何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「スパイダーマン:スパイダーバース」感想 マジ最高‼ アドレナリンドバドバ

 

どうもきいつです



アニメ映画「スパイダーマン:スパイダーバース」観ました

 

スパイダーマン初のアニメ映画
異なる次元で活躍する
スパイダーマンたちが集められた世界を舞台に
少年マイルスがスパイダーマンとして
成長する姿を描いた作品

 

ボブ・ペルシケッティ、ピータ・ラムジー、ロドニーロスマンの3人が監督を務め
「LEGO(R)ムービー」のフィル・ロード、クリストファー・ミラーの2人が制作を担当しています





あらすじ
マイルス・モラレスは
名門私立校に通う中学生
彼はスパイダーマンだった
しかし、その力を未だに上手く使えない
ある日何者かにより
時空が歪められてしまった
その衝撃で全く異なる次元で活躍する
様々なスパイダーマンたちが現れた



感想
とにかくすごかった
アニメ映画としても
アメコミ映画としても
スパイダーマン映画としても
最高峰の作品だと思う



「LEGO(R)ムービー」「くもりときどきミートボール」がめちゃくちゃ好きで
その監督たちが制作担当と聞き
めちゃくちゃ期待していた作品です

その期待の遥か上をいくほどの
すごい映画でした

今までのスパイダーマン映画で
1番好きかもしれない



まず、アニメ映画として
すごいものを見せてもらえました

この映画のアニメ表現って
革命的だと思う

アニメ映画ってずっと前から
目指してるのってリアルな表現
だと思うんです

ディズニーアニメにしろピクサーにしろ
日本のアニメも同じだと思う
デフォルメなどはされてますが
最終的にはどんなリアルな表現ができるか
に行き着いてると思います

しかし、この作品は
その真逆に行っています

でも、その表現はアニメだからこそ
できる表現で
アニメだからこそ見れる世界なんです

リアルな表現は
行き着くとこまで行ってしまえば
じゃあ実写でいいじゃん
ってなってしまうと思う

この作品はアニメじゃないと
できないんです



具体的にどういう表現
だったのかと言うと


コミックをそのままアニメとして
動かしたような表現
これがすごく面白いんです

この映画の中では
コミック的な表現が
ふんだんに使われています

コマ割り、吹き出し、オノマトペ
などなど
普通コミックからアニメになるときに
消されてしまうような要素を
あえて見せています

それだけでなく
キャラクターの動きが
とてもカクカクしていて
画面も粗の見える作り

このあえての粗さが
コミック的、アート的な世界の
表れにもなっていて
全体的に調和もとれていると思う

これはアニメだからできる表現で
アニメだからこそリアル感も生まれている



そしてミクストメディアアート
のようなごちゃまぜ表現
これも斬新ですよね

様々な次元のスパイダーマンが
集結するんですが
それぞれの違いの表現を
モノクロ漫画、日本アニメ、カートゥーン
みたいに全く別の表現方法で
描き分けています

この表現がいろんな次元のスパイダーマンが
集まってきたという説明にもなってるし
なにより見た目がめちゃくちゃ面白い

その上、CGに手描きを加えるという方法で
より混沌とした世界観が際立った映像に
仕上がっていると思います


さらに
このカオスでツギハギだらけの世界が
バックで流れるヒップホップ音楽や
所々に描かれている
グラフィティアートなどの
ヒップホップ的な価値観とも
とてもマッチしています

こういった部分でも
とても調和のとれた世界を
作り上げていると思いました



そして、この映像表現が
物語の核心的なテーマとも
しっかりマッチしている

この映画の1番のメッセージは
誰しもみんなスパイダーマンになれる
だと思います

性別、年齢、人種
そんなもの関係なくみんなスパイダーマン
スパイダーマンになりたいと思えばなれる

これは、映像表現からも多種多様性を
伺えるし
マイルスの成長物語を通しても
伝わってきます

スパイダーマン=輝ける自分、なりたい自分
だと思う

この映画を観ると勇気を貰える

自分なんかどうせ無理と思ってたり
周りからそんな夢バカバカしいと
否定されていたり
そんな人たちに観てほしい映画です

みんなスパイダーマンになれるんです



さらに、映像表現やメッセージだけでなく
エンターテイメントとしてもズバ抜けている

物語自体は超シンプルで
映画のほとんどがアクションと
言ってもいいです

そして、このアクションがホントに楽しい
アトラクション的な楽しさです

怒濤の勢いで繰り広げられるアクション
スピーディーでハイテンポ
臨場感もスリルもハンパない
アドレナリンがドバドバ出ます

USJのスパイダーマンのアトラクションより
こっちの方がスゲーと思う

これはマジで映画館で観てほしい
それもIMAX3Dで

迫力も音響も段違いですから
これを映画館で体験しても絶対損は無い


それと、ギャグやジョークも面白い
こういうところのセンスも
なかなかです
エンドロール後のおまけは
アホ過ぎて最高ですよ



これは間違いなく
最高峰のアニメ映画です
ホントにみんな観るべき
映画館で体験してほしい

そして続編を期待したい

続編があれば東映版スパイダーマンと
レオパルドンは登場するのかな?




スパイダーバース (MARVEL)