何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ブラックアダム」感想 思っていたよりも王道で真面目

どうもきいつです


アクション映画「ブラックアダム」観ました

DCコミックスのヴィランであるブラックアダムを主人公にしたアクション大作
5000年の眠りから目覚めた破壊神ブラックアダムの戦いが描かれます

監督は「ジャングル・クルーズ」などのジャウム・コレット=セラ
主演を務めるのは「シュマンジ」シリーズなどのドウェイン・ジョンソンです

 

あらすじ
研究者のアドリアナによって5000年の眠りから目覚めたブラックアダム
目覚めた現在の街はギャングによって占領されていた
ギャングたちに総攻撃を受けるブラックアダムだが
敵を次々と撃破し破壊し尽くす
そんな時、彼を人類の驚異と見なしたJSAがブラックアダムの前に立ちはだかる

 

感想
破壊神やアンチヒーローとか言ってるから
さぞかし、めちゃくちゃなことをするのかと思っていたけど
予想外に王道のヒーローをやっていた
既視感は否めないけど普通に楽しめるヒーロー映画でした

 

ドウェイン・ジョンソンが大暴れ
みたいな予告を見て気になったので観てきました

僕はそもそもアメコミはそんなに詳しくなくて
ブラックアダムの存在は全然知らなかった

DCコミックスのヴィランらしいです
シャザムの敵なんですかね?
どちらかと言えばマイナー寄りのキャラクターっぽいです


そんなヴィランを主役にした映画なんですが
予告で推してるほど破壊神だとかアンチヒーローだとかの面は薄くて
思ったよりは王道のヒーロー映画でした

確かにブラックアダムは
悪人ならすぐ殺そうとするし
家を簡単にぶっ壊したりするし
部屋に入るときはドアを使わないし

普通のヒーローに比べると若干暴れん坊ではあるけど
正義感や信念はあって別に悪い人間ではない

そんな点で期待はずれではありましたが
派手な演出とドウェイン・ジョンソンで最後まで面白く観れたことは間違いないです

 

本作で好きな要素はいろいろあって
最初に思い浮かぶのは
大暴れするドウェイン・ジョンソンですかね

単純に僕がドウェイン・ジョンソンを好きというのもあるし
それだけでなく彼の存在感が本作では輝いていたように思います
ハマり役かな

ドウェイン・ジョンソンが演じているだけで
ブラックアダムの最強さに説得力が生まれてますし

ただ強いだけでなくて愛嬌やコミカルさもある
真面目な顔をしてるだけなのについ笑ってしまうような親しみやすさがあったり

真面目さとコミカルさが共存してるんですよね

決しておどけてる訳ではないけど
ちょっとした一言に笑えたり
周りとのズレが面白かったりと
ブラックアダムがちょっと可愛くすら見えてきます


本作は基本的にシリアスで真面目な内容なんですけども
所々に笑える場面も散りばめられていて
バランスが良くて観やすい映画だったと思います

個人的に好きだったのは
ブラックアダムがドアを使わず壁をぶち破って部屋に入ってくるやつですね
あれを何回も繰り返すの好きです

1回じゃなくて2、3回と繰り返すのがいいんですよ


あとは、JSAのパクりアベンジャーズ感も好き

なんか見たことあるような奴の寄せ集めが面白い

まあ、これに関しては
そもそもDCとマーベルのヒーローが被りすぎ問題があって
それがたまたま面白い方向に転んだのな?
って感じですかね

狙って面白くなったのかは定かではない

 

アクションも僕が好きな派手めのヒーローアクション満載で満足です

序盤のブラックアダム復活からの一方的な敵ボッコボコの無双バトルは
単純に気持ちがブチ上がりましたよね
この時点で心を掴まれました

JSAが登場してからのスーパーヒーローバトルもすごく派手で
その上、ヒーローみんな能力全開で戦ってるのがとても楽しい

全然知らないヒーローたちが
オールスターですよ
って顔で必死に戦ってる姿はちょっと笑ってしまう

本作は現実離れしたぶっ飛び王道ヒーローアクションを見せてくれるので
そんなアクションが好きな人なら大満足ではないでしょうか

 

ストーリーや設定に関しては
正直、かなり既視感ありまくりで斬新さはないですかね

復讐に燃えるアンチヒーローなんてよくある設定だと思いますし
ブラックアダムの戦闘スタイルはスーパーマンとさほど変わらなかったり

ストーリーの流れもよくあるヒーロー誕生譚で
予想外のこともさほど起きず結末も思った通りかな

ただ、既視感のあるストーリーではあるけど
熱い展開があったり感動できたりと
しっかりと作られたストーリーだったんじゃないかと思います

終盤とか普通に良かったですよね
スクリーンに見入ってしまってました

いろんな要素が詰め込まれてはいるけど
ブラックアダムを中心に一本筋が通ったストーリーになってるので
そこまでごちゃごちゃした感じもなく
ブラックアダムにしっかり感情移入できて観やすかった

MCUの作品のようにクロスオーバー前提ってわけでもなく
少し他作品との繋がりを匂わすオマケ程度なので1本の映画として楽しめます

DC映画に詳しくなくても全然面白く観れるかな

 

とは言え、ヴィランやアンチヒーローを謳っている作品としてはちょっとパンチが弱いかも…

マーベル映画で言えば「デッドプール」
同じDC映画で言えば「ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結」
こういう映画に比べると本作はただのヒーロー映画でしかなくて
少し物足りなさは感じます

上の2本はヒーロー映画としてはやり過ぎた感もかなりあって
それが刺激的で面白かったりするんですよね

本作の場合は
予告ではやり過ぎのアンチヒーローだと煽ってるけど
実際に観てみると王道のヒーロー映画
このギャップがあまりよくなかったようにも思います

マーベル映画の「ヴェノム」とか
そっちタイプの映画になってしまっているのは否めない

ただ、「ヴェノム」みたいなどっちつかずのアンチヒーローではなく
シンプルにちゃんとヒーローをやっていたので本作の方が好感を持てますが

それに、JSAがただのイロモノ集団ではなくて
真っ当にヒーローをやっていたので
その対比でブラックアダムがアンチヒーローとまではいかないけど
普通じゃないヒーローには見えていましたし

そういう見せ方は上手いなと思います

てか、JSAがここ数年で見たヒーローの中でも1番ちゃんとヒーローやってたような…

 

多少、悪いギャップはありますが
そんなギャップを除けば
この映画は普通に面白い映画に仕上がっています

ヒーローたちの魅力も溢れているし
アメコミヒーロー映画としてもクオリティが高いんじゃないでしょうか

個人的には結構好きなヒーロー映画になりました

 


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