何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ミスター・ガラス」感想 心が救われた やっぱりヒーローは必要だよね


どうもきいつです




スーパーヒーロー映画「ミスター・ガラス」観てきました

 

「シックス・センス」「サイン」などの
M・ナイト・シャマラン監督による
特殊な能力を持つ人間の姿を描いた
サスペンススリラーです

 

2001年公開の「アンブレイカブル」
2017年公開の「スプリット」
この2作品の続編になります





あらすじ
フィラデルフィアのとある施設に
特殊な能力を持つ3人が集められる
不死身の肉体を持つデヴィッド
24人もの人格を持つケヴィン
驚くべきIQの高さと
とてももろい体を持つイライジャ
彼らは自分が人間を超える存在だと
信じていた



感想
すごく面白かった映画かと言うと
そうでもない
でも、すごく好きな作品
最後の畳み掛けるような
意表を突いた展開の連続は
とても良かった



「アンブレイカブル」「スプリット」の
続編として作られた本作
この「ミスター・ガラス」で
一応は完結のようです

3部作の締めの作品としては
キレイに納得のいく終わり方だったと
思いました


この映画
そんなに面白い映画ではないと思います

物語は淡々と進み
あまり目立った見せ場も無いですし
ヒーローを題材にしていますが
特別に派手なアクションシーンも無いです
なので、若干退屈にもなります

ただ、本作は前2作に比べたら
地味ですがアクションシーンはあります
その点で言えば
前2作よりは観やすい映画だった
とは思います


そして、シャマランらしい
どんでん返しの展開は健在で

特に本作は
終盤に2転3転と意表を突く展開が
畳み掛けるように展開していき
あっと言わされました

ラストにかけての盛り上がりは
かなりあったと思います



と、ストーリーは爆発的に
面白いわけではないと思います

でも、この映画のメッセージが
個人的にはかなり
心に刺さりました


ヒーローとは何か
正義と悪とは何か
そういう事を描いた作品
でもあると思うんですが


僕が思ったのは

普通の世界で
生きて行くことができない人間が
自分の居場所を見つけるために
必死に足掻いて
そして、世界に認められたい
そういう物語に感じました


これって
スーパーヒーローがいない
現実の世界でも
当てはまる事だと思います

自分自身もそういう気持ちが
あったりしますし


世の中マイノリティは
生きづらいですね

みんなできる事ができない
他の人と考え方がずれている

そういう人たちは消されていく世の中ですよ

だから、消えないためには
自分でどうにかするしかない

必死に自分の居場所を探すわけです

でも、なかなか上手くいかない
時には邪魔もされる


この映画は
それをスーパーヒーローに当てはめた
物語だと感じました


だからこそ最後のオチには
心を救われたような気持ちになる

自分の人生をあきらめていた
マイノリティの人たちが
自分に自信をもって
堂々と生きてもいいんだよ
と、言われてるような

なんか勇気づけられた気持ちになりました



それと
ヒーロー的なメッセージも
心に響いた

今の時代
アメコミヒーローが
1つのジャンルとして認められ
娯楽の中心になっている

だからこそ
次から次へとヒーローが量産され
消費されるだけの存在にもなってしまっている

ヒーローの存在価値も
前に比べると低くなってると思います
ヒーローが完全なフィクションに
なってしまったんだと思う

だから、シャマランは
この映画を撮ったのかな
なんて思いました

みんなが
ヒーローなんかバカらしい
そんなのいるわけないじゃん
って言うけど

ヒーローはいた方がいいでしょ
カッコいいじゃん
って言いたいんじゃないかな
と思いました



そして
今回もマカヴォイの演技がすごかった

「スプリット」の時も
素晴らしかったんですけど

本作は前作以上に
ケヴィンの中の人格が登場する
それが面白かったです

今回は
強制的に人格を入れ替えるフラッシュを
発生させる装置が登場し
フラッシュを当てられると
次から次へと人格が変わるという
シーンがあるんですが

ここがコントみたいで
笑ってしまう

光が当たるたびに
違うキャラを演じるマカヴォイが
面白い

かなり印象に残ったシーンです



なかなか記憶に残る映画でした
爆発的に面白い映画ではないですが
面白い部分もたくさんあったし
なにより、メッセージが
心に刺さった
かなり好きな映画です





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