何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

なぜ海賊版サイトは無くならないのか サブスクが鍵

どうもきいつです

最近ですが
漫画の海賊版サイトのアクセス数が急増している
という記事を目にしました
コロナ禍の巣ごもりの影響で増加しているようです

以前から「漫画村」など海賊版サイトが問題視され話題にもなってきましたが
そんな流れの中でいろいろ思うことがあります

 

まず、“海賊版サイト”とは何かと言うと
漫画、映画、音楽などを
著作者の許可を得ず違法にコピーし
それをインターネット上で公開しているサイト

そんなことをする理由は
サイトに張り付けている広告による広告収入を得るため

「漫画村」の場合は月間6000万円前後の収入があったと言われており
推定被害額は3200億円だそうです

現在、「漫画村」は閉鎖されましたが
その後継のサイトが数多くあり
被害額はさらに増加しているとのこと

この状況はなかなか酷いものだと思います

 

そんな海賊版サイトがなぜ無くならないのか?
ということを考えたいと思います


まずは
そんなに悪いことをしているのに
なぜ奴らは野放しにされているのか

それは、インターネット上で起きていることなので
逮捕するにしても損害賠償を請求するにしても
なかなか難しい

最近では海外サーバーを使用しているのでより厄介になっています

そして、例え1つのサイトを潰したとしても
また別のサイトが生まれて同じことの繰り返し
いたちごっこなわけです

最近は大きな社会問題として取り上げられ
いろんな人たちが頑張って戦ってくれてますけど
正直、真っ向勝負で戦っても
この悪に勝つことはおそらく無理です

海賊版なんてインターネットが流行る前からずっと蔓延っているもので
さらにネットが普及することでより巧妙になってしまった

これを根絶やしにすることなんて不可能だと思います

 

次に
そんな海賊版サイトで漫画を読んでいる人たちです

読む人がいなければ
そんなサイトは自然に減っていくでしょうが
現状はむしろ増えていっている

もちろん違法に読む側も悪いことには間違いないですが
現状ではデータをダウンロードしなければ犯罪にはなりません
サイト上で閲覧するだけなら
取り締まることができないんですよね

それに、例え読むこと自体が犯罪で取り締まれたとしても
それこそキリがなくて
たぶん逮捕者なんてほとんど出ないでしょうね

僕の意見としては
海賊版サイトで読んでる人たちはそこまで悪いとは思わない

この人たちに悪意なんてないだろうし
読めるから読んでるだけって人がほとんどでしょう
そりゃ、読めるんだから読みますよね

この人たちに
悪いことだから読むのをやめろ
と、良心に訴えかけたところで無駄

そもそも悪いと思ってないから
そして、そんなに悪いこともしてないから


海賊版サイトを運営する方も
海賊版サイトで漫画を読む方も
どちらもグレーゾーンで上手くできてしまってるから
そこを真面目な正攻法で対処するというのは相当難しいんじゃないかと思う

 

で、海賊版サイトによる被害ってどれはどのものなんだろうな
と考えてみると

僕の感覚では
そんなに被害を受けてるようには思えない

数字では数千億円とか出てますけど
それってアクセス数から割り出した単純計算で

海賊版サイトが全く無かったとして
それだけの額がプラスになっていたのかと言うと
そんな訳ないですよね

その上、海賊版サイトのアクセス数が急上昇しているにも関わらず
近年では「鬼滅の刃」が記録的な売り上げを見せ
他にも「呪術廻戦」「東京卍リベンジャーズ」などもかなり売れてる

単行本が売り切れで本屋に行っても売ってない
なんてこともよくありました

漫画の単行本が売り切れてるなんて
今まであまりなかったですからね

近年稀に見るほど
漫画が盛り上がっているようにも思います

そう考えると
海賊版サイトのアクセス上昇と漫画の売り上げには因果関係がないように思えてくる

 

そこで見えてくるのが
海賊版サイトで読む層と漫画を買って読む層は全く違うんじゃないか
ということです

違法とは言え
これだけ無料で漫画を読める時代に
わざわざ紙の本を買って読む人たちは
例えどれだけ海賊版サイトが幅を利かせたところで
ずっと漫画を買い続けるでしょうし

逆に海賊版サイトで漫画を読んでるような人は
海賊版サイトが根絶やしになったとしても
わざわざ漫画を買ってまで読むのかと言うと微妙
他のお手軽なコンテンツに流れていくと思います

この2つの大きな違いは
漫画が好きかそうじゃないかの違いなんですよね

漫画の未来を考えるなら海賊版サイトなんかで読むな
みたいな訴えかけをする人もよくいますけども

そもそも、海賊版サイトで読む人たちは
漫画が無くなってもダメージはありませんし
漫画の未来なんてどうでもいいし
ただ暇さえ潰せればなんでもいいわけですよ

この人たちにとって漫画というものは
暇つぶしのコンテンツにすぎない

 

じゃあ、このまま海賊版サイトを放っておいてもいいのか
と言うと
それとこれとはまた別問題

僕の考えでは
放っておけば若干マイナスにはなるだろうけど
漫画が衰退するような事態にはならないと思います

ただ、今のままでは
衰退せずとも発展することもないと思うんですよね

もしかすると
今のこの状況は
漫画界のターニングポイントなのかもしれません


海賊版サイトのマイナス面を取り上げ
それが大きな社会問題となっていますが

見かたを変えれば実はプラスな面もあると思います

さっきも言いましたが
海賊版サイトを利用する人たちはべつに漫画が好きなわけではありません
本来ならこの人たちが漫画に大きな利益を与える存在ではなかったはずです

それが、海賊版サイトが現れることにより
そんな人たちが可視化され
さらに、そんな人たちにより大きなお金が発生することがわかりました

これは完全にビジネスチャンス
そこで注目すべきはサブスクです

映画、ドラマなどの映像ならNetflixなど
音楽ならSpotifyなど
月額さえ払えばさまざまなコンテンツが使い放題のあれです

漫画でも一応それらしきものはあるけど
正直、かなり微妙なものばかり


漫画の海賊版サイトがここまで流行っている理由は
無料で漫画が読めるからだけではない
いつでもお手軽にさまざまな漫画をすぐに読めるから
それが最大の理由だと思います

むしろ、お金を払いたくないから海賊版サイトを利用してる
って人は少数だと思う


なら、なぜ今存在する公式の漫画サイトやアプリが海賊版サイトに負けているのか
という話になります

海賊版サイトはやはり違法なサイトなだけあり
問題点も多くある
特にウイルス感染の危険は大いにあって
アクセスするのにはリスクも伴う

他にもこういうサイトはやたらと広告をクリックさせようとするので
使用するにもストレスを感じるのは否めない
画質に関しては安定してないだろうし

サイトのクオリティが高いかと言うと
決してそうではなく
むしろ、使いづらい部類に入るんではないでしょうか

でも、そんな海賊版サイトに公式のサービスが負けてしまうのは
それ以上に使いづらいものばかりだからです

公式のサービスは大体
基本無料だけど課金しないと読めない漫画もあります
広告を見るとポイントが貰えてそのポイントを使えば有料の漫画も読めます
期間限定でこの漫画が無料で読めます
みたいな、そんなサイトやアプリがほとんど

さらに、出版社によってそれぞれサイトやアプリが作られたりもしてるので
例えばジャンプの漫画が読みたければ集英社
サンデーの漫画なら小学舘
みたいに、読みたい漫画によって登録したりアプリをダウンロードしなければならない

煩わしいことがめちゃくちゃ多いんですよね
やってることが中途半端すぎるんです

そこがネックとなり
お手軽な海賊版サイトに全く及んでいないわけです


なので、やはり必要なのは大規模なサブスク

出版社の壁を取っ払い多くの作品を1つのサービスで自由に読め
より使いやすく読みやすいサービスを提供すればいい
世界に発信するのなら言語を自由に選択できるようにすればいい

月額制で有料であろうとも
使いやすさと安心安全の保証があれば
海賊版サイトからみんな流れてくると思います

結局、それが海賊版サイトの淘汰にも繋がり
違法なサイトはどんどんと消えていくはず


そんなに上手くいくわけないだろうと言う人もいるだろうけど

映像の分野でやいまやサブスクが席巻し
海賊版サイトなんてほぼ消滅しました

音楽もサブスクがかなり強いですよね

映画にしろ音楽にしろ違法アップロードなどが大きな問題になっていたけど
それを力でねじ伏せてしまいました
漫画業界も参考にすべきことは大いにあります

時代は完全にその流れで
正直、漫画業界はかなり遅れている


サブスクが流行ることで紙の漫画が売れなくなる
という懸念もあると思います

確かにサブスクで漫画が読めてしまえば
そりゃわざわざ紙の本を買う必要なんてなくて
売れ行きは少し下がるでしょうね

でも、それが漫画業界にとってマイナスなのかと言えば全くそんなことはなく
むしろ、プラスのほうが大きいのではないでしょうか


映画などのサブスクを例にしてみれば

NetflixやAmazon prime videoなどが世界的にもかなり多く利用され
今やお手軽に多くの映画を家でいつでも観れる時代になりました

じゃあ映画館に行く人がいなくなったかと言えばそうではなく
いまだに映画館に観に行く人もたくさんいる
DVDやBlu-rayをわざわざ集める人もいます

漫画もそれと同じで
例えサブスクが流行しようと
好きな人は絶対に紙の漫画を買うはずです

てか、オタクはサブスクを利用した上で
さらに紙の漫画も買うと思う
多くの作品に触れる機会が増えれば
もっと多くの紙の漫画を手に取ってもらう可能性が増えるかも


そして、サブスクの利点は
そこからさらなる作品が生まれるというところ

最近ではNetflixオリジナルの映画やドラマが大ヒットすることも多くなりました
オリジナルのアニメなども多く作られている

漫画もそれと同じように
サブスクから新たなヒット作品が生まれる可能性があります

サブスクから火がついて紙の漫画が大量に売れる
なんてことも起きるかもしれない

今の雑誌連載の体制では日の目を見なかったような作品に
スポットが当たることだってあるでしょう

サブスクが流行すれば
漫画の可能性もさらに広がっていくはずです


僕はサブスクはメリットだけではなくデメリットもあると思っていますが
今の状況ではメリットのほうが大きいと思います


ただ、現状では
漫画業界のしがらみや忖度や古い体制
紙の本が売れなくなるんじゃないかという恐れなどがあるだろうし

日本という国は
エンタメや芸術など文化の発展にはとことん疎く
そんなものは後回しのお国柄なので
なかなか難しいでしょうね

サブスクのサービスを始めようにも
莫大なお金や労力がかかるでしょうし
個人で頑張ろうと思っても簡単にできるものじゃないです


ただ、漫画は日本の文化だ
とか言ってるのならば
サブスクくらい作ってくれないと困りますよ

その程度のことできなけりゃ
日本の文化だなんて胸を張る資格はないと
僕は思いますけどね

漫画のサブスクは
日本の漫画発展の鍵を握っていると思います

 

海賊版サイトを無くすという視点で見てもサブスクは絶対必要だし
漫画の発展という視点で見てもサブスクは絶対に必要

漫画の未来を考えるなら海賊版サイトを読むな
と、読者に言ってる段階ではない

漫画の未来を考えるのなら
今すぐ古い体制に囚われない大規模な漫画のサブスクを始めるべきです