何もかもが滑稽

何もかもが滑稽

映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ハウス・ジャック・ビルト」感想 好きか嫌いかは その人の価値観による

f:id:kiitsu01:20190627015740p:plain

どうもきいつです


スリラー映画「ハウス・ジャック・ビルト」観ました

12年間に渡って殺人を繰り返した
連続殺人犯の内なる葛藤と欲望を
過激な描写で描いたサイコスリラー

「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ニンフォマニアック」などの
ラース・フォン・トリアーが
監督を務めています

 

あらすじ
1970年代、建築家を夢見る
独身の技師ジャックはある事をきっかけに
アート製作するかのように殺人を
繰り返すようになる
そんな彼の12年間の軌跡が
5つのエピソードを通して語られる

 

感想
クセが強すぎる
面白いかどうかの映画じゃない
好きか嫌いかの映画
ハマらなければつまらないと思う

 

本当に変な映画でした
トリアー監督らしい作品だと思います

1回観ただけじゃなかなか内容を
消化しきれなかったので
2回観てきました


まず、面白い映画なのかどうか
と言うと面白い映画ではないと思う

ストーリーなんて無いようなもので
ほとんどが淡々と
シリアルキラーの犯す殺人を見せられるだけ

その殺人の場面も
ホラー的な演出というわけではなく
殺人鬼であるジャックの目線で
全てが語られるのでスリルも無いです

そんな中にもユーモアは
込められていて笑えますけども
悪趣味すぎるので万人ウケは
絶対にしないと思う

ジャックの語る考えなんかは
明らかにサイコパスなことを
理論立てて難しく語ってるから
感情移入もできないし
ややこしいことを淡々と喋るから
ちょっと眠くもなります


この映画はなにが面白いかどうかの前に
好きか嫌いかで観る人を選ぶ映画

好きと思えば
この映画はなにが面白いのか?
なにを意味しているのか?
と深く考えよう思えますが

嫌いと思ってしまえば
最後まで笑うこともできないし
心になにかが刺さることも無いと思います


カンヌ国際映画祭で途中退場者が
続出しただけはありますね
賛否両論というのも頷けます


個人的には好きな映画でした
好きじゃなけりゃ2回も観に行きませんしね


そもそも、この映画は
真面目な映画というよりは
ちょっとバカな映画
と思って観るのが丁度いいかもしれない

カリスマ的なシリアルキラーが
スタイリッシュに次々と
人を殺していく映画ではなくて

本作の主人公ジャックは
殺し方がグダグダしてたり
動きが滑稽だったりと
ちょっと抜けてる殺人鬼です

だから、そこが滑稽で笑ってしまうし
なんか不思議な魅力を感じる

でもやっぱりすごく悪趣味
というのがあるので
笑えるか笑えないかは
観る人の気持ち次第にはなってきますけど

 

1つ目のエピソードでは
車が故障して途方に暮れてる女性が
殺されてしまうんですが
この女がなかなかいけ好かない女で

ベラベラとしょうもないことを
ひたすら喋る
助けてもらってる分際でなんか偉そうだし
ジャックにも嫌な事めっちゃ言うし

正直言って殺された時
ちょっとスカッとします

1つ目のエピソードは
スカッとジャパンみたいな感じです


2つ目のエピソードが
個人的には1番笑えました

このエピソード全体が
コントみたいになってて
普通に面白いと思う

ジャックとターゲットのおばさんとの
玄関先でのやり取りでは
ジャックの嘘だらけの言動と
それに対する
おばさんの不信感丸出しの顔とか
面白いですし

結局、おばさんが家に入れてしまうのも
笑ってしまう

おばさんを殺してからは
強迫性障害と潔癖症のせいで
何回も部屋に戻っては
血痕が残ってないか確認してから
部屋の床を拭いての繰り返し

そんなとこに血着いてるわけないだろ
ってとこを毎回確認するから
面白くなってくる

その後の警官とのやり取りでも
ジャックの振る舞いがすごくダサいし
滑稽で面白い


3つ目では子供の死体を笑わしたり
4つ目ではオッパイ財布
5つ目では死体で建てた家
と、どのエピソードにもインパクトのある
要素が詰め込まれていて

それらは確かに残忍で悲惨な
殺人鬼の姿を描いてはいるんですが
そこにはユーモアやセンスが光っていて
ただ残酷なだけの映像にはなっていないんです

子供を殺したり
人の死をもてあそんだ描写があったりと
不謹慎で悪趣味ではあります
そのタブーを破って表現する
というのがこの作品の意味なのかな
とも思いました


エピローグの地獄めぐりのシーンは
いまいち意味は分からないけど
なんかすごいシーンでした

映像や音楽の演出が急にファンタジーに
切り替わって驚かされますし
とてもインパクトがあって
面白い映像を体感できます

おそらくここにもいろいろと
込められたものはあるんでしょうが
僕には完全に理解する事ができませんでした

 

そして、この映画では
芸術というのもかなり重要な要素です

ジャックは芸術のため人を殺します
ジャックにとって人を殺す事は
芸術なんです

芸術のために人を殺すなんて
倫理的に間違ってるしやってはいけない事

僕も殺人はダメだと思うし
ジャックの言い分は理解できない

でも、芸術に対する姿勢は理解できる

終盤の死体で建てた家を見た時
芸術ってこういうもんだよな
と不謹慎ながらもカタルシスを感じました


この映画を観て
芸術ってこういうもんだよ
とあらためて思わされた

世間は倫理観を持て、ルールを守れ
と言いますし
それがあるから人間は秩序を保てるわけですが

芸術ってその範疇に
収まらないものでもあります
てか、そういう価値観の外側にあるもの
なのかもしれない


最近、芸能界の薬物事件が話題になってて
ピエール瀧も捕まってましたけど

その時にテレビのコメンテーターが
薬物を使って音楽を作るのは
ドーピングしてるようなもの
みたいな事を言っていて
僕はいまいちそれが納得できなかった

その理由もここにあると思う

そもそも芸術は順位や優劣をつけるもの
じゃないと思う
だから、ドーピングも何もない
薬物をやってすごい作品を作るのは
社会的には悪いことをしてるけど
芸術的には悪いことはしてないと思います

僕は薬物をやってもいい
と言ってるわけではなくて
結局、芸術って作者の価値観が全ての
究極の自己満足だと思うわけですよ

そこから先の
他者に認められたい、作品を売りたい
となってくると話は変わってきますが


本作のジャックも
殺人という倫理的には間違った行為を
していますが
彼の価値観の中ではそれは芸術で
自分の表現したいものを殺人という形で
現したに過ぎない

周りの人間がそれを犯罪と言おうが
それは芸術に変わりないわけです
芸術に善悪なんてそもそも存在しない

本作がジャックを
肯定するわけでもなく否定するわけでもない
描き方をしているのは
そういうところにもあるんじゃないかと
思います


そして、そんな不謹慎で悪趣味なものに
切り込んで描いたこの作品もまた
賛否両論で自己満足な芸術作品なんだと
感じました

 

トリアー監督の芸術性や変態性が
とても出ていた作品でした
最高で最悪な映画だと思います

この作品が好きかどうかは
観る人の価値観に委ねられますね

 


ダンサー・イン・ザ・ダーク(Blu-ray Disc)

 

 

映画「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」感想 感動と笑いが良いバランス

f:id:kiitsu01:20190625170625p:plain

どうもきいつです


親子の絆を綴った映画「劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん」観ました

息子であることを隠し父親と
オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」をプレイする日々を綴り
ドラマや書籍にもなった人気ブログを
映画化した作品

監督は実写パート、ゲームパートともに
ドラマ版も担当した
野口照夫と山本気清史が務めています

 

あらすじ
単身赴任中だったアキオの父が
突然会社を辞めて家に戻ってきた
アキオは何を考えてるのか
わからない父のことを知りたいと思い
オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」を
父にプレゼントし、自分は正体を偽り
一緒に冒険に出るという計画を立てる

 

感想
オンラインゲームだからこそ
育まれる人の絆を描いた
なかなか良い映画でした
笑えるし感動もあって
バランスも良かった

 

もとになったブログは
読んでませんでしたが
テレビドラマ版は観ていて
それがなかなか面白く
今回の映画版にも興味が湧き
観てきました

あと、「ファイナルファンタジーXIV」は
やっていません
オンラインゲームが苦手なもんで…


映画の内容はドラマ版と
基本的な流れはほぼ同じで
少し設定や登場人物などが
変化しているくらいでした

大きな変化はあまり無かった印象です


タイトルがファイナルファンタジー
だったり
オンラインゲームがテーマだったりするので

ゲームに興味が無い人は
とっつきにくいと思いますし
知識が無かったら
楽しめないんじゃないかと
思うかもしれませんが

そんなことは全く無く
オンラインゲームがどういうものか
さえ知っていれば
普通に理解できると思います

むしろゲームや匿名性のネット社会
などに悪い印象を持っている人にこそ
観てほしい映画でもあります


この映画では
ゲームっていいもんだよ
匿名のネット世界だからこそ
生まれるものもあるよ
というものを描いています

さらにオンラインゲームの世界を通して
現実の世界と向き合う姿も
見せてくれるので
ただ単にオンラインゲームの世界が
現実逃避の場所ではない
ということも伝わってきます


そんな感じで
オンラインゲームの良さを伝える
ということでは
かなり良い作りの作品だと思います

「ファイナルファンタジーXIV」の
宣伝としても大成功ですね

この映画を観たら、このゲームを
やってみたいと思う人はいるでしょうし
オンラインゲームの世界を
とても魅力的に見せています

 

そして、ゲームの魅力だけではなく
人間ドラマも面白く描かれています

正体を隠しての父親との交流や
普段ゲームをしなかった人が
ゲームにハマっていく姿など

そんな設定を笑いやドラマに
上手く機能させて見せてくれるので
自然と笑えるし自然と感動できる


基本的にはコメディーの雰囲気で
話が進んでいきます

普段は寡黙で
何を考えてるかわからない父親と
ゲームの世界で交流する父親との
ギャップだけでも
面白さや笑いを生んでいます

何を考えてるかわからない人が
ゲームの中では饒舌で
語尾に変な言葉をつけたりする
それに相まってゲームならではの
キャラクターの固い動きや
チープなポーズがさらにギャップを
生んで笑えます

現実パートでも
ゲームにハマり過ぎるお父さんや
ゲームを知らないからこそ
戸惑っている姿なんかが
可愛くも面白いです

それぞれの笑いの演出が
押し付けがましくないし
ストーリーの中で自然と
入ってくるので素直に笑えました


それに笑いだけではなく
ゲームを通しての人間の成長も
しっかりと見せてくれます

ゲームの中でアキオとお父さんが
交流することで
お互いに影響し合い成長していく

アキオは仕事に対する向き合い方を
お父さんから学び
お父さんは家族への向き合い方を
アキオから学んでいきます

こういうところからも
オンラインゲームが
ただの現実逃避ではなく
現実の世界を豊かにする
1つのツールなんだなと思えます

そして親と子が繋がるツール
でもあると感じさせられました

親子でゲームをして遊ぶことって
キャッチボールをするのと変わらないような
今の時代テレビゲームも
親子の思い出になりえる遊びなんだと
あらためて思いました

 

それに役者も良かった

特にお父さん役の吉田鋼太郎が
とても良かったです

寡黙で近寄り難い雰囲気を出しながらも
おちゃめで可愛げのある姿も
自然と見せてくれる

決してオーバーな演技では無いのに
演技でいろんなものが伝わってきます

あの厳格な容姿で
真剣にコントローラーのボタンを
カチャカチャやってる姿も
ギャップがあって面白いです

ゲームやり過ぎて奥さんに
怒られた時の顔とか
すごく可愛かった


あと妹役の山本舞香も
可愛かったですね
気が強いけど
家族の雰囲気を中和してる感じが
彼女に合ってました

こんな娘いそう
と思わせるリアル感もあるし
家族が大好きな雰囲気も良かったです

お父さんがゲームで
わからないことがあったら
いちいち仲介役として
アキオの部屋まで聞きに来るのも
可愛かったです

 

そんな感じで
良い映画ではありますが
良作止まりなのは否めないです

全体的にテレビドラマの延長線上
というのは拭えていない
正直、別に映画館で観なくても
良かった
と思わされる作品でもあるかも

セリフや演出が説明的過ぎたり
無理やり恋愛要素が入っていたりと
そういうのがチープだな
と思ってしまいました


登場人物たちが
心の声をやたらと口に出して
独り言が多すぎるのは
やっぱり違和感に思いますし

お風呂で顔まで浸かってブクブク
みたいな演出は
ダサいというか古い
今の時代にこれは無いと思う


アキオと同僚の女の子との
やり取りに関しても
軽く恋愛をにおわす要素なんですが
全体のストーリーに関わりが無く
いまいちこれの必要性を感じられない

特に恋愛が発展するわけでもなく
中途半端な描写だけなので

これいらなかったよな
っと思ってしまいます


それにこの映画自体が
ただのキレイごとの良い話
で終わっているのも
ちょっと気持ち悪さを
感じるかもしれません

この映画では人間の良い部分しか
描かれていないので
ちょっと違和感があります

オンラインゲームの良いところを
見せる作品でもあるので
これは仕方なかったのかもしれません

でも、ただの良い話だけでは
やっぱり物足りなさを感じます
ゲームやネットの世界には
裏の部分もたくさんあるわけで

結局、こんなただの良い話は
テレビで観れば十分だな
と思ってしまうのかもしれませんね

 

とは言っても
ゲームと家族の絆を
繋げて見せるのは日本らしい発想
だと思いますし
洋画ではこういうのは無いと思います

笑いもあるし感動もあるし
心がとてもほっこりする映画でした

 


ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん

 

 

映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」感想 X-MENだしこんなもんでしょ

f:id:kiitsu01:20190625005727p:plain

どうもきいつです


ヒーロー映画「X-MEN:ダーク・フェニックス」観ました

マーベルコミック原作の映画
「X-MEN」シリーズの7作目
前作でX-MENを勝利に導いたジーン・グレイが
思わぬ事態を巻き起こす
本作が「X-MEN」シリーズのラストを飾る
最後の作品です

これまでの「X-MEN」シリーズなどの
脚本、制作に携わってきた
サイモン・キンバーグが今作では
監督も務めています

 

あらすじ
強力な超能力を使うジーン・グレイの活躍で
X-MENは強大なミュータントのアポカリプスを倒した
それから10年、宇宙でのミッションで
発生した事故によって
ジーンの強力な力が解き放たれた
やがて彼女は制御不能に陥り世界は滅亡の危機に陥る

 

感想
別につまらなくはないです
でも、シリーズの集大成には思えないし
シリーズのラストを飾る作品としては
かなり微妙だと思います

 

僕は「X-MEN」シリーズは昔から
ずっと追い続けてきました
毎回映画館で観るわけではなかったですが
一応、全作観てきています

ただ、大ファンというわけでも
ないんですよね
正直言うとX-MENにはそんなに期待してない
毎回、面白いのがあればラッキー
くらいの気持ちで観てます
今回も同じ

「X-MEN」シリーズは期待したら負け
だと思ってます


そんな気持ちで観たので
本作も別に面白くないことはなかった
良くも悪くもいつものX-MEN

本作がシリーズの最終回的な作品
だからといって
「アベンジャーズ エンドゲーム」
みたいなのを期待したら
そりゃ酷いもんですけど

そもそもX-MENに過度な期待は禁物です


かと言って
満足できたかと言えば
全然できない
これが最後なのかと
ちょっと悲しくもなります

単体作品としても
記憶に残らないような
存在感の薄い作品になっていました

 

まず、この「X-MEN」シリーズって
シリーズとしての積み重ねが
全然なってないシリーズだったので

これでX-MENが完結
と言われてもいまいちピンとこない

そもそも本作を作る意味はあったのか
とも思ってしまう
フューチャー&パストで終わってれば
1番良かったんじゃない?
あれはみんな大集合で集大成感もあったし
強引だけど上手くまとめ上げられてたし

それに比べて本作は
X-MENの1つのエピソード
って感じ

ラストまで観ても
X-MENがついに終わってしまった
という感覚も無く
普通に一本の映画が終わっただけ
という気持ちしかない


ただ、これは本作だけのせいというより
シリーズ全体を通しての問題

行き当たりばったりで
続編を作り続けてきたシリーズなので
そりゃ整合性もないし矛盾も起きる

こんな不安定なシリーズに
終わりも何もないわけです

なのでシリーズのラストとしては
全然ふさわしくないし
カタルシスも全く無い最終章です

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 

そして、単体の作品として
観てみても
あまり良い映画ではなかった

なんかすごく馬鹿っぽい映画です
ストーリーも大して深いものは無く
展開にもひねりが無い
それにキャラクターがみんなバカに見える


ストーリーは
エグゼビアさん家のジーンちゃんが
反抗期で家出をする話
話し合いで解決すればいいものを
みんな感情的で聞く耳持たない

みんながみんな感情的で
人の話を聞かないので
なんかちょっとイライラする

この映画で見せられるのは
ただのバカみたいなケンカばかり

お前らもっとコミュニケーションを
取れよって思ってしまう
人の心を読める人間が2人もいるのに
この体たらくはなんなのか

で、そんな家族ゲンカみたいなのを
散々見せる割に
和解はかなりサラッとしてしまう
こんなのでいいの?
ってくらいみんなあっさりと仲直り

こんな簡単に仲直りしてしまったら
今までのはなんだったのかと思う
もっと早い段階で和解できるでしょ


ジーンと仲直りしてからは
存在感が空気のヴィランとの戦いが始まり
全然テンションが上がりません

今回の敵キャラは全く魅力が無い
見た目は普通の人間だし
特に目立った能力は無く
ただ攻撃力と防御力が高い集団
ってだけで面白みが全然無いです

それに、どういう存在なのか
目的は何なのか
というのもなんかフワッとしてる

宇宙から来た奴らで地球を征服したいらしい
すげー馬鹿っぽい敵ですね
これがX-MENシリーズのラスボスです


全体的にしょうもないことが
積み重なってるだけなので
盛り上がりにも欠けるし
気持ちが入っていかない

すごくテンションが上がるとか
感動するみたいな場面が
全然無いんですよね

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 

でも、アクションシーンは
派手だしカッコよくて面白かったです

ジーンのチート過ぎる強さも見れますし
それぞれの能力を生かした場面も
たくさんあります


列車での戦闘シーンでは
マグニートの戦いがすごく良い
鉄の塊の中でのマグニートは
生き生きしてすね

列車自体をぐちゃぐちゃに潰したり
鉄の破片を飛ばしまくったり
大量の銃を一斉掃射したり

マグニートの戦闘は最高にカッコよかった


ナイトクローラーが意外と活躍してて
それもなかなか面白かった
消えて出てきての攻撃は
映像的にもカッコいいし
面白いアクションになってました


クイックシルバーの出番が少ないのは
もったいなかったですけど

X-MENの中でもクイックシルバーの
アクションが1番映えると思う

仮面ライダーカブトのクロックアップ
みたいな演出が
めっちゃカッコいいんですけどね…

 

ラストのチャールズとエリックの
チェスの場面も良かったですね

このシーンを観て
やっぱり最後はこの2人の物語を
描くべきだったんじゃないのか
と思いました

ファースト・ジェネレーションから
始まったこのシリーズは
チャールズとエリックの物語でも
あると思うので
本作もそこを中心に描いてほしかった

でも、実際はこの2人のエピソードは
ほぼ無くて
最後にチェスをするだけでした


シリーズの積み重ねが少ない中で
唯一の大事な要素ですら
軽く流してしまうという…

ホントにX-MENってどうしようもないですね

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 

そんなシリーズでも
愛してくれる人はいるし
本作に期待していた人も
たくさんいたでしょう

そんなファンの気持ちを裏切るX-MEN
むしろ安定してるとも言える

シリーズの中には面白いのも
いくつかあるし
まあ、いいんじゃないでしょうかね

本作に関しては
シリーズの集大成にもなってないし
素晴らしいラストでもない
単体としても微妙

まあ、X-MENらしいと言えばらしいけど

 


X-MEN ブルーレイコレクション(5枚組) [Blu-ray]

 

 

映画「LOOPER/ルーパー」感想 地味でツッコミどころが多い

f:id:kiitsu01:20190623234625p:plain

どうもきいつです


SFアクション映画「LOOPER/ルーパー」観ました

タイムマインで送られてきた人間を
消すことを生業とする殺し屋が
殺しのターゲットとして送られてきた
未来の自分との追跡劇を描いた
2012年のSFアクション

監督は「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」
などを手掛けたライアン・ジョンソンが
務めています

 

あらすじ
未来から送られてきた標的を消す
ルーパーと呼ばれる殺し屋のジョー
ある日、ジョーのもとへ送られたのは
30年後の自分だった
そこから2人のジョーの戦いが始まる

 

感想
それなりには面白いかな
と思える作品
ただちょっと地味すぎるし
深く考えてしまうと
いろいろツッコミどころも多い映画

 

タイトルを知ってたくらいで
あらすじもほぼ知らない状態で観ました

設定は良かったと思うし
最後まで飽きずに観れました

でも、すごく面白かったわけじゃない
良く考えたら気になる部分も
たくさんあります
世界観のビジュアルも
SFの割にちょっと弱い

 

まず、設定はなかなか面白いです

タイムスリップSFを基盤に
現在の自分と未来の自分との闘い
という発想は良かった
それがラストの展開にも生きてきますし

未来の犯罪組織から送られてきた人間を
現在の殺し屋が始末する
って設定も新鮮だと思う

それに、タイムスリップものの
物語ですが
そんなに複雑じゃなくて
とてもわかりやすかったのも
良かったですね

変に頭を使わなくても
ある程度理解できるくらいの
わかりやすさ

ストーリーもシンプルで
伝わりやすい内容です

エンタメ映画としては
観やすい内容だったと思います


ただ、ちょっと面白みに欠けます
ストーリーは予定調和に
進んでいくだけですし
世界観にもあまり魅力が無い

全体の印象がすごく地味

ストーリーに関しては
大体思った通りに話が進みます
大したひねりも無く

未来を変えようと
未来の犯罪王レインメイカーを
殺すために奔走する未来のジョーを
現在のジョーが抹殺するために追う
追跡劇を淡々と見せるだけ

その追跡劇が派手で面白いアクションなら
楽しめますが
途中からは2人が全く別の動きをしだすので
アクションシーンなんかも
少なくなっていきます

中盤は現在のジョーと
町の外れに住む母子との
交流みたいなのを
ダラダラとテンポ悪く見せられるので
かなり中だるみします


そして世界観は
全然未来っぽくない

物語の舞台の時代も
2044年と現実の世界よりも
未来の設定なのに
大して未来っぽいものは全然無い
空飛ぶバイクみたいなのは出できますけど
それだけじゃないですかね

途中からはほとんど
麦畑の映像しかないですし

SFで未来という設定なのに
映像的な面白さは一切ありませんでした
ビジュアル的にも地味すぎでしたね

 

それに、よく考えたら
これどういうこと?
って思ってしまうツッコミどころが
多々あります

そういうのがちょくちょく
気になってしまうのは否めません


まず、犯罪組織がとても滑稽に思えます
めっちゃデカい組織みたいな感じですが
やってることがショボすぎる

未来で人を殺せなくなったから
殺したい人間を
タイムマシンで過去に送り込んで
過去の人間に殺させる

なんじゃそりゃですよ

そもそもそこまで人を殺す必要ある?
って思ってしまいますし
未来ではタイムマシンの使用が
違法とされていて
そのリスクを負ってまで
人を殺す理由がわからない

どうせタイムマシンを使うなら
もっと別の使い道あるでしょ

この映画の中では
過去を変えれば未来も変わるみたいですし
タイムマシンの無駄使いとしか思えない


殺し屋たちが30年後に
過去の自分のもとへ送られて
自分に殺させる
というのもいまいち納得できません

なぜわざわざ30年後に殺すのか
理由が全く説明されないし
不要になったのなら
即殺せばいいと思う

30年も野放しにしてたら
逃げられる可能性だってあるでしょ

それに自分に殺させる意味も
よくわかりません
自分が死んだとわかれば
30年後にどうにか生き延びてやろう
と思う奴が出てきてもおかしくないはず

てか、ループを閉じる
という行為自体が組織にとって
一体何のメリットがあるのか
それがよくわからない


結局、組織がやってることに対しての
説明不足が多すぎる
そもそも考えてないだけだと
思いますけど


未来の自分VS過去の自分
というのをただやりたかっただけで
それのために強引に
後付けで設定を考えたようにも
思えました

 

タイムトラベルの設定も
ちょっと強引に思える

やっぱり矛盾してしまっています

未来から来たジョーは
未来の犯罪王レインメーカーを
消すために
現在で幼少期のレインメーカーを
殺そうとします

過去を変えることで未来を変えようとする
ということです

でも、この映画では
未来の世界があまりにも
現在の世界に干渉し過ぎてるから
もし未来を変えたら必然的に
現在の世界も変わるわけで

現在が変わってしまったら
また未来が変わってしまうわけで


ジョーに関しても
現在のジョーが死んでしまったら
未来のジョーは消えるけど
未来のジョーがいないのなら
現在のジョーは死ぬ必要が無いわけで

なんかおかしなことになってしまうはず


そこを無理やり強引に
丸めこんでしまって
上手くいった風に見せてるけど
正直、あまり納得はできないです

典型的なパラドックスが起きるはずですけど
そこはもういいやと
テキトーに終わらせてる感じが
否めないです


レインメーカーの誕生に関しても
なんかおかしい
未来のジョーがレインメーカーの
母親を殺して
それがきっかけで犯罪者になった
らしいんですが

未来から来たジョーは
過去に未来から来た自分を殺してる
じゃあその時に
レインメーカーの母親を殺したのは
誰なのか?

もう考えるのもめんどくさい


結局は脚本があまり練られていない
ってことです
観てる人間が疑問に思うことを
解消してくれる答えが用意されていない

もう少し
何かしらの理由付けがあれば
ある程度は納得できたかもしれません

 

何も考えず軽い気持ちで観れば
それなりに面白いと思う
でもちょっと深く考えてしまったら
ツッコミどころが多くて
かなり気になってしまいます

全体的に地味というのもあって
いまいちな映画でした

 


LOOPER/ルーパー Blu-ray

 

 

映画「ザ・ファブル」感想 アクションは良かったけど…

f:id:kiitsu01:20190623013633j:plain

どうもきいつです


アクション映画「ザ・ファブル」観ました

南勝久による人気漫画「ザ・ファブル」を
実写映画化した作品
超人的な殺し屋ファブルが
殺し屋家業を休業し
一般人として生活する姿を描いています

「20世紀少年」「GANTZ」シリーズなどの
渡辺雄介が脚本を務め
CMディレクター出身の江口カンが
監督を務めています

 

あらすじ
圧倒的な腕前で裏社会で恐れられる
伝説的な殺し屋ファブルは
ボスから殺し屋を休業し大阪で
一般人として普通の生活を送ることを
命じられる
1人も殺してはいけないという条件のもと
相棒のヨウコと生まれて初めて
普通の生活をすることになる

 

感想
アクションシーンは
かなり頑張っているし
見応えがある
でも、それ以外が…
全体的にバランス悪いような気がする

 

漫画は読んだことないんですが
予告映像でとても面白そうだなと思い
観てきました

宣伝でめちゃくちゃ推されている通り
アクションシーンが
とても派手だしカッコよかった

でも、映画全体で言うと
テンポが悪くてダレる
コメディーの見せ方が悪い
物語の内容もちょっと薄いし

良い部分はアクションだけ
みたいな映画でした
そのアクションも
正直、少しダラダラしてるのが否めない

原作の内容は全然知らないですけど
原作の内容を詰め込み過ぎてるのかな
とも思えたりする

 

まず、アクションの話をすると
これは普通にカッコいいし
テンションがめちゃくちゃ上がるほど
派手で楽しめる

ファブルが強すぎて
基本ファブルが無双してるだけですが
それが爽快でとても楽しめます

銃撃戦、肉弾戦
どれを取っても迫力があるし
見応えはなかなかのもの
血が飛び散ったり
痛々しいほどボコボコにしたりと
バイオレンスな描写もかなり頑張っている
人によっては苦手で観れない人もいるでしょう

終盤はファブルが
人を殺してはいけないという
限定条件のもと戦うので
ただファブルが敵を圧倒する
だけではなく
ギリギリのスリルも垣間見える


でも、終盤のアクションが長すぎて
ダレてくるんですよね
同じことの繰り返しが続くので
飽きてきます

途中でゾンビみたいに敵が
わらわらと群がってるだけの
場面があったりと
ちょっとテンポの悪さも感じました

アクションシーン自体を
冒頭と終盤だけ一か所にまとめ過ぎだと思う
アクションシーンだけ
独立してるようにも思えるし
だから終盤も無駄に長くなってる

アクションシーンをもうちょっと
全体に散りばめた方が
バランスも良かったんじゃないでしょうか

 

そして、何よりも
アクション以外が微妙過ぎる
というのが1番の問題

アクションが良かっただけに
かなりもったいないと思う

アクションを観るために
ドラマ部分を我慢して観てる感覚
ストーリーの内容やテンポ、笑いの要素
それらがことごとく微妙で
お世辞にも面白いとは言えない


ストーリーはファブルの日常生活が
メインでその中でトラブルが
起きていく話なのかと思いきや
ヤクザの組織内抗争が
物語の中心になっています

ファブルそっちのけで
組織内のいざこざをダラダラと見せられる
この時点で
何見せられてるんだろ?
って気持ちになってしまう

主人公のファブルが話の中心じゃないので
いまいち乗れない
ファブルがただ事件に巻き込まれてる
ってだけで
ドラマもそんなに生まれてこないです

その割にファブルの過去や
ファブルのボスの思惑なんかが
入ってきたり
ファブルが大阪で出会った
ミサキとの中途半端な関係性が描かれる

だから、結局なにを中心に
この映画を観ればいいのか
掴み所がありません

どの物語も同じくらいの比重で
見せられるので
物語の視点がブレブレ

最後のエピローグ部分も
それらの物語を締めるためのものが
多すぎて
間延びしてダラけてしまってます
ラストのキレが悪いです

ここはファブルの物語を中心に
ヤクザのいざこざなんて
オマケ程度で良かったと思う

たぶん原作の重要な要素を
無理やり詰め込んだんでしょうね
そんな感じがする
漫画実写映画あるあるですね

 

コメディー部分もかなり微妙
というかもったいない

笑える部分もあるのに
スベッてるとこは
とことんスベってる

ファブルの日常生活の場面は
笑えるし面白いんですよ

ワザとケンカに負けるとことか
面接でのめちゃくちゃな態度とか

特に居酒屋での
ファブルの変な食べ方の場面は
とても好きでした
ミサキの反応も可愛くて面白い


でも、笑えないとこは本当に笑えない
完全にスベってます

顔芸やオーバーリアクション
あと裸とか
そういうので笑わそうとするシーンは
マジでつまらん

ファブルの猫舌のオーバーリアクションとか
何回もやってくどいし
全然面白くないから逆に冷める

変顔なんかもやたら入れてくるし
これもやっぱり冷める

しかも、普通にやってて
笑えるシーンにも
顔芸やリアクションを無駄に
入れてくるからせっかく笑えるとこなのに
それのせいで冷めてしまう

一発ギャグ的なものを
無駄に連発してて
それが足を引っ張ていました

観客もみんな面白いとこでは
それなりにウケてましたけど
スベッてるとこは完全にシーンと
なってましたね

超人的なファブルと
一般社会での生活とのギャップを
普通に描くだけでも笑えるだろうし
わかりやすい笑いの連発なんて
しなくても面白かったと思う

それに、ファブルの普通の生活を
もっと見たかったな
って思いもあります

 

でも、そんな中でも
光るものはありました

柳楽優弥演じる小島なんかは
かなり良いキャラで
存在感もすごくあった

コミカルにヤバい奴を演じてます
コミカルだからこそより狂気を感じる
柳楽優弥の演技力の賜物だと思う


女性陣もすごく良かったです
ミサキ役の山本美月
ヨウコ役の木村文乃
2人ともとても可愛い

山本美月の変顔はめっちゃ可愛い
彼女はこういう真面目な女の子が
似合いますね

木村文乃は今までそんなに
興味なかったけど
今回の役はなかなか魅力的でした

ちょっとムカつく感じの女が
木村文乃がやることで
逆に可愛く見えました


あと、福士蒼汰も良かったです
彼のちょっと感情がこもってない感じが
今風の若者っぽくすごいハマっていて
それが殺し屋っていうのも
なかなか面白い

スマホをいじりながら歩くのが
絵になりますね
身長の高さもいいバランス


基本的に役者はみんな良かったと思います
だからこそもったいない
良い役者の無駄使いになってましたね

 

それと、大阪、関西が舞台の作品にある
関西弁問題

本作もやっぱりすごく気になる
イントネーションがちょっと変

昔の作品はもっと酷かったと思いますが
逆に酷すぎて別世界の言葉として
観れたりしてました

でも、最近は
みんな関西弁が上手くなってるし
関西出身の人も多い
だからこそ下手な人が目立ったり
ちょっとしたイントネーションの違いが
気になったりする

本作も同じで
標準語交じりの大阪弁が
ちょっと気になってしまう
喋れてる人は普通に喋れてるから
余計に気になってしまいましたね

まあ、これは関西人だけが
引っかかるところだと思いますけど

 

アクション、役者が良かっただけに
とてももったいない映画
設定も面白いのに全然生かし切れてない
アクションだけでなく
脚本にももうちょっと力を入れてほしかった

 


ザ・ファブル コミック 1-18巻セット

 

 

映画「スリー・ビルボード」感想 これはサスペンス映画ではない

f:id:kiitsu01:20190621223629p:plain

どうもきいつです


数々の賞を受賞した映画「スリー・ビルボード」観ました

架空の田舎町を舞台に
娘を殺害された母親が
警察を批判する看板を設置したことから
巻き起こる事件を描いた
2017年の作品です

監督は「セブン・サイコパス」などの
マーティン・マクドナーが務めています

 

あらすじ
ミズーリ州の田舎町
娘を殺されたミルドレッドは
犯人を逮捕できない警察にいら立ち
警察を批判する3枚の看板を
道沿いに設置する
それをきっかけに事態は
思わぬ方向へ動き始める

 

感想
善と悪では割り切れないものが
描かれている
この映画では
誰もが悪いと言えるし
誰も悪くないとも言える
ラストには救いを感じました

 

見たいと思っていた作品でしたが
劇場公開時には観れずに
今さら鑑賞してみました


なかなかいろいろ考えさえられる映画でした
人によって評価が変わりそうな
作品でしたね
ちょっとわかりにくい映画かもしれません

わかりにくいと言っても
難解な内容というわけではなく
この映画が何を伝えたいのかが
見方次第では伝わってこないと思う

この映画をサスペンスや
娯楽エンターテイメントとして
観てしまったら

なにこの映画?
誰にも感情移入できないし
結末も納得できない
終わり方が中途半端過ぎる
と感じてしまうかもしれません

でも、この映画って
サスペンスでも娯楽映画でもないと
思います

視点を変えて観てみると
この映画が何を伝えようとしてるのか
何を表現しようとしているのか
それが自然と見えてくると思います


ミルドレッドの娘を殺した
犯人の正体や犯人が捕まるのかどうか
という部分を中心にして観てしまうと
この作品の本質的な部分は
見逃してしまうと思う

この映画はミルドレッドを中心に
巻き起こる不毛な事件全体と
そんな中でミルドレッドや他の人物たちの
心が救われるのには一体何が必要なのか
そこが重要

被害者という善の存在が
犯人や仕事をしない警察官という
悪の存在を打ち負かす
みたいな単純な話では無く

善悪が存在しない
答えを出すのが難しい人間ドラマを
描いている
そんな中で彼女たちが
どこへ行きつくのかという物語

 

そんな物語の中での
それぞれの人物の描き方は
人間の1面だけを見せるのではなく
状況や視点が変わることで
人間のいろんな面が見えてくる


主人公のミルドレッドの場合
はじめは弱い被害者
という面が描かれています

家族の幸せが
娘が殺害されることによって
奪われた可哀そうな人
警察が職務怠慢で
事件の捜査を真面目に
やってくれないことで苦悩する人

そんな人物に思えるんですが
話が進んでいくと
彼女自身の問題点も見えてきます

いくら被害者だからって
やって良いことと悪いことがあって
彼女はそのラインを
超えてしまっていたりする

言っていることは一方的で
相手の意見は聞く耳持たず
感情的になって暴言は吐くわ
暴力は振るうわで
挙句の果てには放火です

人として欠けてる部分が
大いにある

彼女の家族に関しても
事件のせいで崩壊したのではなく
もとから不安定な家族だった
というのがわかってきます

母と子供の関係性は良くないし
夫婦関係は完全に終わってる

ただ、それでもミルドレッドの
想いや苦悩もしっかりと描かれているので
ただの嫌なババア
ってわけでもないんですよね

彼女なりの信念なんかも
見えてきますし

 

そして、警察側の描き方も

ただ腐りきった警察官
ってだけではなく
トップであるウィロビー所長は
人格者で町の人たちからも
慕われていたりします

警官のディクソンに関しても
はじめはただ馬鹿で傲慢
自分勝手で仕事に不真面目な男
クズ人間のようなんですが

後々、彼の悩みや家庭環境が
明らかになり
最後には自分の身を犠牲にして
他人のために行動する一面も
見せます

ディクソンもただのクズ人間
というだけではないんですよね


そういう風に
人間の内面を流れるように
移り変わっていく姿を
見せられる事で

自分がいかに他人の一面だけを見て
判断してしまっているのかを
思い知らされました


この映画の中では
ミルドレッドの看板をきっかけに
いろんな人が傷つきます

これは誰が悪いのかと言うと
誰も悪くはない
でも、みんなが悪いとも言える

こんなことはコミュニティがあれば
絶対起こりうることで
この映画では大げさな見せ方をしているけど
現実の世界でも大なり小なり
なにかしら起きています

 


そして、そんな複雑な人間たちが
巻き起こす殺伐としたこの事件

そこで描かれるものは
とても嫌なものばかりですが
最後まで観ると
爽やかさが残る映画でもあります

それは、怒りや憎しみが渦巻く中
人を赦すということが描かれているから

匿名でビルボードの費用を払った
ウィロビー所長
ビルボードに火をつけた元夫に
怒りをこらえて酒瓶を差し出すミルドレッド
大けがを負わせた相手へ
オレンジジュース置いてやるレッド

そして最後は
ミルドレッドとディクソンが
お互いに許し合っているように
思えます
ここで彼女の気持ちも少しでも
晴れたように思える


この映画が
ただリアルに嫌な現実を
見せつけてくるだけじゃなく
その中に少しの希望も見せてくれる

人を赦すということが
怒りや憎しみなどの負の連鎖を断ち切る
唯一の手段だと感じます

やられたらやり返すの精神じゃ
結局生まれるのは負の感情だけで
誰も幸せになることなんてできない
そう思わされました

そして、この映画に
あなたは人を赦す度量が
ある人間なのか?
と問われてるような気もします

 

面白くなかったと思う人も
見方を変えてみると
いろいろ考えさせられる
深い映画に感じれると思います
観て損はないと思う

 


スリー・ビルボード 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

 

 

映画「チャイルド・プレイ2」感想 全然怖くなくなった でも笑える

f:id:kiitsu01:20190620232912p:plain

どうもきいつです


ホラー映画「チャイルド・プレイ2」観ました

1988年の映画「チャイルド・プレイ」の続編
前作の惨事の後
再びチャッキーがアンディに襲い掛かる
恐怖を描いた1990年のホラー映画

 

あらすじ
黒こげにされ心臓を撃ち抜かれて
息絶えたチャッキーだったが
グッドガイ人形の製造元が
チャッキーを復元し彼は復活した
またしてもアンディの体を奪うため
チャッキーが襲い掛かる

 

感想
いろいろめちゃくちゃだけど
楽しめる内容ではあります
怖さは弱くなってるけど
これはこれでアリかな

 

1作目は観たことありましたが
それ以降の作品は
ちゃんと観たことがなかったので
今回観てみました


良くも悪くもベタなホラー映画でした
個人的には見たいものは見れたので
満足です

前作と比べると
全体的な流れはほぼ同じで
あまり変わり映えが無く
その上、前作よりも怖さが
弱くなっていました

ただ、それだけではなくて
2作目だからこその魅力
前作以上の部分もあって
そんなに悪くなかった
面白いと思った部分もたくさんあります


前作は動くはずのない人形が動き
登場人物たちも
人形が動くなんて考えもせず
そんな中でチャッキーが
次々と人を殺していく

あくまでチャッキーは
人形を隠れ蓑に
姿を欺きながら行動する

それがじわじわと迫る恐怖感や
不気味さを生み出していたんですが


本作は序盤から人目に付きながら
暴れ放題って感じです

一応は人形を装っていたりはしますが
すぐに正体を現して暴れ回る

だから、あまりじわじわとした
恐怖感は無く
かと言って緊張感も無いし
驚きや切迫するような雰囲気も無い
正直、全く怖くないです

とにかくチャッキーが邪魔者を排除し
暴走しながら突っ走るという内容

前作でも粗暴で荒々しい性格の
チャッキーでしたが
本作はそれ以上に
ヤバい奴になっていました

 

ストーリー展開に関しては
ほぼ前作とやっていることは
変わりません

人間の姿に戻りたいチャッキーが
アンディの体を狙って
邪魔者たちを殺しながら
迫ってくる
そして最後はアンディに敗北

全く変わり映え無く
同じことを繰り返してる

前作と違うことといえば
今回ははじめからアンディが
チャッキーの正体を知っている
ということぐらいですかね

流れも大体ホラーにありがちな展開で
安定してると言えば安定してるのかも
良い意味でB級ホラーですね

 

前作と内容がほぼ同じで
怖さもさほど無い映画なんですが
前作に無かった魅力も
あったりするんですよ


さっきも言いましたが
前作よりも暴走気味のチャッキー
これがなかなか面白い

序盤から銃で脅して車をジャック
その時なぜか運転手は
人形が動いてることに驚きもせず
銃を向けられていることに怯える
最後はビニールで窒息死

なにこれ?
笑てしまいました


その後はグッドガイ人形を庭に埋めたり
アンディをベッドに縛り付けたり
アンディーをつけてバスに飛び乗ったり
やってることがなんか滑稽で
可愛くすら見えてきます

そして、アンディの学校の先生を
ものさしで撲殺
ものさしで人は死ぬのであろうか?

それからもチャッキーは
暴れ続けますが
なんか面白くて可愛い

表情も前作より豊かになっているような
気がしました


全体的にチャッキーがコミカルで
かなりコメディーよりの作品に
なっていたと思います

 

で、今回一番良かったと思うのが
終盤の人形工場での攻防戦
ここが個人的にはかなり好き

ポップでグロテスク
そしてバカバカしくて笑える
ここは前作には無かった魅力です

工場内はとてもカワイイ色合いで
人形がたくさん
すごくポップな空間

でもその中で巻き起こるのは
イカレてる人形と
それから必死に逃げる子供たち

さらに前作以上のグロテスクなシーン

引きちぎった腕に
ナイフを突き刺すチャッキー
工場の機械に人形の目玉を埋め込まれる
工場の管理人
ドロドロに溶けるチャッキー
爆発して肉片飛び散るチャッキー

見ててすごくグロくて気持ち悪いんですけど
あまりにもバカバカしくて
思わず笑ってしまう

なぜかこの工場でのシーンが
とても好きですね
意外とこのあたりは
ハラハラしてスリルもあったりするし

ポップな空間と殺伐としてグロい映像
このギャップが観ていて刺激的
なんかハイな気持ちで楽しめました


この作品はホラー映画なのに
全てがスカッとしてましたね
全体にスピード感があるし
テンポよく人も殺されていく

最初から最後まで
チャッキーが全力で
走り抜けていったような映画

 

まあ、ツコッミどころは
めちゃくちゃあるし
ストーリーはあって無いようなもの
展開は全部ベタ

高尚な映画を求めて本作を観ると
こんな映画ただのクソ映画だし
面白い要素なんて何もないと思う

でも、そもそも高尚な人は
こんなB級ホラー映画の2作目なんて
絶対観ないでしょうし
全然問題ないですね

低俗な人間たちで
この映画を楽しみましょう

 


チャイルド・プレイ2 [Blu-ray]