何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「コールド・スキン」感想 表現したいことはわかるけど… ちょっと地味だしわかりづらい

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どうもきいつです


ホラー映画「コールド・スキン」観ました
アルベール・サンチョス・ピニョルの小説
「冷たい肌」映画化した作品
孤島に暮らす新任の気象観測員と灯台守が
謎のクリーチャーと死闘を繰り広げる姿を
描いた2017年のスペインのホラー映画です

監督は「フロンティア」などの
ザヴィエ・ジャンが務めています

 

あらすじ
新しく孤島の気象観測員として青年フレンドが
島へやって来た
島の住人は変わり者の灯台守グルナーだけかと
思われたが
夜になると島へは異形の生き物が大群で
押し寄せてくるのであった
フレンドはグルナーと共に灯台を拠点とし
命がけでクリーチャーたちと戦うことになる

 

感想
作品の雰囲気は良いし
面白いシーンもあります
いろいろと意味が込められた作品
ということも伝わってくる
ただ、なんか地味すぎるし
内容もわかりづらい
あまり面白い映画ではないと思う

 

前から少し気になっていた映画だったので
観てみました

はじめにこの映画をホラーと言いましたが
それほどホラーではありません
と言うかホラーではないと思う

ジャンル分けするなら
ホラーかな?
ってくらいの感じです

多少残酷な描写とかはありますが
それはホラーでなくてもあるし

なので、ホラーっぽいものを求めて観ると
ちょっと思っていたのとは違うかも

 

そんな映画なので
なかなかクセの強い映画だと思います
この作風にハマれば好きになれるかも

ただ、僕にはあまりハマらなかった

でも、全然つまらなかった
というわけではないんです
それなりに面白い表現はありましたし
映像も悪くなかった

ちょっと哲学的で
いろんな暗喩のある作品でもあります

作品全体の雰囲気も良かった


そんなに悪い映画ではないと思います

ただ、最初から最後まで地味すぎる上に
結局、何を伝えたいのかもわかりづらい

最後まで観てもなんか後味悪いし
いろいろとほったらかしで
終わってしまった気もして
モヤモヤするんですよね

 

まず、地味さの話をすると

世界観や映像が落ち着いていて少し暗い
ビジュアル的にかなり地味です

でも、そこはそんなに問題ではないと
思っていて
むしろ、この作品の魅力になっていると思う

問題なのはストーリー展開だと思います


はじめからずっとストーリーにメリハリが
無いんですよ
ただ淡々と物語が進んでいくだけだし
さらに同じことの繰り返しのようにも感じる

海からやって来た半魚人と
戦って追い払っての繰り返し

その戦いも毎回同じですしね
最初は戦いのシーンも面白く見れますが
かなり早い段階で飽きてしまいます

この戦いがすごく不毛
ある意味、作品のテーマには沿ってる
ような気もしますが…
しかし、退屈です

こんな不毛な戦いをやめてくれ
と感情移入するのではなく
こんなつまらん戦いは退屈で見たくないからやめて
って気持ちになってしまう…


人間ドラマも同じで全然何も進展しない

フレンドとグルナーの関係性は
特に変化するわけでもなく
飼われているメスの半魚人との交流
というのもあまり描写されない

この中であるのは
ちょっとした2人の会話と日々の生活
それがずっと繰り返されるわけです

これに関しても
テーマには沿ってると思うけど
やっぱり退屈です

基本的に同じことの繰り返しで
特に物語も進展しないような作風

そりゃ地味ですよね
世界観や映像の暗さも相まって
余計に地味に見えてしまうわけです

 

そんな作風の映画なので
とても繊細な印象を受ける作品でもありますが
意外と雑なとこがあったりもする

意味深なセリフや伏線らしきものが
ほったらかしだったりします

結局どういうことなの?
って部分が解決しないまま終わってしまいます

あえて語りすぎないように
作られた映画なのかもしれないけど
もう少しわかりやすくしてくれても
いいと思うんですが


半魚人たちがなぜ襲ってくるのか
ということもいまいち説明がない

たぶん、テリトリーを守るため
みたいなことだとは思うけど
明確ではないし

フレンドやグルナーが何を考えているのかも
ちょっとふわっとしすぎで
最後まで掴み所が無かったりもする

グルナーがなぜそうなったのか
ということも説明無いですし

だから、ラストもすごく意味深だけど
あまりよくわからないんですよね

ただ、それだけなら
ちょっと不思議で何か意味ありげな
知的で哲学的な映画
という風にも見れるんですが

登場人物がバカっぽいので
そこが足を引っ張ってるように思います

主人公たちがなんか抜けてるんですよ
おっちょこちょいと言うか…

半魚人を追い払おうとして
家を全焼させてしまったり
チェスを楽しみすぎて半魚人の侵入を
許してしまったり
あげくのはてには自分たちでしかけた
ダイナマイトの爆風に巻き込まれてしまう

さすがに天然が過ぎる

これのせいで作品自体もバカっぽく
見えてしまうんですよね
せっかく知的な雰囲気を作り上げているのに
これで水の泡となってしまってるんです

 

それから、この作品は
哲学的なことや社会問題の暗喩など
そんなのが詰め込まれた映画でもあります

なんとなく
エゴイズム的なことや
白人の先住民への侵略、迫害
戦争など
そういうものが感じられます

そういうのはいいと思うんですが
この作品に関しては
なんか回りくどく感じました

わざわざ比喩的な表現で
そんなメッセージを込めなくても
いいんじゃないか?
と思えてしまいます

こんなファンタジーなフィクションで
それをやるより
ノンフィクションの映画で
それを表現したほうが
観てる側にも伝わるような気がするし

この映画はただ単にメッセージが
伝わりづらくなってるだけで
この作品だからこそ伝えれるメッセージでも
ないと思うんですよ

最後まで観ても
何が言いたかったのかが
よくわからないですから

 

哲学的な部分も

自分の居場所や自我を保つために
不毛な戦いを続けている
という表現ですけども

そこもあまりピンとこない

結局、身勝手な男のエゴを
最後まで見せつけてられるだけのようで
それが心に刺さらないんです

主人公のフレンドも
小難しいことをよく言ってるけど
このキャラを通して何を伝えたいのか
最後まで理解できなかった

 

最後まで意味はありそうだけど
それが何かはわからない
みたいな映画でした

雰囲気はすごく良いし
わかりづらいけども
全然わからないわけでもなく
こちらが汲み取れば
それなりに何を伝えたいのかは
多少理解もできますし

かと言って
それがいいのかと言うと
そうでもないように思う

ちょっと観るのが面倒くさくなってくる
映画ではありましたね

退屈な映画だし僕にはハマりませんでした

 


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