どうもきいつです
ゾンビ映画「ウォーム・ボディーズ」観ました
ゾンビ映画だけど、恋愛ものです
かなり変わった作品
原作は小説らしいです
以前に予告は見た事あったのですが観てませんでした
Ｂ級感がすごかったので…
あらすじ
人類とゾンビが戦う近未来
ゾンビのＲは、仲間と共に食料である生きた人間を
探し求めて街に繰り出した
そこで、出会った人間の女性ジュリーに心を奪われたＲは
彼女を安全な場所へとかくまった
最初は彼をはねつけていたジュリーだが
次第にＲの優しさに惹かれていき
やがて、２人は思いをを寄せ合うようになる
感想
まさか、ゾンビ映画で
こんなハートフルな気持ちになると思っていなかった
全然ゾンビ映画っぽくないゾンビ映画
そんな作品でした
まず、発想が面白いです
ゾンビ映画って作品数もかなり多くて
面白いものもあれば、クソみたいなのもたくさんある
もう、やりつくされた感のある
正直、飽和状態のジャンルだと思います
だからこそ、その中から１歩先に出るために
いろんなアイデアや発想を膨らまして
新しいゾンビ映画を作ろうという気持ちが生まれると思う
そして、その中から面白い作品が生まれたりします
本作もそういう中から生まれた良作ではないでしょうか
人間とゾンビ
絶対に相容れるはずのない２つの存在に
ついに恋愛をさせてしまう
もう、ゾンビ映画が多すぎて
頭おかしくなってしまったのか
って設定ですよ
でも、意外と面白かった
ラブストーリー的には
かなりベタです
ロミオとジュリエットみたいな
釣り合わない２人が禁断の恋に落ちてしまう
使い古されたようなラブストーリーです
でも、それをゾンビだらけの世界で
しかも、人間とゾンビに当てはめる事で
とても斬新で新鮮に感じる事ができます
使い古されたラブストリーと
飽和状態のゾンビというジャンルを
混ぜ合わせる事で
新しいものが生まれるという
化学反応です
やったもん勝ちですよね
これっきりの１発ネタではありますが
十分楽しめました
そして、この作品でもう１つ斬新なのが
ゾンビ視点の物語だということ
いきなりゾンビ視点で物語が始まります
何も考えてないように見えるゾンビですが
実はいろいろ考えている
という描写から始まるので
こんなのアリ？
って感じで
いきなり引き込まれてしまいました
最初は、言葉は単語を発する程度のＲですが
ジュリーと交流を深めるうちに
徐々に流暢に話せるようになって
人間らしくなってきます
その描写もなかなか新鮮です
人間から徐々にゾンビになっていく
ってのは腐るほど見ましたが
ゾンビから人間らしくなっていく
ってのは見た事ないですしね
さらに、ゾンビ映画らしからぬ
ハートフルなドラマ
言ってしまうと
この映画、ハッピーエンドです
観ている最中には
ゾンビ映画だし最後はどんでん返しで酷い終わり方するんだろうな…
って、めちゃくちゃ構えて観てました
ゾンビ映画を観ると、反射的にそうなってしまいますよ
でも、すごくほっこりする終わり方
構えてたぶん、ちょっと肩透かしな感じもしましたが
たまには、こういうのもアリでしょ
この作品は、ゾンビ映画ですけど万人にオススメできますね
ゾンビ映画って
万人に薦めれるかって言ったら薦めれない
女の子にオススメの映画を聞かれたときに
「ドーン・オブ・ザ・デッド」とか言ったら
たぶん嫌われますよ
でも、この映画なら嫌われることは無いでしょう
ただ、面白かったんですが
雑な部分があったり、ちょっと都合が良すぎたり
気になる所はあります
基本、困難を乗り越える時は
運だけで乗り切る事が多いですし
たくさんのゾンビたちが味方についてくれるのも
特に理由は無いです
周りの人間たちも、ちょっと心が広すぎたりもする
まあ、そんなに気にはならないですけど
それと、上で書いたように
ハートフルでハッピーエンドな映画なので
これからゾンビ映画を観るぞ！！
って気持ちで観ると
すごく肩透かしを食らうと思う
グロい描写もほぼ無いですし
銃でゾンビと戦うってシーンもあんまり無い
キモい、グロい、怖いがありません
この映画は
恋愛を描いたゾンビ映画ではなく
ゾンビ描写のある恋愛映画だと思ってください
だから、恋愛映画を観る気持ちで観る方がいいんじゃないでしょうか
あと、コメディー描写をもっと入れてほしかった
って気持ちはあります
せっかくゾンビを題材にしているのに
ゾンビ的なギャグとかをもっと見たかった
ゾンビあるあるとか
設定自体が突拍子もないので
コメディーと相性が良いと思うんですが
この映画、なかなか楽しめた作品でした
かなり新鮮な気持ちで観れるゾンビ映画
家族や恋人と一緒に観れるゾンビ映画
そんな、ゾンビ映画なかなかないですよ
でも、僕は「ドーン・オブ・ザ・デッド」の方が好き
