どうもきいつです
社会派エンターテイメント映画「七つの会議」観てきました
池井戸潤の同名企業犯罪小説を
ドラマ「半沢直樹」「下町ロケット」などを
手がけた福澤克雄の監督で映画化
俳優陣は野村萬斎、香川照之などの
クセの強い大物俳優たちが顔をそろえた
豪華な作品になっています
あらすじ
中堅メーカー東京建電の営業一課で
万年係長の八角民夫はぐうたら社員
課長の坂戸からは、その怠けぶりを叱咤されていた
そんなある日、パワハラ騒動が問題となり
坂戸に異動処分が下される
代わりに原島が新たな課長として着任するが
そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた
感想
会社の闇を描く
社会派ドラマでありながら
決して堅い内容ではなく
エンターテイメントとして
とても楽しめる作品
そして、役者たちの
やりすぎ演技が素晴らしい
この映画
めっちゃ楽しんで観れました
面白いです
そして現代人に対する
この映画に込められたメッセージも
とても、心に響きました
この映画で描かれているのは
巨大な会社に属している
中堅会社です
その会社の中で起きている
闇の部分を見せてくれます
ブラックな業務だったり
隠蔽工作や
責任の押し付け合いなど
あるあるですよね
バイトであれ正社員であれ
少し大きめの企業で働いていたり
属したことがある人なら
こういう嫌な部分
気持ち悪い部分は感じていると思います
で、この映画で描かれている会社は
決してブラック企業ではない
ということです
働いている側は
文句を言っても仕方がない
自分だけでなく会社自体も苦しい状況
と割り切っているし
上の人間も
こんな状況じゃ
きつ過ぎるノルマを下の人間に
押し付けるしかない
そんな状況がグレーな世界を
生み出してしまう
そして、1つの会社だけではなく
世間の一般常識として
仕事とはこういうもの
自分の思い通りにはならないし
上に抗っても意味なんかない
と、そういう考えが蔓延している
そんな日本人たちに
本当にそうなのか?
それでいいのか?
と疑問を投げかけているような
そういう映画でした
お前は本当に仕事をしているのか?
そう問われているような…
そういう社会的なメッセージ性が
強い作品ではるんですが
決して重く堅苦しい映画ではなく
とてもエンターテイメントで
楽しい映画でもあります
ストーリーも複雑ではあるんですが
とてもわかりやすく見せてくれて
難しい内容にもなってないです
二転三転とコロコロと
話が変化し展開していくので
驚きもありますし
謎解きミステリー要素としても
次はどうなるんだろう?
犯人は一体誰なんだろう?
と興味が持続されますし
飽きずに最後まで観れます
そして、なんといっても
俳優陣のやり過ぎの演技
正直、やり過ぎです
現実感が無さ過ぎる
異常な世界観ですよ
八角演じる野村萬斎
明らかに浮いた演技
あんな会社員いないだろ
って思う
でも、この野村萬斎の独特過ぎる演技が
観ているうちにクセになる
そして、あの不思議な空気感がカッコよくて
ダークヒーローのようにも見えてきます
香川照之も
顔芸が過ぎる
顔面にあんなに感情を
むき出しにする人間なんていない
他の俳優たちも
いろいろ濃すぎる
顔芸、顔芸、顔芸、顔芸…
顔芸のオンパレード
顔面で全てを訴える
映画として
それはどうなんだ
とも思うんですが
むしろ、それがいい
これを見に来たという
気持ちもあるんで
てか、これだけを求めていたのかも
ここまでやってくれれば
文句はないですよ
この、明らかにおかしい演技
やり過ぎの顔芸
これがちょっと重く難しめの
現実的な物語に入ってくることで
ちょっとしたファンタジー感を
あたえてくれます
そして、映画自体がとても観やすく
楽しい作品になっているんだと思います
とても面白い映画ではあったんですが
ちょっと気になる点も
やっぱり
テレビドラマの延長線上の作品
ってのは拭えていないと思いました
演出だったり映像の見せ方だったり
それがテレビっぽいんですよね
映画として見た時に
なんかちょっと違うな
と思ったのも事実です
それと、いろいろと詰め込み過ぎだな
とも思いました
ちょっと詰め込み過ぎで
終始うるさい感じがするんですよ
例えば、キャスティング
メインキャスト以外のちょい役ですら
有名人だらけで…
この辺は無名の人でも良かったでしょ
エンドロールの語りも
ちょっと説明的過ぎかな
とも思います
確かにわかりやすいですけどね
でも、あそこまで説明されなくても
この映画を観て
その部分は感じ取れていますよ
それ以外の部分でも
説明過多だったなと感じました
結果的には面白い映画には
なっていました
とにかく顔芸は必見です
俳優たちのやりすぎ演技が
とても楽しい映画でした
この映画を1番観てほしい
この映画を1番観てほしい
社畜の人達は
たぶんこの映画を観ないんだろうな