何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「デッドプール」感想 デップーのキャラが最低だけど最高 ストーリーは意外とシリアス

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どうもきいつです


アクション映画「デッドプール」観ました

マーベルコミックの破天荒なヒーロー
デッドプールを主役に映画化した2016年のヒーローアクション映画
人体実験により不死身の肉体を手に入れた主人公が
復讐に燃え暴れまくる姿を描いています
X-MENシリーズとしては初のR指定となった作品

監督は本作が長編初監督となるティム・ミラーが務め
主演は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」でもデッドプールを演じたライアン・レイノルズです

 

あらすじ
ウェイドはかつて優秀な傭兵として活躍していたが
今は悪人を懲らしめ金を稼いでいた
そんな中、彼は恋人のヴァネッサと出会い結婚も決まり幸せの絶頂にあった
しかし、突然末期ガンだと診察され
それを治せるという謎の組織を頼り
人体実験の末に不死身の体を手に入れるが
醜い姿へと変貌してしまう

 

感想
デップーのなんでもありなキャラクターが最高
下品で低俗で最低な映画だけど最高の映画
そのわりにはストーリーが王道でシリアスだったりするので
メリハリも効いています
自虐ネタも笑える

 

この映画はとても好きで何回か観てますけど
久しぶりにまた観てみました

何度観てもこの映画は最高ですね
そして最低

この映画を観て下品で不謹慎だから不愉快だと言う人もいるかもしれないですけど
そんなやつは馬鹿です

なんでこの映画を観てるんだよって話で
そもそもそんな感性の人はこの映画を観なきゃいいだけ

この映画は下品で低俗で不謹慎な最低映画ですよ
それがデッドプール
そういうキャラクターですから

MCUみたいなカッコいい正義のヒーローを期待すると
なにこれ?ってなるかも
この映画はそんなヒーローを茶化したりしてるし

てか、MCUとかアメコミが好きならデップーの存在やキャラクター性は知ってると思いますけど


この映画の1番の魅力は
やっぱりデッドプールのキャラクターだと思います

とにかくデップーが最高で
それだけでこの映画は面白い

何が面白いかって
このデッドプールがなんでもありなんですよね
不死身ですし
メタ発言しまくり
観客に話しかけてくる
自己中な言動
そもそもヒーローらしいことなんて全くしない

正直、コイツなに言ってんだよ
みたいな訳のわからないキャラクターです

でも、この頭がおかしいようなイカれ具合が最大の魅力で
この映画自体の魅力でもある

そんな、ヒーローなんて全くやってないデップーですけど
最終的には誰かを守るというヒーローの姿を見せてくれる

でも、これは成長して心を入れ換えたから
というわけではなくて
デッドプールがもとから持っているヒーロー的な部分で
めちゃくちゃやってるけど
なんか最後はヒーローをやっちゃってる
みたいな感じです

よくあるアンチヒーローにもなってなくて
意外と王道にヒーローをやってたりもする

その変なバランスが
デッドプールの個性にもなっています

 

そして、さらに面白いのは
デップーの言動

メタギャグなんかがふんだんに盛り込まれています
特に自虐ネタが面白い

X-MENシリーズを完全にイジってますし
デッドプールの黒歴史や
主演のライアン・レイノルズの黒歴史も
しっかりとイジってきます

X-MENシリーズを追ってる人なら
「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」を観てると思いますけど
この時のデッドプールの扱いが本当に酷くて
原作ファンからもかなり批判されていましたが

これもネタとしてデップー自身がいろいろ言ってる

他にも
X-MENの時系列がめちゃくちゃなのとか
予算がないからX-MENが2人しか出てこないとか
やたらヒュー・ジャックマンをイジってたりとか
自虐しまくり

というかX-MENへのディスですよね
X-MENが好きならこういうネタが笑えるんですよ

あと、ライアン・レイノルズの黒歴史
グリーン・ランタンのネタとかも笑った

 

そんな感じで
ぶっ飛んでふざけ切ったキャラクターのデップー
それが笑えるし
よくあるヒーロー像とは違う姿が新鮮で
アメコミヒーロー映画にマンネリを感じてる人でも
楽しめる映画だと思います

 


でも、デップーはすごくふざけたキャラクターだけど
意外とストーリーは真面目でシリアス
その上かなりシンプルな内容

簡単に言うと
自分を改造した人間に復讐する
大筋はほぼそれだけのストーリーです

その中でラブストーリーや
一応ヒーローをやってたりもする


デッドプールことウェイドの過去も
結構ハードだったりするんですよね

幸せになれると思った矢先に
末期ガンだと発覚し助かる見込みもなく

ガンを治せると頼った組織がヤバめの組織で
ひたすら拷問を受ける日々

最終的には不死身の体を手に入れるけど
その代わりに醜い姿になってしまう


それなりにきつい境遇なのに
なんでこの人はこんなに楽観的なの?

このギャップが面白いんですよね

普通の人間ならぶっ壊れそうな人生を送ってるのに
ひたすらバカなこと言いまくってるお調子者
ある意味、ぶっ壊れたからこんなキャラクターなのかも

まあ、そのメリハリがあるから余計に笑える

真面目にバカなことをしてるから面白いんですよ


ラブストーリーも結構ちゃんとラブストーリーしていて
ウェイドとヴァネッサの関係性はグッとくるものがある

最後はヒーローとして誰かを守るために戦う
王道のヒーローの姿を見せてくれて
すごく盛り上がりもあります


デッドプールというキャラクターは
ひたすらギャグに徹したおバカなキャラだけど
その代わりにストーリーはひたすら真面目に作られてる

シンプルなストーリーを面白く見せるために
時系列を入れ替えて見せるような工夫も凝らされていたりしますし

バカな部分も真面目な部分も真剣に向き合って作られてるように思います

コメディだからストーリーは適当でいいや
って映画もよくあるけど
本作はそうなっていませんでした

 

それと、アクションも本当に素晴らしかったです

デップーらしいハチャメチャでおバカなアクションであるものの
ちゃんと派手でカッコよかったりもします

冒頭のアクションとかめっちゃカッコいいですしね

テンポよく敵をユーモアを交えつつバシバシと倒していく
このシーンだけでも最高ですよ

終盤の最終決戦もかなりド派手で
最高に盛り上がる

こういうところもコメディーだからと言って
手抜きは全然してなくて
むしろ、ちゃんとアメコミヒーローをやってくれてるんです

ここもやっぱりメリハリで
真面目に作ってるからこそ笑えるところはちゃんと笑える


R指定なだけあって
かなりグロかったりと刺激的な描写も多いです

しかも、デップーが不死身ということもあって
デップー自身もすごくグロいし

コロッサスを殴って手足が折れたり
自分の手首を切り落としたりするのは爆笑です


アクションに関しても本当に楽しませてくれる映画でした

 

かなり低俗で最低な映画だけど
真面目で真剣に愛を込めて作られた映画だと思います

アメコミヒーローに飽きてきている人や
過激なものを求めている人にはおすすめの映画

デッドプールというバカで頭のおかしいキャラクターを
最高に好きになれるはず

 


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