何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「セブン・シスターズ」感想 すごく面白かったけど ちょっとバカっぽい?

 

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どうもきいつです



SF映画「セブン・シスターズ」観ました

 

近未来を舞台に、交代で1人の人間になりすます
七つ子姉妹の運命を描いたサスペンス
「処刑山-デッド・スノウ-」などの
トミー・ウィルコラが監督を務める





あらすじ
世界は人口の増加と飢饉によって
深刻な食糧難となり
世界の国々は厳格な一人っ子政策を行っていた
そんな中、セットマン家の七つ子姉妹は
曜日の名前を付けられ
それぞれ週に一人づつ外出し監視の目を逃れてきた
ある日マンデーが帰宅しなかったことから
試合の日常は狂い始める



感想
世界観、設定など面白かった
内容もスリルがあって
楽しめます
でも、なんかバカっぽいとも感じた



前からちょっと気になってたので
観てみました

結構、楽しめる映画でした


設定がなかなか面白いですね

人口増加により2人以上作ることが
できない世界
その中で生まれてしまった七つ子が
1人の人間として1週間を7人で
回している

そうして平凡に暮らしていたが
1つ歯車が狂う事で
全てが崩れていく

こういうのすごくワクワクする


世界のルールに反したことを
隠れてしているというのが
とてもスリルがあるし
周りが全部的という状況が
絶望感もあってとてもいい

そして、その世界のルールが
おかしかったり悪だったら
それに反する人たちを応援したくなる
それだけで感情移入できます


7人がそれぞれ個性があり
考え方も性格も違って
でも、外では1人の人間を
演じなければなならない
これも面白いですよね

生きるためとはいえ
自分を押し殺して生きているというジレンマ

本当は自分として生きたいのに
という心理がこの作品のドラマの部分の
中心にもなっていて
ドラマの深みにもなっていると思います



アクションシーンも
なかなか激しくて好きでした

結構、痛々しい表現が多くて
人もめっちゃ死ぬ

主人公たちが追い詰められていく様子も
ハラハラドキドキですごいスリル感
ギリギリを切り抜けていく姿が
カッコいいしスカッとする



終盤のどんでんがえし的なのも
良かったと思います
途中でちょっと予測はできてしまいますけど
面白い展開だと思いました

この展開がドラマの核心だと思うし
アイデンティティや家族の絆なんかも
考えさせられる



でも、ちょっと全体的に
バカっぽさも感じるんですよね

なんていうか
パワー系の映画というか…

最初はもうちょっと知的なサスペンスを
期待していたというのもあって
ギャップを感じてしまった
しかも悪い方の…


世界の人口増加による一人っ子政策
というのも
それだけならいいんですけど

2人以上子供がいると
子供を奪って冷凍保存したりするし
かなり強引
こんなやり方じゃ市民の反感は絶対だし
国はバカなのかなと思ってしまう

まあ、現実の世界もバカだし
そこはいいか…


僕が1番不満だったのが
7人姉妹の使い方ですね

この7人が思ったより活躍しない
いや、アクション的には活躍するけど
せっかくの七つ子という設定が
あまり上手く使われていないと思います

基本彼女たちは追い詰められてばかりで
守りに徹してる姿ばかりなんです

最後には攻めに回りますが
その頃にはもう2人しか残っていません
結構、みんなすぐに死んでいくんですよ


もうちょっと7人が入れ代わり立ち代わりで
周りを翻弄する姿も見たかった
知的な頭脳戦みたいなのも見たかったな
と思いました

せっかくの七つ子なので
それを利用して人を騙すとか
そういうのがあっても良かったと思う


全体的に敵も味方も
暴力的に事を運んでいくだけなので
ちょっとバカっぽい印象に移りました

最初からバカっぽい映画って感じなら
そこまで気にならなかったと思うんですけど
第一印象が知的サスペンス
って印象があるんで…



まあ、それでも楽しめる作品でした
アクションは好きなタイプだし
世界観、設定もとても好き
ノミオ・ラパスの1人7役も
見応えありました





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