何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)ぼくが選ぶ未来」感想 思ったよりバトル重視 スピーディーなアクションが最高!!

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どうもきいつです


アニメ映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)ぼくが選ぶ未来」観ました

中国の動画サイトのフラッシュアニメから人気に火が着いたファンタジーアニメの劇場版
猫の妖精シャオヘイが旅をしながら成長していく姿を描いた中国製の劇場アニメです

漫画家でアニメ監督のMTJJが原作と監督を務め
MTJJが代表を務めるアニメ制作会社の北京寒木春華動画技術有限公司が制作を手掛けています

 

あらすじ
人間たちが自然を破壊し居場所を失った猫の妖精シャオヘイは
暮らす場所を探して各地を放浪していた
そして、偶然出会った妖精フーシーに助けられ
故郷に似た島でほかの妖精たちと暮らすことになる
しかし、突如現れたムゲンによりシャオヘイはさらわれてしまった

 

感想
ほのぼのしたアニメと思いきや
超ド派手なバトルアクションにテンションがブチ上がりました
シンプルなストーリーだけど善悪のない戦いに切なさも感じさせられた
なかなかの良作アニメだと思います

 

なんとなく気になっていたので観に行ってきました

本作がWebアニメから発展した作品ということも全く知らず
完全に無知な知識ゼロの状態で観てきたわけなんですが
すごく面白かった

いい意味で思ったのと違いました

予告の映像すら見ておらず
絵の雰囲気しか知らなかったので

可愛らしい絵柄からなんとなく
ほのぼの系のアニメかと思ってました

でも、実際は超ド派手能力者バトルアクションだったんですよ

このギャップだけでめっちゃテンション上げさせられました

そう思うと
前情報なしで観に行ったのは正解だったのかも

 

まず、この映画の何がよかったのかと言うと
とにかくアクションがカッコいい!!

キャラクターデザインはとても可愛らしいんですが
アクションはアメコミスーパーヒーロー並の
超絶ド派手アクション
しかも、個々がいろんな特殊能力で戦う能力者バトルものでもある

これには完全に中二心をくすぐられました
カッコよすぎてテンションブチ上がりです

バトルの場面がものすごくスピーディーでテンポかよく
観ていてめっちゃ気持ちがいい

それも街をぶっ壊したりしながらの
超派手なバトルが繰り広げられるんですよ

映画館の大画面に映える映像になっていると思います

それぞれの能力も面白く
金属を操る能力だったり
木々を自在に操ったり
氷、炎、洗脳
これぞ能力者バトルって感じの能力がてんこ盛りで
能力自体もすごく派手なんです
そしてみんな空を飛ぶのは当たり前


それにただ戦ってるだけでなく
戦闘の舞台も様々で
森、大都会、地下鉄、狭い部屋の中などなど
いろいろと場所を変えて戦ってくれるので
映像的にも最後まで全然見飽きない


バトルのシーンは
視点がグルグルと回るような見せ方のカメラワークで
若干見づらさはあるものの
勢いかすごいからその辺は全く気になりません

むしろ、その見づらさがよりアクションの派手さを際立たせてるようにも思えます

 

そして、アクションだけでなくストーリーもなかなか面白いんですよね

かなりシンプルな内容ではあるんですが
本作はロードムービーでありバディムービーであり師弟ものでもある

個人的な好物の詰め合わせなんで
これだけでも大満足ですが
主人公シャオヘイの成長物語も見ごたえがあります

シャオヘイが様々な人と出会い
様々な戦いをくぐり抜けて
少しずつ成長していきます

その中で築かれていくシャオヘイとムゲンの絆にはグッとくるものがあるし
善悪のない戦いに巻き込まれるという部分で
よりシャオヘイの成長が際立ってきます

本作は単純な能力者バトルものでありながら
悪人のいない戦いを描いている少し深い作品でもあります

明確な悪が存在しないから
シャオヘイは
誰を信用すればいいのか?
自分は何をするべきなのか?
ということを思い悩むわけです

難しいけど絶対に答えを出さなければならない状況で
シャオヘイは自分なりの答えを見い出していくわけです

そんな内容なので
シャオヘイの成長には感動させられてしまいます

 

それと、世界観も素晴らしいと思う

普通に現代社会が舞台なんですけども
その中で妖精も共存しているという設定

環境が破壊され行き場をなくした妖精たちが
現代の社会をどう生きていくのか
というのもテーマの1つになっています

妖精といっても
妖怪っぽかったり仙人っぽかったり
人間を超越した超自然的な存在と言うほうがしっくりくるかも

強力な術を使った争いが起きていたり
ナタってキャラが登場したりもするので
封神演義とかも参考にしてるのかなと思います


それに、登場人物たちの個性も際立っていてとても魅力的です
デザインも全体的によかったですし
ちょい役のキャラもみんなインパクトがあって印象に残ります

登場人物の多さに対して描写不足かなとも思いますけど
たぶんWebアニメではそれぞれのキャラが掘り下げられているのかもしれないですね

キャラや能力の詳細をもっと知りたいなと思わされました

 

それと、アニメのクオリティもとても高いと思います

中国のアニメがどんなものか全然知りませんでしたけど
こんなにクオリティが高いアニメも作られているんですね

普通に日本のアニメと比べても全然劣っていないです
むしろ、日本負けてんじゃない?と思わされるレベル

キャラクターの動きも違和感ありませんでしたし
背景もとても綺麗に描かれています

それに、ただ絵が綺麗というだけでなく
どこか独特な雰囲気も醸し出していて
個性も感じられるんですよね

この個性が本作の世界観をより魅力的に引き立てていたと思います

 

あと、結構コミカルな描写やギャグシーンなんかもあったんですが
これもなかなか面白い

爆笑するような笑いではないけど
ちょっとクスッと笑えてほっこりした気持ちになれる

押し付けがましい笑いではなくて
ギャグシーンがさりげなくてでしゃばっていないから好感が持てます
シリアスなストーリーの邪魔にもなってませんでしたし

狙いすぎのギャグシーンは逆に冷めますし
本作はとてもちょうどいいバランスだったと思います

それに笑いのセンスもありましたし
フリなんかもとても上手かった

 

なんとなく観ただけの映画だったんですが
とても面白くて大満足です

総合的にとてもクオリティの高いアニメ映画だったと思います
こんな作品を見せられると日本も負けてらんないなと思わされます
てか、負けてるんじゃないのか…?

それくらい面白い作品でした

 


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