されたのをきっかけに
久しぶりにプレイしました
まず、このゲームはなかなかクセが強くて
普段ゲームをあまりやらない人は
ちょっと手をつけづらいかなと思います
かと言って
普通のRPGに慣れ過ぎてても
それはそれでこのゲームのシステムに戸惑うかもしれない
サガフロンティアというゲームは
昔ながらのRPGの固定概念をぶち壊しているゲームでもあって
そこが本作の魅力と面白さであり
敷居の高さでもある
ただ、ハマってしまえば本当に面白く奥が深いゲームで
ついついやり込んでしまうゲームなんですよね
いろいろと魅力のあるゲームですが
まずは世界観の話です
本作の世界観はかなり独特で
全く統一されていません
リージョンという独立した世界が複数存在して
そこを行き交いストーリーを進めていく
リージョンの世界は多様で
いわゆるファンタジーな世界があれば
未来的なSFチックな世界もある
現代の日本っぽい場所もあるし
京都みたいな場所もある
カジノ、廃墟、お城、遺跡
とにかく世界観がカオス
このカオスな世界観が
今までのRPGには無かった世界観で
この世界を冒険してるだけでも面白いんですよね
それぞれの世界特有のビジュアルのセンスなんかも見ていて楽しいです
そして、そんな世界に彩られたストーリーもまた面白い
サガシリーズと言えば
好きな主人公を選び好きな仲間とともに冒険しますが
本作の場合は主人公ごとに全く違うストーリーが用意されています
主人公によって世界観も全然違うし
ラスボスもそれぞれ違う
同じ世界を舞台にしているのに
ここまで違うストーリーを展開できるのは
カオスな世界観のたまものだと思います
レッド編では
主人公レッドがヒーローに変身して悪の組織と戦うヒーローもの
アセルス編は
半分妖魔になってしまった人間アセルスが繰り広げる百合ラブストーリー
T260G編は
メカの主人公が自分の使命を取り戻し戦いに挑むSFロボットな物語
他にも主人公7人それぞれに独特なストーリーが存在します
やることは基本変わらないけど
全く違うストーリーを楽しめるので
主人公を選ぶ度に毎回新鮮な気持ちでプレイすることができます
そして、何よりも
RPGとしての戦闘と成長のシステムが
本作の1番の魅力です
このシステムがRPGの固定概念をぶち壊していて面白いんですよ
このゲームにはレベルがなくて
レベル上げというものは存在しません
これはサガシリーズの伝統で
レベルは無いけど戦闘スタイルによって
戦闘後に独自の能力がアップするというシステム
それに加えて本作では4つの種族が存在します
ヒューマン、妖魔、メカ、モンスター
それぞれに全く異なる成長システムがあります
ヒューマンの場合は戦闘を繰り返すことで強くなる
剣技、体術、銃技、術と
使うスタイルによって成長する能力が変化します
これはよくあるRPGとそんなに変わらないシステムです
しかし、他の種族がなかなか独特で
ちょっと普通じゃない
妖魔は戦闘で上がるのはHPなどで
ほとんどの能力は戦うだけでは上がらない
そして、術は覚えるけど技は覚えません
能力を上げ技を覚えるには
モンスターを憑依させるという特殊な方法が必要です
モンスターは
敵を倒すことで能力を吸収し技を覚えるけど
技の組み合わせにより様々なモンスターに変身して
変身したモンスターのステータスを得ることができる
メカは装備したアイテム、武器、防具により能力が変化する
戦闘では能力は変化しません
種族によって全く成長システムが違うわけです
メカに至っては
戦闘する必要がないので
戦闘せずしてラスボスに挑める強さにすることも可能
さらに、技の閃きと連携攻撃
これも面白いシステムです
これはロマサガシリーズから引き継いだシステムですが
本作でも面白く機能している
このシステムはランダム性のあるシステムで
弱くても最強クラスの技を覚えたり
連携することで上のランクの敵を倒すこともできる
窮地から逆転して勝つことができたりするので
発生するとすごく気持ちいい
そして、このゲームは敵を倒せば倒すほど
雑魚もボスも強くなるので
逆に敵と戦わなければ弱いままだったりします
なので
敵と戦いを繰り返し
誰にも負けない強さを得るという選択があれば
敵を避け続けて弱いラスボスを倒すという選択肢もある
弱いままでも
妖魔に強いモンスターを憑依させる
メカの装備を整える
強い技の閃きや強力な連携に賭ける
といった方法で強い敵を倒すことが可能なんです
その選択の自由さが
プレイヤーによって変化するサガシリーズのフリーシナリオにも繋がってくる
で、やっぱりフリーシナリオというのが
サガシリーズの魅力でもあります
ある程度は制限がありますが
プレイヤーによって
キャラの戦闘スタイルは自由に決めれ
パーティーを作るための仲間も自由
ストーリーの進め方も自由です
その上、サガフロンティアでは
そのフリーシナリオが行き過ぎちゃってるんですよ
それを思わされたのが
リュート編とブルー編
この2人の主人公に関してはフリーシナリオが行き過ぎて
もはや、なげやりレベル
ただ、これはサガシリーズだからこそできたこと
リュート編の場合は
主人公の村を出ると隣に魔王の城がありました
みたいなことをやってしまってます
ストーリーなんてほぼ無いです
旅立ってからラスボスを倒すまでは自由行動です
って感じなんですよね
仲間を集めるもよし
強くするもよし
すぐにラスボスに挑むもよし
もうめちゃくちゃかよ
でも、これが究極のフリーシナリオかもしれない
そして、ブルー編ですが
これは結末がめちゃくちゃです
ネタバレになりますけど
この結末はというと
エンディングがない
どんな結末を向かえたのかわかりません
てか、ラスボスを倒したかどうかもわからん
打ち切り漫画よりもすごい終わりかたをしてしまいます
ただ、これも究極のフリーシナリオだと思うんですよ
このシナリオの結末は
クリアした人の心の中にあるんです
負けたのか勝ったのか
世界はどうなったのか
ブルーはどうなったのか
それぞれの個々で答えを導いてください
ということだと思います
なんてなげやりなストーリー
でも、サガシリーズだから
これが許されるし
このラストにも意味が生まれている
想像力が必須でプレイヤー任せになっている節はあるけど
僕はこのやりすぎた感じがめちゃくちゃ好きです
やっぱりブルー編を初めてクリアしたときには衝撃よりも呆然としてしまった記憶がありますし
リュート編では何をすればいいんだよ
と戸惑った記憶もある
特にブルー編のラストはすごく好きで
いろんなRPGの結末の中でも
トップクラスに記憶に残っているし大好きなんですよね
ある意味、このサガフロンティアで
サガシリーズの到達点に行き着いていたのかもしれません
あと、リマスター版の話をすると
今回のリマスターはかなり完成度が高いと思う
追加要素として
スキップ機能や倍速機能が用意されていて
作業的なことはストレスなくこなせるようになっています
強さの引き継ぎも搭載されていて
これがめちゃくちゃ良かった
オリジナルでは1人の主人公をクリアすると
次の主人公ではまた一からプレイしなければなりませんでしたが
今回は能力、技、アイテムなど
次の主人公へ引き継げます
しかも、引き継ぐ項目を細かく選択できるという
めっちゃ親切な仕様になってる
昔プレイした人でも違った遊び方ができるので
マンネリ解消にもなってますよね
リマスターでは
戦闘から逃げることも可能になっていて
さらに100%逃れます
これもサガフロンティアを深く理解した上での追加要素
素晴らしいと思います
そして、目玉のヒューズ編
これはおまけ程度のものなんですが
それにしては完成度がすごく高く面白い内容でした
親切に
投げっぱなしのブルー編の結末を見せてくれたりもする
今まで作れなかったパーティーを作れるのも
ヒューズ編の醍醐味だと思います
追加要素が邪魔なら
追加要素無しを選択して
オリジナルに近い形でプレイすることも可能です
今回のリマスター版は
ただ過去の作品を甦らせただけの作品ではなく
サガフロンティアへの愛情をすごく感じることのできる作品でした
過去にプレイしていた人でも
リマスター版では新鮮な楽しみを感じれるし
初めての人はこのゲームの独特な世界観やゲーム性に衝撃を受けるかもしれない
あらためてプレイすることで
サガフロンティアの深みをさらに味わうことができました
何回やっても新しい冒険を味わえる
SaGa Frontier Original Soundtrack Revival Disc(映像付サントラ/Blu-ray Disc Music) (通常盤) (特典なし)
