どうもきいつです
SFアクション映画「ターミネーター3」観ました
人気シリーズ「ターミネーター」の第3作目
未来から来たターミネーターと
命を狙われるジョン・コナーたちとの
戦いを描いた2003年のSFアクション
監督はシリーズの生みの親である
ジェームズ・キャメロンから
ジョナサン・モストウに交代しました
あらすじ
前回の戦いから10年後
審判の日は回避されたかに思われたが
ジョン・コナーの前に新たな刺客T-Xが現れる
女性の姿をしたT-Xはリストにある人物たちを
次々と抹殺し始める
そんな時、T-800と同じ形状のターミネータが姿を現す
感想
ハードルが低すぎたからか
そんなに悪くないと思った
とは言え、批判的になる気持ちも
わかります
とても評判が悪く
無かったことにされてしまった本作
実はちゃんと観たことがありませんでした
テレビでやってたのを
軽く流して観た程度で
内容はほぼ覚えていなかった
あらためて観てみると
そんなに悪くない
派手な場面がたくさんあったし
アクションシーンは結構カッコよかった
テンポも良かったし
最後まで楽しんで観ていた自分がいました
それなりにエンターテイメントな作品
だったと思います
ただ、酷評される理由もわかる
いろいろとダメな部分も
たくさんある作品でもありました
まずは良かったと思うとこから
ストーリーの流れはとても良かったです
全然小難しさなんかなく
とてもシンプルなストーリーで
すごく観やすかったですし
シリーズお馴染みの
ターミネーターからの逃走劇も
しっかりと見せてくれました
それに、テンポが良くて
サクサク進むのであまりストレスも
感じませんでしたね
そして、アクションシーンも
とても良かったと思います
派手なアクションをたっぷりと
見せてくれます
序盤から激しいカーチェイスで
スリル満点です
爆発や街をぶっ壊してのカーチェイスは
最高に上がりました
こんなめちゃくちゃやってくれる
激しいアクションは大好物なので
これだけでも満足できました
クレーン車を使ってのアクションも
激しくて面白かったですね
敵のT-Xもなかなか良かった
まず、すごく美人で
そんな美人が無慈悲に人を殺しまくるのが
すごく良い
とても絵になるし華がある
攻撃能力はちょっとチート過ぎで
なんでもありになってしまってますけど
それが強さの表現にもなってると思う
良いところはそんなもんですかね
ここからは悪かったところ
これが致命的だったりもします
まずはジョン・コナーですよね
華が無さすぎです
普通すぎるんですよ
でも、これは「ターミネーター2」が美少年すぎた
これは呪いみたいなもんです
2のジョンが神がかり的な魅力だったので
ハードルが爆上がりしてしまったんですよね
それにしたって本作のジョンは
華が無さすぎるとは思いますが…
それだけでなく
ちょっとジョンに魅力が無い
全然良いところを見せてくれないので
全くカッコよく見えないです
未来の革命軍を率いるカリスマのジョンなのに
その片鱗を全く現さないのも問題です
彼が将来すごい人間になるとは到底思えません
それに彼は前作で子供ながらに
修羅場を潜り抜けてきたはずだし
母親のサラからは戦い方を
叩きこまれているであろうに
そういう部分を全く見せないんですよ
最初から最後までただ逃げてるだけの
ダメ男で終わってしまいます
せめてジョンの成長でも見せてくれれば
まだマシだったと思うけど
そんなのも全く描かれないし
とにかくジョンに全く魅力が無かったのは
かなり致命的だと思う
主人公ですよ
そして、本作にはドラマ性が全く無い
ただターミネーターから逃げてるだけの
物語になっていて
めっちゃ内容が薄いんです
てか中身が無いと言ってもいい
1作目ではサラとカイルの
ラブストーリーがあったし
2作目ではジョンとT-800との
心の交流が描かれていました
でも本作は人間ドラマが全く描かれない
ジョンとケイトの恋愛ドラマも
全然見せてくれませんし
ジョンとT-850の関係性も
人間とサイボーグ以上の関係には
発展しません
この3人がはじめとても仲が悪くて
そこから絆を深めていく話になるのかと
思ったんですが
そういった過程は全然描かれずに
いつの間にか良好な関係になっている
全く何も描いていないのに
終盤で急にT-850の心の葛藤とかを
ぶち込んできますけど全然感情移入できない
唐突なんですよ
ジョンとT-850に絆があるみたいに
見せてるけど
そんな描写今まで無かっただろ
って思ってしまいます
メインの3人が
ありえないくらい魅力が無かった
これはちょっと酷いと思う
戦闘シーンに関しては
派手だしカッコいいんですが
終盤はマンネリ気味で飽きてきます
パターンが
銃で撃ってもダメージ無しと
T-850とT-Xとの単純な肉弾戦だけなので
いくら派手だからといっても
さすがに飽きてくる
最後の決着のつけ方なんかは
ちょっと地味でしたし
盛り上がりに欠けていました
そして、ラストの結末ですが
なぜこんな終わり方にしたのか
疑問に思ってしまう
普通にハッピーエンドで良くない？
こんなモヤモヤした終わらせかたに
しなくてもいいと思うんですけど
この終わり方のせいで
今までのは何だったんだ？
と全てが無意味だったように思えてしまいます
最悪の未来を阻止するために
苦難を乗り越えてきたわけですが
全てがパーになってしまう終わり方
別にそんなラストの映画もいいですけど
「ターミネーター」でする必要はないですよね
しかも、それをやってしまう事で
全作の物語も無駄だった感じになってますし
そりゃ評判も悪くなりますよ
名作だった「ターミネーター2」の物語が
無意味だったことになるんですから
そもそも、続編が作られること自体が
2の結末の意味がなくなってしまうんですが…
全作とは違った結末にしたかったのかも
しれないですけど
良い終わり方ではないですよね
「ターミネーター」の続編としては
かなり雑な映画だったことは否めないです
エンターテイメントとしては
それなりに楽しめます
特にアクションシーンは
派手で迫力満点で見応えがありました
ただ、続編映画としては
かなり質が低いと思います
評判が悪すぎてハードルが
下がりきっている状態なので
意外と面白いと思える作品ではあるのかも
