何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「フリー・ガイ」感想 笑いあり感動あり派手なアクションあり レベルの高いエンタメ映画

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どうもきいつです


アクション映画「フリー・ガイ」観ました

オンラインゲームの世界を舞台に
ただのモブキャラが世界を救うために戦う姿を描いたアクションアドベンチャー
主人公に自我が芽生えたことからゲームの世界に変化が起きていきます

監督は「ナイト・ミュージアム」シリーズのショーン・レヴィ
主演を務めるのは「デッドプール」のライアン・レイノルズです

 

あらすじ
オンラインゲーム「フリー・シティ」の世界
モブキャラのガイは銀行の窓口係として毎日同じ日常を繰り返していた
しかし、ゲームプレイヤーのモロトフ・ガールとの出会いをきっかけに
退屈な日常に疑問を抱き始める
ある日、いつもやってくる銀行強盗に反撃し
奪ったサングラスをかけると
そこには見たこともない世界が広がっていた

 

感想
オンラインゲームのカオスな世界観の再現度が高くて思わず笑ってしまう
見た目だけでなく映画の内容も面白く
スリル満点のハラハラから人間ドラマの感動までいろんな感情が味わえる
素晴らしいエンタメ作品

 

ずっと楽しみにしていた作品
度重なる延期を経て
やっと公開されたので観に行ってきました

予告の時点でも僕好みの雰囲気で面白そうだったんですが
実際に観てもやっぱり面白かった

期待通り楽しませてくれました


ストーリーの流れは
ゲームの中のモブキャラが自我に目覚め
自分の存在や世界が偽物だと気付き
自分の存在意義に悩みながらもゲームの世界を救うために戦う
といった内容

なんとなく「トゥルーマン・ショー」に似たような設定かもしれません
まあ、「トゥルーマン・ショー」ほど怖さはなく
似てはいるけどよりエンタメな映画になっていると思う


で、本作の世界観ですが
これもなかなか面白い

ゲームの世界が舞台なんですけど
ゲームのジャンルがオープンワールドのオンラインゲームなんです

わかりやすい例で言えば「グランド・セフト・オート」とかですね
自由度が高くて街の中でプレイヤーが好き放題できるタイプのゲーム

海外のオープンワールドゲームは
こんな感じのゲームが多いと思う

本作はそんなゲームの世界をすごくうまく再現していて
映像的にも面白い仕上がりになってるし
笑える要因にもなっています

世界観自体がゲームのあるあるみたいになっていて
このタイプのゲームに慣れ親しんでる人なら
つい笑ってしまうものが多いです

こういうゲームって
意味もなくヘリコプターが低空飛行で銃乱射してるのなんてしょっちゅう見かけるし

常にどこか爆発してる
銀行強盗発生しまくり
キャラクターの変な動き
などなど観ていて笑えるものがたくさんある


ただ、ゲームをあまりにやらない人からすれば
ただただカオスな世界観に
なんのこっちゃと思ってしまうかもしれませんね

でも、カオスでバイオレンスな世界を背景に
モブキャラたちが平穏に過ごしている様子はシュールで
面白い世界観を生み出しているのは間違いない

映像的にもとても派手だし
この異常な世界は観ていて楽しくなってきますよね

アイデアがすごく面白い作品だと思います

 

それに、アイデアが面白いだけでなく
中身もしっかりと作られた映画で
だからこそエンタメ作品としてのクオリティも高い

設定もちゃんと作り込まれていて

本作のメインでもある自我に目覚めるモブキャラというのも
下手な映画なら神がかり的な何かで済ましてしまいそうなところを
一応ちゃんと理屈があります

さらにその設定が主人公の目的にも繋がっていくし
映画の結末にも繋がっていく

だからストーリーもしっかりしていて
矛盾が少なく登場人物の行動原理なんかも納得できるものになっています

ストーリーの整合性のために
無理矢理動かされてるキャラもいないんじゃないでしょうか


主人公のガイを中心としたゲーム世界のストーリーと
それと平行して進む現実世界のストーリーは
はじめは別々に動いていくけど
最終的には1つに収束していくので
そこも上手く作られていたなと思います

全体的にすごくわかりやすいストーリーになっていたのがこの作品の良いとこですね

ゲームと現実の視点が交互に入れ替わったり
カオスな世界観でごちゃごちゃしたりはするけど
根本のストーリーは見失わないので
変な引っ掛かりはなくすっと入ってくる

すっきりした物語でとても観やすかったです


それに、主人公の成長
仲間との友情や恋愛などの描写も良くて
最終的に感動できる作品にもなっています

特にガイとバディの友情にはグッと来るものがありました

友情や恋愛といろいろドラマを描いてはいるけど
ばらけたものにはなっていなくて
全てガイの成長と存在意義に収束していきます

これに関しても
やっぱり上手くまとまっていて観やすいものになっていました


ストーリーだけでなく登場人物も魅力的で
そこも好感が持てますね

なかでもやっぱりガイがすごく好き
たぶん、この映画を観た人みんな好きになるんじゃないでしょうか

人の良さというのもあるけど
感情移入できる部分ももちろんあって
すごく応援したくなるキャラに仕上がっています

ライアン・レイノルズの優しそうな雰囲気もガイのキャラクターにハマってました

デッドプールとはまた違うライアン・レイノルズの一面が見れました

 


そして、本作はかなりコミカルな作品ですけど
これのバランスもすごく良かったですね

とてもいいタイミングでギャグシーンが入ってきます
シリアスになりすぎず
でも、ストーリーの邪魔はしていない
バランスが絶妙だったと思う
それにセンスがあってちゃんと笑えます

パロディも気が利いてて面白い
ロックマンのロックバスターが出てきたり
1人アベンジャーズからのライトセーバーだったり
好きな人ならテンションが上がるものも多かった

 

あと、やはりアクションシーンはとても魅力的
ハリウッドアクション超大作って感じで
派手でカッコいいアクションシーンが満載でした

本作の世界観だからこそ
意味のない場面で派手な映像を入れ込んでいたりするのも
シュールで面白いものになってました


終盤のビルが迫る中でのカーチェイスや
街が崩壊していく様などは
どこか「インセプション」っぽいすごい映像になってたりもしました
こんなのはテンション上がりますよね

若干CGな感じにはなってたけど
そもそもゲームの世界だからだと思えばそんなに気にならなかったりする


そんなアクションシーンの多さで
映画館の大画面だからこそ映えるような作品にもなっていました

 

ストーリーはシンプルでそんなにひねった内容ではなかったですが
設定や世界観は新しく新鮮さはありました
全体的にとてもクオリティの高い作品で
最後までとても楽しめる

いろんな意味で心揺さぶられ
エンタメ作品としてレベルの高い映画でした

 


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