何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「鬼談百景」感想 これはアタリだと思います

 

どうもきいつです




ホラー映画「鬼談百景」観ました

 

小説家の小野不由美による
怪談集「鬼談百景」から
選りすぐった10話を映像化した作品

 

ホラーやサスペンスを得意とする
6人の監督により
10のエピソードが描かれる
オムニバス形式の映画です

 

映画「残穢-住んではいけない部屋」の
オマケとして作られたような作品





感想
オムニバス系の邦画ホラーでは
アタリのほうかも
魅力的なエピソードが
いくつかあった



たまにこういう
オムニバスの短編ホラー
みたいなのを観たくなります

その中にアタリが1つでもあれば
ラッキーかなと


で、本作なんですが
B級オムニバスホラーにしては
個人的に面白みのある作品が
複数あった

これは大当たりじゃないでしょうか


そして、ただのB級と思ってたら
参加監督が結構有名どころだったりします

全体的に統一感があるものの
それぞれの監督の色も出ていて
なかなか良かったと思います

しかも、ナレーションが竹内結子



それぞれ独立した話なので
ここからはエピソードごとに
軽く感想を書いていきます



「追い越し」
ちょっと笑ってしまうチープなホラー
怖くはない
幽霊を感じる系の発言に対する
ちょっとした皮肉みたいなのは良かった


「影男」
特にオチは無く怖い映像も無い
でも、窓をたたく音は
結構怖かったです
ちょっと薄すぎるとは思いました


「尾けてくる」
これは1番つまらなかった
山もオチも無い
怖くもない


「一緒に観ていた」
幽霊の見せ方は
良かったと思いました

最後のしつこく肩に
手をかけてくるのは
言葉で説明せずとも
幽霊の執念深さを表現できていると
思いました


「赤い女」
これが1番良かった
いろいろ過剰過ぎて
現実味はないけれど

驚かし方も上手いし
音楽の演出も良かったです
赤い女の動きや
ビジュアル面にも怖さがありました

登場する女子高生がみんな可愛い
というのもポイントが高い
女の子の撮り方も良かった


「空きチャンネル」
気持ち悪さは出ていた
ラジオからの聞き取りづらい
ノイズ交じりの声は良い

でも、それ以外はいまいち


「どこの子」
これは絶対に笑かしにきてる

なぜかコテコテの大阪弁の主人公
トイレの花子さんみたいな
チープな姿の女の子
そして全体的に意味がわからない

主人公の幽霊に対するツッコミ
みたいなのも
意図して怖がらそうとしていないと思う

すごく変な作品でした

案外、嫌いじゃない


「続きをしよう」
かなりシュール
墓場で遊び回り
墓を荒らす子供たち

そして、一体どういう遊びを
しているのかわからない

ケガをして帰っていく子供たち
ケガをして嬉しそうな子供の顔

転んだ時の
ゾンビを銃で撃った時のような音

謎のインパクトがある作品でした


「どろぼう」
いかにもJホラーって感じです
気持ち悪さや不気味さが
1番出ていた作品

でも、それだけ?
って感じではあった


「密閉」
映像的には1番面白かった
怖さもしっかり出ていました
オバケの怖さを描きつつ
人間の怖さも軽く出している

現実離れし過ぎていて
ちょっとこの映画の中では異質です



以上です
つまらないのと面白かったのが
入り混じっていますが

これ系の映画では
かなり良いほうだと思います

首吊りって設定が
10話中に3つと
結構カブってたのは気になりましたが

暇なときに軽く観るには
オススメですね





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