何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「Mr.ノーバディ」感想 人間の命が軽くて最高

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どうもきいつです


アクション映画「Mr.ノーバディ」観ました

一見ごく普通な平凡な男の壮絶な戦いを描いたアクション映画
とある出来事をきっかけに
主人公がロシアンマフィアとの激闘に身を投じていきます

監督は「ハードコア」のイリヤ・ナイシュラー
脚本は「ジョン・ウィック」シリーズのデレク・コルスタッドが務めています

 

あらすじ
同じ日々を過ごす平凡な男ハッチ・マンセルは
家族からは頼りない父親で仕事では評価されていない
ある夜、自宅に強盗が押し入るが
ハッチは反撃できず家族に失望されてしまう
娘のブレスレットを取り返すこともできず
ハッチはバスで出くわした不良たちを怒りに任せて叩きのめす
しかし、それがきっかけで
ロシアンマフィアに狙われてしまうのだった

 

感想
人の命が軽すぎるアクションはとにかく最高
バカバカしい映画ではあるものの
最後まで最高に楽しめる作品でした
“舐めてた奴が最強”系の映画はやっぱりたまらない

 

「ジョン・ウィック」の脚本と
「ハードコア」の監督
ということで個人的には大好物の組み合わせ
かなり期待して観てきました

予告だけ見てもなかなか面白そうでしたし
間違いないだろうなという気持ちで

実際に観てみても
期待通りで最高に楽しめました

予想してたように
とにかく人が殺されまくる命の軽いアクション
決してスタイリッシュとは言えない泥臭いバトル
そして、舐めてたおっさんが実は最強

見たいものは存分に見せてくれて
大満足ですよ

 

ただ、この映画は観る人を選ぶかな
とも思います
万人が最高と思える映画ではない

特にストーリーやメッセージ性を重視して映画を観る人は
こういうのは好きじゃないかもしれませんね

この映画って
ストーリーはおまけみたいなものだし
メッセージ性なんて全くないし
低俗な映画なのは間違いないです

主人公がぶちギレて人を殺しまくる映画ですからね
教育に悪いですよ

あとは細かいことを気にする人もあまり楽しめないかもしれません

主人公は何者なんだよ
何でそんなに強いんだよ
コイツ誰だよ
こんなに殺して何で逮捕されないんだよ
みたいなツッコミたくなる要素がてんこ盛り

雑な部分も多いと思いますし
頭カラッポになれない人は余計なことを考えてしまうかも

道徳観が強い人や
完成度の高い映画を求める人は
あまり好きにはなれないかもしれない映画

 

でも、逆に好きな人はとことん好きだろうな
という映画でもあります

僕はこういう低俗でバカバカしいアクション映画は大好物


まず、この映画でやってることは本当にベタで
こんな映画どれだけあるんだよ
って思うようなやつです

「ジョン・ウィック」や「イコライザー」
韓国映画の「アジョシ」など
設定もなんか似てるし
ひたすら人を殺しまくるような内容だし

こんな同じような映画ばかり観て何が楽しいんだよ
と思われてしまうかもしれません

でも、これが観たいんですよ
説明なんかできない
こういう映画を観ると満たされる
ただそれだけです

何よりも気持ちいいのが
舐められてた奴が実は最強で
舐めてた奴らを無双してぶっ殺す

これですよ!!

これがいいんですよ!
これが観たいんです!

ラノベや漫画で言う“なろう系”なんかと根本的には同じ
気持ちいいんですよ


本作の場合は
主人公は冴えない普通のおっさんで
仕事場では軽い扱いをされ家庭では頼りない父親

でも実は
過去に何かしらの組織で殺し屋的な何かをしていた最強の男なんです

気持ちいいですよね
この設定だけでご飯3杯はいける

そんな主人公が大活躍で観ていて爽快


それだけじゃなくて
この映画はテンポがすごくよくて
上映時間も90分ほどと短め

あっという間に終わってしまうスピード感があります

説明なんかは極力省いて
かなりアクション重視の内容
ストーリーの薄さは否めないですが
だからこそ観やすい映画でもあります

冒頭のハッチの日常の描写なんかはすごく上手くて
たった数秒で
ハッチの日常の繰り返しが理解できます

テンポよく同じ日常の場面をリズミカルに見せることによって
退屈で平凡な日常というのが伝わります

このような言葉なく映像で短く説明する場面が多くて
映画全体のスピード感にも繋がっています


そして、テンポが早いぶん
ツッコミどころなどの細かい部分は気にならず
どんどんと物語が進んでいく

こんなタイプの映画はハイテンポに限りますよね

映画としてもすっきりとしていて
最後まで滞りなく気持ちよく観れます

説明不足な点もありますけども
そもそも、この映画に細かい説明なんて全く要らなくて
見たいのはアクション
それだけで十分なわけです

 

で、本作の目玉でもあるアクションの話ですが
こっちも本当に最高で大満足な出来です

本作のアクションもやっぱりベタなのは間違いなくて
でも、アクションなんてそれでいいんだよ!
ってアクションなんですよね

本作のアクションは「ジョン・ウィック」などと同じタイプのアクションで
決してスタイリッシュでクールなアクションではありません

主人公はめちゃくちゃ強くて最強ではあるけど
血まみれでボロボロになりながら
泥臭く戦っていきます

はじめのバスでの不良との戦いは
不良なんて大した敵でもないけど
まあ、ボロボロになります
ギリギリの戦いですよね

その後の戦いも
無双して実力の差を見せつけつつ
結構ギリギリで痛々しい戦いが多いです

その痛々しさが刺激的でありクセになる味わいなんです


あと、やっぱり人の殺しっぷりが最高
まるで虫を殺すかのように人間を殺していきます

倫理的にはちょっとアレだけど
倫理なんてクソ食らえって過激な描写がたまらないです

こんな過激でバイオレンスな描写は
映画でしか味わえないだろうし
映画の醍醐味だと思います

人間なんて殺してなんぼ
って勢いが素晴らしいです

おじいちゃん役のクリストファー・ロイドも大暴れで
なかなか面白い映像

これが見たいってアクションのオンパレードで
最後まで最高に楽しめた

 

B級アクション映画で超低俗
でも最高のアクション映画でした

こんな映画は楽しめる人だけ楽しめればいい
音楽の使い方も良かったし
欲してるものを与えてくれる気持ちのいい映画でした

 


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