何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」感想 新しさを感じない

どうもきいつです


アメコミアクション映画「アントマン&ワスプ:クアントマニア」観ました

MCUの1作「アントマン」シリーズの第3弾
世界最小のヒーローのアントマンとワスプたちが量子世界に迷い込み
新たな脅威の存在カーンとの戦いを繰り広げます

監督は前2作も手掛けてきたペイトン・リード
出演するのはポール・ラッド、エバンジェリン・リリーなどです

 

あらすじ
アベンジャーズとサノスとの最終決戦で
重要な役割を果たしたアントマンことスコット・ラング
戦いが終わり平和な日々を過ごしていた彼は
ある時、実験中の事故によりホープや娘のキャシーたちと共に
未知の量子世界に引きずり込まれてしまった
そこで待ち受けていたのは謎の男カーンだった

 

感想
すごく普通なアメコミアクション
新しいものは何も感じなかった
もはやワクワク感は全く無い
それにしてもカーンの顔が優しすぎない?

 

MCUの最新作ということで観てきました

MCUの作品に関しては
正直、そこまで期待はしてなかったりします

何年か前までは好きで観てたけど
今っとなっては新作が公開されれば観なきゃならない義務感と言うか…
もはや惰性で観ていると言うか…

まあ、思い入れはさほど無い

本作にも大して期待はしてなかったです
なので、面白くなかったから腹が立つ
みたいな感情は全く無い

 


ストーリーはシンプルでわかりやすい

これは本作だけでなくMCU作品全体で言えることですけど
基本的にストーリーはとてもシンプルです

本作も同じくシンプルでわかりやすい物語になっている

アントマンが家族や人々を守るため
そして、もとの世界に帰るため
立ちはだかる敵と戦いを繰り広げる
というストーリー

人間関係やキャラ設定にもさほど複雑なものはなく
あまり頭を使わずとも楽しめる内容になっています

いつもの如くクロスオーバーは意識されているので
過去のMCU作品を知ってることは前提だけど
本作はまだクロスオーバー色が薄めなような気もしました

「アントマン」シリーズ過去2作のことはうろ覚えだったけど
理解できないことはあまり無かったし
意外と単体でも観れる映画なのかもしれません

 


アクションもそれなり

本作もアメコミ映画らしいアクションは見せてくれます
MCUが好きな人なら満足できるんじゃないでしょうか

アントマンが縮小化して戦うのはもちろん
巨大化もするし
派手なバトルはそれなりに楽しい

今回はワプスだけでなく
娘のキャシーもアントマンスーツを着て活躍します

もしスコットがアントマンを引退したら
娘のキャシーが跡を次ぐのかな?

 

アントマンらしさが損なわれた

アントマンと言えば
小さくなったり巨大化したりする能力です
今回もその能力は存分に発揮するわけですが

今回の舞台が舞台だけに
過去作のような映像的な面白さは無くなっている

今回は量子世界が舞台になります
極小の量子の世界にも実は様々な生物がいて文明も築かれている
みたいな世界観

ビジュアルは「スター・ウォーズ」のような未来の宇宙って感じかな

新たなMCUシリーズの展開としてスケールを大きくしたんだろうと思いますが
その結果、「アントマン」らしい映像の面白さは皆無です

「アントマン」シリーズの面白さって
やはり、見慣れた風景の中で小さくなって戦うアンバランスな映像の面白さ
だと思うんですよね

1作目の最終決戦が子供部屋だったりしたのも他作品と差別化できてて魅力的でした

身近な物を巨大化させたり逆に縮小化させたり
アントマン自体も巨大化したり
日常の風景の中で活躍するアントマンがこのシリーズの魅力だったわけです

しかし、本作は背景が全てCGの架空の世界で現実離れした世界観
アントマンのサイズが変化しても対象物がないからいまいち面白味に欠ける

日常の中でのアントマンがギャグとして機能してたりもしてましたし
アクションの面でも面白い映像になっていたのは間違いない

せっかくの「アントマン」らしさが本作ではほぼ見れなかったので
ただただ作品としての個性が薄まっていたようにしか思えなかったですかね…

 

中途半端にシリアスなストーリー

これも「アントマン」らしさが損なわれている話になるけど
今回はコミカルな描写がかなり少なくなってましたね

「アントマン」シリーズは他のMCU作品と比べるとコミカルな作風で
そこが魅力的かつ差別化もできていました

でも、本作は他のMCU作品とさほど違わないかなって印象

特別コミカルなわけではなく
かと言って、シリアス重視で重い話にもなっておらず
なんか、毒にも薬にもならない映画でした

まあ、MCUらしいっちゃMCUらしいですけども

やっぱり1作目のようなおふざけ路線の「アントマン」が見たかったですかね

 

カーンの顔が優しすぎる問題

今回のメインヴィランであり今後のMCUの強敵ともなる征服者カーン
サノスに匹敵するほどの強敵らしいですが

そのカーンの顔が優しすぎない?

凶悪な敵と思えないほど顔から優しさが溢れ出ている

そのせいで強敵としての禍々しさを感じれず
今後、アベンジャーズの前に立ち塞がる姿もいまいち想像できない…

最後の方までカーンが悪いやつなのかどうなのか判断できず
終始、ブレブレの状態が続いていたように思う


本作の中でもカーンが最強ぶってる感は感じれて
めちゃくちゃ強い設定なのは理解できる
カーン本人がドヤ顔で強いアピールしてましたしね

ただ、そのわりにはちょっと弱かったような…
ラスボス的な存在なのに小者っぽかったりも…

アントマンが巨大化してやって来たときは狼狽えてばかりで何もしないし
最後は殴り合いて戦ってるし
結局はアントマンごときに倒されてるし

ここで強すぎちゃ駄目なのはわかるんですけどね

正直言ってモードックの方が敵としては断然魅力があった
モードックはコミックでは強キャラ扱いだし人気もあるし
今回のメインヴィランでもよかったんじゃないかな?

モードックの扱いも雑だったし
カーンは優しく見えるしで
本作はヴィランの魅力に欠ける作品かも

本作のカーンに関しては
カーンの中でも最弱のカーンだった
ということで納得すればいいのかな?

 

既視感満載で新しさを感じない

本作はいろんな意味で既視感満載
見たことあるようなものがとても多い

これはみんなによく言われているけど
世界観が「スター・ウォーズ」っぽい

設定は量子の極小世界だけど
見た目は「スター・ウォーズ」でいまいち新しさには欠ける

と言うか
MCU作品でも「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」や「マイティ・ソー」シリーズなんかとビジュアルは似かよってますよね

この時点で他作品とあまり差別化はできていません


ストーリーに関しても
実験の失敗から戦いに巻き込まれていく流れとか
親子愛の絆が…だとか
モブキャラ含めみんなで強大な力に立ち向かおうだとか

そろそろお腹いっぱいかな…
MCUだけでも毎回こんな感じだし

特に
みんなで力を合わせて敵に立ち向かうってのは
さすがにもう飽き飽きしてきたかな…
最近のMCUこの展開多すぎない?

 

キャシーが可愛い

本作にはあまり満足はできなかったけど
キャシーはすごく良かったです

可愛らしいキャラクターってのもあるけど
単純に物語の引っ張る推進力にもなってましたし
彼女の成長物語にもなってましたし

存在感と魅力のある生き生きとしたキャラクターになっていました

逆にキャシーがいなかったらと思うと…

彼女がいるから最後まで観れたような気もする

 

結局は今後の展開への繋ぎ映画

1作目の「アントマン」は1つの作品としても楽しめる作品になってましたけど

2作目は明らかに「アベンジャーズ エンドゲーム」への繋ぎでしかなかったし
本作も今後のMCUの展開への繋ぎでしかなかった印象です

MCUはちょくちょく繋ぎのための雑映画を連発してますよね
「マイティ・ソー」シリーズ、「キャプテン・マーベル」、「ブラック・ウィドウ」などなど
今回もそっち側の映画だったってことです

 


まとめ

MCUを追ってる人なら観ていた方がいい作品だと思います
今後も活躍する強敵カーンが登場しますし

逆にMCUに興味がなかったり冷めてきている人は観なくてもいい映画ですね
観たところで得るものは大してない

観てもそれなりに面白いとは思うので
別に止めはしないけど

 


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