何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「メン・イン・ブラック:インターナショナル」感想 MIBは3で限界だったよ

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どうもきいつです


SFアクション映画「メン・イン・ブラック:インターナショナル」観ました

地球に潜む宇宙人たちを監視する
エージェントたちの活躍を描いた
「メン・イン・ブラック」シリーズの第4弾
主役を新たに新しい物語が展開されます

監督は「ワイルド・スピード ICE BREAK」
などのF・ゲイリー・グレイが務めています

 

あらすじ
地球に生息するエイリアンの監視を
任務とする最高機密機関「MIB」の
エリート新人のエージェントMと
かつて世界を救ったエージェントHが
世界中を舞台に
MIB内に潜むスパイと宇宙人から
地球を守るミッションに挑む

 

感想
軽く観るなら楽しめるけど
正直、微妙過ぎる
予告だけ見れば満足できるかも
それ以上のものは無いと思う

 

MIBシリーズは子供の頃から
観てきたシリーズなので
今回も当然のごとく観てきました

世界観や設定
武器や宇宙人の造形など
このシリーズはとても好きなんですが
本作はマジで微妙でした

それなりに楽しめる映画だとは
思うんですけど
たぶん観たことすら
忘れてしまいそうなほど
記憶に残らない映画だと思います

本作から主役を一新して
新しいシリーズを
始めようとしたのかもしれませんが
大失敗だったんじゃないですかね


特別ここがめちゃくちゃ悪かった
みたいな部分は無かったんですけど
平均的に中の下
みたいな出来の映画になっていました

ストーリーは先読みできるくらいの
ありがちな展開ですし
アクションは単にCG使っただけの
ありがちな派手さ
キャラクターはあまり印象に残らない
世界観やデザインは今までと
大差ないのでマンネリ気味

そもそも、そんなに期待は
してなかったんですが
それでもちょっとだけ期待を
下まわってきました


いろいろと微妙な要素はあるんですが
特にキャラクターの扱い方が
もったいなかったです

主役の2人MとHは
基盤となる特性は
とてもいいと思うんですよ

Mは頭の良さと20年間も
MIBを探し見つける程の執着心
Hは過去に世界を救った英雄にも
かかわらずとてもチャラくて
テキトーな男

デコボココンビ感もあるし
バディものとして
面白くなりそうなんですが

いまいちキャラを上手く扱いきれてない
それぞれの特性を
物語の中で生かし切れてないんですよね

危機を乗り越える時も
Mの頭の良さやあきらめの悪さで
切り抜けたりはせず
運任せで解決することがほとんどだし

Hはいざという時にカッコいい姿を
見せてくれるのかと思いきや
ずっとやられっぱなしで
結局最後まで見せ場無し

2人の良いところを全然見せてくれません
ギャップのカッコよさや
特技を生かした見せ場など
やろうと思えばできると思うんですけど

なんかふわっとした感じで
終始進んでいくんですよ


その上、2人の関係性も
緩急が無くて最初から最後まで
一定の距離を保ったままなので
バディ的な面白みもあまり無い

性格が全然違う2人なのに
はじめからそれなりに仲良くやってるし
最後はそんなに深く絆が深まる
話になるわけでもない

途中でケンカをするとか
信頼関係にひびが入ったりもない

もうちょっと2人の関係性を波風立てて
面白く見せてほしかったです

 

そして、ストーリー展開は
マンネリにならないように
今まで違った展開に
しようとしているのはわかります

今回はMIB内に裏切者のスパイがいて
それが誰なのか
というストーリーなんですが

MIBとしては
新しい切り口かもしれませんけど
こういうのやりつくされてますから

しかも、その内容にはあまりひねりが無く
次の展開が容易に予測できてしまいます
黒幕の正体はかなりわかりやすいし
ミスリードはバレバレ
危機からどういう風に切り抜けるのかも
すぐわかってしまいます

作品自体のノリが軽いのと
先が読めすぎてしまうことが相まって
緊張感が全く無くハラハラできない


MとHも人間ドラマも
ありそうでなかったし

キャラクターを
深掘りすることも無いから
ドラマ性もないし
物語に深みも出てないですよね

ストーリーも全て中途半端で
微妙過ぎる出来でした

 

設定やデザインは
いつもと同じって感じで
全然新しさがないし
この部分では何も感じませんでしたね

銀色ビカビカの銃をぶっ放す
CG全開のド派手アクションに関しても
もう見飽きてる感は否めない

MIB本部の内装だったり
いろんな見た目の宇宙人たち
変形する車や電車
全て新鮮味が無い

全体的に今までやってきたことの
繰り返しになってるだけ


この映画を観て思ったのは
MIBは3で限界だったんだなって

まあ、3は面白かったんですけど
ギリギリ面白かったって感じですかね

宇宙だけじゃスケールが広がらないから
タイムトラベル要素を入れたり
人間ドラマもやりつくしたから
登場人物を記憶喪失にしたり

この時点で強引ではあったんですよ
でも、結果的に面白くなってた
ただ、これはMIBの限界だったんだとも
思います

実際に今回は世界中を舞台にしてますけど
やっぱりスケール感が無いな
と思ってしまいます

これ以上、MIBの世界観や設定で
新しいものを見せるのは
難しいんじゃないでしょうかね

 

あと、今回エイリアンとの絡み
少なくないですかね?

エイリアンがただいるだけ
って感じであまり満足できない

それに見た目のキモさが
あまり無かったりするし
敵キャラに魅力も感じなかった

エイリアンの魅力や個性は
MIBシリーズの売りでもあると
思うんですが
そういうのもかなり薄かった印象ですね

 

MIBシリーズは3で終わりにしとけば
良かったんじゃないでしょうか
これも結局は過去の遺産にすがって
金儲けする考えで作られたんでしょう

せめて、どうせ作るなら
もうちょっとクオリティを
高くしてほしいもんですね

 


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