何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー」感想 こいつら焼肉食ってるだけやん

どうもきいつです


特撮映画「機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー」観ました

新旧のスーパー戦隊が共闘するスーパー戦隊VSシリーズの第28作目
2021年3月から放送されていた「機界戦隊ゼンカイジャー」と
その前年に放送されていた「魔進戦隊キラメイジャー」が共闘します

監督は「魔進戦隊キラメイジャー」などを手掛けてきた山口恭平が務めています

 

あらすじ
キラメイジャーたちはカナエマストーンを探すためゴーカイトピアを目指す
一方、ゼンカイジャーたちはクリスタリアの女王マブシーナからカナエマストーンの収集を依頼される
そんな2組のスーパー戦隊が
カルビワルドの能力によって焼肉屋空間に閉じ込められてしまい
次々と出てくる焼肉フルコースの完食に挑むのだった

 

感想
テレビシリーズのゼンカイジャーと同じく劇場版でも頭がおかしかった
安定のクレイジーさに癒される
キラメイジャーもみんな可愛いし
求めているものを与えてくれた

 

スーパー戦隊VSシリーズはいつも映画館に観に行っているので
今年も行ってきました

その上、ゼンカイジャーとキラメイジャーはかなり好きな作品でもあったので
それなりに期待もしていた

実際に観てみると
期待していたものは存分に見せてくれましたし
サービス満点の内容でもあって
個人的には大満足

ゼンカイジャーやキラメイジャーが好きな人なら満足できる内容だったと思います

 

本作は良くも悪くもゼンカイジャーらしい作風で
テレビシリーズでのふざけきった内容が受け付けない
という人はあまり好きじゃないかもしれません

ゼンカイジャーって完全にコントみたいな内容でしたし
毎週しょうもないことをひたすらやってるわけですよ
かなりクレイジーな戦隊でした

で、本作も本編と同じで
なかなかクレイジーな内容でした

スーパー戦隊VSシリーズは
新旧2作のスーパー戦隊が力を合わせて強敵に立ち向かう
みたいな内容が多いんですが

今回は戦う場面より肉を食ってる場面の方が多いんじゃないかと思うほど
肉を食ってるだけの映画です

ゼンカイジャーとキラメイジャーが肉を食ってます

ストーリー性やドラマ性なんて皆無で中身カラッポ
みんなわちゃわちゃしながら肉を食ってるだけ

じゃあ面白くないのかと言うと
面白いんですよね


本作はゼンカイジャーの1エピソードを
キラメイジャーをゲストに映画でもやっちゃいました
って感じです

ゼンカイジャーファンとしては
劇場版だからと言って変に真面目にやられるよりも
やっぱり意味不明なコントみたいなのをやってもらいたいんですよ

ゼンカイジャーが好きな人は
みんなこれを求めているはず

そして、期待通りやってくれている


今回はゼンカイジャーとキラメイジャーが焼肉空間に閉じ込められ
焼肉フルコースを食べきるまで脱出できなくなります
そして焼肉はどんなに食べても復活します


本来の真面目なスーパー戦隊なら
異空間に閉じ込められても
敵のルールなんて無視して
頭を使ったり敵を倒したりして脱出を試みますけども

ただ、ゼンカイジャーは脱出できるまで肉を食おう
になるわけですよね
これぞゼンカイジャーです
ご飯大盛り追加までしちゃう始末
最高です

途中からさすがに食べれないとなるけども
そこからの対策もふざけ続ける

サウナスーツを着て踊るとか
カレー作り出すとか
万力で頭締め付けられたり
マジで頭おかしい

こいつら全然真面目にやらない


最終的には大食いの黄色の人たちとかデカレンジャーとかを召喚して解決してしまう

解決法方も全然真面目じゃない
デカレンジャーと牛角がコラボしてたことなんて誰が覚えてるんだよ


そして、脱出してからは
いつものVSシリーズと同じく
新旧のスーパー戦隊が全員揃ってのバトルが始まり
お約束の名乗りシーンが来るわけですが

ここでもふざけます
名乗りがいつもと違うやん

特にゼンカイジャー全然真面目にやらん
キラメイジャーの決めポーズやってるし


とにかく
いつものゼンカイジャーと同じく全く真面目にやってませんでした

だからこそ最高なんですよね

大いに笑わせてもらえました
あまりにも期待通りに頭がおかしいので興奮さえしてしまう


あと、キラメイジャーっていうのも良かったのかもしれません
キラメイジャーも明るくコミカルな作風だったので
ゼンカイジャーの変なノリにも全然ついていけてた

こんな変なノリの作風だからこそ
キラメイジャーの可愛らしさが際立っていたと思いますし

もしこれがリュウソウジャーとかのシリアス路線の作品だったら
違和感がすごかったんじゃないでしょうか


それに本作は
ただクレイジーなことをやってるだけではなく
以外とメリハリが効かせられてたりして
ダラダラとギャグをやってるだけでもないんですよね

メインの人たちがふざけながら焼肉を食ってる間に
追加戦士たちやゲストのゴーカイレッドとルパンレッドが
真面目にストーリー進行をしていたり
真面目に格好いいアクションシーンをしていたり
引き締まる部分はちゃんと引き締まってる

ゴーカイレッドやルパンレッドはちょい役のゲストかなと思っていたら
がっつりストーリーに絡んで登場してましたね

追加戦士とゲストにストーリーを全て担わせ
メインが肉を食ってるだけってのは
結局クレイジーなことに変わりないけど…

1番主人公らしいことしてるのがステイシーというね…

ステイシーのお陰でラストは綺麗に収まってたりするし
なんかすごい変なバランス

 

その上、きっちりとサービスも見せてくれます

本作はクレイジーなシュールギャグ連発で
子どもたちが置いてけぼりなのは否めません
ヒーローが肉食ってるだけの姿なんて子どもは求めてないだろうし

ただ、さっきも言った通り
追加戦士やゲストがちゃんと戦ってくれてたりもするし
終盤はしっかり全員でバトルします

ゼンカイジャーとキラメイジャーの共闘も堪能することができました

それに、ツーカイザーとゴーカイレッドが戦うという
みんなが望んでいたであろう共演も見せてくれたりしました


何よりも歴代レッド登場が良かったですよね
全部ではないけどゴーカイジャー以降のレッドが本作で大集合します
しかも全員分の名乗りも見せてくれる

これはやっぱり子どもたちもテンション上がりますよ

こういうのを見ると
やはりバランスを考えているんだなと感じます

シュールなギャグで大人を笑わせるだけでなく
ちゃんと子どもに向けたサービスも盛り込んでるわけです

めちゃくちゃやっているようで
意外と練られた作品だと思う

 

あとはエンディングの歌ですが
これもまた変な歌

ゼンカイジャーのOP曲とキラメイジャーのED曲をミックスした歌で
テンポの違う曲を無理やり混ぜてるからスゲー気持ち悪い

これは賛否分かれそうだけど
映画の内容がカオスだったので
むしろこの気持ち悪い曲がマッチしてるようにも思えます

個人的にこのエンディング曲は好き
ダンスもちゃんとやってたし

 

真面目な人からすれば
あまりにもふざけすぎてるので腹が立つ可能性はあるけども
ゼンカイジャーらしいクレイジーさを映画館で観れたのは嬉しいことです

ゼンカイジャーが好きなら最高に楽しめるイカれた作品
僕は最高に楽しめました

 


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