何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「サークル」感想 これは面白いのか? 面白くないのか?

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どうもきいつです


スリラー映画「サークル」観ました

謎の空間に集められた老若男女の命がけの駆け引きを描いた2015年のスリラー映画

監督を務めるのはアーロン・ハンとマリオ・ミシオーネ

 

あらすじ
目を覚ますと見知らぬ人たちが集められた謎の空間だった
そこでは2分ごとに1人が処刑され
次に処刑される人間を投票で選ぶことができる
集められた50人は戸惑いながらもそれに従うしかないのだった

 

感想
この映画の意図はなんとなく理解できる
でも、それが面白いのかどうなのか?
上手くいってるのかどうなのか?
そこはちょっと微妙だと思いました

 

Netflixで見つけ
気になったので観てみました


この映画やとても情報が少なくて
検索してもあまり情報が出てこない
映画.comやYahoo映画にも情報がない

その上、サークルで検索すればタイトルかぶりも多いし

エマ・ワトソンが出てた「ザ・サークル」が大体ヒットします
でも、これとは別作品

そんなマイナー映画ではありますが
Netflixでは配信されています


明らかにB級映画なのは間違いなくて
内容はいわゆるデスゲーム系ですかね
雰囲気は少し「CUBE」とかにも似てる

謎の空間に集められた人たちが
よくわからんルールに従わされ
理不尽に殺されていくやつです


この映画、設定はなかなか面白くて

集められた50人は
年齢、性別、人種、職業が様々で
身体障害者やレズビアンなどマイノリティな人たちも含まれている

そんな多種多様な人間たちが
投票で次に死ぬ人間を選ぶというのは
面白いものが描けそうな気がします

そして、2分ごとに誰かが死ぬのも
スピード感があって面白くなりそうです
ほぼ、リアルタイムでストーリーが進んでいきますしね

で、実際に観てみると
つまらない印象はなくて
最後まで飽きずに観ることができました
それに面白い感じもします

でも、観終えた後に
何が面白かったのか考えてみると
いまいちぴんとこないところもあって

考えれば考えるほど
この映画面白かったのか?
って気持ちも生まれてきます

結局、この映画は
いい線いってるんですけど
惜しいところで終わってるのかな
と思うんですよね


多種多様な人間の命の選び合いを見せることで
人間の本質を描いているようで
実はあまり描けてない

時間制限でスリルを生んでるようで
実はあまりスリルがない

最終的に
この映画は何を見せたかったのかな?
と疑問を感じてしまうのは否めません

もう少しのところまで来てる気はするんですけど


いまいちパッとしない原因は
やっぱり登場人物が多すぎることだと思う

本作は50人登場して
主人公が明確に存在しない作品です

これは本作の狙いだとも思います

誰が死ぬかわからないスリルを感じさせ
いろんな人の視点を見せることで
人間の善悪や本質をあぶり出そうとしている

でも、これはマイナスのほうが大きいですよね

観てる側からすれば
正直、全てが散漫で掴み所がない

中心人物であろう人を唐突に殺すことで
驚きを生もうとしてるのもわかるけど
2分に1人死んじゃうので感情移入は全くなく
驚きなんて無いんですよ

すぐに誰か死ぬスピード感のせいで
逆にスリルが損なわれてますよね

もう少し死ぬまでの時間が長ければ
人物の描写もできるだろうし
命の駆け引きも描けたと思う


多種多様な人たちが投票で次の死者を選ぶ
という部分も
あまり上手く機能してなくて持て余している気がしてしまいます

差別やLGBT問題
老人を先に殺すべきだとか
いろんな思想を描いてはいるけど

そんなに深く掘り下げられるわけでもなく
結局は余計な発言をした人間が殺されるパターンばかり

差別発言をするとか
ヤバい思想があらわになるとかで
シンプルにその人たちが選ばれて死んでしまいます

もっと考えの違いで人々を分断させるとか
ヤバい思想の人間に人々がのまれてしまうとか
やりようはあったと思うんですけど

最終的には
妊婦と少女を最後まで残す派と殺す派に別れるけど
そこで対立させるのか…って感じですし


まあ、人間の価値観の曖昧さの描写は人間の本質を描けてたと思うし
自分の意見や考えを言い過ぎると命を落とすリスクが高まるのは
面白いとは思いましたが

 

あと、いろいろとわかりにくい事が多いですかね

人数が多いから誰が誰なのかわからないし
起きてる出来事も見せ方が悪いのか
どういう状況なのか理解できないことが多々ありました

特に終盤の誰がどっち派か揉めるところ
あそこは本当にわかりづらい

そもそも誰が残ってるのかもほぼわからず
誰がどっち派になったかもわからない

そんな中で
あと1人でこっちの人数が勝る
とか言われても
どうでもいいわ…って感じですよね

結局は人数がどうこう関係ないですし

ここで命の駆け引きが始まると思ったら
ただ感情論で言い合ってるだけだし

客観的に見て
こいつら何やってんだろ
としか思えませんでした

ここはスリルも何もないですし
面白さも生まれてなかった


あと、ラストがすごく微妙ですね

妊婦と少女が残るのは
はじめに言ってたそのままのことなので全然面白味がない

そして、最後の青年の裏切りは
でしょうね…って結末で大した驚きもない

てか、青年が生き残った方法がわかりづらかった

たぶん、少女を自滅させた直後に妊婦に投票したってことだろうけど
見せ方が下手なのかグダグダしてましたよね

それに、ここまでは投票結果の前に誰か自滅すれば次の投票が始まって
時間が引き伸ばされてませんでしたっけ?

なんか最後だけルールが変わってるような…

それに、あっさり青年が勝って終わりより
少女が死んでから
青年と妊婦で一悶着あってもよかった気がする


そして、デスゲームが終わってからのシーン
これは絶対いらなかったですよね…

結果的になぜこんなことが起きていたのかは
全く解明されず意味不明のままなんですが

なら「CUBE」みたいな意味深だけど意味がわからない
みたいな終わり方でいいと思うんですけど

本作の場合は中途半端に説明的になってて
でも、結局は意味がわからない
という最悪な終わり方だったと思います


そんなことなら
青年、妊婦、少女の3人の中
最後に誰が行き残ったのかわからないまま
ぶつ切りでエンドロール
ってラストのほうがカッコよかったと思う

これなら記憶にも残るし
いろいろ考察もしたくなりますしね

生き残った青年が円盤を見上げて終わり
はさすがに中途半端すぎるかな…

 

やはり登場人物50人で主人公不在は無理があったのかなと思う

設定や劇中のルールは面白いので
そこをもっと活用できてれば面白くなったはず

ネットで検索しても引っ掛からない存在感の薄さは
この内容なら当然なのかもしれない