何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ベイビーわるきゅーれ」感想 ゆるゆる女子とキレキレアクション

f:id:kiitsu01:20210927184711p:plain

どうもきいつです


アクション映画「ベイビーわるきゅーれ」観ました

殺し屋の少女2人の青春を描いたバイオレンスアクション
暗殺を生業とする2人が
高校卒業を機に一般社会に馴染もうと悪戦苦闘していきます

監督は「ある用務員」などの坂元裕吾
主演の2人は高石あかりと伊澤彩織です

 

あらすじ
女子高生の殺し屋のちさととまひろは
組織から委託された暗殺をこなしてきた
そんな2人が高校卒業後
暗殺稼業を行いながら2人でルームシェアし
普通の社会人としても生活することを組織から命じられる
戸惑いながらも日々を過ごす2人だが
ある日、ヤクザとのトラブルに巻き込まれてしまうのだった

 

感想
可愛らしい女子のゆるゆるトークと
キレキレのバイオレンスアクションとのギャップがたまらない
微笑ましくてこの2人をずっと見てたくなります
すごくブッ飛んでる映画だけど
どこかリアルさも感じれる不思議な映画

 

前からずっと気になっていたので観に行ってきました

この映画
すごく好きな映画

ずっと観ていたくなるような映画ですね
そう思ってしまうほど主人公の2人がとても魅力的
ちさととまひろを見つづけたい

本作は
バイオレンスなアクション映画でありながら
めちゃくちゃユルい日常映画でもある
相容れないような2つが同時に存在する不思議な映画なんですよ

そのギャップがメリハリになって両方を際立たせています
ユルい会話に笑わされ
カッコいいアクションに興奮させられます

ストーリーなんて本当に大したことないのに
最後まで全然飽きずに観れてしまう
独特な魅力がありますね


やっぱりこの映画の1番の魅力は
ちさととまひろのどうでもいい会話
これが最高です

話の内容はマジで大したことない内容で
10代の女子がダラダラと喋ってるだけです

でも、ワードチョイスが絶妙だし
2人のキャラがそれぞれ立ってるしで
トークが本当に笑えます
爆笑と言うよりは微笑ましいって感じ

喋り方や会話の内容がナチュラルで
普通の女の子が普通に喋ってるだけのようにも見えますしね
可愛らしさもすごく感じれる
癒しです

2人が似た者同士のようで
実は真逆の性格だったりするのも面白い

2人の会話の面白さを引き立てているし
2人のケンカ展開への布石にもなっている


しかも、殺し屋として働いているときもそんな調子なので
その状況のギャップでも笑えてしまう

よく考えれば
自分たちが殺した死体の前でもゆるゆるトークしたりしてるのは
倫理的には明らかに狂ってるけど
この2人ならなんか許せてしまう
むしろ可愛い

ターゲットを縛り付けた前で
バイトがどうこうの話してるのはマジでイカれてる
そしてバイト行く前に軽く殺していく
やってることがサイコパス
でも面白い


やってることはめちゃくちゃで
現実的にはあり得ないことなんだけど
2人の会話の自然さや存在感のナチュラルさがあるので

もし、本当に10代女子の殺し屋がいたとしたら
こんな感じなんだろうな
と思えてしまうリアリティを感じれるんですよね

そこがこの映画の面白さです


で、ただトークが面白いだけじゃなく
2人の心の変化や悩みなどのドラマにも発展していきます

やってることは仲のいい2人がケンカをして最後は仲直り
って単純な話だけど

その中で心の成長をしっかりと描いているので
質の良い青春ドラマとして成り立っている
2人の仲直りにはちょっと感動すらしてしまいます

最後の共闘にはカタルシスを感じれますし
アクションシーンと相まって
最高のラストになっていました

 

さらに、本作はアクションもめっちゃ良くて
見入ってしまうほどカッコいいんですよ

まひろ役の伊澤彩織は
現役の女性スタントマンというだけあり
アクションがキレキレで超カッコいい
普段はゆったりやる気ない感じなのに
アクションになるとスピーディーで激しい

面白いキャラクターですよね


ちひろ役の高石あかりは肉弾戦は全然ないけど
銃さばきがカッコいい
いつも天真爛漫なのに銃を持つと非情
アイドルみたいな可愛らしい見た目とバイオレンスな銃撃戦のギャップがたまらん
マシンガンをぶっ放す表情は最高でした

こんな激しいアクションを見せられれば
彼女たちが殺し屋だという説得力にもなってます


それに、人がたくさん死ぬし
血はめっちゃ飛び散るし
かなりバイオレンスな描写も多い

そんな描写がより本作のアクションを引き立てていて
魅力的なアクションシーンに仕上がっている

特に終盤のバトルはめちゃくちゃ盛り上がってテンションも上がります
肉弾戦、銃撃戦、バイオレンス
盛りだくさんなアクションシーンでした

 

この映画ってすごく下らないことをやってるんですけど
日常会話にしろアクションシーンにしろ
めっちゃ本気でやってると思うんですよね

会話シーンは
ナチュラルで笑えるようにこだわって作られているだろうし

アクションシーンも
チープにならないように臨場感や痛々しさを感じれるように表現されています

両方とも手を抜かずに本気で作ってるから
コメディーには笑わされるし
アクションには興奮させられる

アクションがカッコいいから笑いが際立つし
会話が笑えるからアクションも際立つ
相乗効果でより面白い映画になってると思うんです

大してお金のかかってる映画ではないだろうけど
下手な超大作邦画なんかより全然面白いですね
大作の邦画でも本作よりチープな映画はたくさんあると思います

本作はとてもクオリティの高い作品でした

 

アクションが好きな人もコメディーが好きな人も両方とも満足できる映画だと思う

個人的にもすごく好きなタイプの映画

ちひろとまひろがめっちゃ好きになった
続編を作ってほしいくらいです

バイオレンスなのにほっこり微笑ましい
なんか明るい気持ちになれる最高の映画でした

 


ある用務員【DVD】(40分にもおよぶ怒涛のアクションシーンの舞台裏に迫ったメイキングを収録)