何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「テラフォーマーズ」感想 確かにつまらん でも、原作も大したことないしこんなもんじゃない?

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どうもきいつです


SF映画「テラフォーマーズ」観ました

火星で人形に進化したゴキブリ“テラフォーマー”
と人間との壮絶な戦いを描いた人気漫画を
実写化した2016年のSFアクション映画
ゴキブリを駆除するため火星に送り込まれた
主人公たちが特殊能力を駆使して
進化したゴキブリたちに挑みます

監督は「クローズZERO」「悪の教典」などの
三池崇史が務めています

 

あらすじ
2599年、地球の猛烈な人口増加により
火星への移住を計画した「テラフォーミング計画」が
始まっていた
しかし、火星の気温を上げるためコケと共に放たれた
ゴキブリが異常進化をしてしまう
そのゴキブリを駆除するために15人の日本人が
火星に送り込まれる

 

感想
評判通りつまらない映画ではありました
ただ、原作もそんなに面白くないし
実写化してもこんなもんでしょ
むしろ、シンプルになっててわかりやすく
好感を持てる部分もあった
まあ、結局はつまらないけど

 

原作漫画はちょっと読んだことあるくらいで
アニメは1期を観ていただけ
正直言って原作は全然好きじゃないし
つまらないと思っているくらいです

その上、本作はすごく評判が悪いわけですが

暇だったのでなんとなく観てみました


で、普通につまらない映画した

原作も好きな漫画ではありませんけど
設定や作風は面白いと思います

だから、それらを生かして
実写版では面白くなってるんじゃないのかな
と、淡い期待を抱いていましたけど
実際はストーリーの中身は空っぽ
設定もそれほど生かされていない

全体的に超薄い映画になっていました

すごくこじんまりとした印象で
CGはショボいですし
展開はあっけなくて盛り上がらないし
アクションは普通

特にいい部分がない

キャストは豪華なメンバーが揃ってますが
なんかあまりぱっとしなかったです
全員キャラクターが弱いというか


さらに原作無視な内容だったりもするので
原作ファンならムカつくかもしれない


そりゃ評判悪いよな
って思えます

やっつけ仕事ですか?
三池崇史はいろいろやりすぎ


この映画で1番微妙だと思うのは
感情移入が全然できないということ

ストーリーが空っぽで目的がとても曖昧
登場人物が何をしたいのかもよくわからない

主人公にいたっては最初から最後までずっと
受け身の姿勢で
目的のために自発的に行動するということが
全然ないんですよね

この主人公は一体何をしたかったのか?
って感じなんですよ

最終目的は火星から脱出することですが
火星に到着してすぐ脱出の話になるから
お前ら何しに来たんだよ
って気持ちになってしまいますしね

そうなればテラフォーマーと人間との戦いも
無意味に思えてくるし
なんか全部が茶番に見えてしまう

あと、演技に気持ちがこもってないような気がした
みんなやる気なかったの?
と思えてしまうくらい
まあ、あんな変なコスプレさせられたら
やる気も出ないでしょうが…

武井咲が殺される場面での伊藤英明とか
伊藤英明ってこんな演技下手だっけ?
って思った
もともと上手いイメージもありませんが

それにしても全然感情が感じれないというか
この主人公がサイコパスにさえ思えてしまう
こんなの「悪の教典」ですよ

その後もこの主人公に感情が感じれなくて
サイコキャラにしか見えないんですよね

他のキャラもみんな上部だけに見えます
全然気持ちが感じれない

絶対にみんなやる気ないですよ
仕事だからやってるって感じですよね

たぶん、監督もやる気なかったんじゃない?


そして、アクションシーンなんですが
悪くはないけど良くもない
って感じの普通なアクション

虫の能力を生かした戦いとか工夫を凝らした見せ方
とかは全然無くて
特別面白いアクションにはなっていません

でも、みんな激しく戦ってたり
CGもショボいなりに駆使してたりもするので
特撮ヒーローのアクションを観る感覚なら
そこまで悪くもないです

原作はそれなりに能力での駆け引きとかが
あったりして戦闘は面白く描かれてたんですが
本作ではそういうのは全然ありませんでしたね

ただ戦ってるだけみたいな単純なバトルでした


内容が無いしアクションも普通で
単純につまらない映画だと思います

とは言え
原作も大したことないし
むしろ、この映画のほうがいいと思える部分もあった


原作の悪いところを簡単に言うと

毎回毎回ワンパターンで同じことの繰り返し
無駄に登場人物を殺しすぎて
もはや人が死ぬことに驚きがない
取って付けたような過去のエピソードの回想シーン
変に伏線を張ったりして無駄に複雑でわかりにくい
そんな要素が積み重なってテンポが悪くなってる

そんな感じて原作も漫画として微妙な作り
設定のインパクトが強くて第一印象は良いけど
それだけな作品です


ただ、この映画では
そんな余計なものは一切排除されていて
すごくシンプルになってる
だから見やすいんですよ

原作よりもテンポがすごくいいし
サクサクと物語が進んでいく

伏線なんか全然無くて
登場人物のエピソードなんて超薄い

人間の能力も虫に一貫してるからわかりやすい
原作では虫だけじゃなくて
哺乳類や鳥とりとかいろいろありすぎて
ごちゃごちゃしてよくわからん状態に
なってましたから

登場人物が少ないのもいいですよね
原作は多すぎますから
その上、死にまくるので登場人物が記憶に残らない

無駄なものを全部削ぎ落としたのがこの映画
原作よりもこっちのほうがわかりやすいし
アホみたいに戦ってるだけなので好感も持てるわけです


でも、原作も本当はこんなもので
空っぽな内容だと思うんです

人間が動物の能力を使って
超強いゴキブリと戦うだけのアホな漫画

本当はこのアホみたいな戦いだけを見せてくれれば
普通に楽しめるものを変に背伸びをして
ストーリーを複雑にしたり
意表を突いた展開にしようとしたり
感動的にしようとしたり

表面的なものだけで固めてしまったから
テンポも悪くなってつまらなくなってしまっている


この映画を観て思ったのは
「テラフォーマーズ」って戦闘さえ面白く描けば
絶対に面白い作品になるはず
ということです

この映画は余計なものを削ぎ落としたぶん
原作の戦闘シーンをもっと忠実にすれば
面白くなったと思いますし

逆に原作はこの映画のように
シンプルにしてしまえばもっと面白くなるはず

設定はすごく面白いしインパクトがあるので
それを生かすというのが重要だと思います

で、結局
この映画は設定を上手く生かせてないし
戦闘シーンも中途半端なので
つまらない映画になってしまってるわけです


たぶん、この映画は原作の
人気にあやかって作られただけの映画だと思います
だから、監督、俳優たちのやる気が
無いんじゃないですかね
三池崇史は何でも仕事受けすぎ
だからこそ三池崇史から面白い映画が
生まれるのかもしれないですが

もうすぐ公開される「初恋」と劇場版「ファントミラージュ」には期待してます

 


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