何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ゴーストバスターズ アフターライフ」感想 粋な演出に感動した

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どうもきいつです


SF映画「ゴーストバスターズ アフターライフ」観ました

1984年に始まった「ゴーストバスターズ」シリーズの最新作
祖父が残した田舎の家で生活することになった兄妹がゴーストとの戦いに巻き込まれていきます

過去2作を手掛けたアイバン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマンが監督を務めています

 

あらすじ
フィービーは母と兄と共に
祖父が残した田舎の古い家に引っ越してくる
この街では30年にわたり原因不明の地震が続いていた
ある日、フィービーは床下でゴーストを捕獲するための装置を発見し
祖父がかつてゴーストバスターズの一員だったことを知るのだった

 

感想
過去作とはちょっと雰囲気が違う作風だけだ
これはこれで面白い
終盤のゴーストバスターズだからこその粋な演出には感動させられました

 

昔の「ゴーストバスターズ」はテレビでやってるのを子供の頃よく観てました
SFとオカルトの融合みたいな作風が面白くて
子供の頃から好きな作品です

それの続編ということで楽しみにしてました


本作は「ゴーストバスターズ2」からの直接の続編ということで
過去作との繋がりはかなりあります

何年か前のリブート版は無かったことになってますけど

続編なのでやはり過去作を知ってる方がこの映画をより楽しめるのは否めません
ただ、知らなくても
1つの作品としても面白い映画だとは思いますが

 

まず、本作は続編なんですけど
今までの「ゴーストバスターズ」の雰囲気とはちょっと違います

過去2作はかなりコメディー要素の強い作風でした
バカバカしい描写とかも多かったですよね
登場人物たちもコミカルだしゴーストもコミカル

冷蔵庫の中に異世界が広がってたり
自由の女神が動き出したり
ブッ飛んだ変な描写も多かったです

それに比べると本作はシリアス路線です
登場人物はそんなに無駄口たたかなくて
終始、真面目に物語が進んでいく

作風だけで言うと
リブート版の方が本来の「ゴーストバスターズ」に近かったですよね


あと、過去作はおっさん達が主人公だったわけですが
今回は子供達が主人公
そして、舞台はニューヨークの大都会から
殺風景な田舎へと変わっています
そういった面でも今までとは異なった作品に感じます


とは言え
全く別物の作品ってわけでもなく
これぞ「ゴーストバスターズ」という映画にもなってるんですよね

過去作へのリスペクトやオマージュは盛りだくさんですし
「ゴーストバスターズ」らしさは全く損なわれていません


で、本作の面白いところは
設定や作風は変わっているんですけど
1作目と起きている出来事はほぼ同じなんですよ

主人公たちがゴーストと戦い
最終的にはヤバい神様の復活を阻止する
という根本的な部分は全く同じ

ストーリーの流れは1作目みたいな感じなんですけど
本作は子供達の冒険を描いたジュブナイルものになってます

そこが過去作とは違った味わいで
「ゴーストバスターズ」としては新鮮さを感じるし
田舎が舞台で子供達が主役ということで
どこかノスタルジーな雰囲気が漂っています

昔の「ゴーストバスターズ」も子供向けな感じの作品でしたけど
本作はより子供向けになってますかね

「グーニーズ」とか「IT/イット」みたいな雰囲気で作られた「ゴーストバスターズ」って感じ

なので1、2作目みたいなのを求めていた人からすれば
ちょっと不満に思うかもしれません


個人的にはこの作風は結構好きです

そもそも、こんな子供達の冒険みたいな映画は昔から好きだし
「ゴーストバスターズ」としてもマンネリになってなくて良かったと思う

「ゴーストバスターズ」っぽく仕上がっていた前回のリーブトは記憶に残らない作品でしたけど
今回の続編は記憶に残る作品にはなってましたし


ストーリーはかなり単純で
悪い神様が復活しそうなのでそれを阻止する
ってだけの内容

でも、その中で
主人公フィービーの成長が描かれたり
家族の絆が描かれていたり
過去作との繋がりがあったりと
全然退屈しないです

登場人物たちも個性的でしたし
みんな魅力的なキャラクターになっていました

アクションシーンはちょっと少ないと思ったけど
車に乗りながらのゴースト捕獲は
スピード感や迫力があってなかなか楽しめました

 

そして、なによりも終盤です
これは完全に過去作のファンに向けたサービスなんですけど
やはり熱い展開でしたし
最後には粋な演出に感動させられてしまいました

かつてのゴーストバスターズのメンバーが助けに来てくれるのは熱いですよね
みんなおじいちゃんでヨボヨボなんですが
なんかわからんけど頼れる存在というか

絶体絶命のピンチだけど
こいつらが来たらなんとかなるんじゃないかと思わされました

このときの軽いやり取りはゴーストバスターズらしくて微笑ましいし


さらにそこからですよ
イゴンを演じたハロルド・ライミスは実際にも亡くなっているわけですが
彼がゴーストとして登場します

これはやっぱり「ゴーストバスターズ」という作品だからこそできた粋な演出ですよね

本作のイゴンはCGではあるけど
かつてのゴーストバスターズの4人が揃う場面はグっときてしまいました


最後の粋な演出だけではなく
作品全体を通して
この映画は「ゴーストバスターズ」という作品に対するリスペクトや愛情を感じられます

そこが作品の良さや面白さにも繋がっていると思う


そう言えば
エンドクレジットにはシガニー・ウィーバーも登場してましたね

お歳を召したビル・マーレイとシガニー・ウィーバーが
1作目の冒頭を思わす場面を演じてました

ここも微笑ましくて良かった

てか、シガニー・ウィーバーなかなかの年齢だと思うけど
いまだに美しいという…
ある意味バケモノ

 

本作は続編として楽しめる作品になっていたし
過去作を知らなくても
ジュブナイルものの映画としても面白く観れると思います

この「ゴーストバスターズ」がシリーズ化するのもありかもしれないですね

 


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