何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ハッピー・デス・デイ」感想 ベタだけど最後まで楽しめる ホラーが苦手でも観れるはず

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どうもきいつです


ホラー映画「ハッピー・デス・デイ」観ました

誕生日に殺された主人公が目を覚ますと
再びその日の朝に戻り
何度も自分が殺されてしまう日を繰り返す
新感覚タイムループホラー

「ゲット・アウト」「ハロウィン」など
ホラー、サスペンス作品をヒットさせてきた
ジェイソン・ブラムが製作
「パラノーマル・アクティビティ 呪いの印」
などのクリストファー・ランドンが監督を務めています

 

あらすじ
遊んでばかりの女子大生のツリーは
誕生日の朝も見知らぬ男のベッドで
目を覚ます
慌ただしく1日のルーティンをこなし
夜にはパーティーに繰り出したツリーだが
道中マスク姿の殺人鬼に殺されてしまう
そして目覚めると再び誕生日の朝に戻っていた

 

感想
既視感のあるストーリーでしたが
程よく怖くて程よく笑える
テンポも良くて最後まで楽しめる作品でした


なんとなく気になった映画で
観に行ってきました

軽い気持ちで観た映画でしたが
なかなか面白かった
かなり楽しんで観ることができました

 

この映画でやってることは
ベタなタイムリープもので

死んではリセットされてやりなおし
というのは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」
なんかと全く同じですし
同じ一日を何度も繰り返すというのは
「恋はデジャブ」と同じ作り

やりつくされたようなタイムリープの
設定なんですけど

それを主軸に
ホラーやサスペンスを組み込んで
所々にはコメディーも散りばめられ
主人公の成長などの人間ドラマも
見せてくれる

ベタだけどとても楽しめる映画に
仕上がっていました
エンターテイメントとして
とてもクオリティが高いと思います

 

ジャンルはホラー映画となっていますが
そんなにがっつりとホラーじゃないです

要所的には
ゾクッとする場面、ビクッとする場面が
ありますけども
多少血が飛び散ったりはしますが
グロいシーンもさほど無いですし
ビジュアル的なキモさも無いので
ホラーが苦手でも全然観れる内容だと思います

そういった点でもかなり観やすい映画です

 

ストーリーに関しては
やりつくされてるほどのベタな展開で
かなりわかりやすい物語

何回も同じ日を繰り返し
自分を殺した犯人に迫っていく
という単純なストーリー

その内容は全然難解でもなく
何も考えずに観ていても理解できるほど
スムーズに話が進んでいきます

ラストの展開も
勘のいい人ならたぶん気付いてしまうと思う

それくらいベタで単純なので
それだけならつまらなくなってしまいそうですが

程よくホラー、サスペンス、コメディーの
要素を上手く散りばめてくれてるので
最後まで面白さは保ってくれるんです


ホラー的には
怖いところではしっかりと怖く見せてくれます

殺人鬼が押し迫ってくる場面では
鬼気迫る緊迫感が演出されていて
とてもスリルを感じれますし

殺人鬼の姿が見えない時の
張り詰めた緊張感にはゾクゾクさせられる
そこからのビックリ演出には驚かされます


サスペンスとしての
見せ方もなかなか良かったです

伏線の出し方も
あからさま過ぎずわかりにくくもなく
ちょうどいいバランスだと思ったし
回収の仕方もいいタイミングで回収してくれて
観ていてスッキリします

全て上手くいったと見せかけての
実はまだ解決していなかった
という展開も
最後の大きな波となって面白さが加速します


コメディーのセンスも良くて
普通に笑えました

はじめはシリアスな場面が多いですが
ツリーが何回も死を繰り返すことで
ちょっとおかしくなってきた頃から
笑えるシーンが増えてくる

全裸で歩いてるシーンなんか
意味わからなすぎて笑えます

 

そして、この映画の1番の魅力は
主人公のツリーだと思います

彼女がとても生き生きとしていて
それがこの作品の魅力にも繋がっている

彼女のキャラクターが魅力的で
成長物語も楽しんで観れます


はじめのツリーの印象は
すげー嫌な女なんですよね
自分勝手でわがままで
すごくテキトーでバカでビッチ

嫌な要素がてんこ盛りな女なんですよ

でも、物語が進むにつれて
彼女の内面が見えてきたり
彼女が恋をしたり

さらに、同じ時間を繰り返すことで
成長していく姿が見せられます

そうするといつの間にかツリーのことが
すごく好きになっている
はじめはめっちゃ嫌いな女だったはずなのに
途中からは可愛くて仕方がない

ちょっと傲慢なところでさえ
可愛く見えてしまいます


そう思わされるほど
主人公ツリーの見せ方が
とても上手かったんだと思う

彼女の根本的なものは最後までブレずに
でも、変わる所はちゃんと変わって
成長も感じさせてくれるので

ツリーというキャラクターが
物語の原動力にもなり
最後まで引っ張っていってくれます

この作品の魅力はツリーの魅力とも
繋がっているんだと思わされます

 

で、この映画の作りは
映画内でも触れられていますが
かなり「恋はデジャブ」なんですよね

主人公が同じ時間を繰り返すことで
成長していって
成長することでループから抜け出す
というのが全く同じで

パクリと言われてもおかしくないほど
この映画自体が「恋はデジャブ」の
オマージュです

でも、それをベースに
ホラーやサスペンス要素を組み込み
バカバカしいギャグで彩って
魅力的な主人公で引っ張っていくことで
新しい面白さを生み出せていると思います

ただのパクリ映画ではなく
独創的な映画に仕上がっていました

 

最後までとても楽しめた映画
オススメです

ホラーが苦手でも全然観れると思う
B級っぽくて避けられそうですが
いろんな人に観てほしい
万人ウケの面白さだと思います

 


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