どうもきいつです
アクション映画「ブラック・ウィドウ」観ました
アベンジャーズシリーズで活躍してきたブラック・ウィドウが主役のアクションヒーロー映画
ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起きた出来事が描かれます
監督は「さよなら、アドルフ」などのケイト・ショートランド
主演はこれまでもブラック・ウィドウを演じてきたスカーレット・ヨハンソンが務めています
あらすじ
ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの前に
ある日突然、彼女の妹エレーナが現れる
2人を暗殺者へと育てた組織レッドルームの秘密を知ったため
エレーナは組織から命を狙われていたのだった
2人の唯一の味方はかつて組織が作り出した偽りの家族だけ
そして、家族の再開により
レッドルームの恐るべき陰謀が動き出す
感想
特別悪い映画とは思わないけど
やってることはいつものマーベル映画
そろそろ飽きてきた感は否めない
この映画だからこその特別感もないと思う
あと、タスクマスターの扱いはかなり微妙
公開から少し経っていますが
MCUの最新作ということで観に行ってきました
コロナの影響で公開延期していたのもあり
MCUの作品を観たのはかなり久しぶり
前に観たのはスパイダーマンなので
2年ぶりくらいですね
正直言うと
「アベンジャーズ/エンドゲーム」を観て
MCU作品に対する熱はかなり冷めていました
それもあってか
今回の「ブラック・ウィドウ」はあまりハマらなかった…
つまらなくはなかったけど
べつに特別に面白かったわけでもない
やってることはいつもとさほど違わないので
マンネリもかなり感じました
王道と言えば王道で
マーベルヒーローらしいストーリーやアクションではあるので
好きな人は好きなのかなって感じ
ただ、個人的には食傷気味で
もうそろそろこのタイプの映画はいいかな…
と思ってしまいました
マーベル映画でも
その作品の個性や強みがあれば
全然楽しむことはできます
前の「スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム」はかなり好きですし
でも、本作はそんな作品としての強みは無くて
MCU作品の中でも地味で面白味の無い映画になってるのは間違いないと思う
作品と作品の繋ぎのような存在感の薄い映画で
MCUの悪いところが出ちゃってますよね
熱が冷めてる上に2年ぶりのMCU
さらに強みの無い地味な作品というのもあって
この映画のダメなところだけではなく
MCU作品全体のマイナスポイントが見えてきました
中でも1番思ったのが
MCUの世界観が何でもあり過ぎて全部が安っぽく見える
超人的な能力をもつ登場人物
万能で何でもできる科学者
何でもできるテクノロジー
とにかくMCUの世界って
“なんかすごい”で全てが成り立ってるんですよ
特に本作では
そんなご都合主義なものが目立ってた気がする
主人公のナターシャにしたって
なんかすごいスパイ組織の中ですごい訓練を受けてすごく強くなってすごく活躍するキャラクター
妹も同じくなんかすごい訓練で強いし
父親はなんかすごい超人で
母親はなんかすごい科学者
べつに深い理屈なんて必要ないと思います
でも、毎回こんな感じなので
さすがにこっちも目が覚めますよ
しかも、本作は誤魔化しきれてないと思う
いつもなら強引に誤魔化せてるんですよ
めちゃくちゃ派手なバトルや個性の強いキャラとかで
なんだかんだ上手くそのへんを隠せてる
本作の場合は
アクションは今までに比べると地味で
キャラクターもあまり良くない
出来が悪いわけではないけど誤魔化しは効いてないです
何でもありの世界だと
敵との駆け引きなんかもチープです
ナターシャと母親が入れ替わる作戦にしたって
あんな変装道具ズルいよな
と思いましたし
敵のドレイコフのフェロモンロックの克服は
自分の鼻を潰すという攻略法
やってることはわからんでもないけど
強引すぎるし
それができるなら初めから苦労しないでしょ
結局は
この世界にはこんな科学技術があるから
主人公めっちゃ強いから
とかで全部まかり通してしまうから
観ていてちょっとアホらしくもなってしまう
マーベルなんて所詮そんなもんだから
それが楽しみで好きだから
と言われてしまえばそれで終わりで
何も言えないんですけどね
これはシリーズに対する思い入れの深さの問題かもしれませんね
あと、この映画で引っ掛かったのは
今回のヴィランであるタスクマスター
これの扱いがちょっとミスってると思いました
べつに原作通りにしろとか思ってないですけど
今回の扱い方はもったいない
タスクマスターって
ヒーローの戦い方をコピーするってだけでなく
クセのあるキャラクターでもあって
そこが魅力的なんですよ
ただ、本作のタスクマスターは
戦闘に関しては再現してるけど
ロボットみたいな心のないキャラクターになってしまっていて
雑に消費されてしまった感が否めない
本来のキャラクター性なら
シリーズの中でもっと活躍もできただろうに
これで終わりなのか…
と少しガッカリです
もしかしたら今後も登場する可能性はあるけど
ベースはこれなので
面白いキャラにはならないと思う
そもそも、ブラック・ウィドウが主役のこの映画に登場してる時点で
タスクマスターの使い方としてはもったいない気がしてしまう
これに関しては
ウルヴァリンに登場したデッドプールくらいの残念さがありました
文句ばかり言いましたけど
終盤の落下しながらのアクションはすごくカッコ良くて
テンションが上がりましたし
家族愛は心に刺さるものもあって
描きかたも悪くないと思う
スーパーヒーロー着地をイジるのも面白くて笑えました
しかし、やはり総合的には普通
可もなく不可もなくで
そこまで記憶に残る映画ではないかな…
ブラック・ウィドウって超人的なキャラではないので
他のヒーローに比べれば地味になるのは必然
それならば
違った切り口でこれまでと違うヒーロー像を
ブラック・ウィドウを使って描いてもよかったんじゃないかな
とかも思いました
それと、スカーレット・ヨハンソンがディズニーと揉めてるのも
この作品の残念なとこですね…
まあディズニーが悪いと思うけど
MCUも長く続きすぎてマンネリになってるんですかね?
たまにある繋ぎみたいな作品は残念なのが多い印象
王道も悪くないけど
たまにはアクセントでクセのある作品なんかも作ってほしい
MCUがこの調子で続いていけば
僕は自然に観なくなっていくだろうと思う
アベンジャーズ/エンドゲーム 4K UHD MovieNEX [4K ULTRA HD+3D+ブルーレイ+デジタルコピー+MovieNEXワールド] [Blu-ray]