何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「デッドプール2」感想 前作よりバカバカしい やりたい放題で爆笑

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どうもきいつです


アクション映画「デッドプール2」観ました

R指定ながら全世界で大ヒットを記録した
マーベルコミック原作の「デッドプール」の続編
2018年のヒーローアクション映画です
不死身の体を持つデッドプールが
今度はとある少年を守るために大暴れします

監督は「アトミック・ブロンド」などのデヴィッド・リーチが務め
主演は前作と同じくライアン・レイノルズです

 

www.nanimokamogakokkei.com

 

あらすじ
以前の戦いから2年後
ウェイドはヴァネッサと同棲しヒーロー活動を続けていた
しかし、麻薬カルテルとの戦いに巻き込まれヴァネッサが死んでしまう
失意のどん底に落ちる彼の前に
とある少年を狙い未来から来たマシーン人間ケーブルが現れる
少年を救うためにデッドプールは特殊能力を持ったメンバーを集め
Xフォースを結成する

 

感想
前作以上にアホさが増してる
かなりバカバカしい映画です
でも、やっぱりストーリーにはシリアスさがあったりもする
下品で最低だけどこれはファミリー映画
ラストのおまけ映像には爆笑した

 

前作の「デッドプール」を観たので
続けて続編である本作も観ました

これもとても好きな作品なので何回か観てますが
あらためて観てもやっぱり面白い


やってることは前作とさほど変わらなくて
なんでもありのデッドプールが暴れまわるってだけ

それを求めてるし
それが最高な映画です


ただ、前作よりもアホさは確実に増してる

デップーの言ってることはめちゃくちゃだし
下品な下ネタ満載だし
みんな変な死に方するし
あげくのはてにラストのおまけシーン

ちょっとやり過ぎなくらい

前作同様にメタ的なギャグもすごく多くて
正直、マニアック過ぎてよくわからないネタも多々ありました

まあ、アメコミ映画を知ってれば笑えるものも多いし
めっちゃ知識が豊富でなければわからない
ってほどでもないと思います

知っている方がより楽しめるというのは間違いないとは思いますが

 

デップーが喋れば
基本アホで下品でめちゃくちゃで
その勢いに笑わされるというか

しかも皮肉も効いていたりしますしね

何かにつけてやたらと差別、差別と言うのとか
今の社会を風刺してたりする

毒吐きまくり下ネタ言いまくり
観客にも当然話しかけてくるし
第4の壁を超えて
こちら側の現実世界もイジり倒します

そんな感じで
いつもどおりのデッドプールを見せてくれる

 

そして、本作で何よりも笑わせてくれたのは
本編が終了してからのおまけ映像

多くのアメコミヒーロー映画は
ここで次の作品に繋がる伏線を見せたりしますが

デッドプールはここでもちゃんとふざけてます
と言うか、ここが一番ふざけてる

タイムトラベルできる機械が修理され
それを手に入れたデップーが過去を変える
という展開ですが

もうめちゃくちゃですね

死んだヴァネッサを助けるとか
今までのは何だったんだよ!!
と思ってしまいますよね

今までのストーリーを根本から否定して
全てをぶち壊してしまいます

終盤の感動シーンは何だったんだよ…

普通の映画なら
こんなことすれば大ブーイングだけど
デップーなら笑ってしまう

例の過去作のデッドプールを殺すとか
あの大作映画に出演が決まったライアン・レイノルズを殺すとか

ちょっと過剰なくらいめちゃくちゃやってて
本当に大爆笑させてもらいました


でも、ここって笑えるだけでなく
ちょっと感動もしてしまう

ライアン・レイノルズの不遇を考えると
ここにはすごく意味が感じられます

長年、叶わなかったデッドプールの映画の中で
こんなアホみたいにそこをイジることによって
不遇の過去が昇華させられたように思うんです

ライアン・レイノルズよかったな…
みたいな感動がある
そしてデッドプール愛もすごく感じます

 

あと、笑えるところで言えば
Xフォース全滅はマジで爆笑しました

ここは本当にアホすぎると言うか

低俗だしグロいし意味なんて全く無いし

でも、めっちゃ面白いんですよ
どうでもいいキャラがどうでもいい死にかたをして
無駄に退場していくという…

なにこのシーン?

死にかたもみんなしょうもないし
それぞれのキャラも絶妙に魅力が無いです

普通のおっさんピーターだけは
最後に助けてもらってたけど

ここはアホすぎてとにかく笑いました

 


そんなアホな映画だけど
今回も意外とメインストーリーは真面目だったりする

内容はターミネーターみたいな
そんなにひねりがある物語ではありませんが

でも、ストーリーはいたって真面目にやってるから
そのギャップで笑えるところは笑える

今回もデップーの境遇は結構ハード
冒頭から恋人のヴァネッサを死なせてしまう
どん底の状態で物語がスタートします

そのわりには楽天的で
口を開けばしょうもないジョークを連発して
完全に頭のおかしいデップーなんですが

だからこそデッドプールで
そこが笑えるわけです


そんな、余計なことベラベラ喋って
問答無用で人は殺し
決して真っ当に正義のヒーローをやらないデッドプールですけども

やっぱり最終的にはヒーローなんですよね

今回も結局は最後まで自分のためにしか行動していないんですけども
なんだかんだで誰かを救って
ヒーローとして存在しています


こんなデッドプールの姿を見ていると
善とか悪とかではなくて
純粋な人間を見ているよう

正義に偏っているわけでもなく
悪に偏っているわけでもない
その時その時に柔軟に対応して姿を変える

すごく頭が柔らかいキャラなんですよね


例えばアイアンマンやキャプテン・アメリカは
正義の気持ちが行きすぎて全面戦争したり

「ダークナイト」ではバットマンがいるからジョーカーがいる
みたいな善があるから悪がある
バットマンがいるから平和が訪れないみたいな話だったりもするし

そう考えたら
意外とデッドプールが一番平和的なヒーローなんじゃない?
お気楽で楽しい奴だから人当たりもいい

デッドプールが1人いる世界が
最も平和な世界になるのかもしれない

他のヒーローは頭固くてケンカするんですもん
その度に街はグチャグチャ

 


そして、今回もアクションシーンが楽しい

ふざけ切った映画だけど
カッコよく派手なアクションは最高に盛り上がります

囚人を輸送するトラックのシーンとかも
最高でしたね

今回は新キャラのドミノがすごく良かった
運が良くてそれが重なっていく映像の見せ方は
とても面白いです

逆ファイナルディスティネーションみたいな
ピタゴラスイッチで最終的に全部上手くいってしまう映像は斬新にも思えた

ラッキーマンみたいなほぼ最強キャラですよね


デップーのバトルシーンもカッコいいし面白い

乱射される銃弾を刀で切るシーンは
ほとんど体に弾が当たってるという
不死身のデップーだからこそできる捨て身のギャグ

カッコよくスタイリッシュにキメているアクションだけど
絶対どこかでふざけてくるのはすごく好きです


ただ、最後のジャガーノート戦は
ちょっとあっさりしすぎかな…

一応、本作のラスボス的キャラだし
もう少し盛り上がる戦闘を見せてほしかったかも

 

とにかく本作もアホで最低な映画だけど最高の映画
前作同様にデッドプールらしい作品でした

おまけ映像は本当に最高なので必見です
本編終わったからって観るのを辞めないようおすすめします

前作もすごく良かったけど
本作もよりぶっ飛んでいいて最高に楽しませてもらいました

 


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