何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「雨を告げる漂流団地」感想 地味で暗くて幸が薄い

どうもきいつです


アニメ映画「雨を告げる漂流団地」観ました

「ペンギン・ハイウェイ」などを手掛けたスタジオコロリドによる長編アニメ映画
小学生6人が不思議な現象に巻き込まれ
取り壊しの決まった団地で大海原を漂流するファンタジー作品
2022年9月から劇場公開と同時にNetflixでも配信が開始されました

監督は「ペンギン・ハイウェイ」でも監督を務めた石田祐康です

 

あらすじ
幼馴染の航祐と夏芽は
航祐の祖父が亡くなったことをきっかけに関係がギクシャクしていた
ある日、航祐は友達とともにお化け団地へ忍び込んだ
そこで偶然、夏芽に遭遇し謎の少年のっぽの存在について聞かされる
すると突然、周囲一面が大海原になり団地が漂流していた
そして、航祐たちは力を合わせてサバイバル生活を送ることになる

 

感想
なんか常に陰湿な空気が漂っていて
少年少女たちの冒険ものなのに全然ワクワクしない
みんなの関係性がギスギスしてるのも観ていてしんどい
最終的にあまり意味もわからないし
観終えたときの幸福感が全く無かった

 

以前観た「ペンギン・ハイウェイ」が面白かったので本作も観てみました
映画館ではなくNetflixでの鑑賞です

 

率直な感想は
面白くなかった

正直、映画館で観なくてよかったな
と思ってしまうほど


アニメ映像のクオリティに関してはレベルが高いと思います

細かい描写がとても美しいし
キャラクターの動きも滑らかでした
映画館の大画面でも耐えうるクオリティではあるのは間違いない

特に廃墟の描写がすごく良かった

たぶん、廃墟を描きたいというところからスタートしたんではないかと思います

廃墟が海を漂流する
というシュールなアイデアから企画が始まった作品なのではないでしょうか

そう思わされるほど
廃墟の描写にはこだわりを感じます
汚ならしさや朽ちていく様子はとてもリアルで
廃墟の描写だけでもそこそこ見応えはありました


ただ、本当にそれだけなんですよね

廃墟の描写以外には良いところが全く無かったかな…
廃墟が海を漂流するというアイデアだけで終わっていた映画でした

 

特につまらなく思わされたのは
毎回ワンパターンの展開

基本的に同じようなことを繰り返してるだけのストーリーで
段々と観ているのが苦痛になってきます

同じようなピンチを同じような方法で乗り越え
同じような悩みに何回も葛藤し
同じような原因で同じようなケンカを繰り返す

物語が進むにつれて
自分は何を見せられてるんだろう…
って気持ちにさせられてくる


それに唐突な展開も多かったです
特に終盤は前置きなく急に話が展開していく

嵐になった理由もよくわからんし
観覧車が流れてきて新キャラ登場もあまりに唐突で説明不足
のっぽ君を置いてけない助けたいってくだりも全然感情移入できませんでした

のっぽ君に関しては
序盤で仲良くなるだとか友情を築くだとか
何かしらエピソードを用意するべきでしたね

 

それと、やっぱり全体的に意味不明
あまりに説明が少ないと言うか…

のっぽ君の正体もね
なんとなくはわかるんですよ
てか、早い段階からそういうもんなんだろうなってのは予測がつく

ただ、明確に答えを示してなさすぎ
のっぽ君が団地の化身なのか妖精なのか
後天的に心が芽生えたのか
はじめからそういう存在なのか
結局はなんかよくわからん存在ですよね

そちらで考察してくださいってことなのかもしれないけど
それってさすがに手抜きじゃないですか?

のっぽ君のことだけでなく
本作は劇中で語るべきことを全然語れてないなと思います

キャラクターのバックボーンにしろ
団地が漂流していることにしろ
あの海がひたすら広がる世界にしろ
最後に行き着く場所にしろ

全て観ている側が察しろ考察しろってスタンスで
あまりにも投げっぱなしですよね


意味不明な作品でも認められているものはたくさんあって
考察ありきの難解な作品が悪いとは思ってないけど

本作に関しては
そもそも考察したいと思わされるほどの面白さがない

面白い作品なら意味不明であってもいろいろと考えたくなりますが
この映画の場合は
観終えたら
それ以上この映画に時間を費やしたくないなと思ってしまう

観ているときでさえ時間を無駄にしている気持ちになるのにね…

 


あと、僕が本作をなんか嫌だなと思うのは
ネガティブすぎるところ

基本的にすごく暗いんですよね
キャラクターの性格もそうだし起きる出来事もそうだし

観ていて全然楽しくない
むしろ、しんどくなってきます


観る前は
ワクワクする子供たちの冒険譚
ジュブナイルもののイメージでした

実際に観てみても
確かにそういうジャンルではあるけども

観ていて一向にワクワクしてこなくてノスタルジーな気持ちにもさせられない
なんかすごくジメジメしてるんですよ


特にヒロインの夏芽ちゃんが酷い
ずっとウジウジと悩んで
最後まで身勝手な行動で友達たちを振り回して

夏芽ちゃんがめっちゃ嫌なキャラになってました

主人公の航祐やのっぽ君なんかも
自分の気持ちをなかなか表に出さず終盤の方までウジウジしてる感じで
これも印象が悪かった

唯一、自分の気持ちをはっきり言葉にするレイナちゃんは
こっちはこっちでは毎回同じようなことでキレてケンカが始まり
仲間の関係性をギスギスさせてる嫌な子になってる

そして、他の子たちはほぼ空気
存在している意味がない


子供たちが冒険するって話なのに
終始、空気が悪くスゲーしんどい


ネガティブなところで言えば
ピンチの描写も嫌でしたね

起きていることは基本地味で
そして、すごく嫌なピンチなんですよ

この映画のピンチって
ケガをするというリアルで痛々しいものばかり

ガラスで膝を切るとか
落下して頭を打って生々しく血を流すとか
そういうのをめっちゃ繰り返すんですよ

で、そういうのがきっかけでケンカが始まったり…
それの繰り返し

これの何が面白いんですか…?

観ていると本当にひたすら気持ちが落ち込んでいく
観ているこっちもマイナスな気持ちになっていきます

この映画の意図がわからないんですよね
観客を嫌な気持ちにさせたいんですか?

子供向けアニメにしては楽しさやワクワクの欠片もなく
大人向けにしてもいまいち感情移入はできずさほど深いものも感じない


この映画は
航祐と夏芽のネガティブでギスギスした関係性で最後まで引っ張り
その上、のっぽ君のミステリアスな面でも最後まで引っ張っていて

最後までネガティブな印象しかなく
さらに意味不明という
観終えた後に全然すっきりしないんですよね

ハッピーエンドで終わってるのに
終わった時の幸福感が全く無い
すごく幸の薄い映画に感じさせられました

 

同じことの繰り返しだとか
登場人物が多い割に扱いきれてないだとか
意味深な世界観なのに説明不足だとか
やはり脚本が悪いですよね

もっと脚本を練るべきだったと思う
映像面やアイデアが良いだけにもったいない


設定やシュールな世界観にこだわってるのはわかるけど
それだけで終わってる
中身が伴っていないです

最近、そういうアニメ映画多いですね
同じNetflixで配信されてた「バブル」もそんな感じだったし

最近のアニメ映画の傾向のせいで
水浸しアニメ映画に対して警戒心が発動する体になってしまった

 


ペンギン・ハイウェイ Blu-ray スタンダードエディション

 

 

映画「シャーク 覚醒」感想 ベタだけど熱い

どうもきいつです


アクション映画「シャーク 覚醒」観ました

WEB漫画「シャーク」を実写映画化した韓国のアクション映画
壮絶ないじめを受けた主人公が
収監された少年院で心身ともに成長する姿が描かれます

監督を務めるのはチェ・ヨジュン
出演するのはキム・ミンソク、ウィ・ハジュンなどです

 

あらすじ
いじめに遭っていた高校生のウソルは
とある事件をきっかけに少年院に収容される
弱肉強食のその場所で
ウソルは総合格闘技の元チャンピオンのドヒョンと出会い
自分を変えるために彼に教えを乞うことになる
そして、ウソルは厳しい鍛練を続け成長していくのだった

 

感想
よくある内容
すごくベタな展開ではあるものの
やっぱりこういうの好き
想像通りだけど熱い気持ちにもさせられた
韓国映画らしいバイオレンスな描写も良かった

 

面白そうだったので観に行ってきました

あらすじは読んでいたので
観る前からなんとなく方向性はわかっていましたが

まさか、あらすじだけでほぼ全て語れてしまっているとは…

あまりにもシンプルでベタな映画でしたね

正直、ここまでシンプルな映画だと
人によってはつまらないと思ってしまうかも

展開は予想通りだし
結末も予想通り
なんの捻りもないです

とは言え、個人的にはこの映画が好きです

シンプルでベタではあるものの
わかりやすく熱い映画でもあるので

ちょっと感動させられたり
主人公を応援してしまったり
なんだかんだ最後まで楽しむことができました

 

まあ、言ってしまえば
この映画はほとんど「ベスト・キッド」です

いじめられっこが師匠の教えを基に修行して強くなって
最後には自分をいじめていた奴と戦います

そのまんまです


ただ、本作の舞台は現代の韓国…
と言うか韓国映画の世界って感じですかね
そこが面白い

いじめ描写の残酷さとか
少年院の中で強くなっていくとか
ケンカの容赦なさとか

いかにも韓国映画らしい
バイオレンスで刺激的な世界観になっています


そんな中で
いじめられっこの少年がメキメキと強くなり強敵を乗り越えていく姿には
心を熱くさせられます

めちゃくちゃ王道でありきたりなストーリーだけど
こういうのが好きなんですよね
観ていて気持ちいいですよ


全体的にテンポが良くて観やすいし
目的は強くなりたいというシンプルなものだし
師弟の絆がシンプルに描かれていたり

とにかく全てがわかりやすい
すっと頭に入ってきます


あとは登場人物も魅力的でしたね
みんな記憶に残る顔してる

主人公のウソルはやっぱり応援したくなるし
師匠のドヒョンはカッコいいし
ライバルのいじめっこは嫌な奴だし
少年院のみんなはなんか憎めないし

ウソルとドヒョンの関係性も良かった
師弟関係と言うよりも兄弟って感じで
2人の絆が深まるほどほっこりとさせられる

ラストの2人の何気ない会話とかも少し感動させられた

キャラクター描写にしても王道でシンプルでしたかね


ケンカのシーンなんかも格好よくて見ごたえがありました

これはやはり韓国映画って感じで
なかなか痛々しくて迫力のある場面に仕上がっていたと思います

ウソルの根性だけは人一倍という部分も
ここまで痛々しくてしているからこそ
より際立っていました

 

普通に面白いと思いましたが
あまりにありがちな映画だからこそ物足りなさを感じてしまうのは否めません
そこがもったいないですよね

全体的にあっさりしすぎかなと思う

特にそれを感じたのが
人間関係やドラマの浅さですかね
もっと深掘りしてもほしかった

少年院の仲間たちは存在感があるものの
いまいち痒いところに手が届かないと言うか…

帰って来た班長なんて意味が全然なかった
帰って来ただけで終わりだったので
なんか消化不良ですよね

ここから一悶着あるのかと思いきや
エピソードすらありませんでしたね


敵対するグループと和解してからは
あまりにあっさりなので残念

和解してから彼らがどう過ごしたのかももっと見たかったです


ライバルのいじめっこに関しても
主人公と対比する見せ方は悪くないけど
やっぱり浅かったですかね

主人公との因縁なんかも深掘りした方が
ラストの対峙はさらに盛り上がったと思う


基本的にあっさりした味付けの映画になっているので
もっと濃い味を求めてしまっていました


それと
やっぱりストーリーが強引かな…

ウソルやドヒョンの境遇はあまりに理不尽
いくらなんでも罪が重すぎるでしょ

この理不尽さで確かに可哀想とはなるけど
リアリティは損ねているような…

ご都合主義な展開も多かったし
ストーリーは少し雑なのかもしれない


あと、主人公が強くなるのはいいんですが
強くなった先を見せてくれなかった

強くなって終わりってのは
このタイプの映画としては浅はかに感じてしまいました

腕力でねじ伏せるということには
カタルシスを感じつつ虚しさもはらんでいて
そこに対する何かしらの答えは欲しかったかな…

敵を倒して終わりのウソルの未来には
正直言って明るいものは感じれなくて
戦い続けるという負のスパイラルに巻き込まれてしまったようにも見えてしまう

ある意味、韓国映画らしいっちゃらしいか


いじめに対抗するには力が必要なのはわかる

そういう意味では
暴力を振るち力でねじ伏せることの光の部分は見せてくれたんですけど

やはり闇の部分に向き合う姿も必要だったのではないでしょうか

そこまで描いてくれればもっと深い映画になっていたようにも思う

 

まあ、シンプルに楽しむエンタメとしては面白い作品だと思います
弱者が強者に勝つ姿にはカタルシスを感じれ気持ちがいい

「ベスト・キッド」的なやつが好きな人は
この映画も好きだと思います

 

 

映画「シーフォーミー」感想 主人公が最低すぎて最後まで好きになれない

どうもきいつです


スリラー映画「シーフォーミー」観ました

視覚障害者の少女が強盗に巻き込まれ
視覚障害サポートアプリを利用して強盗集団に立ち向かう新感覚スリラー
カナダの作品です

監督はランドール・オキタ
主演を務めるのは実際に視覚障害者でもあるスカイラー・ダベンポートです

 

あらすじ
目の不自由なソフィは視覚障害者であることを逆手に取り
ペットシッターのアルバイトで訪れた豪邸で盗みを働いていた
しかし、そこへ武装し強盗集団が侵入してきた
命の危険を感じたソフィは視覚障害サポートアプリ“シーフォーミー”を起動する
彼女はアプリを通じて元軍人のケリーの助言をもとに窮地を切り抜けていく

 

感想
とにかく主人公が最初から最後まで最低
全く好きになれませんでした
ハッピーエンドっぽくなってるのが納得できない
アイデアや設定は面白いけどいまいち上手く生かせてなかったようにも思う

 

設定が面白そうだったので観てきました

視覚障害者がアプリを使って強盗に立ち向かうって設定はなかなか面白いですよね
それだけですごく興味を惹かれました

視覚障害者を扱った作品と言えば「ドント・ブリーズ」や「見えない目撃者」とかがあります
本作もそれらと似た作風ではあるけど
少し地味かな
まあ、低予算でしょうしB級映画って感じです


ストーリーはとてもシンプルで
視覚障害者の女の子が侵入してきた強盗集団に立ち向かう
という内容

その中で
視覚障害のハンデであったり
サポートアプリを利用して逃げたり戦ったり
が描かれるわけです

特にサポートアプリの存在が
こういう映画では斬新だと思いました

本来ならこのアプリ
アプリの向こう側にいるサポーターが
視覚障害の目となり指示やアドバイスを出して補助するためのもの

本作でも視覚障害者がアプリによってサポートを受けますが
家に強盗が侵入してきたという状況

ここをどうサポートを受けて切り抜けていくのか
という面白さがありました

サポーターの女性が元軍人でFPSゲーム好きで
主人公を操作して強盗を倒すって展開は
なかなか面白い発想でしたね

ハンデがあるからこそハラハラドキドキする展開も多くて
スリラーとしては楽しんで観ることができたと思います

 

障害者を扱う作品としても
ただの弱者としての障害者を描くだけでなく
本作の場合は主人公を悪い人間として描いている

障害者だからってみんな善人ではないし
みんなが助けを求めてるわけでもない
本作は障害者を一人の人間として描いてるんですよね

そこには
障害者を腫れ物扱いする現状に一石投じたかったのかなと思わされた


それなりに楽しめるスリラー映画にはなっていましたが
本作にはすごく引っかかる部分があって

それは主人公があまりにも最低すぎる

そのせいで観終えた後はめっちゃモヤモヤしてしまいます


さっきも言いましたけど
本作は主人公をただのか弱い障害者として描くのではなく
強かでズルい人間として描かれています

これは意図してのことなのは理解できる

ただ、最後までこいつが全然成長しないし改心もしません
さらにこいつのせいで事態は最悪の方向にどんどんと転がっていく
挙げ句の果てには被害者面

正直、この主人公には全く好感を持てないし共感もできない

それならそれで
結末を後味の悪いバッドエンドにしたりすれば
そこに意味を感じる可能性はあります

しかし、本作のラストは
主人公のソフィが心を入れ換えて新たな人生のスタートを切る
みたいな終わりかたなんですよ

これが本当にスゲー嫌な終わりかたでしたよね

ソフィは全くお咎めなしで
いまいち改心したそぶりもなく
ただ窮地を切り抜けたというだけて
こいつ1人だけがすっきりして終わってる

この女、4人も人殺してるし
こいつのせいで警察官も死んでるし
盗みをしてたことは有耶無耶だし

最後にハッピーエンドっぽくなってるのがめっちゃくちゃ気持ち悪いです

新たなスタートを切るのなら
警察に捕まって檻の中からでも始めてくれなければ納得できないっすよ

 

それと倫理的にどうなのかと思う部分もあります

アプリのサポーターの人がソフィに指示を出し
強盗たちを銃で倒していく場面がありますが

ここはエンタメ的に面白いシーンにしたいのはわかるんです

でも、強盗たちが殺されて仕方ないほどの悪なのか?
と思ってしまいました

この強盗たちは確かに悪い人間ではあるけど
普通に話が通じるし
事態が悪くなれば最悪の事態は避けようとする

ソフィが強盗に立ち向かう場面では
強盗を殺すのが正当防衛みたいになってたけど

そもそも、ソフィが強盗に取り引きを持ちかけたのが事の発端だし
その後も状況が変わればコロコロと言動を変えて被害者面

強盗が人を殺してしまったり
ソフィの命を狙ったりするのも
ソフィが仕向けてるようなもんですからね
強盗たちの行動はソフィの自分勝手な言動に左右されてるんです

ある意味、強盗たちも追い込まれて選択肢が無くなってるわけですよ

強盗たちが不可抗力でそうするしかないのに
FPSゲームのように戦う場面を見せられてしまうと
単純に印象が悪い

話の通じない極悪人とか
問答無用で殺しにくる殺人鬼とかなら
そんな見せ方でも印象が悪くならなかったと思うけど

本作の場合は観ていて倫理観を疑ってしまう

 

あとは、もっと設定を生かした展開も見せてほしかったですかね

FPSっぽい戦いかたとかは
倫理的なことは置いといて
見せ方としては面白かったてす

でも、それ以外は
アプリを通して主人公が遠隔操作される
って設定が面白く機能してる場面は無かったかな

ソフィが取り引きを持ちかけてからは
アプリなんてそっちのけだし
終盤のではマホの充電が切れてから運だけで戦ってたし

サポートアプリを使ったギミックがもっとあってもよかったかも

スマホの充電が切れるのは予測できたけど
それでアプリが蚊帳の外になってしまうのがもったいないですよね

それと、目が見えないことでもっとピンチを作ったり展開を広げることもできたと思う

ただ逃げてるだけ
ただパニックになってるだけ
ってのが多くてちょっとつまらなかった

 

発想は面白かったけど
それを最大限に生かせてなかったですかね

それにしても主人公の描写にはもっとやりようがあったんじゃないでしょうか
いくらなんでも印象が悪すぎ

ここまで嫌いになれる主人公はなかなかいないと思います

 

 

映画「DC がんばれ!スーパーペット」感想 つまらなくはないけど印象が薄い

どうもきいつです


アニメ映画「DC がんばれ!スーパーペット」観ました

DCヒーローが活躍する世界で
驚異的なパワーを手に入れたペットたちの活躍を描いた長編アニメーション
とらわれたスーパーマンらヒーローを救うためペットたちが戦いを繰り広げます

監督は「レゴバットマン ザ・ムービー」の脚本を手掛けたジャレッド・スターン
声優を務めるのはドゥェイン・ジョンソン、ケビン・ハート、キアヌ・リーブスなどです

 

あらすじ
スーパーマンの愛犬クリプトは
スーパーマンと共に世界を守りながらも平凡な日常を過ごしていた
しかし、スーパーパワーを手に入れたモルモット軍団にスーパーマンが捕らわれてしまう
クリプトはスーパーマンを救うため
スーパーパワーを宿したペットたちと共に戦いに挑むのだった

 

感想
わかりやすいストーリーだしテンポも良かったのでそれなりに楽しめる映画でした
ただ、あまり印象には残らない
全体的にドラマが薄かったように思います

 

DCヒーローがもしもペットを飼っていたら
という面白そうな設定に惹かれて観てきました

本作はCGアニメということもあって対象年齢は低めかな
子供向けの映画ですね

DC特有の暗さもなくポップで明るい作品

イルミネーションの「ペット」の二番煎じ感は否めないものの
ほっこりほのぼのアニメではなく
DCなだけあり
しっかりアメコミヒーローものに仕上がっていました

単純明快でコミカルな内容なので子供は十分楽しめると思う

 

ストーリーはシンプルで
敵に捕まったスーパーマンを助けるため
ペットのクリプトが奮闘する
ただそれだけの物語

その中でペットと飼い主の絆を描いたり
動物同士の友情を描いたりしているわけです

テーマやメッセージもシンプルなので
すっと頭に入ってきますよね


DCの世界観なのも生かされていて
アメコミヒーローらしいアクションも満載です

ペットたちが特殊能力に目覚めてそれを駆使して戦うのは面白い
終盤は派手なシーンも多くて
これぞアメコミって感じ

あとはスーパーマンを筆頭にジャスティスリーグの面々も登場します
DC作品が好きな人ならば
これだけでも楽しめるんじゃないでしょうか

バットマンイジりは笑えましたね
「レゴバットマン ザ・ムービー」の脚本家が監督なだけあって
イジり方が手慣れてる


そんな感じで面白い要素は多かったし
全体的にそんな悪くはない映画だとは思います

しかし、正直言って記憶には残らない映画かな…
という印象

ペットを扱う作品としてはかなりありがちなプロットで
そういう点では他の作品と差別化出来ていないように思いますし

ペットと飼い主の関係性や動物同士の友情などを描いているけど
ちょっと描写不足と言うか
なんかドラマがすごく薄かったですね

いろいろと詰め込みすぎて
一つ一つの要素が弱くなっているようにも思いました


本作の物語の中心でもある
ペットと飼い主の関係性の描写なんですが

スーパーマンと恋人が仲良いからペットのクリプトが嫉妬する
ってところから始まり
最終的にはみんなで仲良く暮らすというところに落ち着きます

流れや設定がありがちな上に結末もありがち
ここが面白味に欠けますかね

それに、嫉妬から解決までの中身が薄すぎるので
あまり感情移入もできないんですよね

クリプトがスーパーマンを助けてなんとなく全部解決みたいな
強引にストーリーを持っていってるようにも思いますし


で、動物同士の友情の描写も薄くて
こっちはこっちであまり感情移入できない

クリプトと他4匹の動物たちが唐突に出会って唐突に友情を深めていきます
それぞれの成長も唐突だし

どれも過程がなくて結果だけ見せられている感じなんですよね

仲間との交流も
クリプトと犬のエースの友情だけで
他のキャラはほぼモブみたいなもん

せめて仲間のキャラは全員掘り下げてほしかったですかね

エース以外の3匹の目的や原動力は最後まで謎で
なんのため誰のために戦ってるのかよくわかりませんでした

てか、4匹の中で一番目立ってるエースですら
正直言ってなんのために戦ってるのかよくわからんかった


このドラマの薄さは
やはりペットだけでなくジャスティスリーグのヒーローたちにも見せ場を作らなければならないことの弊害かな

サービスとしてヒーローたちも活躍させたかったのかとは思う

でも、本作はあくまでもペットが主役なわけで
ジャスティスリーグはおまけ程度でよかったのでは?

本作はジャスティスリーグにペットが食われてしまってるのは否めません


それと、最後のヒーローたちがそれぞれの動物たちをパートナーにする
という結末もちょっと唐突で無理矢理かな

なんとなくこの結末は想像してたけど
あまりにも過程が無いと言うか…

ヒーローたちがペットを飼いたいと思っているような前フリがあれば納得できるけど

そんな前フリもなく
敵を倒した途端に急にペットたちがパートナーになる展開です
モルモット2匹なんてマジで唐突すぎますからね

これに関しても結局は描写不足で
ペットたちが誰かに飼われたい
ヒーローたちがパートナーを欲している
というものが全然描かれないまま
結果だけ見せられている

唯一、バットマンだけは
ここまでのギャグ扱いが前フリになっていて
ペット飼うことになった時には少しほっこりとさせられるんですけどね

それ以外は
ヒーローたちにしろペットたちにしろ
内面すらまともに描かれていなくて
全ての展開が唐突に感じてしまいました


ペットを主役にするのなら
もっとペットに焦点を当てて深く掘り下げるべきだったと思います

 

それなりに派手な場面があったり
コミカルにわちゃわちゃしてたりはするので
子供が観るには満足できる内容なのかな

そのわりに
ジャスティスリーグの知識ありきだったりするのは引っかかるけど…

DCだからってヒーローを活躍させすぎたのはマイナスだったように思います

ヒーローが飼っているペットが活躍する
ってアイデアは良かったけど
それ以外はあまり印象に残らない映画でした

 


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映画「ブレット・トレイン」感想 日本への愛はないけど勢いはある

どうもきいつです


アクション映画「ブレット・トレイン」観ました

伊坂幸太郎による小説「マリアビートル」をハリウッド映画化したクライムアクション
謎の人物から指令を受けた殺し屋が
日本の高速列車を舞台に様々な殺し屋たちと戦いを繰り広げる

監督は「デッドプール2」などのデビット・リーチ
主演を務めるのはブラッド・ピットです

 

あらすじ
世界一運の悪い殺し屋レディバグは
東京初の高速列車でブリーフケースを盗み
次の駅で降りるというミッションを請けることになる
簡単な仕事だと思っていたが
レディバグは列車に乗り合わせた殺し屋たちに次々と命を狙われる
訳も分からぬまま死闘を繰り広げる中
列車は終着駅の京都へ向かう

 

感想
勢いがあるしポップだしブラッド・ピットだし
なんか面白い
勢い任せのハリウッド映画って感じで楽しめました
ただ、知的さは全然無い
そして日本への愛も全然無い

 

原作は未読ですが
面白そうだったので観てきました


原作は読んでいないけど
伊坂幸太郎の作品の雰囲気とかはなんとなくわかります

本作は伊坂幸太郎っぽさは薄いんじゃないでしょうか
ザ・大味なハリウッド映画って感じですかね

これを良しとするかどうかは観る人に委ねられるかな

僕はそれなりに面白く観れたと思います
こんな大雑把で勢い任せな映画は嫌いじゃない

じゃあ、この映画がすごく面白かったかと言うと
そうでもない

まあ、気分転換に軽い気持ちで観るのがちょうどいい
暇なときにでも観てください

こういう映画は金曜ロードショーとかでやってほしいですね

テレビをつけてたまたまやっているのを観たら面白い映画ですかね

 

本作はテンポがよくてテンション高くてコミカル
「デッドプール2」のデビット・リーチなだけあって
それっぽい作風です
グロくて痛々しいシーンもそこそこある

それにかなりアクション重視で戦ってる場面がすごく多い

終盤なんていかにもハリウッドのアクション大作ですよね
ブッ飛んでてド派手な場面の連続です

この時点でやっぱり伊坂幸太郎っぽさは薄いですよね

殺し屋同士の知的な駆け引きなんかほぼ無く
殺し屋同士もコントみたいなコミカルなやり取り中心で
腕力の強さで敵をねじ伏せるみたいな

伏線回収とかもあったりするけど
なんかちょっとアホっぽく見えるというか

正直、この映画に知的さは皆無です


でも、これがマイナスなだけなのかと言うと
意外とそうでもなくて
これはこれで面白かったりもする

アホみたいなやり取りに笑えたりもするし
アクションシーンは普通にカッコいいし
映像はド派手で迫力あるし
最後まで勢い任せに突っ走っていくストーリーは爽快でもある

アクションシーンにしても
列車の中の狭い空間でコミカルに戦う様が
ジャッキー・チェンの映画っぽくもあって
個人的にはツボにハマった


ストーリーに関しては
気づいたらなんか終わってた
って感じ

複雑っちゃ複雑なストーリーではあるけど
そのへんはもう気にしてなかったですね

いろんな登場人物たちの思惑が絡み合って
最後に謎が解き明かされるまでは
そこそこ難解なんですよ

ただ、途中からはそんなのどうでもいいやってなって考えるの辞めて

殺し屋同士が戦ってるカッケー
人死にまくってるサイコー
電車暴走してるヒャッハー
みたいな観かたで楽しんでいました


「マリアビートル」が日本でもし実写化されたとしても
絶対こうはならないですよね

そう考えれば
ハリウッドならではのこんな実写化もアリなのかなと思います

 

そして、本作で注目されているのが
日本が舞台だという部分

これも賛否分かれそうですね

いわゆるアメリカ人が考える俺の好きな日本
そんな変な日本描写が満載です

僕はこんなブッ飛んだ日本描写は好きなので
全然楽しむことができましたけど

これを
こんなの日本じゃない!けしからん!
と、言う人もいると思います


ただ、監督は日本をリアルに表現する気なんてさらさら無いんだろうと思いますよ
たぶん日本の事そんなに好きじゃないでしょ

日本が好きというよりはタランティーノ好きなんでしょうね
世界観がほぼキルビルだし

そこには潔さすら感じれて好感を持てた
変に日本に媚びてもないし

結果的にポップでスタイリッシュな日本描写になっていたと思います

ラストのバトルなんて
カタナ、ヤクザ、キョートみたいなアメリカらしい日本になってました

 

あとは音楽はテンション上がるものが多くて楽しく観ることができた

それに、やっぱりブラッド・ピットがカッコいい
ブラッド・ピットってだけで最後まで観れてしまったような気もする

他のキャラも個性的だし良かったと思います
個性的なキャラがわちゃわちゃしてるのが
うるさくも楽しく感じましたかね


苦言があるなら
レディバグが運悪いって特性なのに
あんまり運悪く見えなかったですよね

ネガティブさが弱いと言うか
運が悪くてもそれなりに上手くやってるし
いまいちストーリーで運の悪さが生きてこなかったなって印象

ただ、本作のレディバグが悲観的だったら
物語全体のテンションが下がってしまうような気がして
結果的にこれで良かったのかなとも

このテンションの高さが良くも悪くもこの映画の個性なのかもしれません

 

日本の作品がいかにもなハリウッド映画に変貌するのは
その現象自体がちょっと面白い

見かたによれば失敗してるとも言えるけど
ある意味、成功してるとも言える

なんか変な映画ですよね

ハードルさえ上げなければ面白く観れるんじゃないでしょうか

僕はそんなに嫌いではない

 


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映画「NOPE/ノープ」感想 これはもはや怪獣映画

どうもきいつです


ホラー映画「NOPE/ノープ」観ました

広大な田舎町の空に現れた謎の飛行物体をめぐるスリラー
飛行物体の撮影を試みる兄妹の運命が描かれます

監督は「ゲット・アウト」「アス」などのジョーダン・ピール
出演するのはダニエル・カルーヤ、キキ・パーマなどです

 

あらすじ
広大な牧場をするヘイウッド家
ある日、長男OJが父親と話をしていると
突然空から異物が降り注ぎ
それが直撃した父親が亡くなってしまう
その後、OJは空に巨大な飛行物体を目撃者する
そして、彼は妹エメラルド共に飛行物体の撮影を試みるのだった

 

感想
ちょっと思っていたのと違ったけど
これはこれで面白い
ホラーと言うより怪獣映画
意味深な場面も多く考察好きな人もハマるかも
皮肉が多い映画かとも思う

 

ジョーダン・ピールの新作映画ということで観てきました

今回もホラーサスペンス的な内容なのかな
と思っていましたが
なんかちょっと毛色が違う

「ゲット・アウト」や「アス」みたいなのを期待している人からすれば
少しズレを感じる映画かもしれません

ホラー的な演出はありますが
全体的にホラーっぽさはあまり無いですね

それもあってか本作に否定的な感想の人もそこそこ見かけます


ただ、メッセージ性やテーマなどは
相変わらずのジョーダン・ピールって感じで
いろいろと深読みできる映画になっています

これに関しても
よくわからなかったとか難しいとか
否定的な人はいると思います


僕の場合は最後までかなり楽しんで観ることができました
個人的に好きな要素が多かったですね
普通に面白かった

 

本作は深読みできる要素も多いんですけど
それ抜きでも楽しめるエンタメでもあります

まあ、言ってしまえば「ジョーズ」みたいな映画ですね
本作の場合はサメじゃなくてUFOですが

ストーリーはシンプルで
家の近所にUFOが出るからそれを撮って大儲けしよう
って話です

なので、ストーリーだけ追っていけばさほど難解な映画でもなくて
すごくわかりやすく観やすい映画だと思う

変に深読みしようとか考察しようとこの映画に挑んでしまうと
難しくてよくわからんな
と、なってしまうかもしれませんが
そのへんはスルーすればいいと思います

難しく捉えずに観る方が
この映画を単純に楽しめるのではないでしょうか
考察なんて後からすればいいし

 

で、個人的に
この映画はホラー映画と言うよりも怪獣映画みたいな感覚で楽しんでいました

巨大な何かが迫ってくる恐怖だったり
いろんな物がブッ壊されたり
怪獣映画のそれですよね

やっぱり大画面で本作を観ればより迫力があり
巨大なものへの畏怖も感じることができます

OJが馬のラッキーを助けにテーマパークに行った時に迫ってくる場面とか
かなりゾクゾクとしました

家の上に来たときの見つかったら終わり
みたいな緊張感も最高


それに音の使い方も良いですよね

奴が近づいてきたときに流れていた音楽が止まるのは面白い
音楽が止まったときの絶望感と再び流れ出したときの安心感
精神が不安定になってしまう

奴が迫り来るときの音も緊張感を高めてくれます


あとは
空に何かがいる
という見せ方は新しく感じた

UFOが空から攻めてくるSF映画はよくあるけど
本作のような空を見上げてそこに違和感を感じさせる
って見せ方はあまりなかったように思う

空を見上げることに恐怖を感じさせるのは
ホラーとしても斬新でした


終盤にはエンタメ的に派手で盛り上る展開になっていましたし
エヴァやAKIRAなどのオマージュが盛り込まれていたりと
楽しめる要素はたくさんあります

普通に面白い映画だったなと僕は感じました

 

そして、本作はそれだけでは終わっていなくて
やはりジョーダン・ピールらしい作品にもなっています

本作は皮肉に満ちているなと思わされます

さっきまで僕も面白かった楽しめたと言ってきましたけども
娯楽として作品を消費しているそんな観客達を嘲笑うかのような映画でもあります

この作品自体がエンタメを消費する人間への皮肉になっている

わかりやすいところで言えば
チンパンジーのコーディですよね

コーディは人間に手懐けられエンタメとして消費され
最終的に牙を剥き人間に襲いかかるわけです

単純に
何でも制御できると思い込んでいる人間の愚かさを描いてるだけにも見えるけど
それだけではなくて

コーディを人間に当てはめることもできますし
それが人種差別に繋がったりも

主人公のOJの一族も
手懐けられ消費され忘れ去られた存在という境遇だったりする

それらは最近のポリコレ配慮の風潮に対する皮肉のようにも思えます

最近のポリコレ配慮の映画とか
黒人とかLGBTとか社会的弱者とか
そういう人たちをとりあえず出してエンタメとして消費している感じしません?

そういう人たちも手懐けられ消費されている存在だと言える


さらに本作は
消費されていた人間たちも消費する側に回ります

主人公たちはUFOを撮影して金持ちになろうと画策します
かつてコーディ事件に巻き込まれたリッキーもUFOを手懐けショーにしようとしています

ここが人間の愚かさの極みで
人間はどこまで行っても人間だなって感じです

 

そして、OJたちの滑稽さもこの映画では重要

OJたちのやってることって
UFOを撮影して金持ちになりたい
それだけなんですよ

映画を観ていると感情移入もできてOJたちを応援してしまってるんですけど
冷静に考えるとこいつらめっちゃ滑稽です

これって最近で言えば無茶してバズろうとするユーチューバーみたいな感じ

OJたちもある意味バズろうとしてるわけですよね
それで最終的に撮影成功しますけど

で、結局こいつらが最終的に得たものって何だったんだよ
と思ってしまう

命をかけ撮影するため戦ってきて
それ相応に得たものって無いですよね…

確かにこれを期にお金を得て有名人にもなれるかもしれませんが
結局、これに関しても消費され忘れ去られていく存在でしかない

YouTubeとかSNSも同じ
みんな必死になってバズろうとか再生数を稼ごうとして
そして、みんな消費され忘れられていくんですよ

それはエンタメ全体にも言えることで
金稼ぎや話題作り中心で記憶に残らず消費されて忘れられる作品も多い

この映画はそんなエンタメへ警鐘を鳴らしている作品のようにも思えた

消費して忘れ、消費して忘れを繰り返す人間の愚かさを表現した映画だったんじゃないでしょうか

そして、そんな本作を観て
面白いか面白くないかで判断し消費してしまっている我々観客への皮肉にもなっている…

ジョーダン・ピール性格悪いですね

 

賛否分かれているみたいですが
僕は普通に面白いと思ったし楽しめました

で、この映画を観て
単純に面白いと言って大丈夫なのか?
と考えさせられたりもした

監督の作家性が出ていてとても興味深い映画でした

 


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映画「グリーンバレット」感想 ユルくて可愛くてバイオレンス

どうもきいつです


アクション映画「グリーンバレット」観ました

殺し屋の日常を描いたフェイクドキュメンタリー「最強殺し屋伝説国岡」の続編
プロの殺し屋を目指す女子6人が
最強の殺し屋国岡のもとで訓練合宿に挑みます

監督は「ベイビーわるきゅーれ」などの阪元裕吾
出演するのはミスマガジン2021に選ばれた6人です

 

あらすじ
プロの殺し屋を志す6人の女子が
京都最強の殺し屋である国岡がインストラクターを務める殺しの訓練合宿に参加する
個性的な6人に手を焼く国岡
そして、とあることをきっかけに凶暴な殺し屋集団フォックスハンターが現れる

 

感想
前作同様に絶妙でユルい掛け合いが笑える
そして、やっぱりアクションはしっかりと格好よくバイオレンス
女子6人が個性的だし面白いし可愛かった

 

「最強殺し屋伝説国岡」が最高に面白かったので
続編の本作も楽しみにしてました
そして期待通り面白いものを見せてくれた


本作は前作と同じように密着ドキュメンタリー風の作品
殺し屋国岡の姿を追ったフェイクドキュメンタリーです

でも、今回は前作とは大きく違い
メインは国岡ではなく殺し屋を目指す6人の女子たち
この6人の成長が描かれます

続編と言うよりスピンオフみたいな感じでしたね

前作と差別化もできているし
ちょっと新鮮な面白さも感じれました

 

やってることは女の子6人の青春物語なんですけど
世界観は殺伐とした殺し屋の世界
このギャップが何とも言えない味わいです

これは毎度の事
阪元監督のユルさとバイオレンスのギャップです
これが最高に面白いし
観る側はこれを欲してるわけですよ


本作も主役6人の女の子は本当に普通にどこかにいそうな女の子たちなんですよね

多少過剰なキャラ付けはされているものの
こういう子なんか見たことあるな
みたいな気持ちにさせられる

そんな普通な女の子たちが当たり前のように人を殺したりする
しかも、日常の延長線上のような振る舞いで

やっぱりこのシュールさがたまりませんよね
部活の合宿のノリで殺しの訓練を受けて実際に人も殺すし
頭がクラクラする世界観

これが阪元監督らしい作風
これを観れただけでも満足だったりします

 

そして、登場人物みんなが個性的で面白いです

低予算B級映画にしてはなかなか登場人物が多い本作ですが
それぞれみんな個性が立っていて
全員、目立ってましたよね

メインの6人にしても
1人1人ちゃんと性格が違うので
すぐに誰が誰なのか覚えれる

こういうタイプの作品って誰が誰かわからなくなるのも多いけど
本作の場合は見分けつきます

しっかりとわかりやすくキャラ分けされているので
登場人物が多いわりにあまりゴチャゴチャしていませんでした

その上、キャラクターがバラエティに富んでいるので
単純に観ていて楽しいし飽きません

そんなバラバラな個性が一つになっていくのも
単純に盛り上がるし面白いですよね


中でも印象に残ったキャラは鹿目ちゃん

最初は過剰なキャラクター性にめちゃくちゃ笑ってしまいますし
最後には彼女の成長に感動させられるし
それに可愛いし
めっちゃ好きになりました

それに、過剰ではあるけど
鹿目ちゃんの真面目すぎて融通が利かない性格には
どこか共感もできて感情移入してしまう
気づけば鹿目ちゃんを応援してしまってます

彼女の真面目すぎるが故の生きづらさは自分に共通するものもあるし
最後の重火器をブッ放す姿は最高にカタルシスを感じました


他の女の子たちもみんな可愛いくて
それぞれが背負っている生きづらさには
等身大の若い女の子を感じれる
やっぱりそこに共感できたりもしました

それが本作のユルさやリアリティに繋がっているのではないかと

とにかく6人全員可愛いし魅力的でしたね

役だけでなく演じている本人たちにも興味が湧きました
アイドル映画としても成功してると思います


あとは国岡の同僚で一緒にインストラクターをやっていた真中
これがめっちゃ良いキャラでした

ONE PIECEで言うウソップ、ダイの大冒険で言うポップ
みたいな役どころ

ヘタレで弱いけどここぞと言うところで男を見せてくれる
彼の存在で物語がめっちゃ盛り上がっていましたよね

国岡との会話とかも絶妙に面白かったりするし
意外と合宿を上手く回していたり
影の立て役者

めっちゃイケメンなのに三枚目になってるのも好感が持てます

 

ストーリーに関しては
特別に奇をてらった内容ではなく
かなりシンプルで王道

でも、堅実に積み重ねて最後は盛り上げるという
すごく安定感があって観やすい映画になってます

バラバラな登場人物たちが困難を乗り越えて最後には一致団結
ってのも定番ではあるけど
こういう展開は熱いし感動しますよね

シュールな世界観であったり
しょうもなくてくだらない会話があったりはするけど
根本のストーリーはしっかり作られているので
最後までブレずに面白く観ることができるんだと思う

 


アクションも毎度のことカッコいいですね

バイオレンスでありつつ
キレキレの肉弾戦やド派手な銃撃戦で魅せてくれます

低予算だからこそ見せ方に工夫も凝らされていて
チープではあるけど
そこまで安っぽい映画にはなっていなかったと思います


それと、やはり会話も毎度のこと笑えますね
ナチュラルなトークが笑えます

女子6人のやり取りは自然体でコミカル
それが笑える
そんな6人に対する国岡のさり気ないツッコミも笑えます

合宿の夜の国岡とその他2人の会話もくだらなくてめっちゃ笑いました
「トロール・ハンター」のくだりとか爆笑した

コミカルなシーンはどれも笑えて
コメディとしても完成度が高いです

 

本作も期待通り阪元監督らしい作風に楽しませてもらえた
今後の作品にも期待してしまいますよね

それにミスマガジン6人の今後にも注目したくなる

とりあえず6人のインスタフォローしよ

 


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