何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「アイス・ロード」感想 トラブル続きの展開に終始ハラハラ

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どうもきいつです


アクション映画「アイス・ロード」観ました

鉱山事故に巻き込まれた人々の命を救うため
危険な氷の道をトラックで駆け抜けるドライバーの戦いを描いたアクション映画

「アルマゲドン」などの脚本家ジョナサン・ヘンズリーが監督と脚本を手掛け
主演を務めるのは「96時間」などのリーアム・ニーソンです

 

あらすじ
カナダの鉱山で爆発事故が起こり
作業員26人が地下に閉じ込められてしまった
救出に必要な30トンもの装置をトラックで運ぶため
マイクら凄腕ドライバーが集められる
最短ルートは厚さ80センチの氷の道
30時間以内に装置を届けるべく
いつ割れるかわからない氷の道を命がけで駆け抜けていく

 

感想
トラブルに次ぐトラブルで
最初から最後までトラブルづくし
ハラハラドキドキの展開に目が離せませんでした
ただ、ありがちな物語なので先は読めてしまう

 

CMで見て気になったので観てきました

予告の時点でなんとなくどんな映画なのか予測できて
実際観てみてもそんな映画でしたね

よくあるオッサンが戦うアクション映画って感じ
まあ、いつものリーアム・ニーソンらしい映画ではあります


予告では
割れそうな氷の道をギリギリで突き進む自然と戦う系の映画に思えますが
実はその辺は最初だけで
結局は人と人との戦いです

ここは良くも悪くも予想外で
そっちかい!
と、思いつつ楽しむこともできました


この映画
基本的にストーリーは大したことないし
登場人物も特別魅力があるわけでもないけど

ひたすら最後まで主人公たちがトラブル続きで
そこに興味が持続させられる

一難去ってまた一難…
と言うより
一難去る前に難、難、難

とにかく次から次へとトラブル続き
1つが解決する前に次のトラブルに巻き込まれます
こんなの無理だろ…
ってくらい追い込まれていく

それでもピンチを乗り越えるリーアム・ニーソン
主人公補正ですね

そんな終始トラブルだらけの映画なので
ハラハラドキドキさせられて最後まで観てしまいました

正直、大した内容の映画ではないけど
退屈な時間はあまり無かった印象

1つの展開に飽きる前に次の展開がやってくる
飽きそうになったら次のトラブルが発生
絶妙に飽きるか飽きないかのラインで
ギリギリストーリーが進んでいくという

ある意味、綱渡りのような映画

 

そんな内容なので
スリル満点で飽きることはないんですけど

ありがちな映画なので
先の展開は読めてしまいます

そこにはやはり物足りなさを感じてしまう

スリルはとても感じるけど
驚きは全然無かったですね

リーアム・ニーソンが強すぎたり
なんでも解決できてしまったりするので
結局、予定調和にもなってしまってるし

この映画だからこそのサプライズはありません
なのでインパクトは薄い

これもなんとなく予告を見たときに予測はできてましたけど

 

映像に関しては
そこそこ派手で見応えがあります

デカいトラックが激走するってだけでも
かなり迫力がありますし
吹雪とか雪崩とか爆発とかカーチェイスとか格闘とか
アクション映画として楽しめる要素は盛りだくさん

それに、やっぱりタイトルにもなってるアイス・ロードを走る場面は圧巻
氷が割れてくる場面は迫力満点でスリリングです

トラックが水に沈んでいくシーンなんて
怖くてゾクゾクしました


ハラハラドキドキの展開にド派手な映像が相まって
すごい映画には見えるんですよね

ストーリーの展開にしろ映像にしろ
すごい勢い任せではあるんだけど
この勢いに本作が面白いとも思わされる

 

あと、面白いと思ったのが
保険屋を装っていたアイツ

コイツの裏切りは完全に予想できてたけど
コイツがここまで主人公を追い込むのは予想外

普通の人間なのにターミネーターばりの
しつこさ、しぶとさ、打たれ強さ
もはやギャグでした

命がけで主人公の目的を阻止しようとしてるんですけど
そこまでするメリットあるの?

ロボットか何かですか?
と思ってしまうほど
謎の執着心で主人公を追い詰めていきます
そして全然死なない

このターミネーターには笑わされたけど
コイツが物語を盛り上げてる面もあって
なかなかいいキャラしてたと思います


まあ、敵側の目的が不明瞭なのはちょっと引っ掛かります

人殺したりとか犯罪的なことめっちゃやってるけど
全然それに見合ったメリットが無いような…

自分たちの保身のためにやってるはずなのに
その手段がもはや身を滅ぼしてるよね

悪役がムカつくほど悪いことやってて
最後には悪役をやっつけてくれるので
カタルシスがあって気持ちよくはあるんですけど


敵の行動原理だけでなく
基本的にかなり雑な映画なのは否めない

説明不足は多いと思うし
ご都合主義だったり強引だったり
いろいろと大雑把ですかね

味方も敵も知恵を使って戦ってるわけでもなく
力任せにぶつかってるだけだし
ピンチを乗り越えるのも力任せだし

悪い言い方をすれば
馬鹿な映画
でも、馬鹿な映画だからこそ面白いというのもあります

これは長所であって短所でもあるのかもしれません

 

あと、女ドライバー役のアンバー・ミッドサンダー
個人的に彼女がすごく好み
可愛いです
好きです

もっといろんな映画に出て欲しい

 

良くも悪くもアホな映画
マイナスな部分も多く感じたけど
思ったよりは楽しんで観ることができました

いろいろ文句も言いましたが
個人的には面白かった
そんなに嫌いじゃないです

名作とは言わないけど
暇なときに観るとちょうど良い映画かもしれません

 


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