何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ダウンレンジ」感想 新たなタイプのスラッシャーホラー

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どうもきいつです


スリラー映画「ダウンレンジ」観ました

広野に取り残された若者たちが
見えない何者かに狙撃され追い詰められていく姿を描いたシチュエーションスリラー

監督はハリウッドでも作品を手掛ける「あずみ」などの北村龍平

 

あらすじ
6人の若者が相乗りした車が
山道を横断している途中にパンクしてしまう
タイヤ交換のため立ち往生していた6人だが
パンクの原因が銃撃を受けたせいだと気付く
6人は何者かの標的になっていたのだった

 

感想
スリリングなシチュエーションにドキドキする
サイコな殺人鬼がスナイパーというのは
少し斬新で面白かったです
終わり方はちょっと強引だったかも

 

Netflixで配信されているのを見つけて
気になったので観てみました

本作はあらすじにもある通り
若者6人が殺人鬼に狙撃されるという映画
それ以上でもなくそれ以下でもない
それだけの映画です

ワンシチュエーションでそんなにお金もかかっていないような映画ですけども
なかなか面白い映画だと思います

基本的には
若者がサイコな殺人気に命を狙われるという
スラッシャーホラーって感じの作品で
やってることはよくある流れ

ただ、その殺人鬼が
見えない場所からライフルで狙撃してくるスナイパー
そこがこの映画の面白いところです

 

そんなアイデアだけではなく
内容も面白くスリルがあって楽しめます

まず、冒頭の導入部分なんですけど
ここがテンポよくて早い段階で物語が展開する

こんな映画でありがちなのが
主人公などの登場人物のバックボーンを細かく見せたり
それぞれの関係性とか日常生活とか
主人公の悩みやトラウマなど
はじめにいろいろ詰め込んでるパターンが多いです

でも、本作はそんなのは抜きで
早い段階で6人が窮地に追い込まれ絶望的な状況に陥ります

6人の関係性なんかもなんとなくわかる程度
そんなに深くは描かれません

でも、こんなタイプのスリラーやホラーの作品に
もともと人間ドラマなんてさほど必要ないんじゃない?
とか思っていたりもしたので

早速、人が殺されてしまう展開には好感も持てます


で、その冒頭の流れの見せ方もなかなか良くて
一気に映画に引き込まれました

はじめは和気あいあいとお気楽ムードの若者たちのやり取りを見せて
急に仲間が1人死に
そして2人目も殺され

一体なにが起きているんだ!?
からの、どうやら銃撃されている
と発覚してからの緊張感の高まり
一気に絶望的な状況に追い込まれます

この一連の流れがとてもメリハリがあって
映画を観ている自分もすごく気持ちを揺さぶられた
画面に釘付けにさせられました


そこから先も緊張感が途切れることもなく
終始、絶望的な状況が続きます

車の影に隠れて命拾いをしますが
そこから1歩でも出てしまえば狙撃されてしまうという恐怖

圧倒的に不利な状況から
どうにか脱出を試みようとする姿には
ハラハラさせられて楽しんで観ることができました


映像的にも
なかなか残酷でグロい描写があって刺激的

そんな痛々しい表現があるからこそ
より一層、絶望感やスリルを味わえます

 

そんな映画なので
個人的にはかなり好きな内容でしたが
物語が進むにつれて尻すぼみになっていたのは否めないです

正直、序盤がピークで
その後はそこまで盛り上がらなかったと思う

後半あたりはちょっと大味な展開が多くて
映像的には派手だったりするけどあまり捻りがなかったかも

もう少し知的な駆け引きがあっても良かったと思う


それに、基本的に同じようなことの繰り返しにもなっていて
そこが物足りなかった

車のドアを開けて銃弾が当たらないようになにかをする
みたいなことをずっと繰り返します

目的は毎回違うけど
映像的には同じものばかり見せられてる

確かに
車の影から出たら狙撃されるので
車でなにかをするしかないんですけど
もう少し違ったものを見せてほしかったかな

なぜ毎回ドアをいちいち閉めるんだよ
ってツッコミどころもあるし…


あと、人間模様も単一で波風があまり立ちません

終盤になると
自分の命のために他人を犠牲にしたり
復讐心で暴走したり
多少は心の闇も描かれるんですが
そんなに深くは描かれていないです

あんな絶望的な状況なんだから
仲間同士でもっと険悪なムードになってもいいと思うし
疑心暗鬼とか裏切りとか
ダークな展開でメリハリをつけることもできたと思う

みんなどこか良い人でおとなしめな展開しかないから
ちょっと盛り上がりに欠けます

 

そして、ラストなんですが
ちょっと強引な終わり方ですかね…
力業で終わらせたって感じ

警察が出てきたあたりから
かなり大味な展開が続き
最後には車で木に突っ込みスナイパーを落としてブッ倒します

これはこれで嫌いじゃないけど
もう少しいい方法はなかったのかな?
と思ってしまいました

なんかバカっぽいラストと言うか…
知的さが足りない

とは言え
この映画をどう上手く終わらせるのかは
なかなか難しいとも思いますけどね…


それと、ここで気になってしまったのは
スナイパーなんでそんなにゆっくり動くんだよ!?

たぶん今までの流れ的にも
こいつはかなり凄腕の殺し屋なわけですよ

そんな奴がただの女子大生に銃を突きつけられて
それだけで負けてしまうもんなのか?

そもそもここでゆっくり動くのが滑稽で
ご都合主義を感じてしまいました

スナイパーの自業自得で不意に隙が生まれるとかやりようはあっただろうし
この辺ももう少し知的な展開を見せてほしかったですね

 

ツッコミどころはそれなりにあって
終わり方も若干いまいちな気もしましたが
アイデアは面白いですし
絶望的な緊張感をヒリヒリと味わえると思います

文句も言いたくなってしまう映画ですが
嫌いではない

 


ダウンレンジ(字幕版)

 

 

映画「ポラロイド」感想 新しいものはなにもない 古臭いホラー

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どうもきいつです


ホラー映画「ポラロイド」観ました

死を招くポラロイドカメラが巻き起こす恐怖を描いたホラー映画
カメラに撮られた人々が次々に命を狙われます

監督はリーブト版「チャイルド・プレイ」を手掛けたラース・クレブバーグ
「ITイット “それ”が見えたら、終わり。」のロイ・リーが製作を務めています

 

あらすじ
女子高生のバードはバイト先のアンティークショップで
古いポラロイドカメラを手に入れる
バードは友人たちやひそかに思いを寄せるコナーを被写体に写真を撮るが
撮影された人たちが次々と悲惨な死を遂げてしまうのだった

 

感想
そこまで悪くないような気もするけど
全体的に古臭さのあるホラー
特に斬新なものはなくて
やってることは今まで観たことのあるようなものばかりです
なんか全然魅力を感じない映画

 

Netflixで配信されてるのを見つけ
気になったので観てみました


別に期待していたわけではないですが
なんかすごく微妙だなと思いました

すぐに記憶から消えてしまうような映画かもしれない

めっちゃクソ映画ってわけではなく
かと言って面白いわけでもない

斬新さは全くなくて
安定した内容の映画ではあるんですけど
王道というよりはマンネリ

わざわざこの映画を観る必要なんてないな
と思わされました


この映画は初めて観た映画なんですけど
何故か既視感がある

何回か
前に観たことあったっけ?
と思ってしまうほど


ストーリーの流れで言えば「リング」みたいな話だし
主人公の設定もありがちな地味女子高生
呪いのポラロイドカメラとの戦いはジョジョでしたしね…
そして恐怖演出は普通すぎると思う

別にこの映画はパクリ映画ではないと思います
ジョジョっぽいのとかたまたまだろうし
「リング」は影響受けてたりするかもしれませんが

パクリというよりは
古臭い映画なんですよね

今さらこんな映画撮る必要ないだろ
ってくらいの
フレッシュさのないホラーです


そもそも呪いのカメラって発想があまりセンスを感じさせないです

ポラロイドカメラという
クラシックなアイテムをホラーの題材にしてるわけですけど

古い道具が呪われてるなんて
やりつくされてるわけだし

カメラに撮られたら死ぬっていうのもね…
この時代だと2周まわって結局古い

設定の時点で若干くすんでる映画だと思うんですよ


そんな古臭い設定でも
内容が攻めてるとか
斬新なことに挑戦してるとかなら
まだワクワクできたかもしれません

ただ、こっちもやっぱり古臭い

悩める女子高生が同級生とともに呪いに立ち向かう
仲間が次々と死んでいく
どんでん返しに次ぐどんでん返し

ストーリーも大したことをしてないんですよね
意外な展開もなく
淡々と無難なストーリーが消費されていくような印象


演出に関しても新しさは感じなくて
ありがちなホラーって感じです

暗闇からなにか迫ってくるとか
安心してからのびっくりとか
見えそうで見えないとか

とにかく見たことあるような演出ばかり

別に全てが斬新であれとも思ってませんが
1つくらい新鮮味のある面白い映像は見せてほしかった

オバケの造形も無難というか
今さらな見た目
怖くないとは言わないけど
もっと奇をてらってくれと思う


ホラー映画なんて飽和状態になってるジャンルですよ

だからこそ
そこをみんな手を変え品を変え
いろんなことに挑戦できるジャンルでもあるわけです

でも、この映画は隅から隅まで新しさのない無難なものばかり
新しいアイデアが全然ない


僕がホラー映画をよく観る理由は
いつものベタなものを観たいと思いながらも
そこから生まれる新しい何かに驚かされたいという気持ちがあるから

ホラー映画って突拍子のないアイデアや
見たことのない映像が見れたりするんですよ

作者の遊び心を全面に出せるジャンルだとも思います

本作は遊び心もないし
挑戦しようとする意欲もないし
つまらない映画だなと思った

 

で、この映画は完成度が高いってわけでもなくて
ツッコミどころもとても多いです
そんな点でもよくあるホラー映画ですよね…


1番気になったのは
呪いのルールにオバケ自身が縛られてること

自分が作ったルールに縛られてるってどういうことよ

このオバケ最後に写真に写された人を殺そうとするんです

なので後に別の人が映されるとターゲットが変わるわけです

そんなルールがあるのはわかるけど
誰かを襲ってる最中に別の人間を写すと
律儀に襲うのをやめてターゲットを変更する

プログラムされたロボットじゃないんだから…

そもそもそのルールは何のためにあるのか謎


オバケの倒し方にしたって
それ自分にも有効なんかい
と思ってしまった

ジョジョのバトルみたいになってるんですよね
相手の能力の裏をかくみたいな

てか、ジョジョにこんなスタンド能力あったしね

ホラーなのに変にルールを固めすぎて
よくわからん方向に行ってる

そのわりに
そんなにルールを活用してなかったりもするし
オバケがなんでもありな殺しかたをしたり

詰めが甘いなと思いました

 

あと、やっぱりストーリーが雑だったりもします

基本的に人物描写は薄くて
その上、キャラクターが定まっていない
最後まで登場人物に掴み所がないです

主人公でさえ言動にムラがある


それと、どんでん返しが2回あるけど
後出しジャイケンになってて全然盛り上がらないです

伏線もなく唐突に
実はこうでした!!
と言われても驚きもなにもない

呪いの真実を否定するどんでん返しがあって
さらにその否定を否定するどんでん返しがあります
これが話の繋がりもなく唐突に見せられるので
なにが嘘でなにが本当なのかわからなくなってくる

結局何が真実なんだよと

単純に後に明かされる方が真実なんですけど
シナリオが下手すぎると思います


他にも言動がご都合主義で
いちいち引っ掛かるところが多いです

暗闇に潜み光に弱いオバケだとわかっているのに電気つけないのは意味不明

そういうところにイライラしてしまいます

 

あと、もう1つ言いたいのは
画面が暗すぎ
見えにくいのでストレスが溜まりました

 

初めて観るホラー映画がこれなら
悪くはないかもしれません

ホラー映画をよく観る人からすれば
今さらすぎる映画なので全く魅力を感じれないと思います

すぐに記憶から消えてしまいそうな映画

 


ポラロイド [Blu-ray]

 

 

映画「あのこは貴族」感想 別の世界の話のようで身近な話

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どうもきいつです


ドラマ映画「あのこは貴族」観ました


山内マリコの小説を原作にした作品
同じ東京に暮らしながら
全く違う生き方をする2人の女性が
自分の人生を切り開こうとする姿を描いた人間ドラマ

監督は「グッド・ストライプス」などの岨手由貴子
主演の2人は門脇麦と水原希子です

 

あらすじ
東京に生まれ箱入り娘として育てられた華子は
結婚こそが幸せという価値観を抱いていた
結婚を意識していた相手にふられ結婚相手探しに焦る華子は
家柄の良い弁護士の青木との結婚が決まる
一方、富山から上京し働く美紀は東京で暮らす理由を見いだせずにいた
そんなに2人の人生が交錯していく

 

感想
自分にとっては別の世界を生きる2人の女性の姿ではありましたが
どこか共感や共通点も感じれる
生まれや育ちの環境は関係なく
生きるためにやらなきゃならないことは結局同じなんだと思わされました

 

以前から観たいとは思っていたんですが
なかなかタイミングが合わず
先日やっと観ることができました


本作を観る前は
貧富の格差を描いた映画なのかな
という、なんとなくの印象がありましたが

実際に観てみると
むしろ貧富の格差なんてのは関係なく
普遍的な人間の生き方を描いた映画のように思えました

いわゆる上流階級の家庭に生まれ育った華子と
あまり裕福ではない地方の家庭出身の美紀
この2人の人生を交互に描き対比しながら見せられる物語で

東京の上流階級の人間と
上京してきた地方出身の人間との
違いを感じさせられる

ただ、その2つが全く別物でもなく
共通している部分があったり
どちらが良いという話ではなかったり

本作の主人公2人を通して
自由な生き方とはなにか
本当の幸せとはなにか
を普遍的に描いている映画だと思います


僕が本作で興味深く思ったのは
東京の上流階級の人たち
言ってしまえば金持ちたちが
どんな生き方をしているのかを見れたこと

地方から東京へ来て働く美紀の姿は
かなり自分の環境に近いものがあり
どこか同じ世界を生きているように感じれます
なので共感できる話

自分の世界と地続きになっていて
なんか知っているような気もしてしまう

自分なんかより華子のほうが全然苦労してるし
東京という環境は全く経験したことのない世界ではあるんですが
身近な話のように思えます


逆に華子の姿は
自分からすれば全く未知の世界で
何が常識で
どんな価値観で
どういった生活をしているのか
そんなのは自分には知り得ない世界なわけです

自分と同じ人間なのかと疑ってしまうほど
全く別世界の人種なんですが
本作を観ると
上流階級の人たちも結局は自分と同じ人間なんだなと思わされました

確かに金銭感覚や家庭の考え方など
理解しがたいものはたくさんあるけど

その中で思い悩み
自分の生き方や幸せについて向き合おうとする華子の姿を見ると
考えてることは庶民の自分たちとなんら変わらないし

裕福であろうが貧乏であろうが
やらなきゃならないことは同じなんだなと


むしろ、華子や結婚相手の青木を見ていると
ちょっと窮屈でしんどそうにも思えます

青木なんて
お堅い家柄、その常識や風習にがんじがらめで
完全に自分の人生や自由を諦めきっている
お金はあるし安定しているし
地位も名誉もありますが

自分がこの人生を選べるとしても
選びたいとは思えない


上流階級に生まれてしまったことでの不幸というものが
この映画を通して知ることができました

 

一方、美紀のほうはと言うと
自由に自分らしく生きる女性
上流階級の華子の対比として描かれます

ただ、美紀が庶民だから自由に生きれているわけではなく
彼女にも少し貧しい家庭環境や地方出身など
不自由な環境であるのは間違いなくて
環境だけで言えば恵まれているわけではありません

しかし、美紀には自分自身の力で
自分らしく生きること
自由に生きること
を掴み取ろうとする意思がある

そんな美紀に華子が出会うことで
華子の生き方も大きく変わっていきます

 

そんな2人の姿を見て
人間って育ちや環境は関係なく
幸せで自由な人生を歩むには
自分で考えて自分で行動して一歩踏み出すことが大事なんだな
と思わされました

自分なんてこの2人に比べればかなり恵まれてる
自由に生きることに何の弊害もなく
好き勝手やって生きれてます

全然裕福ではないけど
好きな方向にいつでも行けるような人生を送れてる

だからこそ
この人生を上手く活用しなければとも感じさせられました

 

あと、印象に残ったのが
価値観の押し付けってすごくウザイなと

大学時代の美紀が上流の友達に誘われお茶しに行きますが
その店がクソ高い
金銭感覚狂ってるだろ

逆に
華子が婚活に焦ってるときに
男性を居酒屋で紹介してもらう場面
関西人のノリ下品すぎ

でも、両方とも悪気はなくて無意識なんですよ
自分はそうだからみんなもそうだろう
という価値観の押し付けです

というか
そもそも押し付けてはいなくて
その人たちにとってはあたりまえの日常で
普通のことでしかないんですよね

でも、あまりにも住む世界が違うと
そんな価値観のズレに不快感さえ感じてしまう

本作はその表現がとても面白いです

上流階級にしろ一般庶民にしろ
どこかで誰かに嫌な思いをさせてるのかもしれないです

これらのシーンは面白くて笑えるけど
反面教師にもなったかもしれない

 

それと、華子の友達が華子と美紀を合わせる時
こういう場面で女性同士が対立するように仕向けるの馬鹿らしくないですか?
みたいなことを言うとんですけど
これも印象に残りました

本作では女性同士って言葉になってますけど
これって
男と女でも
金持ちと貧乏人でも
東京と地方でも
当てはまると思うんですよね

みんなすぐ対立してケンカさせたがるけど
そもそも別にいがみ合ってるわけではないし
対立したところで何も生まれないし
ほんとに馬鹿馬鹿しいことなんですよ

多様性とか言っているこの時代に
こんなしょうもない対立をさせても時代遅れ

そんなモヤモヤを言葉に出してくれたのでなんかすっきりしました

 

正直言って
淡々とした内容でエンタメ要素は全くないと思います
面白くないと思う人もいるかも

でも、登場人物には好感が持てますし
演出や雰囲気は静かだけど心に沁みる
とても魅力的な映画だと思います

階級や常識や普通から解放されて生きる2人の姿を見ることで
自分の生き方も考えさせられました

 


あのこは貴族 (集英社文庫)

 

 

映画「トムとジェリー」感想 実写の世界で暴れまわる2匹が可愛い

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どうもきいつです


コメディー映画「トムとジェリー」観ました

1940年の誕生から80周年をむかえた「トムとジェリー」の実写映画化作品
お調子者でドジなネコのトムと
ズル賢く容赦ないネズミのジェリーが
繰り広げるドタバタコメディーです

「ファンタスティック・フォー」シリーズなどのティム・ストーリーが監督を務め
主演を務めるのはクロエ・グレース・モレッツです

 

あらすじ
ネコのトムとネズミのジェリーは相変わらずケンカをする日々
ある日、ケイラが働くことになったニューヨークの高級ホテルにジェリーが住み着いた
そんなジェリーをトムも追いかけてくる
ホテルでは世紀のウエディングパーティーが行われる予定だったが…

 

感想
実写とアニメの融合が面白い
魅力的な映像になっていました
内容はいつもの「トムとジェリー」
2匹がとても可愛いし安定した面白さがある作品

 

とても観たかったというわけではないんですが
なんとなく気になったので観に行ってきました

アニメの「トムとジェリー」は
子どもの頃にちょっと見たことがあります
でも、大好きだったわけではなく
なんとなく見ていたくらいだと思います

なので、さほど思い入れもないです
どういうアニメなのかはわかってるくらい


原作のアニメが大好きな人が観たらどう思うかはわからないけど
個人的には楽しんで観ることができました

 

まず、本作は実写化と宣伝されていますが
実際は実写化ではなく
実写とアニメの融合です

トムやジェリーなどの動物は全てアニメで表現されている

なので、なかなか不思議な映像に仕上がっています

この作風は
トムとジェリーを現実世界に持ってきたようで
面白い表現になっている

ソニックやピカチュウみたいに
リアル路線のCGで実写化もできただろうけど
本作の場合はこれが正解だったと思います

リアルなCGにすると原作のイメージを損なうだろうし
アニメ寄りのCGにしてしまえば
じゃあアニメでいいじゃんってなるだろうし

そこで、トムとジェリーを完全にアニメにしてしまって現実の世界で暴れさせる
という発想は1番いい方法だったのかもしれない

そもそも
現実的にありえない動きをする2匹だし
リアルにしてしまうと気持ち悪くなったかも

で、実写とアニメが意外と馴染んでいて
そんなに違和感もありませんでした

本作に登場する動物は全部アニメで表現されている
ネコとネズミはもちろん
イヌやゾウもアニメ
蝶々もアニメ
死んでる魚ですらアニメです

徹底して動物はみんなアニメで表現されているので
世界観に統一性があります

手描き風2Dのアニメで明らかに異質な存在ではあるけど
全体を通してそこはブレていないから
こういう世界だと思えば全然受け入れることができました


そして、アニメだからこその
キャラクターの可愛らしさもしっかりと表現できています

トムとジェリーはとにかく可愛いですね
特にトムは本当に可愛い

特に悪いことをしてるわけではないけど
ジェリーにやられていつも痛い目を見る

若干、可哀想で切なくもあるけど
そこが可愛くもあります
リアクションがいちいちいいんですよね

ジェリーはジェリーで
とにかく憎らしくてムカつくけど
そこが可愛く見えてしまう

そんな2匹がドタバタやってるだけで
なんか楽しいし微笑ましく見てしまっています

トムとジェリーが生き生きと動いていることで
実写の中のアニメという異質な存在だけど
生きたリアリティのある存在に感じれるんだと思います


あと、可愛いで言うと
主演のクロエ・グレース・モレッツもすごく可愛かった

トムとジェリーに対するリアクションが可愛い
表情豊かで最高です
これが見れただけでも満足かも

 

基本的に最後まで楽しんで観れる面白い映画だったんですが
気になるところもありました

ストーリーがあまり面白くなかったかも

トムとジェリーのドタバタで誤魔化されてはいますけど
大して面白いストーリーではありません

ホテルの結婚式を成功させる
ただそれだけの話で
ちょっと面白味に欠けるような…

シンプルでわかりやすくはあるけど

内容もトムとジェリーが暴れて
それきっかけでトラブルが発生
それの繰り返しが続くだけでだんだん飽きてくる

終盤はトムとジェリーが手を組んで力を合わせる展開があるので
ストーリーが熱くはなってきますけど

そこに至るまではマンネリですよね

トムとジェリーの戦いの見せ方も似たのが多くて
もっとバリエーションが多くても良かったかも
動物ハリケーンみたいなのも2回やってたし

原作のアニメではきっといろんな戦いがあっただろうし
それをオマージュするとかやりようはあったと思う


そして、人間パートはくだらないギャグの応酬がほとんどで
それ自体は面白いんですけど
やっぱりワンパターンなのでもう少しメリハリがほしかったですね

 

それと、子ども向けのコメディ映画なんですが
ちょっと悪ノリが過ぎて
倫理的にどうなの?
と思ってしまいました

人間の登場人物は基本的にみんなサイコで
ヤバイ奴らばかり
言動も常軌を逸してたりするし

トムとジェリーのケンカもやり過ぎてる感じがする

個人的にはこんなイカれた奴らは大好物なんですけど
まともな人が見ると不快に思うかもしれないですよね

ましてや子ども向けの作品だし
もう少し可愛い笑いが多くても良かったんじゃないでしょうか

 

それと、もう1つすごく気になったのが
エンドロールなんか暗くない?

もっとポップな音楽で最後まで楽しい気持ちにさせてほしかった

ちょっと怖いくらいでしたからね…

 

まあ、軽い気持ちで観るにはちょうどいい作品でした
可愛くて楽しいコメディ映画

少し変なところもあったけど
ここは個人の好みによると思います

僕はそんなに嫌いな映画ではありませんでした

 


トムとジェリー どどーんと32話 てんこもりパック Vol.1 [DVD]

 

 

映画「騙し絵の牙」感想 確かに騙された 予告に…

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どうもきいつです


ドラマ映画「騙し絵の牙」観ました

「罪の声」などで知られる塩田武士による小説映画化した作品
廃刊危機にある雑誌の編集長が
陰謀が渦巻く中で起死回生のため
奇策に打って出る姿を描いたサスペンスドラマ

監督は「桐島、部活やめるってよ」などの吉田大八
主演を務めるのは大泉洋です

 

あらすじ
大手出版社の薫風社は社長の急逝により
次期社長の座をめぐって権力争いが勃発する
そんな中、専務の東松による改革で
雑誌が次々と廃刊へ追いやられ
カルチャー誌トリニティも例外ではなかった
編集長の速水は新人編集者の高野を巻き込み
雑誌を存続させるための策を仕掛ける

 

感想
予告で煽ってるほど騙し合いバトルって内容の映画ではない
あの予告を信用し過ぎると期待はずれかも
でも、テンポよく進む物語には引き込まれる
山あり谷ありで意外な展開があったりもして
面白い内容です
終盤は勢いが落ちて若干退屈

 

公開が1年近く延期になり
映画館に行く度に予告だけをひたすら見せ続けらえた本作
やっと公開されたで観に行ってきました

予告では
騙し合いバトルだとか
全員が嘘をついてるだとか
そういう感じにすごく煽られていますが

実際に観てみると
そこまでそんなタイプの映画ではありません

確かに権力争いで
それぞれの思惑が渦巻いたり
足の引っ張り合いがあったり
予想外の展開が用意されてたり

予告と全く違うわけではないんですが
ちょっと予告は過剰ですね

客引きをしなきゃならないのはわかりますけど
これじゃあ悪いギャップが生まれてしまう
予告でちょっとハードルを上げすぎてるかな…

 

とは言え
そんな変な期待さえ抱かなければ
普通に楽しめるエンターテイメント映画だと思います

全体的にテンポは良いし
次々と物語が展開していくので
どんどんこの映画に見入っていきます

騙し合いみたいなのを推してる映画だけど
内容は結構シンプルでそんなに難しい映画でもない

それぞれの思惑はわかりやすく描かれていて
今誰がどんなことを企て実行しようとしているのかも
かなり丁寧に説明してくれます

誰もが楽しめる大衆向けエンターテイメントととしては出来の良い作品だと思う
気軽に観ても全然楽しめる映画

 

主人公の速水のキャラクターもなかなか良くて
この映画の魅力の1つでもあります

お気楽な雰囲気の人ではあるけど
言葉の節々に毒があったり
飄々として何を考えているかわからなかったり
でも、そこまで悪人には見えなかったりと

掴み所が無いけども
どこか人を惹きつける魅力のある人物です

やっぱり
この人物像に大泉洋がぴったりとハマっていたんだと思う

大泉洋じゃなかったら
このキャラに魅力はあったんだろうか?
と思ってしまうほど
それほどハマり役だったと思います

そもそも、原作者が大泉洋をイメージして作ったキャラなので
ハマるのはあたりまえではありますが

 

キャラクターの魅力や物語の仕掛け
わかりやすさなどで
面白い映画であることは間違いありません

ただ、微妙なところがあるのも否めない

観終えた後にそこまで爽快感がなかったかな
とも思わされました


基本的にテンポは良いですし話も面白いんですけども
いまひとつ感動はできなかったかもしれません
あまり感情が揺さぶられなかった

この映画の出来事が全部他人事のようで
正直言ってしまうと
この人たちがどうなろうと別にどうでもいい

登場人物がとても多いですけど
あまり誰にも感情移入できなかった

1番観客に近い目線の高野でさえ
そこまで感情移入できない


社内の抗争や速水の画策など
ストーリーの仕掛け重視で
人間ドラマや人物描写がとても薄かったように思います

結局、それぞれがどういう気持ちで行動しているのかはあまり見えてこなくて
出来事だけを見せられているような

淡々とエピソードを見せられているだけの映画だったのかもしれません

 

ただ、ドラマが薄かろうが
有無を言わさぬほど物語の仕掛けが面白ければ
全く文句はないんですが

そっちもそこまですごいことにはなっていない

むしろ終盤になるとちょっと弱い
最後のほうは少し退屈なんですよね…

本作の1番のどんでん返しはラストのちょっと手前で
そこからエンドロールまではダラダラと話が進んで尻すぼみ
これで終わり?
ってラストになってしまってます

予告であれだけ煽っていたからには
もっとすごいラストを見せてほしかったですよね…

意外と
伏線を張り巡らせて後半に回収
みたいな映画でもなかったので
最後にカタルシスを感じれる場面もありませんでした

あっさりとしてて観やすくはあるんですけども
やっぱり物足りないですよね

物語の仕掛けで見せるのなら
もっと複雑な伏線回収や予想外のどんでん返しは用意してもらいたかった

 

あと、もう1つ思ったのが
この映画が何の話だったのかがぼんやりしてる

最後まで観ると
結局この映画って何をメインに見せたかったのかな?
と少しモヤモヤとしてしまいました

破天荒な主人公の姿なのか
新人の成長物語なのか
企業の内部抗争なのか
謎解きサスペンスなのか

この映画ってどれがメインなの?


これは全部詰め込みすぎた結果なんじゃないかと思う
どれも見せたかったから詰め込んで
結果的にどれも中途半端になったしまったって感じ

どれか1つを軸にしてメインに置いておけば
ストレートに何かが伝わる作品になっていたと思います


人間ドラマも薄いけど中途半端に詰め込んでるし
だからこそ謎解きの部分はそのせいで弱くなってる

キャラクターに関しては
速水が主なのか高野が主なのか
どっちつかずでブレブレ

企業の抗争にしたって
そこまで深く触れていないから
なんかチープな争いになっていて重みなんて全然無いし


全体的に全ての要素が薄い印象
あまり重いメッセージもないし
エンターテイメントとしてもちょっと爽快感が無いし

かなりフワフワした映画になってしまっている
ぼやけた映画なんですよ


こんなことになるのなら
予告で煽っているような
騙し合いバトルで徹底した映画のほうが方がよかったかもしれないですね

人間ドラマなんてカットして
嘘つき同士のぶつかり合いだけのほうが面白そう

実はいい人とか若手の成長とか
そんなのは無くていいから
騙し騙されの手数を多くして
観客をもっと驚かすような映画でよかったかもしれないですね

 

多少文句は言いましたが
それなりに楽しめる映画ではありました

大泉洋が主演というだけで
この映画は魅力的になっています

気楽に観るエンターテイメントとしては
面白い映画になっていると思います

 


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映画「モンスターハンター」感想 B級モンスターパニックからのジュラシックパーク

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どうもきいつです


アクション映画「モンスターハンター」観ました

カプコンの大ヒットゲームシリーズ「モンスターハンター」を
ハリウッドで映画化したアクションアドベンチャー
突然モンスターが存在する異世界へ迷い込んだ軍人たちの姿が描かれます

映画「バイオハザード」シリーズなどを手掛けたポール・W・S・アンダーソンが監督を務め
同じく「バイオハザード」シリーズで主演を務めてきたミラ・ジョヴォヴィッチが主演です

 

あらすじ
特殊部隊を率いる軍人アルテミスは
砂漠を偵察中に突如発生した巨大な嵐に巻き込まれる
目を覚ますと
そこは見たこともないモンスターが棲息する異世界だった
アルテミスは生き残るためモンスターたちと激戦を繰り広げる

 

感想
みんなが思っている「モンスターハンター」ではない
「モンスターハンター」を映画化する必要性は感じられませんでした
映像は派手で迫力があるけど
ストーリーは空っぽのただ戦ってるだけの映画
山崎紘菜はほとんど出てこない

 

ゲームの「モンスターハンター」は多少プレイしたことがあるくらい
すごく好きなゲームというわけではありません

なので、思い入れなんてほとんどありませんでしたが
派手なハリウッド映画って感じで楽しそうだったから観てきました


この映画はつまらないわけではないと思う
それなりに楽しめる映画ではありました

ただ、ゲーム「モンスターハンター」の映画化として
疑問に思ってしまうのは間違いないです

みんなが求めている「モンスターハンター」は
ここにない

 

まず、この映画の良かったところから

なによりも
派手な映像が楽しめる映画
これが本作の1番の見所です

巨大なドラゴンなどのモンスターたちが暴れまわり
そんなモンスターを強い人間がブッ倒す

テンションの上がる映像が多いかな
と思います

広大な砂漠などの風景や
リアルなモンスターの造形など
見映えのいいものはたくさん見せてくれます

ビジュアル面はとてもクオリティが高いですし
それだけでもそんなに悪くはない出来の映画


ただ、本作の長所はそれくらいで
後はかなり微妙かなと思います


いろいろと微妙な要素はたくさんありますけど

中でも
やっぱり「モンスターハンター」である必要性がないのはかなり引っかかる

ゲームをやったことがある人ならみんな思うはず
これじゃない…と


ゲームの「モンスターハンター」の話をすると

このゲームの売りは
モンスターを狩ることでアイテムを入手し
新たに様々な強い武器を作り
さらに強いモンスターに挑む
1人で敵わないようなモンスターは仲間と協力して戦う

簡単に言えばこんな感じのゲーム

ストーリーなんてないようなもので
ひたすらモンスターを狩るのが面白いゲーム
しかも、結構ほのぼのした雰囲気のゲームでもある


そんなゲームを映画化した作品なんですけど
この映画にはゲームの良い部分がほとんどないです

ゲームと映画の共通点は
人間とモンスターが戦う
その一点だけではないでしょうか


この映画は
なぜこうなったんだよ
ってところがかなり多い


まず、ストーリーですが

軍人が異世界に飛ばされて
元の世界に戻るためにモンスターと戦う
というもの

この時点で謎なんですよ

現実の世界からモンスターの世界に飛ばされるという設定がそもそもいらない

はじめからファンタジーの世界で始まって
ファンタジーの世界で終わればいいじゃん

何故わざわざそんな無意味な設定を付け加えたのか
現実世界を臭わしてしまうだけで「モンスターハンター」らしさが損なわれます


他にも不満はたくさんあります

武器やモンスターの数が少ない

「モンスターハンター」と言えば
数々のモンスターを数々の武器を駆使して狩っていく
そこがこのゲームの面白さでもあるわけです

でも、本作に登場するモンスターは5種類くらい
武器もそんなに登場しなくて
その上、武器の特性なんかもあまり見せてくれない

素材を集めて武器を作るなんてこともほぼしなくて
ディアブロスを倒すときにちょっとやるくらい

ゲームの醍醐味がこの映画では完全に消されてしまってます


そして、演出面
これもやってることがなんかズレてる

特に前半部分なんて方向性が明らかにおかしいです

ただのB級モンスターパニック映画になってるんですよね…

大量の巨大蜘蛛に襲われ捕まり脱出みたいな…
見せ方もホラーみたいになってたり

体に卵を産みつけられるとか
これ何の映画だっけ?と思ってしまう

こういうのは嫌いじゃないけど
別でやってくれよ


終盤はリオレウスが出てきたりもするので
「モンスターハンター」らしさは多少出てくるものの
人の死にかたが残酷だったり
雨の中で恐竜みたいなのがあばれまわってたりするから
なんか「ジュラシック・パーク」みたいになってるし

あげくのはてに
戦闘機と戦車VSドラゴン

派手だし面白い映像にはなってるけど
「モンスターハンター」じゃないよね

戦闘機も戦車もいらんのよ


あと、アイルーが全然可愛くない
なにあの化け猫
気持ち悪い


とにかく「モンスターハンター」らしさが全くなくて
映画化する必要性が感じられない

この映画を観て思ったのは
監督は「モンスターハンター」やったことないんじゃない?

少なくとも思い入れは絶対にないですよね

ゲームが好きなら
こんな映画には絶対にならない

 

で、「モンスターハンター」らしくないだけなら
ゲームを知らない人なら面白いかもしれません

でも、そこを抜きにしたところで
この映画は特別面白い映画ではないです

映像はすごく頑張ってるけど
ストーリーはスカスカ

基本、戦ってるだけの映画で
あまり盛り上がる展開もなく
気づいたらクライマックス

前半やたらとどうでもいいことに時間を割いて
終盤は唐突に物語が進んで
観ている側は置いてけぼりです

最終的にはぶつ切りなラストで続編ありきって感じだったりもする

登場人物も複数いますけど
最後まで誰にも感情移入できず
みんな何をしたいのかわからない

ただ戦ってるだけ

ストーリーに関しては
味が全然なかった印象でした


ここもゲームらしさを取り入れたら
面白くなったと思うんですよね


依頼を受けて弱い敵から徐々に倒し
体を鍛えたり武器を作ったり
それを繰り返し更なる強敵に挑み
最終的には仲間たちと共闘してラスボスを倒す
みたいな

そこに軽くストーリーをつければ
それなりにカタルシスも生まれるだろうし
もう少し面白くなったと思う

異世界からの帰還、モンスターパニック、言葉の通じない者同士の交流とか
そんな無駄なことしてないで
「モンスターハンター」をやってくれるだけでいいんですよ

なんでそんな単純なことができないの?

 

ハリウッド映画らしい派手さはあって
そこは期待通りではありました

ただ、方向性は完全にズレていて
基のゲームが好きな人ほど裏切られた気持ちになるかもしれません

せめて劇中でゲームのテーマ曲くらい流せよ

 


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映画「嵐の中で」感想 完成度の高いシナリオ 次の展開が気になる

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どうもきいつです


サスペンス映画「嵐の中で」観ました

ある女性が過去と繋がるビデオカメラを通し
25年前の少年を救うことをきっかけに
お互いの人生が大きく変化していく姿を描いたサスペンス
Netflixオリジナルのスペイン映画です

監督は「ロスト・ボディ」のオリオル・パウロ

 

あらすじ
1989年の嵐の夜
少年ニコは隣人の殺人現場を目撃し
そこから逃げ出したところ車にはねられ命を落とす
それから25年後
看護師のベラは夫と娘とともに
かつてニコの住んでいた家に引っ越してくる
そして、ある嵐の日
押し入れで見つけた古いテレビとビデオカメラを通じて
ベラは事件前のニコと対面するのだった

 

感想
謎が謎を呼ぶ展開と丁寧な伏線回収で
最後までハラハラドキドキと楽しめるサスペンスミステリーでした
最後まで観ると気持ちよく謎が解き明かされます
ただ、仕掛け重視で人間ドラマはかなり薄かった印象
主人公はあまり好きになれない

 

面白い映画だと耳にしたので観てみました

この作品は
とりあえず何も知らずに観るのが一番だと思います
ネタバレ厳禁系の映画

ここからはネタバレもあると思うので
気になった人は
とりあえずこの映画を観てみてください

 

本作はジャンルで言えばタイムスリップもの
「バタフライ・エフェクト」とかに似た雰囲気です

ただ、主人公がタイムスリップするわけではなく
過去に干渉することで自分の人生にも大きく変化が起きるって感じの内容

そこに殺人事件を絡めたミステリーや
主人公自身の謎に迫るサスペンスなど
とにかく謎だらけの映画です


で、そんな謎だらけな作品ですが
それを丁寧に解き明かしていく
なかなか作り込まれたシナリオ

序盤から所々に伏線を用意して話が進むにつれて回収していく
最終的には全てが1つに繋がり
観てる側としては
かなりすっきりした気持ちで観終えることができます

さりげない登場人物たちの言動が
後々に意味をなしてくるって作りはかなり上手いと思う

ベラの同僚がやけにベラの引っ越しのことに詳しかったり
隣の家のおばさんがニコの事故の話を嫌がったり
そういう場面が後になると繋がってきます


過去の改変による現在の変化に多少無理があるのは仕方ないけど
ちゃんと作り込まれているのでそこまでおかしなことにはなっていません
全然納得できる範囲

むしろ、最終的にはかなり上手くまとめ上げていました

特に終盤のベラとニコの関係が発覚する展開は
そっちの方向に話が転がるんだ
と、なかなか予想外の展開で驚かされた

ベラの時間軸とニコの時間軸を交互に見せることで
わかりやすく謎が解けていき
そして、さらに新たな謎を付け足されていく

そこに観ている側はどんどんと引き込まれていって
最後まで全く飽きずに観ることができる


全体的にかなりシナリオの完成度は高いと思います
矛盾が少ない上に
サスペンスやミステリーとしてもすごく面白くできている


1つ気になるとすれば
ベラの記憶だけ最後までずっと引き継がれているのはちょっと強引かも

特に理由があるわけでもないし
3つ目の世界が生まれたときですら
ベラだけ記憶が残ってるのには疑問を感じましたね…

ベラ死んでるし
それを無かったことにする過去の改変なんだから
ベラの記憶も無かったことになるのでは?
とか思ってしまう


とは言え
そこがそんなに気にならないくらいの完成度の高さなのは間違いない
ストーリーだけで言えば
SFサスペンスとしてかなり面白い部類だと思います

 

ただ、ちょっと微妙に思ってしまったのは
SFの仕掛けの完成度は高いけど
人間ドラマの部分がかなり薄いです

謎解きや伏線回収に全振りで
人物描写はちょっとおざなり

ドラマが薄いから
終盤のラブストーリー展開にもあまり感動できず

なによりも、主人公のベラに終始全く感情移入できない…
正直言ってベラがちょっと嫌い


基本的にベラがずっと自分本意で行動し続けて
かなりウザいキャラになってしまってます

彼女の行動原理は理解できるんですよ

急に自分の知らないパラレルワールドに放り込まれている状況ですから
そりゃパニックになります

ただ、ベラがずっとそのスタンスを貫くので
観ていてだんだんイライラしてくる

周囲の意見に耳を傾けるわけでもなく
ひたすら自分の意見だけを押し通そうとするのもかなりイライラ

その上、ベラがなぜそこまで元の世界に執着するのかはさほど描かれない

娘が大事なのはわかるけど
娘に対する愛情を感じる場面が少ないから
なんか取って付けた設定にしか思えないし

実は
ベラが娘の心配をする描写は全然なくて
ただ娘のいる世界に戻りたいと主張してるだけだったりするんですよ

でかい声で娘を返せと怒鳴ってるヒステリー女にしか見えない

もう少し繊細にベラの娘に対する愛情を描いていれば全然違ったと思う

 

そして、終盤は
娘のいる世界かニコと結ばれている世界かを選ばなければならない
究極の選択を迫られる展開なんですが

これもやっぱりドラマが薄いから
観てる側としては他人事なんですよね…

母子の関係にしたって
ニコとの関係にしたって
両方さほど深く描かれてないから
どっちでもいいじゃんって気持ちにしかならなかった

本当ならここで
どっちを選んでも心苦しい
って気持ちにさせる狙いだったんでしょうけど

そう思わされるほど登場人物に感情移入できていないですからね…


しかも、選択の末に行き着く3つ目の世界では
両方のいいとこ取りになってしまうのもね…

最後の究極の選択意味ないじゃん…
と思ってしまいました

ここは「バタフライ・エフェクト」くらい
切ない終わりかたにしてほしかった

 

文句も言いましたけど
シナリオの完成度はかなり高いです
謎解きを楽しめれば本作には十分満足できる

だからこそ
人間ドラマも深く描いてくれれば最高の映画になっていたと思う
特に終盤の展開はドラマが深ければもっと感動できました

悪くはなかったけど
素晴らしいというレベルの映画ではなかったかも