どうもきいつです
アクション映画「シャン・チー テン・リングスの伝説」観ました
「アベンジャーズ」シリーズのマーベル・スタジオによる
新たなヒーローを描いたアクション大作
自分の本当の力を隠してきたシャン・チーが
悪の組織を率いる父親の計画に巻き込まれていく
「黒い司法 0%からの奇跡」などのデスティン・ダニエル・クレットンが監督を務め
主人公シャン・チーを演じるのはシム・リウです
あらすじ
犯罪組織テン・リングスを率いる父親に鍛え上げられたシャン・チーは
父の後継者となる運命から逃げだし
サンフランシスコで平凡なホテルマンのショーンとして暮らしていた
しかし、父からの刺客に追われ
捨てた過去に向き合うことを余儀なくされる
感想
アメコミらしいブッ飛んだ世界観とカンフーアクションの組み合わせが面白い
ヒーロー誕生譚としてはなかなか良かったと思う
ただ、普通すぎるストーリーと終盤の大味なアクションはマイナスかも
MCUの新作ということで観てきました
正直、最近はMCU作品には飽きを感じてましたが
カンフーっぽい雰囲気に惹かれました
ストーリーに関してはいつものマーベルって感じです
そんなにひねった内容でもなく
いつものヒーローアクション
新キャラが主人公ということで
ヒーローの誕生譚になっています
これもいつものやつですね
ある意味安定した王道路線で
ファンならそこそこ満足できる映画かと思います
このシリーズはクロスオーバーは当たり前で
本作もそれ前提の作品
今までのキャラが登場するので
知らない人は少しついてけないですかね…
とは言え
そんな要素もおまけ程度ではあるので
1つの作品として成り立っています
初めて見る作品が本作でも意味のわからない映画にはなっていない
個人的にもそれなりに楽しめた映画でした
本作を観て僕が魅力的に感じたのは
MCUらしい世界観とカンフーアクションの融合
これは観ていて楽しかった
MCUの魅力と言えば
派手なヒーローアクションやブッ飛んだ世界観
本作でもそんな部分は存分に味わえます
特に終盤の覚醒したシャン・チーは反則じみた強さで最高です
こんな反則じみた強さを見せられると
今後の展開やクロスオーバーを期待せざるを得ない
他のヒーローたちとの共闘にも期待が膨らみます
で、マーベルヒーローらしい派手な強さと
カンフーの肉弾戦が上手くマッチしていて
アクションシーンはテンションを上げられます
序盤のバスでの戦闘シーンも面白いです
シャン・チーは王道のカンフーな戦闘スタイルだけど
戦う場所が暴走するバスの中だったり
敵がハイテク武器を使っていたりだとか
アメコミらしい派手なアクションにもなっている
それに冒頭からアクションの出し惜しみがないので
早い段階からテンション高めで観れます
マーベル映画はアクション中心にしてくれれば
細かいところは気にせずに観れるので
本作のバランスは良かったと思います
とんでもない設定とか強すぎるキャラとか
気にしだすときりがないけど
とにかく戦ってくれさえすれば余計なことは考えずにすむ
ビルでの戦いもカッコ良かったし
映える映像が多かった印象
それと、シャン・チー以外にも
父親、母親、妹などの戦闘スタイルに個性があって
肉弾戦は観ていて本当に楽しかった
あり得ない不自然な動きか多いけど
それはそれで割りきって
マーベル風カンフーアクションとして見れば面白いと思います
あと、登場人物もみんな魅力的でした
シャン・チーはヒーローとしてしっかり描かれていましたね
やってることは毎度お馴染みのことではあるし
テーマの家族は「ブラック・ウィドウ」と被る部分はあるけども
テーマの家族に関しては
「ブラック・ウィドウ」より深く描かれていたと思う
そのテーマがヒーローの強さや誕生譚にも繋がっていて
熱いストーリーになってましたしね
本作が面白いのは
まともな母親とどうしようもない父親の両方の意志と強さを受け継ぐというところ
偉大な人や心優しい人の意志を受け継ぐパターンはよくあるけど
本作はほぼ悪人の父親からも意志と力を受け継ぎヒーローとして完成する
そこが家族というテーマにもハマってるし
熱い展開にもなっています
父親は悪人ではあるけど憎めない人でもあって
すごく魅力的なキャラになっています
正直、主人公より魅力があるかも
それと、本作のヒロインであるケイティ
彼女はめっちゃいいキャラしてましたね
彼女の存在がこの映画を引っ張っていました
ヒロインだけどいつもベラベラ喋っていて
その上、声が特徴的なのであまり可愛く見えないんですけども
そこが面白いと言うか
で、たまに可愛い顔を見せたりするので
そのギャップも良かった
ムードメーカーでコミカルなシーンでは生き生きしてるし
暗い主人公の心の支えになってたりもして
1人でいろんな役割を担っていましたね
ケイティがいなければ
この映画は普通すぎて地味な映画になっていたかもしれない
まあ、それなりに面白い映画ではあったけど
微妙なところもありました
1番気になったのは中盤以降のテンポの悪さ
シャン・チーたちが父親に捕まったくらいからダレてきます
序盤はアクションの出し惜しみなく
次々にアクションが繰り広げられるテンポの良さがあったんですけど
中盤くらいから
説明シーンや回想シーンが多くなって
ちょっと退屈
説明や回想も同じようなことを繰り返してましたし
くどさも少し感じました
そこから終盤が盛り上がるのかと思いきや
終盤の盛り上がりもいまいちでしたね
熱い展開やアクションが用意されてはいるけど
なんか大味で雑な印象でした
派手なシーンとかは多いんですけど
アクションが大雑把なんですよね…
序盤で見せてくれた肉弾戦のカンフーアクションは少なく
ほぼ怪獣バトルみたいな映画になってました
それはそれで悪くはないけど
やっぱり肉弾戦が見たいんですよ
怪獣バトルになってからはごちゃごちゃして
少し見づらかったりもしたし
なんかもったいないなと思う
戦う舞台もだだっ広い大自然なだけなので
映像的にも面白味がありませんでした
それにCGもちょっと微妙で
龍とか幻想の動物たちが明らかにCGでしたよね
もう少しリアルにできなかったのかな…
ニューヨークの街中でのド派手バトル
みたいなのは今後に取ってあるのかな
とは思いますけど
マーベルヒーローはいつもそのパターンですしね
あと、父親の過去や母親についての描写は多かったんですけど
シャン・チーの思いや過去があまり描かれてなかったですね
だから少し感情移入しづらかった
なんとなくは理解できるけど
深いところまではわからなかったです
父親から逃げ出して現在に至るまでが
完全に空白になってましたし
もしかしたら続編とかで描かれるんですかね
そのために残しているのかも
MCUを追ってる人なら満足できる内容じゃないでしょうか
シリーズに興味がない人は
わざわざ本作を観る必要はないかもしれない
個人的には
今後の続編やクロスオーバーに期待できるほどの出来だったと思います
次の作品ではよりブッ飛びカンフーアクションを見せてほしい
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