何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「オールド・ガード」感想 設定は面白いしアクションも格好いい ちょっと物足りなさは感じた

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どうもきいつです


アクション映画「オールド・ガード」観ました

アメリカンコミックライターのグレッグ・ルッカによる同名グラッフィクノベルを実写映画化した作品
不死身の傭兵たちの壮絶な戦いと活躍を描いたアクション映画
Netflixで全世界独占配信されているNetflixオリジナル作品です

「リリィ はちみつ色の秘密」などのジーナ・プリンス=バイスウッドが監督を務め
主演は「マッドマックス 怒りのデスロード」などのシャーリーズ・セロンです

 

あらすじ
アンディ、ブッカー、ジョー、ニッキーの4人ほ不死身の戦士で
大昔からひそかに人類を守るため戦い続けてきた
ある日、アンディたちの特殊な能力の存在を何者かに暴かれ
不死身の肉体の秘密を狙う謎の組織に彼女たちは狙われてしまう
そして、アンディたちは人類の命運をかけた戦いに挑んでいく

 

感想
不死身の設定が面白いし
アクションもとても格好よかった
最後まで楽しめるアクション大作でした
とは言え
ちょっと物足りなさも感じてしまった

 

前から存在は知ってて気にもなってましたが観れていなく
最近になりやっと観ました

ほぼ予備知識なしで観て
はじめはシンプルなアクション映画だと思っていたんですけど

いざ、蓋を開けてみると
なかなかぶっ飛んだ設定のアメコミみたいな内容
てか、原作はアメコミですけど

その設定がとても面白くて
最後まで楽しんでみることができました


まず、不老不死の設定が面白いです
こんな設定はないことはないけど

本作の場合は
長い歴史の中で活躍してきた4人の戦士たち
という設定で
そこは新鮮な感じがしました

4人とも大昔から生きていて
実際の戦争の中を戦い活躍してきた強者たち
そんな最強戦士たちが激しいアクションを繰り出すという
そんな中二っぽい設定は個人的に大好きです

主人公のアンディなんかは
相当大昔から生きている古株で
おそらく人類の歴史とともに生きてきたんじゃないかというほど
それだけでちょっとワクワクさせられます

 

ストーリーは
不老不死の体の秘密を探りそれを利用しようとする組織と4人との戦い
という
いかにもアメコミらしいシンプルな内容

なのでかなり観やすいアクション映画だと思う

内容がシンプルだからあまり頭を使わなくても見れる
軽いエンターテイメントな作品でもあります

4人の戦士に新たに1人の新人が加わる
ってものありがちだけど
この新人が加わることで設定の説明も自然だし
新人の成長を描くこともできる

最強4人だけじゃただ強いだけで面白味がないので
この新人がいいエッセンスになっていました


アクションに関しても
派手でカッコよくちょっと中二病な感じが好きです

瀕死の重症を負ってもメリメリと回復したり
1対大人数でも余裕で敵を圧倒してしまう

銃撃戦や斧を使ったアクションも爽快で気持ちがいいです

斧のデザインなんかも
カッコつけすぎてる感じがたまらん

終盤の
不死身ではなくなったアンディを守りながら
不死身の4人が盾になって戦うのも面白いですね

不死身だからこそかなりグロいダメージを受けたりするのも刺激な映像で
個人的にはかなり好きです
苦手な人にはショッキングで見れないかもしれないけど
これくらいショッキングなほうがゾクゾクさせられる

不死身を生かしたアクションや映像が多くて
不死身というのがただの設定で終わってないのがよかったです

 


とても面白くて楽しめる映画ではありましたが
少し物足りないな
とも思いました

何が物足りないかって

全体的に地味すぎる
もう少し派手さがあれば違ったかも

この映画だからこその印象に残るシーンもさほどなく
キャラクターもみんなちょっと薄い

アクションもカッコいいけど数が少ない気がしたし
もっとインパクトのあるド派手なシーンが1つでもあれば…

平均的には出来のいいアメコミアクション映画だけど
ここといった強みがないんですよね


ストーリーの深みもちょっと弱い気がする

基本、全員なんかネガティブで観ていて少し暗い気分になるし
そんなネガティブな主人公たちの戦うモチベーションも説得力に欠ける

この気持ちで何を糧に延々と戦ってきたのかな?
と疑問が浮かんでしまいます

そこを古株アンディと新人ナイルの関係性のドラマで補うのかと思いきや
この2人の関係性もそこまで深掘りされない

この2人の絆が深まっていく過程を見せてくれれば
終盤の展開もさらに盛り上がるだろうし
もっとカッコいい映画になったと思うんですよね


それと個々の能力に違いがないのも
アメコミ映画的には地味ですよね

みんな不死身の能力はいいんですけど
それ以外に個人の特技とか能力があってもよかったと思います

それぞれの性格の個性が弱いのもあって
戦いかたの違いとかもあまりない

銃撃戦が得意だとか
肉弾戦だとめっちゃ強いだとか
トリッキーな戦略家がいるとか
そういうのってチームものでは定番だけど
本作には全然ないんですよね

こういうところも地味さに繋がってるんだと思う

 

それと、続編に繋げようとしすぎてるのも少し気になります

明らかに続編への伏線みたいなのが多くて
観終えても消化不良
なんかモヤモヤします

不老不死の秘密は全く謎のままで
急に普通の人間に戻るのも謎のまま

海に沈められたかつての仲間に関しても
意味深に語られるけど
結局は続編に持ち越しですし

この1作で終わらない部分はここまで意味深に見せる必要ないと思うんですよ
本作の物語の中ではノイズにしかなってない

続編をするのならそっちで深掘りすればいいだけで
この映画の中では別の部分を掘り下げてほしかったです
登場人物の個性とか関係性とかのドラマに時間を割くべき

最近の映画にありがちな続編ありきの作風が
悪い方向に転んでいました
1つの作品としては少し完成度が落ちていると思います

まあ、続編に興味をそそられることは間違いないですが…

 

ちょっと地味な映画ではありましたが
続編は気になってしまいましたし
公開されればたぶん観ると思う

面白い部分もたくさんあって
退屈せず最後まで楽しめる映画でした

不満がありつつも
アクション映画としてある程度クオリティが高い映画だとは思います

 


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