何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」感想 きょうりゅうがいっぱいでてきておもしろかったです

どうもきいつです


アクション映画「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」観ました

現代によみがえった恐竜たちを描いた「ジュラシック・パーク」シリーズの最終章
人類と恐竜が混在する世界の行く末が描かれます

監督は「ジュラシック・ワールド」も手掛けたコリン・トレヴォロウ
スティーブン・スピルバーグが引き続き製作総指揮を担当
出演するのは「ジュラシック・ワールド」のクリス・プラット、「ジュラシック・パーク」のサム・ニールなどです

 

あらすじ
イスラ・ヌブラル島が火山噴火で壊滅し
救出された恐竜たちが世界中に解き放たれて4年が経過した
オーウェンとクレアは保護した少女メイジーを大切に育ててきた
しかし、ある日メイジーとヴェロキラプトルの子供が連れ去られる
一方、グラント博士たちは巨大企業バイオシンの秘密を暴くため動き出す

 

感想
「ジュラシック・パーク」シリーズの集大成ということでとても楽しめる映画でした
恐竜がたくさん出てきて童心に帰れる
ワクワクさせられました
とは言え、それなりに不満があるのも否めない

 

恐竜が好きなので観てきました

僕はこのシリーズが好きで
特に1作目の「ジュラシック・パーク」が好き
新章の「ジュラシック・ワールド」になってからもそれなりに好きです

本作は最終章ということで楽しみにしていました

 

本作は今までの「ジュラシック・ワールド」の登場人物が登場するだけでなく
「ジュラシック・パーク」のメイン3人も再登場します
やっぱりこれだけでも上がるポイントですね

僕みたいに昔から好きな人ほどテンションが上がると思います

それに、「ジュラシック・パーク」の主要メンバーがオマケではなく
かなりちゃんと活躍します
てか、普通に主役として活躍してましたね


ストーリーの作りが
2つの物語が同時進行し最終的に1つに交わる
という構成になっていて
1つが「ジュラシック・ワールド」のオーウェンを中心にした物語で
もう1つが「ジュラシック・パーク」の3博士を中心にした物語になっています

この作りが
全員を活躍させるにはちょうどよかったのかなと思います

終盤は人が多過ぎてゴチャゴチャしちゃいますけど
そこに至るまではすっきりと観やすかったです

それぞれの目的も
メイジーを助ける
バイオシンの秘密を暴く
と、明確に定められていましたし
物語の交わりかたも無理なく自然でわかりやすかった

多い登場人物たちをそれぞれ上手く活躍させ
なおかつ、物語が散漫にならず
エンタメ映画としてシンプルで観やすい映画に仕上がっていました

 

そして、やはり恐竜ですね
本作も過去作同様に恐竜がいっぱい登場します

結局はこれが見たいんでね
恐竜さえちゃんと見せてくれればある程度満足しますよ

恐竜がたくさん出てくると
子供の頃のワクワク感を取り戻せる

本作は今までに登場した恐竜もたくさんいますし
今回初登場の恐竜もいます

最近では恐竜に羽毛が生えてた説なんかも常識になりつつありますが
本作ではそんな羽毛恐竜も多数出てくる

かと言いつつ、昔ながらの鱗をまとったお馴染みの恐竜もたくさんいます

なんか、恐竜のオールスターみたいな感じにもなっていて
そういうとこにもワクワクさせられましたね


で、そんなたくさんの恐竜たちが動き回っているのも楽しい

特に街中のアロキラプトルとのカーチェイスはハラハラして最高でした
街中を獰猛な恐竜が走り回ってる映像もすごくワクワクした

今回は恐竜が世界中に解き放たれているので
現代の街並みに恐竜が溶け込んでいるという
シュールで面白い映像が多かったと思います

飛行機を襲う超巨大翼竜ケツァルコアトルスもたまりませんでした


さらに
「ジュラシック・ワールド」になってからは
かなりアクション路線になっていたし
もはや、ジャンルが怪獣映画になっていたような気もする

本作も怪獣映画的な要素が多いものの
1作目「ジュラシック・パーク」のようなホラーな雰囲気が少し復活していました

クレアが森に不時着した時に現れる爪が長くてでかい恐竜
これの見せ方がとてもホラーっぽくてドキドキさせられました

洞窟の中なんかも怖かったし
久しぶりに出てきたエリマキトカゲみたいなディロフォサウルスも懐かしかった

原点回帰って感じ
1作目のホラーな雰囲気も味わえて個人的にはツボでしたね

 

童心に帰れてとても楽しめたし
普通に面白い映画だったとは思いますが
不満点も無きにしも非ずで

やっぱり一番思ったのはイナゴですよね
なぜイナゴ…?

確かにあの巨大イナゴはキモいし怖いしビクッとさせられたりもしたけど
どうせやるなら恐竜でそれをやってほしいよね

なんか、イナゴをどう食い止めるか
みたいな話にもなっていて
ちょっと求めてるものと違うと言うか…

正直、イナゴなんてどうでもいいんですけど

でも、そんな思いに反して
やたらとイナゴが活躍するし
イナゴが重要な存在にもなってるし…

俺はイナゴを見たくてこの映画を観に来たんじゃない
恐竜が見たいんだよ!!
この気持ち返せよ!!

 

さらに、この映画
何も解決してないんですよ

人類と恐竜がどう共存していけばいいのか?
果たして共存できるのか?
って話だったと思うけど

結局イナゴっすよね
イナゴの話になってるんですよ

最終的にイナゴ問題は解決してるけど
肝心の共存問題がどっか行ってる

なのに、エピローグで
恐竜と上手くやってけてますよ
みたいに解決した風で終わっていくけど
よくわからん

スケールの大きい話から
いつの間にやらスケールの小さい話にシフトしてしまっている事にモヤモヤさせられました


あと、メイジーの話も冷静に考えると有耶無耶なんですよ

クローンだとか少女の悩みだとか
いろいろ風呂敷を広げてましたけど
結果的に回収しきれてない

何をもってメイジーが成長したのかいまいちはっきりしてなかったですし
オーウェンやクレアの関係性なんかもちゃんと解決してなかったりもしましたし

イナゴ問題を解決したら
なんとなくメイジーの問題もよくわからんけど解決って感じ
ちょっと雑なように思えます


ストーリーが全体的に雑に思えるのは否めません


悪役の扱いも大雑把でちょっと可哀想

実は1作目に登場してた人だし
シェービングの缶を登場させる小ネタがあったりと
面白い要素があっただけに
この悪役をもうちょっと深掘りしてもよかったのでは?

馬鹿すぎる小者ってだけで終わっていたので
敵としても存在感が弱かったと思います


まあ、全体の勢いや過去作リスペクトや恐竜大活躍などの要素で
結果的に誤魔化せてた感はありましたけど

 

文句を言いつつも
エンタメ超大作として楽しめる映画でした

個人的には恐竜が暴れているだけで満足です
最新の技術で恐竜をよみがえらせてくれた
それだけで感謝

大雑把な映画でしたけども
それが「ジュラシック・パーク」から始まったこのシリーズの良さなのかもしれない

イナゴさえいなければ完璧だった

 


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