どうもきいつです
アニメ映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」観ました
「ドラゴンボール」シリーズの劇場版21作目
「ドラゴンボール超」としては2作目の劇場版です
かつて悟空が壊滅させた悪の組織レッドリボン軍が復活し
ピッコロや悟飯が謎の人造人間と戦いを繰り広げます
前回の劇場版と同じく原作者の鳥山明が脚本とキャラクターデザインを担当し
監督を務めるのは児玉徹郎です
あらすじ
かつて壊滅したはずの悪の組織レッドリボン軍が復活した
新生レッドリボン軍はDr.ゲロの孫Dr.ヘドが生み出したガンマ1号とガンマ2号を使い
レッドリボン軍を滅ぼした悟空やその一味にリベンジを企てるのだった
感想
悟空の活躍がほぼ無くピッコロが主役というのは面白い
存在感が薄くなっていた悟飯にスポットが当たるのも良かったです
なんと言っても戦闘シーンが素晴らしかった
ドラゴンボールはそれさえ見せてくれれば満足
ドラゴンボールの最新映画ということで
楽しみに観に行ってきました
僕は子供の頃からドラゴンボールは大好きだし
前作の「ドラゴンボール超 ブロリー」が素晴らしかったので
本作にも期待していました
期待していた反面
全編フルCGの作品になるだとか
ピッコロや悟飯がメインで悟空やベジータがあまり活躍しないっぽいとか
ちょっと不安に思う要素もあったんですよね
ただ、実際に観てみると
そんな不安を吹き飛ばしてくれる出来でした
むしろ、そんな不安に思っていた要素が
この映画では魅力になっていたと思います
まずはピッコロがメインという所からですけど
これがとても新鮮で面白かったですね
ドラゴンボールと言えば悟空中心で
いつも悟空が強くなって強い敵を倒す
って感じが多いですけど
本作は悟空がほぼ登場せず
ピッコロの独壇場みたいな映画になっています
ピッコロはドラゴンボールの登場人物の中ではかなり優遇されているキャラではありますが
ここまで主役級の扱いは初めてなんじゃないでしょうか
そんなピッコロの活躍が
今回の作品ではすごく生き生きとしていて
ピッコロの魅力が100%出せていたと思います
本作はレッドリボン軍が再登場するということで
作風もちょっと初期のドラゴンボールの雰囲気が漂っています
なかなかコミカルな作風なんですよね
レッドリボンは明らかに小者だし
強敵のガンマ1号と2号もちょっとふざけてる面があったりと
全体的にちょっとユルい
そんな作風に意外とピッコロがマッチしてます
ピッコロって頭が切れるクールなキャラなんですけど
昔からなんだかんだで変な扱いもされてたりします
アニメでは自動車の教習所に通うみたいな謎エピソードもあったし
原作でも完全に子守役を押し付けられてましたし
だからこそ今回の作風にはピッコロがピッタリで
逆に今の悟空ならこの作風には合ってないかもしれませんよね
もはや今の悟空はひたすら強さを求めるサイコパスなので
今回のピッコロのようなドタバタ劇は起きないと思う
ピッコロだからこそ周りを気遣ったり
悟空やベジータに助けを求めたり
悟飯を覚醒させようとしたり
ブルマのドラゴンボールの使い方に引いたり
ピッコロのいろんなリアクションがコミカルで
楽しく観ることことができました
それとピッコロの忘れられていた設定を掘り起こしてくれたのも良かった
巨大化とか腕が伸びるとか
そういやピッコロってそんなことできたよな
みたいな
それを最新作で見せてくれるとは
昔からドラゴンボールが好きな人ほど
こういうのは嬉しいと思います
さらに今回はピッコロが最新形態に変身までしてしまう
正直、オレンジピッコロは名前も見た目もクソダサいけど
ピッコロが強くなったのは嬉しいですよ
ピッコロが主役なのに伴って悟飯も活躍するんですが
これもすごく良かったですね
やっぱりピッコロには悟飯がセットで
この師弟関係は盛り上がります
「ドラゴンボール超」って悟空以外のキャラも大切にされていて
ベジータやフリーザはもちろんのこと
亀仙人や未来トランクスみたいなキャラにまでスポットを当ててました
前回の映画ではブロリーが実質主人公みたいなもんでしたし
ただ、何故か悟飯だけは雑魚扱いで
ちょっと扱いが酷かったんですよ
そんな悟飯が本作ではちゃんと活躍してちゃんとカッコよく描かれています
ずっと蔑ろにされていたアルティメット悟飯の強さもあらためて見せてくれましたし
さらにその先も見せてくれました
で、何よりも
最後の悟飯の必殺技ですよね
これが最高です
かめはめ波ではなく魔貫光殺砲で止めを刺すという
最高に熱い展開でした
やっぱりピッコロと悟飯の師弟関係には熱い気持ちにさせられる
それと、今回の新キャラたちも生き生きとしていて魅力的でした
特にガンマ1号と2号はすごくいいキャラしてましたね
攻撃したときに文字が出るのも面白いです
メインキャラを引き立てるためだけの噛ませじゃなくて
個々としても魅力を発揮してましたし
敵だけど憎めないキャラに仕上がっていました
あとはパンちゃん超可愛かったです
本作は悟空抜きでも面白いものを作るぞ
って挑戦でもあったのかもしれませんね
実際にそれが上手くいって面白い作品に仕上がっていたと思います
悟空とベジータだけではマンネリになるだろうし
こういう試みでドラゴンボールの世界を広げていくのは良いことだと思います
そして、本作はフルCGアニメということですが
これもすごく良かったんですよ
日本のCGアニメって微妙なのも多いんですけど
本作の場合はCGを生かした作品になってますよね
特にバトルはCGだからこその迫力があると思います
単にCGで作りましたってだけのアニメは多いですが
本作はCGだからできる表現を追求しようとしてるように感じる
アクションシーンはとても派手で
でもドラゴンボールらしさは損なわず
昔のドラゴンボールが好きな人でも受け入れられる映像にもなってると思います
3DCGを2Dアニメっぽく見せるのは日本らしい表現だし
日本のCGアニメはこの路線を極めていくべきなのかもしれませんね
冒頭に昔のドラゴンボールのダイジェストみたいな映像がありましたけど
これを見たら
この技術で無印ドラゴンボールをリメイクしてほしいな
とも思わされました
本作でマイナス要素があるとすればストーリーですかね
めちゃくちゃ内容が薄いし雑です
個人的には全然マイナス要素とは思ってないけど
ここに文句をいう人は多いと思います
ピッコロや悟飯が強くなる理由なんて雑にもほどがありますし
最後のセルマックスとかも扱いが雑すぎですよね
伏線なんかも全くないし
完成度の高いシナリオなんかではないわけです
ただ、僕的には派手なバトルを気持ちよく見せてくれたので大満足
むしろ、ドラゴンボールに複雑な要素は要らなくて
ストーリーなんて
なんか強い敵をなんか強くなって倒す
程度で十分
もはやドラゴンボールというジャンルなので
それを最高に見せてくれれば文句もなにもないです
前作のブロリーは最高にドラゴンボールな映画でしたけど
本作も最高にドラゴンボールな映画だったのは間違いないですね
強さのインフレに文句をいう人もいますが
ドラゴンボールなんてインフレしてなんぼ
本作にもドラゴンボールらしい
最強VS最強の激しいバトルを見せてもらえて最高でした
最後には地味にベジータが悟空に勝利してましたが
これは感動した
ここが一番泣けるポイント