何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦」感想 こんな映画にお金が発生していることに恐怖

f:id:kiitsu01:20191018003631p:plain

どうもきいつです

ラブコメ映画「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦」観ました

テレビアニメ化もされた
赤坂アカの人気ラブコメ漫画を実写化した作品
名門私立校の生徒会を舞台に
生徒会会長と副会長が恋愛頭脳戦を繰り広げます

監督は「俺物語!!」「ニセコイ」などの
河合勇人が務め
脚本は「翔んで埼玉」などの徳永友一です
主役の2人はKing & Princeの平野紫耀、橋本環奈
が演じています

 

あらすじ
超名門の私立秀知院学園の生徒会
受納明晰な生徒会会長の白銀御行と
大財閥令嬢の生徒会副会長の四宮かぐやは
お互いに好き同士だったが
お互いにプライドが高すぎて
気持ちを伝えることをできずにいた
やがて、告白したら負けという思考に
とらわれてしまった2人は
いかに相手を告白させるかの頭脳戦を開始する

 

感想
さすがにレベルが低すぎる…
この映画によって大きなお金が動いている
ということに恐怖すら覚える
原作の面白さを履き違ている上に
クソみたいな脚本、演出、演技
金を取っていい映画ではない

 

原作漫画は読んでいないんですが
アニメはとても好きで観ていました

ただ、この映画は全然観る気が無かった

この作品が実写映画化するという時点で

いつもの、人気漫画だからとりあえず実写化
売り出したいジャニーズアイドルや若手俳優の
宣伝をしたいだけの映画
になるのはわかっていたので

わざわざ観に行く必要も無いと
完全にスルーでした


でも、最近TOHOシネマズの1ヶ月フリーパスが
手に入ったので
タダなら観てみようかな
と怖いもの見たさの精神で軽く観てきました

タダでよかった…


正直、この映画に金を払っていたらと思うと
ゾッとしますよ

この映画はつまらないとかいう次元じゃない
作品として客を舐めきっている


無名俳優を使ったオリジナルの内容で
この出来なら全然文句はないですが

人気漫画を原作に
ジャニーズの若手や人気若手女優を
キャスティングして
こんな出来の映画は悪質だと思う

原作ファンやキャストのファンが
一定数いて確実に動員はある程度見込まれている
それだけに頼っている映画

というか、それだけで金は集まるから
内容はどうでもいいって映画

これはちょっとした詐欺だと思う
これに1900円払っている人がいるんですよ


面白い映画を作ろうとして
つまらなくなってしまっている映画は
まだ良いほうだと思います

この映画はそもそも
面白い映画を作ろうとはしていない

映画を集金するための装置として
利用しているだけ


まあ、そんなことはわかっていたんですけど…
だからこそスルーしていたわけで

実際にこんな映画を劇場で観てしまうと
想像以上に腹が立ちますね
タダで観といて
こんなこと言うのもあれですけど

 

ここからは
この映画の悪かったところを
書いていこうと思ったんですが
悪いところしかないですね

この映画が悪です

終わり

 

 


っていうのもつまらないので
細かく書いていきます


まずは
原作の面白さを全く理解していない

原作の何が面白いのか
という部分を全く考えず作られた映画だと
思います


この作品の面白い部分は1つだけ

しょうもないことを真剣に真面目に
やっているから面白い

それだけです

自分が告白をしたら負けだから
天才的な頭脳を使ってどうにか相手に
告白させようとする
それを本気でやっているから面白い

正直言って
その他の要素は大したことない作品だと
僕は思っています

でも、どうやって相手に告白させるか
ということを本気でやっている
って部分が爆発的に面白い作品

そこが一番重要で
そこが軸の作品なんですよ


そして、この映画が何をやっているのかというと

相手に告白させるという
バカバカしい駆け引きを
バカバカしく滑稽に見せている

 

そうじゃないだろ


バカバカしいことを真剣にするから
面白いし笑えるんだから
シリアスにしなくちゃいけないんですよ

そこを
わざとらしい変顔のリアクションや
漫画みたいなエフェクト
一発ギャグみたいな演出
アホみたいな効果音
そんなので埋め尽くしてしまっている

正気かよ
逆だろ


この作品を実写化するんだったら
鬼気迫る迫真のシリアス演出にする
その一択しかないはず

カイジ並みの命懸けの駆け引きを
見せれば絶対笑えるはずですよ


でも、この映画は
ただ質の低いギャグ映画になってしまってる
福田雄一の劣化版みたいな演出の連続

そもそも福田雄一があれなのに
その劣化版って相当酷いですよ


しかも、その重要な頭脳戦は
かなり少なかったりもします

最初だけじゃないですかね

全体の半分くらいは
映画オリジナルのストーリーですし
前半部分はアニメで12話かけてやっていたことを
凝縮してる

その前半部分も
頭脳戦の部分よりも
風邪のエピソードや花火のエピソードなどの
ラブストーリー展開が優先されていて
ただのショボいラブストーリーなんですよ

マジで意味不明な構成

どんな頭の使い方をしたら
こんな構成で進められるのか

イカれてますよね

 

そして、ビジュアル面です
登場人物だったり背景だったり

これがとにかくチープすぎる

ここは絶対にリアルにするべきなんですよ
リアルにすることで
あのバカバカしい駆け引きが際立って
笑えるはずなんです

でも、この映画のビジュアル面はには
全くリアリティがない

中途半端に原作キャラを再現した衣装や髪形
セットまる出しの背景
マジで酷いですよ


登場人物の髪の色とか再現してましたけども
あんな中途半端に再現するくらいなら
全員黒髪にしろ!!
名門の学校なんだろ!!
髪染めてる奴がいるだけでリアル感が無くなる

制服も作り物感がハンパないですし
全然馴染んでいない


さらに背景

普通にセットにしか見えない

生徒会室なんてもろにセット
不自然に広すぎる
明らかにおかしいんですよ

白銀の自宅なんかもすごく違和感ある
部屋の中にある物の位置がすごく変
カメラの枠の中に納まるように物が配置されてる

しかも、貧乏の表現が昭和っぽくするという…
テレビとかね
いまどき、いくら貧乏でも
あんなテレビ使ってませんから

そんなところでもリアリティーが
全然作れていないですよね

 

で、1番の問題は
後半の映画オリジナルのストーリー

ここで製作者のセンスの無さが
浮き彫りになっています

一言で言うと
古臭い


何から何まで全て古臭い
昭和かよ

ストーリー展開にしろ
コメディーにしろ

ジジイが考えたんですか?
昭和からタイムスリップしてきたんですか?

本当にセンスが無いですね
思い出したら怖くなってきた


お互いの勘違いの話とかすごくくだらない

心臓病で倒れたと思ってたら
恋の病で倒れましたとか
白銀が女子と密会していたのは
踊りの練習をしていたからだとか

昭和のギャグマンガかよ

昭和のギャグマンガに失礼ですね
それ以下です


本当によくこんなものを世に出しましたよね
恥ずかしくないんでしょうか?

 

それだけじゃなく
演技もクソなんですよ
この映画では誰も演技をしていない

これは役者の演技が下手という話ではなく
そもそも演技をしていない

ただ喋ってるだけ

そのキャラクターっぽく喋ってるだけです

顔芸リアクションや
原作っぽい雰囲気で喋ってはいますが
それは演技じゃない

キャラクターには何もこもっていません
魂が抜けている


でも、こんな映画で
演技なんてできるわけがないんですよ
もともとがカラッポなんですから

いくら役者が頑張ったところで
表現するものなんて無いんですから
そこに生きた人間は生まれるはずもなく
ただ喋っているだけのゾンビです

この映画の登場人物はみんなゾンビです

この映画はゾンビ映画でした

もうそれでいいですよね

 

ただ金を集めるためだけに生まれた映画
面白くする気なんてさらさらない
製作者たちはこの映画と真剣に向き合っていない

つまらないとかで終わらせられないです
この映画は詐欺映画
そしてゾンビ映画

終わり

 


かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~1(完全生産限定版) [Blu-ray]

 

 

映画「空の青さを知る人よ」感想 絵は綺麗だけど内容は普通 記憶に残らない

 

f:id:kiitsu01:20191016235220p:plain


どうもきいつです


アニメ映画「空の青さを知る人よ」観ました

「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。」
「心が叫びたがってるんだ。」などで
知られるクリエイターチーム超平和バスターズが
再び結集し作られた長編アニメ映画
秩父を舞台にミュージシャンを目指す高校生が
過去からやってきた姉の元恋人に出会い
始まる不思議な物語を描いています

監督は長井龍雪、脚本は岡田麿里
キャラクターデザイン、総作画監督は
田中将賀が務めています
声の出演は
吉沢亮、吉岡里帆、若山詩音が
オーディションで選出されました

 

あらすじ
ミュージシャンを目指す高校生の相生あおいは
両親を亡くし、恋人との上京を断念して
親代わりに育ててくれた姉に負い目を感じていた
そんなある日
あおいの前に18歳の頃の姉の恋人しんのが現れる
それと同じころ、音信不通になっていた
現在のしんの、慎之助が町へ戻ってきた

 

感想
なんかつかみどころのない映画
結局、何を見せたかったのがわかりません
特に主人公のあおいは何をしたいのか…
それぞれのキャラクターも薄く
ドラマも薄い
不思議な出来事も説明無く終わってしまうし…
絵は綺麗だったと思う

 

超平和バスターズの作品は1つも
観たことなかったんですが
評判が良いみたいですし
少し気になっていた作品でもあったので
観に行ってきました


以前の作品などが
感動の名作みたいな感じで
よく名前が上がってるし
本作も感動話なのかなってくらいの知識量です


ファンの人たちはこういうのを
求めていたのかも知れませんが
正直、大して面白くなかったですね
感動もしませんでしたし

かといって駄作のようにも思いませんでしたが

すごく普通
無難な感じの内容だったと思う

特別面白い設定でもなければ
面白いドラマも描かれていない
キャラクターも言うほど魅力を感じない

でも、全然ダメかというと
そうでもなくて
普通に最後までは観れる内容

まあ、すぐに記憶から消えてしまいそうな
映画だと思いますね

 

なぜ、そうなってるのかと
考えてみると

アニメ映像のクオリティが高いからだと思う

物語はちょっとショボいと思うんです
感動させたいのはわかるけど
描きかたが雑だと思うし
感情移入が全然できません

テーマもとっ散らかってて
つかみどころが無かったりもします


ただ、アニメの細かい描写だったり
綺麗な背景の描き込みだったり
とにかくアニメのクオリティが高い

アニメ表現の素晴らしさだけで
最後までは観れてしまうんですよね


その部分はすごいと思えます
映画館で観ても納得できるほど
説得力のある世界が生み出せてました

映画館では見るに耐えないほどの
クオリティの低いアニメ映画なんて
たくさんありますし

そんなのに比べると
かなりクオリティの高いアニメ映画だと
思いますよ

まあ、綺麗なだけで終わっている
というのはありますが…


この綺麗なアニメ映像だけで
良い映画
と思えるレベルではあります

 

だからこそ
ストーリーがもったいないですよね

ここが良ければ
記憶に残る良い映画になっていたと
思いますよ

ストーリーにいろんなものを
詰め込みすぎだと思う

物語のメインは
姉のあかねと慎之助の恋愛なんですけど

他にも
あおいとあかねの姉妹愛
誰が誰が好きとかいう恋愛描写
イベントでのバックバンドの話や
SFなのかオカルトなのか過去のしんのの存在

100分程度の作品で
ちょっと多すぎる気がする

しかも、そのどの要素も
同じくらいの割合で描かれているから
結局なんの話だったのかよくわからなくなってくる
この映画が何を伝えたいのかも
かなりフワッとしてしまってると思うんです

その上、短い時間の中で詰め込んでるからなのか
それぞれの要素がとても薄い


特に恋愛描写がとても薄いですよね
誰かが誰かを好きになる
って話が多いわりに
なぜ好きになったのか
というのがあまり伝わってこない

あかねと慎之助の場合も
幼馴染で高校生のときに付き合っていた
ということはわかりますけども
それより深いドラマはあまり描かれていません

なぜそんなにお互いに引き合うのか
そんなに好きなのか
そんな部分は曖昧で
そういう設定だからくらいの感じで終わってる


あおいのしんのへの恋心や
つぐがあおいのことが好きなのも
ちょっと唐突で

それぞれが
なぜそうなったのかが描かれていない
2人の関係性が深まるようなエピソードが
全然無いんですよ


そんな深い部分を描かずに
ただ表面的に恋愛での感動描写を
見せられるだけなので
いまいち感情移入もできないし
ストーリーに乗れないんです


それと、過去のしんのの存在が
すごくテキトーでしたね

結局最後までよくわからない
なぜ空を飛んでたのとかも謎

映画の中の人たちは
生霊だと納得していましたけども
観ている側からすると全然納得できませんよ

もう少し納得できる理由付けが欲しい
なんか不思議な出来事でした
で終わられてしまうとすごくモヤモヤしますよね

無理やりでもいいから
そこに理屈をつけてほしい

不思議な物語を描くのは
全然いいと思うんですけど
それをするのなら
設定の説明するのから逃げるんじゃなくて
しっかりと設定を作り込むべきだと思う

不思議な出来事
だけで終わらしてしまうのはちょっとズルい

 

あと、キャラクターの作り物感が
すごくあった
生き生きしていないというか
人間らしさが感じれない

人物にリアリティを感じれないんですよ


みんな理想化されてるように思う

理想的な悩める女子高生
理想的な優しいお姉さん
理想的な夢に破れてしまった大人
理想的な過去の憧れのお兄さん
理想的なクールな小学生

なんかみんな綺麗すぎるんですよ

登場人物たちが
みんな悩みを抱えていたり
辛いものを背負っていたりするんですが

泥臭さが全然無い

人間の不完全さや未熟な部分を描いている作品
ではありますが
カッコよく見せ過ぎているんですよ

だから、とても作り物のように見えてしまう
キャラクターに血が通っていませんよ


その上、キャラクターの掘り下げも甘く
それぞれの印象がとても薄いですし

感情移入できるキャラもいなければ
好きになれるキャラもいない


主人公のあおいなんて
主人公なのに存在感がすごく薄い

この物語ならあおいがいてもいなくても
成り立ってしまうんじゃないでしょうか

あおいが何がしたいのかも
なんかわかりづらくて目的が不明確
無駄に周りを振り回しているだけの存在で
好感もあまり持てませんでした

 

これは
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」や
「HELLO WORLD」の感想でも言いましたけど
最近のアニメは表面的なものに
こだわりすぎなんですよね

わかりやすく面白い設定だったり
わかりやすく感動できる物語だったり
わかりやすく綺麗な背景だったり

表面的な面白さだけを追い求めてしまってる

表面的に良い作品はできているけど
深い作品はできていない
心に刺さるものが無いんですよ
だから記憶に刻み込まれない

なんか良い作品だったな
で終わってしまいます


深いアニメと言っても
難解で解釈しづらいアニメだとか
重苦しい内容のアニメだとか

そういう事ではなくて

本当に深い作品っていうのは
人間を描いていると思うんです

どんな設定でどんな世界観であろうが
そこで人間が生きて考えて生活して
生々しく感じるものが
深い作品になりえるんだと思う

それはアニメだけじゃなくて
映画、漫画、小説
どれにも言えることだと思います


本作もやっぱり
表面的な面白さを描いているだけで
終わってしまっていると思いました

 

駄作のアニメなんて全然思いませんが
表面的な感動が描かれているだけのアニメ
記憶からはすぐに消えてしまいそうです

こんな作品の人気が出るのはわかるんですけどね…

個人的には
やっぱりこれだけじゃ物足りない
もっと見応えのある深い作品の方が好きです

 


あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 Blu-ray BOX(完全生産限定版)

 

 

映画「最高の人生の見つけ方」(2019)感想 そうじゃないんだよ…の連続 マジで気持ち悪い映画

f:id:kiitsu01:20191016013420p:plain

どうもきいつです


ドラマ映画「最高の人生の見つけ方」観ました

ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが
共演し世界で大ヒットしたハリウッドの同名映画を
原案に日本で映画化されたヒューマンドラマ
余命宣告を受けた2人が
死ぬまでにやりたいことリストを実行する姿を
描いています

監督は「のぼうの城」「引っ越し大名!」などの
犬童一心が務め
主演は吉永小百合と天海祐希の2人です

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
人生を家庭のために捧げてきた主婦の幸枝と
仕事にだけに生きてきた社長のマ子
余命宣告を受けた2人は偶然に病室で出会う
人生に空しさを感じていた2人は
入院していた少女の“死ぬまでにやりたいことリスト”をたまたま手に入れ
残りの人生を費やしその全項目を
実行することを決意する
そんな経験の中で彼女たちは楽しさや幸せを
実感していく

 

感想
オリジナルを知っているほど
これじゃない映画
オリジナルの良さと真逆のことをしていく
スタイルに腹が立つ
それ抜きにしたとしても感動の押し付けがウザく
気持ち悪いシーンの連続

 

ハリウッドのオリジナル版は
とても好きな作品で
今回の日本版リメイクは
正直、かなり不安でした

まあ、日本であの物語を描くというのに
興味を惹かれましたし
女性が主人公になるのにも
どう転がるのか気になり
本作を観てきました


観てみると…
かなりひどい出来だったと思う

オリジナルの良さをとことん削り
どうでもいい要素を付け足している

ただの感動の押し売り映画が
出来上がっていました…


この映画を作った人たちは
オリジナルの作品を観て
どう思ったのか?

本当にちゃんと観たのか?
マジで謎ですね


正直言って
この映画はマジで気持ち悪い
良いところなんて無いんじゃないのか?

強いて言えば
泣きたい人が観れば
泣ける映画ですかね

ただ泣ければいいって人には
最高のオカズなんじゃないでしょうか


少なくとも
オリジナルの映画が好き
感動できた
って人が観れば

そうじゃないんだよ
って気持ちになると思いますよ

オリジナルを知らない人が観ても
面白いと思えるかと言うと
そうではないと思いますが…

 

今回はとにかく否定的な感想に
なってしまうと思う
この感想に腹が立つ人がいるかも
知れませんけど
これは僕が悪いんじゃない
この映画が悪い

つまらないだけならいいですけど
気持ち悪いんですから…

 

まず、1番意味がわからない改変が
やりたいことリストですよ

オリジナルでは主人公2人が
軽いノリで結構テキトーに考えます

本作では難病の女の子が作っていたリストを
主人公の2人がたまたま手に入れ
そのリストをこなしていくという内容

そもそも、主人公2人の
生きる意味、生きた意味を
描いていた作品で
このやりたいことリストは
自分たちで作ったからこそ意味がある

遊び感覚で作ったリストを
遊び感覚でこなしていく
その中で2人の人生の意味が見えてくることが
オリジナルの映画ではとても大事なこと
だったはずです


そこを本作では完全に消してしまい
お手軽に泣ける要素にすり替えてしまっていた

難病で死んでしまった女の子のために
残りのわずかな命を捧げる
ってのは感動っぽいですもんね
泣けそうですよね

この時点で
観客を泣かそうというのが見え見えで
かなり気持ち悪い


リストの内容は
ももクロのライブに行きたい
ウエディングドレスを着たい
逆上がりをしたい
宇宙に行きたいなど

マジでセンスないな
と思う

とにかく感動させたいんでしょうね
泣ける展開を作りたい一心です

ももクロに関しては
ももクロ出したいだけですし


親にありがとうを言いたい
好きな人に告白したい
というのはまだましですけど

結局は気持ち悪い感動演出のために
消費されてしまいますし


オリジナルの
荘厳な景色を見る
泣くほど笑う
世界一の美女とキスする
赤の他人に親切にする

これらはユーモアのある描きかただったし
変に泣かそうともしてなかった

でも、感動できるし
なんとなく作っただけのリストだからこそ
それをこなしていくことに
意味も感じれたんですよね


そんなオリジナルではとても良かった
リストの内容も全く無く
無駄にリスト自体に重みを持たせて
ただただ重くて感動できる
泣ける映画にしようとしていました

そして結局は全部薄っぺらくて
気持ち悪いんですよね

 


次に気持ち悪いと思うのは
人間ドラマです

オリジナルでは主人公2人の
関係性や心の変化を中心に描いていたんですが

本作では2人のドラマよりも
それぞれの背景ドラマを中心に描いています

幸枝の場合は家庭の問題
マ子の場合は会社の問題
それぞれが別々の問題を抱え
それが物語の中心になっています

それ自体は別に構わないんですが
ここでもやっぱり感動の押し売りなんですよね


幸枝の家庭問題なんてテンプレ過ぎるんです
夫は家事の手伝いもせずテレビを見ているだけ
息子はひきこもり
娘は仕事ばかりで家のことには干渉しない

絵にかいたような不幸な奥さんです

こんなバラバラな家族が絆を取り戻せば
泣けるだろ
ってことだと思います

基本物語の中心は幸枝の家庭問題
時々、マ子が抱える問題が描かれる

でも、そうじゃないんですよね…

そもそも、オリジナルで描かれているのは
真逆な人生を送ってきた2人が出会うことで
自分の人生での不満に気付き
でも、最終的には自分の歩んできた人生の誇りを
実感する物語です

本作の場合は
2人が出会って旅することで
自分たちの抱える問題を解決する
というちょっとずれた内容になってしまっています

てか、2人のバックボーンとか
抱えている個人的な問題とかどうでもいい
重要なのはそこじゃない


やりたいことリストの持ち主の女の子も同じ
この子の存在に全く意味がない
難病の女の子を出せば泣けるから出してるだけ

しかも、その割には女の子は実は生きてました
みたいな意味不明な展開だったりする
どうしたらこんなクソみたいな展開が
思いつくのか…


とにかく
そんなお涙頂戴のドラマがやりたいのなら
リメイクじゃなくてオリジナルの映画を作ればいい

リメイクするのなら
その作品の本質的なものを見極めてするべきですよ


この映画は表面的な部分だけパクって
中身は薄っぺらい感動要素だけで埋め尽くしている
全くリメイクの意味がないと思う

そういうところも気持ち悪いですよね

 

そして、まだまだあるクソな部分
どうでもいいシーンが長すぎる

全く意味の無いシーンがダラダラと続き
観ているのがダルくなる

特にそれを感じるのは
ももクロのシーンと
ウエディングドレスのシーン


ももクロのシーンなんてマジで気持ち悪い
無駄に長すぎるんですよ
あそこにあんな時間を割く意味なんて全く無い

吉永小百合と天海祐希を
躍らせたいだけなんですよね

ただでさえグダグダのももクロのMCを
映画の中で見せられるとも思ってなかったし
いまだに怪盗少女と走れを
推しているももクロを見て切なくなるし

ムロツヨシのオタ芸も狙い過ぎで
全然笑えない

たぶん、自分がももクロのライブを観に行って
あの状況になっていたら
今日のライブ最悪だったな…
って感想になると思います


ウエディングドレスのシーンも
無駄に感動を煽るだけの場面で
なかなか気持ち悪い

せめて、幸枝が結婚式を挙げていない
とかエピソードがあれば百歩譲って理解できるけど
そういうわけじゃないし
ただ吉永小百合にドレスを着せたかっただけ
なんでしょうね

ここでもやっぱりムロツヨシが狙い過ぎで
つまらなかったです


ラスト付近もダラダラと感動エピソードを
連ねるだけ連ねて
観てるのがかなりしんどかったです

本当に無駄で気持ち悪いシーンが多い映画でしたね

 

気持ち悪いで言うと
最後の2人が宇宙服を着ている宇宙のシーンは
超キモいですね

あれはマジで無い
よくあんな発想できるもんですよ

あれで泣けるとでも思ってるんですかね
さすがに感覚がおかしいと思う


あと、ポスターも気持ち悪い

 

総合的に見ると
とにかく感動的で泣ける映画を
作りたかったんでしょうね

でも、やっていることは表面的、記号的な
感動要素ばかりで
中身が全く無いペラペラな感動ドラマ
どのドラマも全然深く描かれていない


そもそも、オリジナルは
とてもいい映画ではあるんですが
泣ける感動映画ではなかったと思う

確かに感動はできるけども
コメディー要素が強かったし
重たい話でもなかった

それに深い内容でしたしね
哲学を感じる映画です

本作がやっている感動映画の方向性とは
全く違うと思うんですよ

 

この映画はつまらないを超えて
気持ち悪い映画
オリジナルの本質を全く理解せずに
作られた映画なんじゃないかと思う

別にオリジナルの映画を貶すな
とか言うつもりは毛頭ないですが

この映画は単純に気持ち悪い
それだけは言える

 


最高の人生の見つけ方 [Blu-ray]

 

 

映画「WALKING MAN」感想 なめんななめんななめんな!!って言いたくなる

f:id:kiitsu01:20191015222641p:plain

どうもきいつです


ドラマ映画「WALKING MAN」観ました

人前で話すことが苦手な青年が
ラップと出会い底辺から抜け出すために
奮闘する姿を描いた青春映画

「スカイハイ」などで知られる高橋ツトムが
企画、プロデュースを務め
ラッパーのANARCHYが本作で
初の監督を務めています
主演を演じるのは野村周平

 

あらすじ
川崎の工業地帯で生活している
貧しい母子家庭で育った佐巻アトムは
不用品回収のアルバイトで生計を立てていた
ある日、母が事故で重傷を負うことで
さらに生活が苦しくなるアトムたち
そんな過酷な日々を過ごすアトムは
ラップと出会い運命が動き出す

 

感想
底辺から抜け出そうとする
主人公の姿がとても心に刺さる
自分に重なる部分もあり
共感も出来ました
ちょっとステレオタイプな
ストーリーではあったけど
面白く観れる作品でした

 

以前からとても注目していた作品
ラッパーのANARCHYがはじめて
監督を務めるということで
どんな作品が出来るのか興味津々でした


ラッパーが監督ということもあり
ラップの世界やラッパーの姿を描いた作品だと
はじめは思っていたんですが

実際に観てみると
思ったほどラップのシーンは多くなく
ラッパーの姿と言うよりも
1人の人間の姿を描いた作品

ラップに出会ったことをきっかけに
人生を変えようと奮闘する男の物語でした

この映画はラップ映画ではなく
ヒップホップ映画だと思う


ラップとヒップホップって何が違うんだよ
って思う人もいると思うけど

ラップは言葉を並べて韻を踏んだりして
それを表現する方法

ヒップホップはそれらを含めた文化そのもの
みたいなことです

で、個人の感覚的には
ヒップホップは人の生き様や根本にある信念の
現れのようなものにも思っているので

この映画は主人公の生き様や思いを形にした
ヒップホップ映画だと感じました

 

そして、映画の内容の話をすると

ラッパーとして成功してカリスマ的な人が
作った映画なんですけど
意外と堅実に作られた映画でしたね

何かで成功してある程度の地位や名誉を
手に入れた人が作った映画って
すごく我が出てる作品が多いと思うんですよ

特にお笑い芸人が監督した映画とかは
俺のセンスすごいだろ!!
みたいなのが全面に出ていたりする

でも、この映画の場合は
そんな押し付けがましいものは無く
かなり普通の映画

悪い言い方をすると
普通すぎて面白味があまりない

ただ、普通に感動できるし普通に面白く観れる
ちゃんと心に刺さるもののある普通に良い映画

初監督作品で普通に良い映画を撮れるのは
すごいと思いますよ


そして、そんな中にも
ラッパーのANARCHYだからこそ描けるものも
しっかりと描かれている

それは、貧困に苦しみながらも
自分の人生を変えようと必死にもがく
主人公の姿や
ラップ、ヒップホップの世界の表現

そんなのにとてもリアルさを感じれる


特に主人公のアトムの様々な感情は
強く伝わってきました

自分の生まれ持った性質、家庭環境により
不幸に飲まれてしまっている現状
それを他人からは自己責任と吐き捨てられ
馬鹿にされ続ける人生

抜け出したくても抜け出せない
言いたくてもなにも言えないやるせなさ

心の奥底で煮えたぎっている強い思い

そんなアトムの姿が
自分にも重なったりして
とても感情移入してしまっていました


僕自身はここまで不幸で過酷な人生を
歩んできたわけではないですけど

それでも理不尽なことには振り回され
他人に馬鹿にされたり
自分の思い通りの人生なんて歩めていない

自分の気持ちや言いたいことを
圧し殺して生きていたりもする

そんな自分を
アトムに投影して観ていたかもしれない


だからこそ、アトムが変わっていく姿には
心打たれるし勇気付けられます

 

この映画はサクセスストーリーではなくて
スタート地点に立つまでの物語だと思う

成功することよりも
戦うこと
立ち上がることの
意味を描いている作品

「ロッキー」や「ザ・グレイ 凍える太陽」
なんかと同じだと思います

どんなに最悪の状況、どん底の人生でも
それに飲まれて諦めるのではなく
立ち上がって抗うことの重要さ

例え戦って負けてしまったとしても
立ち上がったことにこそ
生きる意味があるんじゃないのか

ということが伝わってくる作品です


この映画では必要以上に
救いのない世界が描かれている

助けてくれる人なんて1人もいない
優しい人間は登場するけど
その人が助けてくれるかというと
全然そうじゃない

だからこそ、そんな地獄みたいな世界から
這い出すには
結局、自分自身が立ち上がるしかない
というのがより強く感じられます

やっていることは正解かどうかは
わからないけど
どこかで勝負にでなくちゃダメなんですよね


アトムがラップにハマったのは
一見、唐突にも思えるけど
なめんななめんななめんな…
という言葉がアトムの気持ちとリンクしたから
あそこまでハマったんだと思う

後のアトムの
なめんななめんななめんな…
という言葉にはとても強い意思を感じるし
世界をひっくり返してやろうって思いが
ストレートに伝わってきました


演じている野村周平がすごく良かったのも
ありますし
アトムという人物がすごくリアルで
彼の姿がとても心に刺さる

自分自身も立ち上がらなければ
という思いにもさせられました

 

個人的にはすごく好きな作品
とても勇気付けられる映画でした


でも、やっぱり粗さを感じる映画でも
ありますね

全体的にぶつ切り感のある映画だったと思います

感情移入する前に
次の展開へ進んでいったり
淡々とアトムが成長する姿も
ちょっと過程が抜けているようにも見えてしまう

メリハリがあまり無かったようにも思えます

アトムがラップにハマる瞬間
ラップで勝負すると決意する瞬間
そんなターニングポイントの場面でも
他の場面と同じようにあっさりしてる

それだけでもアトムの気持ちは伝わりますが
そんな重要なシーンではもう少し強く見せても
いいんじゃないかと思いました


アトムがラッパーになりたい
ラッパーで成功したいって部分も
明確な目的が存在しない

ラップで成功した金持ちを目の当たりにするとか
めっちゃカッコいいラッパーに出会うとか
そういうのが無いから

ラッパーになって貧困から抜け出す
って動機にいまいち説得力が無いよな
とは思ってしまいます

ちょっとした気まぐれにも
見えてしまいますし…


あと、主人公のアトムの描きかたには
リアルさを感じれるんですけど

その他がちょっとテンプレ過ぎるようにも
思います

エピソードにしろ登場人物にしろ
なんかありがちな話になってしまってる

そこがあまりにも作り物のように
見えてしまうんですよね

ANARCHY自信が実際にハードな人生を
送ってきている訳ですし
もっとリアルな描きかたができたようにも思う

これは脚本の問題もあるんでしょうが


他にも雰囲気だけの映像の見せ方も
少し気になりました

漫画のコマ割りみたいに
画面を分割した見せ方
これにあまり意味が感じれなかったし
こんなことするなら
普通に見せたほうが良いように思った

この見せ方に重要な意味が込められているなら
全然いいと思うんですが
いまいちなにも伝わってこなかったので…

 

最後に
野村周平のラップはとても良かったです

はじめのたどたどしいラップも
リアル感がありましたし

2回目のラップバトルでは
上手くはないけど気持ちのこもったラップを
表現できていました

ラストのラップは完全にANARCHYでしたしね

これはやっぱり
監督がラッパーだというのと
野村周平の実力のすごさで
生まれているものだと思います

ラップの場面はとてもリアルに描かれていました

これだけでもなかなか見応えがあったと
思いますね

 

粗さのある映画ではありましたが
これが初監督作品ですし
普通に面白い映画を作れているのは
すごいことだと思います

普通の面白さすらない映画も
たくさんありますしね…

個人的にはとても心に刺さりましたし
とてもいい映画でした

ANARCHY監督の次の作品があるのなら
それにも期待ですね

 


Dream and Drama

 

 

映画「フィアー・インク」感想 どんでん返しのようで実はどんでん返しじゃない

f:id:kiitsu01:20191013131314p:plain

どうもきいつです


ホラー映画「フィアー・インク」観ました

ホラー映画好きの男が
とあるイベント会社に依頼したことから始まる
命懸けのホラーゲームを描いた2016年のホラー映画

プロデューサーとしても手腕を発揮している
ヴィンセント・マシャーレが監督を務めています

 

あらすじ
ホラー映画オタクのジョーとその仲間たちは
体験したことのない恐怖を提供する
フィアー・インクという会社の存在を知る
刺激を求めるジョーは仲間の反対を押し切り
その会社に恐怖提供を依頼してしまった
その瞬間から彼らは恐怖のゲームに
巻き込まれていく

 

感想
ホラーパロディー、オマージュが
たくさんあってそこは多少笑えて
楽しめる映画ではありました
でも、2転、3転とどんでん返しを繰り返す
作品なのに全然どんでん返しになっていない
あまり面白くなかった

 

いかにも低予算B級ホラーなんですが
なんとなく興味を惹かれたので観てみました

内容はおおむね予想通り
だいたいこんな映画だろうな
と思っているような映画でしたね

B級だしそんなに期待していたわけでは
ないのですが
想像よりもちょっと下回る出来だったと思う


設定は面白そうだったので
もう少しひねった内容なのかとも思ったんですが
思った以上にストレートな内容

と、言うか
ひねったように見せかけてはいるけど
実は全然ひねっていない

どんでん返しの展開の繰り返しで
推し進めている映画なんですけど
全然どんでん返しになっていません

この映画の結末は冒頭の場面が
答えになってしまっている
全く予想外のオチでもなかったです


まず、面白かった部分から言うと
ホラー映画のパロディやオマージュが
たくさんあって
ホラー映画が好きな人なら楽しめると思います

主人公のジョーがホラー映画が大好きで
いろんなところでホラー映画のタイトルを
引き合いに出すのが
そもそも「スクリーム」っぽかったりしますしね

ジョーがホラーな出来事に直面するたびに
あの映画みたいじゃん!!
ってアホみたいにテンションが上がって
ワクワクしているのは面白いです

それに、ジョーが
いちいち映画のタイトルを言ってくれるので
どんな映画のオマージュなのかもわかりやすいし


前半部分は
危機的な状況のはずなのに
ジョーがその状況を楽しみながら
周りの仲間そっちのけで突き進んでいくのは
笑えましたね

ジョーのアホさが微笑ましくあり
可愛くも見えてくる


フィアー・インクの恐怖提供が始まってから
ジョーが本当にビビり出すまでは
なかなか面白かったと思います

 

ただ、ジョーがビビり出してからは
かなりつまらなくなる

ここからはただの質の低いホラー演出が続くだけ
笑えるシーンも全く無くなるし

ストーリーの展開もつまらないですね

どんでん返しに次ぐどんでん返しで
物語が進んでいきますが
驚きなんて全く無い

この映画がやってるのは
実はドッキリでした!!
っていうのを繰り返しているだけ

同じことを繰り返しているだけなんですよ

しかも、それは想定の範囲内の
わかりきっていることですしね

そもそも、フィアー・インクという会社が
普通じゃなくてヤバい会社だと
はじめに言ってしまっている時点で
その後の展開は全部予想通りですし


実は仲間もフィアー・インクとグルで
ジョーを驚かせていました

その後のトラブルも結局全部
予定通りのドッキリでした

フィアー・インクはやっぱりヤバい会社でした

みたいな最初からわかりきっていることを
どんでん返しのように見せているだけなので
なんか全然乗れない

知ってますけども…
って気持ちにしかなりませんよ


こんなのはあらすじや設定を知った上で
みんなが予想してるであろうこと
こちら側としては
その予想を裏切るものを見せてほしかったわけです


ストーリーが設定以上のところに
広がっていっていないですよね

どんでん返しっていうのは
はじめに提示されているものの
外側へ話が広がっていくから驚くわけで

この映画は設定の内側で
茶番みたいなどんでん返しを
繰り返しているだけだと思う

 

この映画だったら

例えば
実は全部ジョーを懲らしめるための
全部仲間が仕組んだドッキリで
フィアー・インクなんて無かった
みたいにして
そこからさらに話を広げるとか

騙していたと思っていたら
実は騙されていた
みたいな展開を繰り返して
誰が仕掛け人かわからなくなるような
疑心暗鬼を煽る内容とか

そんなストーリー展開にしたほうが
面白くできたような気がする


少なくとも
仲間たちもグルでジョーを騙していました
を2回繰り返すよりは
ましな内容になっていたと思いますよ

 

最後のバッドエンドなオチも
冒頭でやっていたことと
やっていることはさほど変わらないですよね

安心させてからの
最悪な展開ってのが全く同じ

フィアー・インクがヤバい会社でした
っていうのも同じですし

オチのつけ方ももっとひねったほうが
良かったと思います

あの終わり方じゃつまらな過ぎる

 

あと、ホラー演出にもちょっと不満

そもそもホラー演出が少ない気がするし
数少ないホラー演出も全然怖くないんですよ

オマージュやパロディーにこだわりすぎて
根本的な部分がおろそかになってると思うんです

こんな映画だからこそ怖い部分が怖くないと
全体がぼやけてしまうんじゃないでしょうか
要所要所でしっかりと怖がらせてくれれば
メリハリもできて見応えも生まれそうですし

それに、あまり怖くないせいで
本物の恐怖を提供する会社フィアー・インクの
存在の説得力も全然ない

やってることはホラー映画の劣化版みたいな事
ばかりですし
さほど過激な事をしてるわけでもない
ちょっと暴力振るうくらいですし

本作ではフィアー・インクという会社に対する恐怖
というのがとても重要だと思うんですが
あまりこの会社に恐怖感を抱けない

ミステリアス感も薄いしヤバさも薄い
この会社の存在がとても弱いんですよ

ラストの皆殺しシーンだけじゃ
全然足らないですよね…

 

面白い部分もありますがそれはほんの一部だけ
全体を通して見るとちょっとつまらないですね…

どんでん返しのようで予定調和
想像を全く超えてこない

この映画を観て
この先どうなるんだろう?
といろいろ想像して予測している内容のほうが
実際の映画の内容より面白いかもしれない

 


フィアー・インク [DVD]

 

 

映画「ジョン・ウィック パラベラム」感想 アクション最高 アクションでお腹いっぱい むしろ吐きそう…

f:id:kiitsu01:20191012170508j:plain

どうもきいつです


アクション映画「ジョン・ウィック パラベラム」観ました

キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋ジョン・ウィック
に扮し様々な激しいアクションを繰り広げる
「ジョン・ウィック」シリーズの第3作目
前作の「ジョン・ウィック チャプター2」の
直後から物語が始まります

監督は前2作も手掛けてきた
チャド・スタエルスキが務めています

 

あらすじ
裏社会の聖域コンチネンタルホテルで不殺の掟を
破ってしまったジョン・ウィックは
裏社会を束ねる組織に命を狙われることになる
1400万ドル賞金を懸けられ様々な刺客との死闘を
繰り広げ満身創痍のジョンは
血の誓印を交わしたソフィアの協力を得ようと
モロッコへ向かう

 

感想
ファンの求めているアクションを
全面に押し出しているのはすごく良い
でも、2時間以上がアクション全振りの内容なので
さすがに疲れたかも
いつものごとくストーリーはカラッポ

 

「ジョン・ウィック」シリーズは好きで
1作目から観ています
3作目の本作もとても楽しみに観てきました


まあ、期待通りの映画といえば
期待通りの映画でしたね

シリーズが好きな人の見たいものは
見せてくれます

そして、今まで同様に
ストーリーはほぼ無いようなもの
ジョン・ウィックの戦いだけを
見せるような映画です

ジョンが命を狙われて
それから逃れるために戦い抜く
ってだけの内容

ただ、前作の「ジョン・ウィック チャプター2」
では、いまいちジョンの目的が明確でなくて
何のために戦ってるんだろうか?
と、ちょっと疑問に思うこともありましたが

本作はジョンに死にたくないという
明確な気持ちがあるので
彼の言動にはそれなりに感情移入もできましたし
そこは良かったと思います


そんな感じの内容カラッポな映画なんで
本作からいきなり観たとしても
さほど理解に苦しむ事は無いと思います

まあ、1作目から続けて観る方が
テンションは上がりますけども

 

アクションだけでストーリーはとても薄く
この映画が嫌いな人は嫌いなんだろうな
とは思う

この映画はアクションにハマらなければ
本当にしょうもない映画だと思いますし

でも、アクションには
いろいろ工夫も凝らされていますし
かなりバイオレンスで激しい描写なんかも
あったりする

だからこそ、ここまでの人気シリーズに
なったんでしょう

僕もこのアクションが大好きで
シリーズを追っているわけですし

みんなそのアクションを見たいがために
映画館に足を運んでいます

 

今回も面白いアクションがたくさんありました

今回は今までと違って
動物がアクションで
活躍するシーンが多かったですね

馬や犬がすごく活躍してました

馬を扱ったシーンなんかはとても良かったですね
馬でさえ武器に変えてしまうジョン・ウィックは
さすが凄腕の殺し屋

馬の習性を利用して敵を倒し
窮地から切り抜ける姿はとても面白く見れました

大都会を馬に乗りながらバイクに乗った敵との
攻防戦は
シュール過ぎてちょっと笑えます


ソフィアが扱う犬のアクションも
今までに無かった戦闘シーンを生んでいて
見応えのあるアクションになってました

犬ならではの素早い動きや獰猛性が
とても画面に映えていて
観ていて楽しくなる戦闘シーンでしたね


そして、お決まりのガンフーアクションも
今まで通り楽しませてくれる

近接戦闘をこなしながら
銃で頭を撃ち抜き確実に倒していく

スタイリッシュに敵をカッコよく
倒していくのではなく
ボロボロに死にそうになりながらも
ひたすら戦い続ける泥臭い戦闘シーン

それがすごくカッコいい

やってることは毎回同じだけど
みんながこれが見たいんですよ

マンネリと言われてしまえば言い返せませんが…

ただ、マンネリではあるけど
シリーズが進むにつれてジョンの疲労が
蓄積していっているのはすごく面白い

1作目から全然休めてないですからね
ぶっ通しで戦い続けています
怪我なんて治るわけもなく
ボロボロの体で戦い続けている

たぶんスタートしてから1週間も
経ってないんじゃないですか?
シリーズが進むにつれ
体が心配になってきますもん

しかも、今回でも死にかけてる状態で
4作目に続くって感じで終わりますからね

さすがに休ませてあげてほしい…
でも、死にかけても戦い続けるのが
ジョン・ウィックですからね

 

で、今回の敵キャラは日本風の暗殺者
これは賛否分かれそう
特に日本では…

いかにもアメリカが作り出した日本観
スシ、ニンジャ、カタナな暗殺集団

個人的にはこのぶっ飛んだ日本観は
一周回ってそんに嫌いじゃない
ちょっとしたファンタジーとして
不思議な世界観を生んでると思いますし

アクションもちょっとずれてるように
思いますけども
これはこれで面白いアクションだと思います

ただ1つ文句を言うなら
無理やり日本語を言わす必要はないと思う

それが自然な日本語だったら
全然気にならないんですが
見た目は日本人っぽいのに
日本語喋れない人に無理やり日本語喋らせて
カタコトになっているのは正直萎えてしまう

この人、日本人じゃないじゃん
って思ってしまいますし

それなら最後まで英語で貫き通したほうが
いいですよね

まあ、これは日本人だから気になってしまうだけ
なんでしょうけど

 

結局は最高なアクションシーンの連続で
とても楽しめる作品ではありますが

さすがに2時間以上をアクションシーンで
埋め尽くされているのは
ちょっと観ているのに疲れたという
気持ちにもなります

もう少し箸休め的なシーンがあってもいいと思う
というか、もう少し短くても良かったと思う
内容で言ったら90分くらいで収まりそうな
薄い内容ですしね

見たいアクションはたくさん見せてくれて
最高に満足なんですが
お腹一杯を超えて
ちょっと吐きそう

途中からは集中力が切れて
少し寝そうになってしまった
結構うとうとしながら観てました


そんな事を言いながら
4作目も絶対に観に行くでしょう

 

悪い言い方をすればマンネリ
良い言い方をすれば期待通り
アクションはいつものごとく
とても楽しめる作品になっていました

キアヌ・リーブスもあの歳にして
激しいアクションをこなしとてもカッコいい

続編も楽しみです

 


ジョン・ウィック 1+2 Blu-rayスペシャル・コレクション[初回生産限定]

 

 

映画「蜜蜂と遠雷」感想 天才にしかわからない世界 自分にはわからなかった…

f:id:kiitsu01:20191010232905p:plain

どうもきいつです

ピアノの天才たちを描いた映画「蜜蜂と遠雷」観ました

直木賞と本屋大賞をダブル受賞した
恩田陸の同名小説を実写映画化した作品
ピアノコンクールに参加する4人のピアニストを
中心に物語が展開していきます

監督は「愚行録」などの石川慶
主演の松岡茉優や松坂桃李、森崎ウィンなど
有名俳優が共演しています

 

あらすじ
世界から注目される芳ヶ江国際ピアノコンクール
に参加する若きピアニストたち
長年ピアノから遠ざかっていた亜夜
年齢制限がギリギリの明石
優勝候補のマサル
謎めいた天才的な実力の塵
それぞれの思いを胸に挑戦する4人
熱い戦いの中で互いに影響し合い成長していく

 

感想
音楽がわからなくても魅了される説得力がある
それぞれの個性が音楽で表されていて
それが素人でも感じ取れる表現なのは
すごいと思った
ただ、自分は天才ではないので
感情移入はあまりできなかったかも…

 

予告を見た時点で
とても面白そうで興味があった作品
原作の小説は読んだことが無くて
全く無知の状態で観てきました

ピアノのことは全くわからないほどの自分でも
楽しんで観ることができました

ピアノを弾いているシーンは
なんかわからんけどすごい
というのは伝わってくる

それに、すごい能力を持った人たちが
互いにぶつかり合う天下一武闘会
みたいな話はすごく熱いし引き込まれます
個人的には大好きな設定

映画的にも完成度はすごく高かったと思いますし
とてもいい映画だったと思います

 

まず、物語がとてもスムーズでわかりやすかった

説明的なシーンがあまり無いのに
いろんな情報が伝わってくる映画だと思います

冒頭のシーンは
全然説明的じゃないのにキャラクター紹介が
しっかりとされています

亜夜の背中を追うアングルから
他のキャラに視点が映っていき
そのシーンだけでそのキャラの性格や背景が
なんとなくだけどわかる
この人はこういう人なんだろうな
というのがわかるんですよね

さり気なく設定や人間の関係性などを
見せるのがとても上手いと思いました


そんなのがリアルさにも繋がっていて
ちょっとしたドキュメンタリーを
観ているような気にもなってきます

役者の演技もナチュラルでしたし
リアルな世界観が生まれていたと思う

 

そして、音楽の表現が素晴らしいですね

僕はピアノなんて全く聴かないような
教養の無い人間なんですが
そんな僕でもなんか伝わってくる音楽シーンの
見せ方はとても良かったです

たぶんピアノの音楽を聴かせられるだけなら
さっぱりだったと思います

でも、この作品では
それぞれのキャラクターを理解させた上で
そのキャラクターに見合った演奏シーンを演出し
観ている側にもしっかりと伝わってくるように
作られていました

それぞれの人物が奏でる音楽も
その人の音楽だとわかるほど
それぞれの個性を音楽で表せています

それもすごくわかりやすくて
素人でも違いがわかる

人間ドラマと音楽が相乗効果で
互いにより面白くなっていたと思います

 

音楽素人にもわかりやすく
映画としても面白かったんですが

天才の描き方が
ちょっと中途半端だったように思う


本作は天才を描いた作品でもあると思います
天才の苦悩を描いている

しかし、正直言うと
天才の苦悩は天才にしかわからない

だから、僕みたいな
凡人は感情移入できないんですよ


ただ、天才の苦悩を描くのは
全然かまわないんですよ
見る側が天才でなくても
心に刺さるものがあれば納得できます

この映画ではその描き方が少し中途半端で
掴み所が無くなってしまっていました

絶対的な天才を描きたいのか
凡人でも理解できる天才の一面を描きたいのか
どっちつかずのような気もする


この映画のメインは
主人公の亜夜という1度消えてしまった天才が
復活するまでの話

その中で彼女の心の葛藤が描かれるんですが
やっぱり共感はできない

共感できないにしても
なぜ彼女がそんなに思い悩んでいるのか
彼女の心が折れてしまったのはなぜなのか
そんな部分もいまいち伝わってきません


亜夜の幼馴染のマサルや
仕事と家庭を持ちながらピアノを続ける明石
この2人は凡人に近い側のキャラです
2人とも努力の人という感じ

人物の背景もしっかりと描かれていて
とても共感できます

だから観ている側からすれば
この2人に感情移入して
いつのまにか応援しているのもこの2人

でも物語の中心は亜夜なので
そこに少しずれを感じてしまいます


これは天才を表現するためなのか
亜夜の人物描写がとても抽象的なんですよね

ただでさえ掴み所の無い天才という存在に
そのキャラクターの背景までも抽象的に
なってしまうと
完全に自分の理解の外側になってしまうんです

亜夜を通してこの作品は何を伝えたいのかも
あまりわからないんですよ

正直、あの馬が走っている場面とか
どういう意図なのか全然わからなかった

最終的に亜夜が立ち直って演奏大成功で
幕を閉じますが
ここは完全に置いてけぼりで
立ち直ったきかっけもふわっとわかるくらい
1番盛り上がるシーンだけど
あまり気持ちは上がらなかった

あまりカタルシスを感じれませんでした

 

で、凡人に理解できないほどの天才が
説得力のあるように描かれているのかというと
そこもちょっと微妙

この映画は亜夜と塵
2人の天才がどれだけすごいか
という内容でもありますが

天才の描写にあまり説得力がありません

かつて天才少女と呼ばれていた亜夜
ギフトと呼ばれ
周りにも影響を与えるような天才の塵

言葉ではすごい天才なのはわかるけど
実際何がすごいのか
というものがあまり見えてこないんですよ

周りの人が褒めたたえたり
天才っぽい雰囲気は醸し出したりはしてますけど

彼女らの天才たる所以は何なのか?
という部分に掘り下げがない
天才的なエピソードなんかもありませんし

とにかくこの2人は天才です
と強引に推し進めているようにも思えた


それに、塵は人物描写が
あまりにも薄すぎますね

かなりの重要人物で
もう1人の主人公といっても過言ではないのに

あまりにも存在がミステリアス過ぎる
何を考えているのかも掴みにくい
もう少し彼をフィーチャーしても良かったと
思いますよ

 

これは想像ですけども
原作はもっといろんな説明が
あったんではないでしょうか?
人物描写も深く掘り下げていたのかもしれない

それを映画化するにあたって
いろいろはしょって今の形になったんだと思う

それが成功したか失敗なのかはわかりませんが
もう少し天才に入り込める作りにしても
良かったんじゃないかと思います

 

ちょっと否定的な事を並べてしまいましたが
普通に面白い映画だったと思います
音楽の楽しさ、素晴らしさが
すごく伝わってくる内容です

個人的には亜夜よりも明石に
すごく感情移入していました
人物像がもとても好きですし
松坂桃李も好きなので
明石はすごく好きなキャラ

邦画としてはレベルが高いと思うし
良い映画でした

 


蜜蜂と遠雷