何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「黄龍の村」感想 アホな発想が最高

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どうもきいつです


ホラー映画「黄龍の村」観ました


山奥の村に迷い込んだ若者たちの運命を描いたバイオレンス映画
キャンプに向かう途中の若者たちが
偶然訪れた謎の村で恐怖に見舞われます

監督は「ベイビーわるきゅーれ」など阪元裕吾
出演するのは「魔進戦隊キラメイジャー」の水石亜飛夢などです

 

あらすじ
車でキャンプ場に向かう8人の若者たち
道中に山の中で車がパンクしてしまい携帯の電波も繋がらず
助けを求め歩き始める
そして、龍切村という謎の村にたどり着く
彼らは村の男の自宅に招かれ泊まることになるが
翌朝、奇妙なお面をかぶった村人たちが
外を練り歩く姿を目撃するのだった

 

感想
中盤の意外な展開が面白い
奇をてらった発想だけでなく
そこに至るまでの前フリがとても上手いです
驚きとワクワクでテンションが上がりました

 

「ベイビーわるきゅーれ」が面白かったので
同監督作の本作を観に行ってきました

やっぱり、この映画はネタバレなしで観るのが1番いいですね
もし、本作を観ようと思っているなら
何も情報なしで観るのがおすすめです

ここからは普通にネタバレしていきます

 

この映画は前半と後半で大きく変化があります
ジャンルすら変わってしまう
そこが本作の面白いところです

言ってしまえば
前半はホラー
後半はアクション
みたいな映画


前半のホラー部分は
かなりベタでありがちな内容

調子に乗った若者達が
なんかヤバい風習の村に迷い込んで残忍に殺されちゃう
みたいなよくあるやつ


そして、後半になると
めっちゃ強い奴らが敵たちを無双する
爽快バイオレンスアクションに様変わりします


この唐突なジャンルの変化に驚かされる映画です
発想はアホでしょうもないことではあるけど
斬新で面白いことには間違いない

低予算だからこそ
如何に工夫して面白く見せるかを考えられた作品で
それが本作の魅力だと思います


で、本作はただ奇をてらっただけの映画ではなく
細かいところまで考えて作られていると思います

前半のホラーに関しては
完全な前フリなわけですけども
ホラーとしてちゃんと面白く作られている

冒頭はこれでもかと調子に乗った若者を見せつけて
村に入ってからは絶妙な不気味さも見せてくれる
殺人が始まれば
スリルがあってゾクゾクさせられる場面も多いし
残酷な描写もあって緊張感が張り詰めている
シンプルに村人たちは怖いです

それなりにホラーとして成り立っているんですよね

ホラー部分が成立してるからこそ
前フリとしてもとても生きている


そして、後半のアクションは
ちゃんとアクション映画として作られているので
これだけでもなかなか見応えがあります

カッコいいアクションはたくさん見せてくれますし
主人公たちが強すぎるところにはワクワクさせられてしまいます

ちょっと中二病っぽい雰囲気もたまらないですよね

 

さらに、本作が優れているのは
前フリの上手さだと思うんですよ

前フリが上手いからこそ
後半のどんでん返しがより生きている

後半から活躍する4人の見せ方もよくて
前半ではこの4人の存在感がとにかく薄い

普通のホラーならただの捨て駒で殺されるだけのキャラクターですよね

顔もあまり覚えてなかったし
女の子に至ってはこんな子いたっけ?
って感じです

その代わりにパリピ4人組が目立っていて
パリピ4人が活躍するんだろうな
という見せ方です


中でも水石亜飛夢の使い方が完璧

センスのない人なら彼を後半に活躍させちゃうと思うんですよ
水石亜飛夢に前半で地味な演技をさせて後半で爆発させる
みたいな

ただ、本作の阪元監督はどうすれば面白くなるかをわかってます
ちゃんと水石亜飛夢を捨て駒にしてるんです

彼は戦隊ヒーローをやっていたのもあり
そこそこ露出はあるし
本作では1番知名度が高い

さらに演技力もあるだろうし
アクションもできるし

この映画において
彼の存在そのものが主役なんですよね

で、それを逆手に取って
彼の存在そのものを前フリに使ってるわけです

そうすることで
急展開が来ると地味だった4人がより目立つし
驚きもより大きくなる

本作を観ている人たちに
「いや、そっちかい!!」
と心の中で言わしてしまうところが
この映画の上手いところ


村人の描きかたなんかも
王道ホラーの恐ろしさや胸くそ悪さを
しっかりと見せてくれているから

そこが後半になってからのカタルシスに繋がっています

よくホラー映画を観ているときに
こんな胸くそ悪い奴ら全員死ねばいいのに
みたいなことを考えてしまうけど

本作ではその願望を叶えてくれる
そこがすごく気持ちよくもあるんですよね

前半にちゃんとホラーをやっている部分が
後半に盛り上がるための前フリになってるわけです

 

それと、他にこの映画で好きなのは
ユルい会話のやり取り

これは「ベイビーわるきゅーれ」とも共通するところで

復讐のために人を殺しまくってるバイオレンスな内容なのに
当の本人たちはめちゃくちゃユルい

部活かバイト感覚かよ
と思うほどユルユルで戦ってます

そのギャップがとても面白くて
ついつい笑ってしまう

ワードチョイスなんかも絶妙に面白いし
これは阪元監督特有のセンスですよね

 

あと、関西弁の使い方も上手いですよ

とてもナチュラルで狙いすぎてない
でも、関西弁ならではの面白さも出せています

関西以外の人がイメージする関西弁って
お笑い芸人のあの感じだと思うけど
あれはめちゃくちゃ誇張した関西弁ですからね

あまりあんなしゃべり方する関西弁の人はいないです

むしろ、お笑い芸人みたいな喋り方する人はおもんない人が多いし

本作では関西弁が全然わざとらしくなく
普通の人が普通に喋ってるような雰囲気

そんな中でも関西弁特有のノリはあるので
それがユルい会話に相まって
クスッと笑える


それと、村のおっさんとかは絶妙に嫌な関西弁の感じで
あれが妙に恐怖心を煽ってる
あんなおっさんが1番関わりたくない


絶妙に笑える会話も
本作の魅力の1つであると思います

 

とても面白くて大絶賛しましたけど
問題があるとすれば
良くも悪くも阪元監督の作風が固まり過ぎてるとこかなと思います

僕は「ベイビーわるきゅーれ」しかまだ観てないけど
監督の他作品をたくさん観ている人なら
本作のインパクトは弱くなるかも

僕は他の作品を観てないけど
他の作品の予告を観るかぎり
おそらく、やってることの根本は同じなんだろうと思うんです

本作もやっぱり根本の部分は同じなので
阪元監督の作品が好きな人ほどマンネリを感じてしまうかもしれない

ただ、本作は1時間ほどの短い映画なので
絶妙に飽きのこない作品になっています
そこはやはり計算されているのかもしれません

もし、90分くらいの長さなら途中で飽きてたと思う

結果的には
ちょうど面白い映画に仕上がってました

軽い気持ちで観ても
思っている以上に楽しめるのでお得感がありますよね

これはB級映画ならではの魅力だと思います

 

アホなアイデアがとても面白いし
細かい部分も意外と作り込まれているので
低予算のB級映画ながらすごく楽しめる作品でした

阪元監督の今後の作品にも期待させられます

 


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映画「キャッシュトラック」感想 静かな怒りにゾクゾクする

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どうもきいつです


クライムアクション映画「キャッシュトラック」観ました

2003年製作のフランス映画「ブルー・レクイエム」を原作に作られたクライムアクション
現金輸送会社の警備員として雇われた謎の男を中心に物語が描かれます

監督は「シャーロック・ホームズ」などのガイ・リッチー
主演は「トランスポーター」などのジェイソン・ステイサムです
この2人がタッグを組むのは「リボルバー」以来16年ぶり

 

あらすじ
ロサンゼルスの現金輸送の警備会社に
“H”ことパトリック・ヒムが入社する
採用試験の成績はギリギリ合格という地味な存在のHだったが
現金輸送車が強盗に襲われた際に驚異的な戦闘スキルを見せる
実はHには隠された秘密があるのだった

 

感想
常にヒリヒリとする緊張感と主人公の静かな怒りにゾクゾクさせられる映画
アクションはそんなに多くないけど
派手でバイオレンスなアクションには引き込まれてしまう
物語の見せ方も面白いと思います

 

ガイ・リッチーとジェイソン・ステイサムのタッグということで観てきました

ちょうどこの前「リボルバー」を観たばかりで
本作はどうなるのか気になってた

「リボルバー」は良くも悪くもすごい映画で
本作には期待半分、不安半分というところ

で、実際に観てみると
「リボルバー」とは全然違う作風で
むしろ、すごくわかりやすくシンプルに楽しめるエンタメ作品になっていました

この作風には
安心したというのが正直な感想

ちょっと地味な映画ではあるけど
クライムアクションとしてはなかなか見ごたえがありますし
ミステリー的な面白さもあります
何よりもやはりジェイソン・ステイサムがカッコいい

ガイ・リッチーの作風が好きだったり
ジェイソン・ステイサムが好きだったりする人は
本作に満足できるんじゃないでしょうか

 

まず、ストーリーの話をすると

結構シンプルな復讐劇です
特別ひねった内容でもなく
息子を殺されたからその犯人を見つけて復讐する
というたけの話

ありがちな復讐劇ではあるんですが
本作は物語の見せ方が上手くて
シンプルなストーリーなんですけど
どんどんと引き込まれていく魅力があります

本作は全部で4章に分かれていて
章が変わるごとに時系列が変わったりもする
しかし、1つの章の中では時間が一直線に進むのでややこしいわけではありません

で、この章が分かれていることにより
少し物語が複雑になり
ミステリー的な謎解き要素が生まれている

はじめの章では
主人公Hが警備会社に入社したところから
警備会社で勤める日常が描かれます
ここで何故Hがそんなに強いのか?
Hの目的はいったい何なのか
という謎が生まれる

次の章ではHの過去が描かれ
何故そうなったのかの経緯が明かされます
ここでは1章の謎は解明するけど
また新たに謎が生まれてくる

その次は強盗犯たちの姿が描かれ
2章で生まれた謎が解き明かされる

最終章では今までの全てが1つの所へ収束し
一気にラストスパートです

見せる順番もすごく上手くて興味が常に持続します

ストーリーが進むにつれどんどん物語が深掘りされていく面白さがある
最後まで物語の先行きが気になる作りなんですよね

それに見せ方が丁寧です
章ごとにわかりやすくキャラクターにスポットが当たっていたり
重要なポイントを明確にしてくれてたりもするので
かなり親切な作りになってると思います

もともと中心のストーリーはシンプルでわかりやすいですし
引っ掛かりなく全部がスムーズに入ってきます

終盤の警備会社の車庫に強盗が押し入る場面での
平行して作戦会議を見せるというのは
若干、親切すぎて説明過多な気もしてしまいますが
ここまでやれば万人が理解できるだろうし
テンポを削いでるわけではなかったのでマイナスではないかな


復讐する相手のキャラもよくて
こいつがクズだから復讐を達成したとき気持ちがいい

敵がとことん最低だからカタルシスが生まれてますよね
やってることはシンプルで王道なんですけど
やっぱりこういうのが気持ちいい

 

さらに、本作は終始緊張感があって
そこが大きな魅力でもあると思う

そこには
やっぱりジェイソン・ステイサムが演じるHの存在感が大きくあって
彼のミステリアスな雰囲気が緊張感を生み出してる

Hは全く感情を表に出さないキャラで
何を考えてるのかもほとんどわかりません

ただ、Hから溢れ出る怒りはひしひしと伝わってきて
それがこの映画の空気そのものになってるわけです

Hの気持ちや感情は言葉として全く説明されないけど
それが伝わってくる理由は
ジェイソン・ステイサムだからかなと思う

普通なら何を考えてるかわからん謎の男
で終わってしまいそうですけど
ジェイソン・ステイサムが演じてるからこそ
息子への深い愛情や強烈な復讐心を感じることができる

ジェイソン・ステイサムという存在が
Hというキャラクターの説得力になってるんですよね

これはすごくハマり役です
ジェイソン・ステイサムも上手く活用されている映画でした

 

アクションシーンはあまり多くないんですが
少ないアクションを魅力的に見せてくれているので
満足度は高いです

冷酷に敵を殲滅していくジェイソン・ステイサムの姿はやっぱりカッコよくて
それだけでシビれる

終盤の銃撃戦は派手だし
容赦なくみんな死んでいくし
見ごたえのあるバイオレンスなアクションシーンでした

所々ではっとさせられる残酷な描写もあるので
どんどん映像に引き込まれました

何よりも最強のジェイソン・ステイサムが見れて最高ですよ
やっぱり強いジェイソン・ステイサムはたまらん

本作は肉弾戦がないですけど
十分満足できるような内容だと思います

 

「リボルバー」とは違い
とてもわかりやすく楽しめるエンタメ作品に仕上がっていました

「リボルバー」みたいなタイプも好きだけど
本作のようなシンプルに楽しめる映画も大好きです

ストーリーは面白いし
ジェイソン・ステイサムはカッコいいし
満足できる映画でした

 


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映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」感想 壮大なスケールの蛇足

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どうもきいつです


アクション映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」観ました

敏腕スパイのジェームズ・ボンドの活躍を描いた007シリーズの第25作目
ダニエル・クレイグの007としては5作目の作品です
スパイの世界から離れていたボンドの前に
新たな敵サフィンが現れます

監督は「ビースト・オブ・ノー・カーネーション」などのキャリー・ジョージ・フクナガ
ジェームズ・ボンドを演じるのは前作同様ダニエル・クレイグです

 

あらすじ
スペクターとの戦いの後
現役を退いたジェームズ・ボンド
ジャマイカで平穏な日々を過ごしていたが
旧友のCIAエージェントのフィリックスが彼のもとを訪れる
誘拐された科学者の救出を依頼され
ボンドはそのミッションを引き受けるのだった

 

感想
やっぱり映像はすごい
壮大なスケールは映画館では映えます
ただ、やはりストーリーがいまいち
悪くはないけど良くもない感じです
敵のサフィンが何をしたいのかよくわからん
結局、この映画を蛇足に思ってしまった

 

ダニエル・クレイグ版の007を過去5作を全て観て
満を持して新作を映画館まで観に行ってきました

せっかくならとIMAXで
しかも、大阪のエキスポシティにある109シネマズの1番巨大なIMAXで観ました

それもあって
本作の素晴らしい映像を
全身で体感し堪能することができました
それだけでも大満足な作品ではあります

やっぱりIMAX用に撮影されてる映画でもあるので
本作を100%楽しむにはIMAXで観るのがおすすめです


前作「007/スペクター」を観て感じたことは正しくて
映画館の大画面で観ると面白さは割り増しで
十分満足できてしまう

莫大なお金がかかっている映画なだけはあります


やっぱりアクションシーンは大画面で観ると最高です
これだけ壮大な世界観の中での派手なアクションは
大画面で観ると格別
映画の中に引き込まれていきます

特にOPが始まるまでの
イタリアでの戦闘やカーチェイス
ここは本当にたまらなく好きですね

明らかに車で走る場所じゃないだろって所を車で暴走するカーチェイスは
半端なく見応えがある

橋から落下したり
バイクで激走したり
車のガトリング砲ぶっ放したり
バリエーション豊かな場面も多くて
ここでは完全に心が捕まれてしまいます


その後も派手なアクションシーンはそこそこあって
中でも好きなのがキューバでの銃撃戦
ここはいろんな意味でテンションが上がる場面でした

CIAに協力するボンド、新しい007、敵の組織
この三つ巴のバトルがアガるポイント

さらに銃撃戦は激しいし
いろいろとぶっ壊れるし
派手なアクションの連続に興奮させられる

しかも、ここはユーモアも効いていて
観ていて楽しさもあるんでよね

なによりもアナ・デ・アルマスが演じるパロマがめっちゃいい
このキャラすごく好きです

可愛いし面白いしアクションはカッコいいし
最高ですよね

キューバでの戦いしか彼女が活躍しないのはもったいない
もっと活躍を見たかったです

是非、パロマ主役のスピンオフを作ってほしい

彼女を大画面で観れるのも映画館の利点です


あと、いつものごとく荘厳な風景を映す場面も多くて
大画面で観ると感動的ですらあります

巨大なスクリーンを通して観ることで
臨場感や空気感を存分に味わえ
改めて映画館で映画を観ることの素晴らしさを感じさせてもらえました

 

そんな壮大な映像だけで大満足な映画ではあるけれど

正直言って
本作はシリーズとして見ると蛇足のように思えてしまいました

そこが完全に楽しめなかった要因で
本作を観ることで
やっぱり最後までダニエル・クレイグ版の007には乗り切れなかったな…と思わされた


そもそも
「007/スカイフォール」では
人間味溢れるボンドを描いた本シリーズの集大成みたいな作品になっていたし
「007/スペクター」ではシリーズの大ボスとの対決と決着が描かれていた

この時点で全部出しきってるな
という印象で
本作ではあと何を描くのか?
やること残ってるのか?
と、疑問に思っていたけど

実際に本作を観てみると
まだこれ残ってたか…と少し関心もさせられた
ただ、これは正解なのかどうなのか


これを言ったらネタバレになりますけど

本作ではボンドに子供ができちゃうし
最後はボンドが死んじゃいます

これは賛否分かれるだろうなと思います
特に昔から007が好きな人はこのボンド像には納得できない人もいるかも

僕はもともと思い入れは全然ないし
本作のような作風も悪くないと思う

そもそも、ダニエル・クレイグ版の007は
これまで以上に人間味溢れるボンドを描いてきてましたし
そんなボンドの行き着く先はここなのかな
とも思えます


でも、問題は
ストーリーが薄いんですよね

この映画を最後まで観て
なんか安っぽいメロドラマのように感じました

表面的には感動的な物語なんですけど
ちょっと上辺だけかな…

2時間半以上もある映画だけど
重みや深みを感じない


原因はやはりキャラクターの描写不足かなと思います

序盤にマドレーヌと別れるボンドは
過去にいろいろと抱えているとは言え
さすがに薄情すぎるなと思うし
そこから先にこの過ちをフォローするエピソードはなく

マドレーヌと再会しただけで
なんとなくいい感じになって
なんか子供もできてたから家族っぽくなる

マドレーヌはマドレーヌで
前作同様にキャラクターが薄くて
いまいち彼女でないといけない理由はわかりません

この2人の恋愛描写は本作のメインであるはずなのに
全然深く描かれずに
感情移入ができなければ思い入れも生まれない

もう勝手にやっててくれよ
って感じですよね


そして、本作でもう1つ重要なのが
サフィンとの戦い

これに関してもかなり微妙で
敵としての存在感が薄くて
ボンドとサフィンの戦いに盛り上がりがありません

この2人の戦いを
宿命の対決、因縁の対決
のように見せてるんですけど
まず、そこに納得できない

この2人はコインの裏表のような対比をしてますけど
なんかあまりピンと来ないんですよね

確かに過去に大切な人を奪われたとか
マドレーヌの命を救ってるとか
共通点があって
そこから別々の道を歩んだとは言えるけど

そもそも行動原理が全然違うし
境遇も全然違うから
この2人に因縁が生まれてるようには思えない

てか、サフィンが何を考えてるのかがわからなすぎて
ボンドと対になってないような気がする

マドレーヌを助けた理由は不明だし
その何年後かに急にマドレーヌに執着しだすのも謎
ボンドに執着してるのもよくわからん

そういうことが巨大な組織を作って悪事を働く理由にも繋がってないし

一体サフィンは何がしたいんだよ

サフィンの行動原理や目的があやふやなまま
最終決戦が始まるので
結局、あまり物語が盛り上がっていかない

もっとサフィンに敵としての魅力があれば
ラストの展開も盛り上がったと思うんですけどね

 

あと、気になったのが
ダラダラと喋ってるシーンが多くて
ちょっと観てるのがしんどかったかも

アクションシーンは若干少なめで
会話の場面が多め
その会話シーンも動きが少なくて退屈でした

ラストの感動路線のボンドとマドレーヌの会話とかも
個人的にはあまり好きじゃないかな…
ちょっとクサすぎる

やっぱりシンプルにアクションメインの007を観たかったですかね

 

結果的に本作を観て思ったのは

わざわざボンドに家族を作って
最後にはボンドを殺してまでも
本作でシリーズを締め括る必要はあったのかな?

スペクターで終わっててもよかったんじゃない?

本作が蛇足のような気がしてならない

人によっては
こんなメロドラマに感動して満足かもしれないけど
僕はべつに感動なんて求めてないしね

映像に対する感動もスペクターの時とそんなに変わらないだろうし
もう1回スペクターをやってみた
みたいな映画になってました

 

それと、今までスルーしてましたけど
OPの歌長くない?

これがお約束なのは理解してるけど
そもそも僕はこれに全然ハマってないから
毎回長いなーと思ってました

これが好きな人は好きなんだろうけど

 

壮大なスケールの映像を観るという点では
本作を映画館で観て損はありません
スクリーンで観る意義を感じれる

ただ、ダニエル・クレイグ版の007シリーズとしては
この物語はやっぱり蛇足だろうし
無理やりラストとして作ったような内容でした

パロマという魅力的なキャラを生み出した功績はありますけどね

 


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映画「007/スペクター」感想 やってることは壮大だけどストーリーはなんかショボい

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どうもきいつです


アクション映画「007/スペクター」観ました

敏腕スパイのジェームズ・ボンドの活躍を描いた007シリーズの第24作目
ダニエル・クレイグの007としては4作目の作品です
巨悪の根元である悪の組織スペクターにボンドが挑みます

監督は前作「007/スカイフォール」を手掛けたサム・メンデスが引き続き務め
ジェームズ・ボンドを演じるのも前作同様ダニエル・クレイグです

 

あらすじ
メキシコで戦いを繰り広げるジェームズ・ボンド
MI6本部に戻るとボンドはMに叱咤されてしまう
しかし、スカイフォールで焼け残った写真を受けとると
ボンドはMが止めるのを無視し行動を起こすのだった
そして、悪の組織スペクターの存在が露になる

 

感想
映像のクオリティの高さ
アクションシーンの派手さ
荘厳な風景
やってることはとてもスケールが大きくて
かなりお金がかかってるんだろうなと思います
そのわりにストーリーはなんかショボい
最後までいまいち乗り切れずに終わってしまった

 

前作に引き続き本作も観てみました

前作の「007/スカイフォール」は
なかなか面白かったし個人的にも好きな作品
とても楽しむことができました

前作はとても面白かったけど
ただ、全部やりつくしてしまった感もあるので
本作は大丈夫なのかな?
と少し心配になりましたが

まだ、とっておきが残ってました

今まで引っ張りに引っ張ってきた
これまでの悪を牛耳る巨悪の根元
スペクターが満を持しての登場です

それだけでワクワクする本作ですけど
正直、思ったよりは盛り上がらなかった印象です

とても豪華な映画で
世界中を股に掛けた壮大な世界観に
派手で迫力のあるアクションシーン
めちゃくちゃお金がかかってるであろう映画なのは間違いない

だから全然観て損はないかと思う
テンションが上がる場面も多かったし
それなりに楽しめたかと思います


でも、やっぱり
物足りなさはすごく感じたし
観ていると段々とこの映画の長さに疲れてくるのは否めない

終盤に近づくにつれ
まだ終わらんのか?と思う頻度が増えてきます

尻すぼみな映画だったのは否めません

 

とは言え
映像面では素晴らしくて
特にアクションシーンはド派手で気持ちが昂ります

物語の導入部分
メキシコでの戦闘シーンはすごいですよね
見せ方もカッコよかったですし

本格的にアクションが始まると
派手な爆発はあるわ
お約束の追いかけっこはあるわ
そこからのヘリコプターでの空中戦はハラハラしてスリル満点

物語の掴みとしては最高で
ここから先にも期待が膨らみます

その後もスケールの大きいアクションシーンはたくさんあって
ローマの街中でのカーチェイスや
雪山での飛行機に乗っての追跡
秘密基地の大爆破など

各地でなにかしらイベントがあるごとに
すごいアクションシーンも見せてくれる

どれも映画館映えするような映像で
実際に映画館で観ればもっと臨場感があるんだろうな
と思えます

特にIMAXで観れば
それを100%体感することができるんでしょうね

僕は小さいテレビ画面でしか観てませんが
それでも映像の迫力はそこそこ伝わってきました

アクション以外にも
壮大な風景を映し出す場面が多いですし
基本的に大画面で観ることが前提の映画なのかと思います

逆に言えば
映画館の大画面で観なければ
本作の本領が発揮されない場面がとても多い

テレビ画面だと迫力に欠けるんですよね

なので、そこはプラスでありマイナスでもあるんじゃないでしょうか

 

で、問題なのはストーリーですね

つまらないとまでは思わないけど
最後まで観てもいまいち盛り上がらないと言うか…

再び一人の女性を愛するボンドを描いたラブストーリーだったり
満を持して登場するスペクターや因縁の宿敵との戦いなど
盛り上るであろう要素はあるんですけど

映画の長さのわりに薄っぺらさを感じて
ストーリーがショボいんですよ


ボンドとマドレーヌの恋愛描写にしたって
特に深く描かれることもなく
気付けばラブラブの2人で
あまり気持ちが追い付かない

一緒に旅をして協力して窮地を乗り越えたから絆が深まってるのは理解できるけど
それにしても唐突な感じはしてしまいますよね

てか、愛する人を敵の本拠地に連れていくのは
ちょっと納得できないし
扱いが雑な気もしてしまう

それに、マドレーヌのキャラが薄かったりもする
マドレーヌのキャラをそんなに深く掘り下げないので
最後まで魅力を感じれませんでした

ポンドが命がけで愛する人なのに印象が薄くて
何故、彼女なんだろう?
と、少し疑問に思ってしまった


そして、スペクターとの戦いが描かれ
それが本作のメインでもありますが

この戦いも盛り上がらないんですよね…

前3作に登場した敵たちを影から糸で操っていた組織で
所々でヤバい組織っぽく見せてたりはするんです

ただ、なんかこのスペクターという組織に魅力を感じれない

今まで散々引っ張ってきたわりに
この組織に小者臭が漂ってる

そもそも、やってることの規模が小さい感じがする
ボスのブロフェルドもなんか小さい男だし…

ダニエル・クレイグ版はリアル路線って感じがあるので
あえてあまりぶっ飛んだことはしてないんだろうけど
それ故にちょっとインパクトが弱いかな


何よりも
ボンドとブロフェルドとの対決が全然盛り上がらないんですよ

因縁の対決っぽい展開になってるけど
実はそんなに因縁ではなかったり…

ブロフェルドの方はボンドにすごく執着してるんですが
ボンドはあまり乗り気じゃない

ブロフェルドの気持ちが一方的で
お互いの気持ちがぶつかってないんですよ
ボンドからすればブロフェルドはただ面倒くせー奴でしかないし

ボンドはあくまで悪の組織を潰すミッションとして動いてて
因縁の対決にしてはバランスが崩れてる気がする

前作のスカイフォールでは
MI6現役のボンドと裏切ったシルヴァとの対比が上手くいってたし
終盤の戦いでは
Mを守るボンドとMを殺そうとするシルヴァで
戦う理由も噛み合っていました
それが敵の魅力にも繋がっていたわけです

しかし、本作は
過去に繋がりの深いボンドとブロフェルドではあるけど
いまいち戦う理由が噛み合ってない

よくわからん執着心を見せるブロフェルドと
悪の組織だから倒そうとするボンド
因縁の対決にしては絶妙に噛み合ってない2人

それに、ブロフェルドのボンドへの執着心と
スペクターという組織の動きが合致してないのもあり
結局、ブロフェルドは何をしたいんだよ
と思ってきます


そんなことになるなら
ボンドとブロフェルドの因縁なんてあっさり描いて

世界を牛耳ろうとする巨大な組織スペクターのボスとしてのブロフェルドと
その計画をぶち壊すために奮闘するボンドとの対決
というシンプルな構図で戦いを描いたほうが
普通に盛り上がったと思うんですよね

無駄に過去の因縁をぶち込んで
中途半端にドラマ性を持たそうとするから
逆に盛り上がってない

ラスボスであるブロフェルドが個人的な小さいことに執着してるから
ブロフェルドだけでなくスペクター自体も小さい組織に見えてしまいますしね


映画としての規模の大きさやシリーズの積み重ね
映像やアクションの派手さなど
いろんな意味でスケールが大きい映画だからこそ

敵やストーリーのショボさにギャップが生まれて
悪い意味で目立ってたような気がします

 

僕はテレビでしか観てないですが
もし、映画館の大画面で本作を観ていれば
ストーリーのショボさとかはもっと紛れていたかもしれません

それくらい映像のスケールは大きくて
この映像を体感するだけでも損はないかなとも思う

このシリーズを通して感じるのは
変にドラマチックにするよりも
シンプルなアクション大作にするほうが
絶対に面白い

 


007/スペクター [Blu-ray]

 

 

映画「007/スカイフォール」感想 やっとちゃんと面白い

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どうもきいつです


アクション映画「007/スカイフォール」観ました


敏腕スパイのジェームズ・ボンドの活躍を描いた007シリーズの第23作目
ダニエル・クレイグの007としては3作目の作品です
ボンドが世界的ネットワークを誇る犯罪組織に戦いを挑みます

監督は「アメリカン・ビューティー」などのサム・メンデス
ジェームズ・ボンドを演じるのはダニエル・クレイグです

 

あらすじ
MI6のエージェントのジェームズ・ボンドは
NATOの諜報部員の情報が記録されたハードディスクを取り戻すため
強奪した犯人を追跡し追い詰める
しかし、仲間のイブが発砲した銃弾が当たり
ボンドは渓谷に落下してしまうのだった
数ヵ月後、ボンドの死亡が公式に認定され
MI6のMか情報漏洩の責任を問われ引退を進められる

 

感想
アクションとストーリーともに面白い
クオリティの高い娯楽大作に仕上がっています
ボンドや敵の魅力も感じれた
今まで以上にキャラクターたちの魅力が溢れてます
最後まで楽しんでみることができました

 

前2作を観たので続けて観ました

本作は公開時に映画館で観ましたが
内容は結構忘れてた

ただ、前作2作よりは記憶に残るような作品で
印象深いシーンも多く
観ていると鮮明に思い出せましたね

当時に観たときは面白いという印象で
今回、あらためて見ても
やっぱり面白いなと思えました

 

本作は前2作同様に
アクションシーンはとても派手で
これだけでもテンションが上がります

冒頭の列車でのアクションなんかも最高ですよね
この場面で完全に心が掴まれます

ギリギリの戦いにハラハラドキドキさせられますし
壮大な背景にアクションも映える

橋の上から落下し
そこからのオープニング映像への流れもすごく好きです

本作の掴みは完璧で
これからどんな物語が繰り広げられるのか
期待が膨らみます


そこから先も盛り上るアクションはたくさんあって
最後まで心が放されません

銃撃戦や肉弾戦はもちろんあるし
ぶっ飛んだ映像もたくさん見せてくれます
派手な爆発もすごく多かったし

個人的には地下鉄での追いかけっこはとても好きでした
電車が突っ込んでくるシーンは大迫力で興奮した

終盤の「ホーム・アローン」的な戦いも
ちょっと007っぽくはないけど
これはこれで面白かったし

明らかに不利な状況で知恵を振り絞り立ち向かう
みたいなのは好きです
結果的には知恵はあまり振り絞ってなかったけど

終盤も激しく戦っていて
盛り上がりが生まれていたと思います

 

そして、ストーリーはと言うと
シンプルでわかりやすい
悪い奴をやっつけるという王道な内容で

言ってしまえば
やってることはいつもと同じ

全貌がわからない謎の組織を追いかけて
最終的に親玉を倒すだけのストーリーですよね

悪い言い方をすればマンネリですけど
これを求めているところもあります


本作はダニエル・クレイグ版の3作目ではあるけど
前2作との直接的なストーリーの繋がりはありません
世界観は同じだけど
戦ってる敵は新たな敵だし
前作が無かったかのように別の物語が繰り広げられます

だからこそ
本作で1つの作品として成り立っていて
前作を観ていなくても全然理解できるし楽しめる

そんな点でも本作は優れているんじゃないでしょうか


シンプルで1つの作品としても楽しめる本作ですが
それだけでなく
3作目という利点を生かしている部分もあるし
その中で描かれるドラマは深みを生んでいると思います

ボンドとMの関係性
ボンドと敵のシルヴァとの対比
ボンドの老いなど
そんなものがしっかり描かれているから
シンプルな物語だけど深みはある


特にボンドの老いに関しては
それやっちゃって今後大丈夫なのかな?
と思わされたりもします

ジェームズ・ボンドって
ドラえもんや名探偵コナンとかみたいに
時間が止まった1人のキャラクターという印象が強い
そういう揺るぎない存在なのは間違いない

ただ、本作では
ボンドが以前より弱くなっていたり
老いを感じさせるような作りになっています

本作のボンドは
永遠に強い最強のスパイではないんですよね

この描きかたは明らかに禁じ手ではあるけど
そこが本作の面白さに繋がっているのは確実で
ジェームズ・ボンドの描きかたとしてはとても面白い

そこを残念に思ってしまう人はいるだろうけど
僕はこの弱くなっていく人間らしいジェームズ・ボンドは嫌いじゃない

そもそも、ダニエル・クレイグ版のボンドは
今まで以上に人間臭く描かれているのもあり
そこが魅力だったりもします

なので、この方向性は間違いではないのかもしれません

 

で、それだけでなく
本作は登場人物たちが前2作よりも魅力的かなと思う

正直言って
前2作はボンドですらちょっとキャラが弱くて
あまり魅力を感じなかったんですが
本作はみんな魅力的に描かれています

ボンドはさっきも言ったように
弱くなってしまってるわけですが
それでも任務遂行に向けて戦い続ける姿はカッコいい

それに本作は敵の存在感もあって
ボンドの原動力も感じることができました

老いて以前のような強さを発揮できないボンドには哀愁も感じれます


本作のラスボスであるシルヴァも
前2作の小者なラスボスに比べると
ラスボスらしいオーラを放ってました

ボンドと対比のキャラになっているので
ボンドとの因縁も生まれてるし
こいつは倒さなければならない敵だと思わせてくれるキャラ

元MI6という設定も面白いですし
Mに対する恨みだけで世界を脅威にさらす巨悪になっているのも
シルヴァの魅力だと思う


今まではただいけ好かないババアだったMも
本作では信念を見てくれたり
ボンドへの思いを表したり
人間味の溢れるキャラになっています

本作でクソババアからカッコいいババアに格上げされました


他にも
イブ、マロリー、Qなど本作からの新キャラも
ただ登場するだけでなく爪痕を残してた

特にQはそんなに活躍するわけではないけど
過去の007シリーズへのリスペクトを感じる面白いキャラになってます

もっとこのQの活躍を見てみたいなと思わされる


そんな登場人物たちの魅力も
本作が面白くなっている要因だと思います

 

前2作は個人的にはあまり好きではなかったけど
本作は普通に楽しめる娯楽大作に仕上がっていて
とても面白いと思えました

ただ、本作で全部やっちゃってるんじゃないか?
という内容なので
後の2作はどうするんだろう…?って不安は生まれた

この映画は続編としても完成度が高いと思うし
1本の映画としても完成度が高いと思います

シリーズを追ってない人は
とりあえずこれから観るのがいいかも

 


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映画「007/慰めの報酬」感想 内容薄い B級映画みたいなノリ

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どうもきいつです


アクション映画「007/慰めの報酬」観ました

敏腕スパイのジェームズ・ボンドの活躍を描いた007シリーズの第22作目
前作「007/カジノ・ロワイヤル」の直接の続編
ボンドが任務と復讐の狭間で葛藤していきます

監督は「チョコレート」「ネバーランド」などのマーク・フォスター
ジェームズ・ボンドを演じるのは前作同様ダニエル・クレイグです

 

あらすじ
愛する人ヴェスパーを失ったジェームズ・ボンドは
彼女を操っていたミスター・ホワイトを追求し背後にある組織を探っていた
そして、新たな悪の組織の陰謀を知る
ドミニク・グリーンが南米のとある国の天然資源を手にし
世界を支配しようと目論んでいるのだった

 

感想
ストーリーの内容が薄くアクション重視
全体的に雑な印象もあった
時間の短さもあってB級映画みたになってました
個人的には前作よりはこっちが好き


前作「007/カジノ・ロワイヤル」を観たので
続けて本作も観てみました

本作は「007/カジノ・ロワイヤル」の直接的な続編で
前作の直後から物語が始まります

007シリーズはいつも1作で完結していて
本作のような作りの作品は初らしい

なので、前作を観ていなければ
意味わからんことが多いと思います


そして、そんな直接的な続編ではあるけど
作風は前作とちょっと違う雰囲気

前作はカジノがメインだったり
ドラマシーンが長かったりと
アクションはそんなに多い印象ではありませんでしたが

本作の場合はかなりアクションが多い
もはや、アクション主体の映画で
ストーリーは二の次です

そういうのもあり
本作があまり好きじゃない人もいるかも
逆に本作のほうが好きな人もいると思います

僕は前作があまりハマらなかったのもあり
今回のアクション重視で中身が薄い本作のほうが好き

正直、この映画が記憶に残るのかと言えば
たぶんすぐ忘れてしまうだろうけど
観ている瞬間は間違いなくて楽しめていて
娯楽B級映画って感じで嫌いじゃない

2時間以内に納まっているのも観やすくて
ダニエル・クレイグ版007シリーズにしては
かなりライトに観れる作品ですね
他の作品は2時間超えばかりですし

この短さもB級映画って感じ


で、やっぱり本作はアクションが派手で
そこはとても楽しめます

冒頭からカーチェイスで始まり
それ以降もずっとアクションてんこ盛り
とにかくアクションの連続でスピード感もあります

海上での船バトルや飛行機落下からの脱出など
銃撃戦も肉弾戦もあり
バリエーションも豊富で見ていて飽きません

暴れまわり人を殺しまくるボンドも最高
出会った敵を全員殺してるんじゃないかというほど殺します

生け捕り=殺す
というボンドのスタイル
もう笑わせに来てるとしか思えない

生け捕りにしろが前フリですからね
絶対に殺すなと言われると殺しちゃう
ダチョウ倶楽部みたい

復讐心と任務との間で葛藤してるっぽいけど
見ている限り明らかに復讐心のほうが大幅に上回っています
てか、ボンドは反省してないんですか?

そんな容赦ないボンドの戦いは見ていて気持ちよかったりもする


アクションシーンはちょっと見づらかったりするけど
なんか勢いがあるし
ボンドが暴走してるしで
そこそこ誤魔化せてた気はします

勢いや派手さがあるので
なんとなくカッコよくてすごいアクションのように思わされますよね

 

そして、ストーリーに関しては
ほんとに記憶に残らないと言うか…
まあ、悪くはないと思うんですけどね

前作よりはシンプルでわかりやすい内容になっていて
見ていてそんなにストレスは感じません

大筋は悪い奴をぶっ倒すって流れだし
ボンドの復讐心に焦点を当てた物語も納得できるし
少しアホみたいなストーリーではあるけど
だからこそアホみたいなアクションと相性がいいように思います


でも、やっぱり薄い
あっさりすぎて感情移入もあまりできない

ボンドが1人で突っ走っていく理由はなんとなく理解はできるけど
ボンドに振り回されているMI6の人たち同様に
観ている側もちょっと置いてけぼりを食らってる

暴走してるボンドにちょっと引いてます


あと、終盤になるにつれ雑になってるようにも思う
最後の方は
全員殺して大爆発して終わりじゃー!!
みたいな勢い任せな展開でした

途中から
自分は何を見てるんだろ…?
と思えてくるのは否めないです


で、前作同様に
結局は何も解決してないんですよね
黒幕は謎のままだし

確かに本作のラスボスであるドミニク・グリーンは倒しますけど
こっちも前作同様で小者臭が漂っています

ドミニクも所詮は組織の末端でしかないんですよね
だから、ボスを倒したスッキリ感は弱い

ドミニクとボンドの因縁も全然ないし
ドミニクがめっちゃ悪いとか
狡猾で頭のいいキャラというわけでもないので
倒したときのカタルシスはあまりないです

こんな奴は軽く倒されて終わりだろうな
と、最初から思ってしまう
案の定、軽く倒されて終わり

アクション的には派手で盛り上がってるけど
逆にストーリーは全然盛り上がってませんでした


戦いが終わってからのエピローグでの
ヴェスパーの元恋人との対峙し
ボンドが過去を吹っ切るみたいなのも

なんか雑な感じがして
無理やりカジノ・ロワイヤルの物語を終わらせた
みたいになってます

これ含めてこの2作の物語が完結する
ということは理解できて
重要な要素というのもわかるんですけど

正直言って
ここが蛇足のように思えてしまう

冷静に考えれば
本作のメインストーリーが続編のようで続編じゃないような…

最初と最後は前作と繋がってるけど
真ん中でやってることは
ミッションにしろ敵の存在にしろ
前作とは関係ないですから

続編にしては雑な続編でしたかね

 

前作が好きな人からすれば
内容の薄い続編にがっかりするんじゃないでしょうか
ひたすらアクションって内容ですから

ただ、僕みたいに前作がハマらなかった人なら
逆に本作のようなアクション重視に
頭カラッポで楽しませてもらえるかもしれません

続編だけど別物のような映画でした

 


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映画「007/カジノ・ロワイヤル」感想 盛り上がりそうで盛り上がらなかった印象

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どうもきいつです


アクション映画「007/カジノ・ロワイヤル」観ました

敏腕スパイのジェームズ・ボンドの活躍を描いた007シリーズの第21作目
イアン・フレミングの同名小説の映画化作品です
初任務のジェームズ・ボンドが
国際テロ組織の壊滅のため奔走します

監督は「ゴールデンアイ」を手掛けたマーティン・キャンベル
6代目ジェームズ・ボンドを務めるのはダニエル・クレイグです

 

あらすじ
英国諜報部MI6の“00”の称号を得たジェームズ・ボンド
彼の最初のミッションは国際テロ組織壊滅の任務だった
ボンドはテロ組織の資金源であるル・シッフルとの接触を命じられ
カジノでル・シッフルとの高額掛け金のポーカーに挑む

 

感想
いまいち最後まで盛り上り切らずあまり乗れなかった
1つ1つの要素が長くて間延びしてるような気がしました
未熟なボンドの成長物語というのもあり
若干ボンドがダサい

 

007の新作が公開されているという事で
ダニエル・クレイグ版007の1作目を観てみました

僕はそもそも007シリーズはそんなに観てないし
ダニエル・クレイグ版のも観てたり観てなかったり
どれを観たのかも覚えてないし
内容もほぼ覚えていません

正直、全然思い入れはないんですけど
新作のために観ました

 

本作はシリーズ21作目と言いながらも
リブートみたいなもので
現代版007の第1作目って感じですね

今までの積み重ねは一旦無しにして
1から007が描かれています

なので、完璧なジェームズ・ボンドがスタイリッシュにミッションをこなす
というわけではなく

未熟なボンドが007に相応しいスパイになるまでを描いた成長物語になってます

そういうのもあり
本作はちょっと思っているジェームズ・ボンドとは違うかもしれません
なんかダサい姿が多いですしね

こういうストーリーも悪くはないと思います
ただ、カッコいい007を求めていると拍子抜けするかも


個人的には
もう少しカッコいいボンドが見たかったかな
というのはあります

成長中の未熟なボンドとは言え
なんか最後まで負けっぱなしと言うか…

キメるところはバシッとキメてほしかった

めっちゃ強いのは間違いなくて
敵もガンガン倒してくれる
アクションシーンではカッコいい姿もたくさん見せてくれます
そこに関しては満足なんですけど

ここぞというところでは毎回やられてしまってます
窮地を脱するのも運任せがほとんどだし

ほんとなら2、3回死んでますからね

頭脳や技術を使ってカッコよくピンチを切り抜ける姿は1回くらい見せてほしかった
そんなシーンがあるだけでめっちゃ盛り上がるだろうし


僕はシリーズ全体を知らないし
こんなタイプのボンドも今までにいたのかな?
そのへんはわかりません

 

で、本作を1本の映画として見てみても
僕はあまりハマらなかったですかね

全体的に間延びしてる感じがしたし
いまいち盛り上る場面が無かったようにも思います
これと言う強みを感じなかった

やっぱり気になったのは
それぞれの場面が長いんですよね

アクションシーンにしろ
ドラマパートにしろ
なんか長くてテンポが悪く感じました


アクションシーンは
すごく派手だし壮大だしカッコいいし
全然悪くないんですよ
テンションが上がるアクションなのは間違いない

序盤の追いかけっことかすごくよかったですよね

でも、長いですよ
はじめはスゲーって思うんですけど
同じようなアクションばかりでは
さすがに途中で飽きてくる

こういうのもメリハリが大事ですよね
ずっと動の場面が続けば
もはや静と変わらないと言うか…

それに、1番盛り上がったアクションシーンが
冒頭の追いかけっこというのもね…

このアクションはすごくいいんですけど
それ以降はここを超えるアクションが無かった印象


そして、ドラマパートはドラマパートで
ダラダラと長い感じがします

ル・シッフルとのポーカー対決が始まると
動きの少ないシーンが続きます
ちょくちょく細かいイベントは用意されてるけど
基本はポーカーがメイン

でも、このポーカーがなかなか盛り上がらない

駆け引きが重要な対決なのに
あまりポーカーの駆け引きも見せてくれないのでスリルもそんなに感じれません

だから、ボンドが勝ったときも爆発力に欠けますよね」

ポーカー対決がほんとに地味で
盛り上りそうな雰囲気だけで終わってた気がします

映画全体が
長いアクションと長いドラマの繰り返しで
体感時間がとても長く感じてしまいました

 

そして、ストーリーに関しても盛り上がりが無かったと思う

原因はあまりカタルシスが生まれてなかったからじゃないでしょうか

さっきも言ったけど
ボンドがピンチに陥ってから運任せで助かってしまうのは
せっかくの前フリを棒に降ってますし


終盤のラブストーリーからのオチも
展開が弱いですよね
やってること自体は全然悪くないですが

そもそも、恋愛描写が唐突でいまいち感情移入できない
急にボンドとヴェスパーが超ラブラブで置いてけぼりでした

ボンドが007を辞めるとか言い出すし

そんなに好きなの!?
と、さすがについてけなかった

それに、ここであまりにイチャイチャするもんだから
先の展開が読めてしまいますよ

こんなラブラブなの完全に前フリで
ここから先は彼女の裏切りか死しかない

案の定
裏切りと死の欲張りセットでした

この展開も全然悪くないんですけど
前フリがあからさまなので
完全に死亡フラグ立ってるのが見え見えなんですよ

もう少し恋愛ドラマを深く描いてくれるとか
自然な流れでオチに持っていくとか
そうしないと
やっぱり結末が弱くなってしまうと思います

そういや、ヴェスパーの裏切りに繋がる伏線が無かったですよね

裏切るだろうなと予測はできるけど
これといった伏線は無いという

伏線が無いのにオチが読めてしまうって
なかなか最悪のパターンだと思う

 

それに、本作のストーリーは
あまり何も解決してなかったりするので
そこも盛り上がらない要因かも

黒幕は謎のままで
敵を倒した感がないまま終わってしまいます
次作に持ち越しって感じ

なので、消化不良なのは否めません
なんかモヤモヤが残ってスッキリしない

謎は残しつつも
1つの作品として完結はしてほしかったですね

敵のル・シッフルが小物っぽかったのもあり
ボスを倒した感もなかったですし
てか、ボンドは倒してないですよね

いろんな意味で盛り上がらない映画に仕上がってましたね
良い要素もあるのになんかおしい

 

断片的に見れば
カッコいい場面や魅力的な場面はあります
特にアクションは派手で壮大

でも、全体を通して見ると
とても地味な映画の印象でした

とは言え
シリーズが5作も続いているということは
1作目のこの作品の評判は良かったということですよね

僕にはあまりハマらなかったです

 


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