どうもきいつです
ファンタジー映画「パディントン」観ました
イギリスの児童書「くまのパディントン」を
原作としたイギリス、フランスの共同制作による
2014年のファミリー向け映画です
ロンドンへやってきたクマのパディントンが
巻き起こすドタバタ劇です
あらすじ
ペルーのジャングルからイギリスのロンドンへ
やってきたクマのパディントン
偶然出会ったブラウンさん一家の
家の屋根裏へ泊めてもらう事になったパディントン
初めての都会暮らしは
毎日がドタバタの連続だった
感想
つまらなくはないけど
僕の好みではない
家族で観るなら
悪くないんですかね?
子供向けだと思う
つまらなくはないです
でも、面白くもないと思う
パディントンは可愛かったと思います
ちょっとムカつくけど
ちょっとムカつくけど
正直、文句を言いたい部分は
たくさんあるんですが
なんか言ったらダメな空気感ありません?
そんな事を言ったら
大人げないと責め立てられそうで怖いです
でも、子供向けだからこそ言いたい事もあるので
ちょっとだけ言います
僕が1番この映画で違和感を感じたのは
世界観の曖昧さです
舞台はイギリスのロンドン
そこに現れるクマのパディントン
街の人たちは
喋るクマを見ても普通に接して
1人の個性的な存在と認めています
そういうファンタジーな世界観の映画
なのかと思っていたんですが
本作の悪役は珍しい動物のパディントンを
はく製にしようとしています
最初に喋るクマをペルー発見した人は
このクマを珍しい存在だと認識していました
結局、どっちなんだろう
というモヤモヤが生まれて
この世界観を
あまり受け入れられませんでした
世界観がどっちつかずで統一されていないのは
問題だと思います
パディントンの存在にも
少し納得いかないものがあります
世間知らずでドジな田舎者
みたいなキャラのパディントンですが
コメディ的に面白かったり
その姿が可愛かったりします
そういうのはいいんですが
ただそれだけなんですよね
それ以上のパディントンの魅力が
ありません
最終的にあまり成長もしていません
なんとなく全てが上手くいっただけです
この映画で感じたのは
子供向けだから
可愛くて笑えれば子供は喜ぶ
細かい所なんか子供は見てないし
別にいいでしょ
って感じで作ってるように思える
これは、この作品で無くても
子供向け作品ならよくある事
仮面ライダー、ドラえもん、ディズニーなど
倫理的なことや難しい話
人間の汚い部分
そういうものを避けてるのが
多いように思う
そんな作品ばかりでもないですけど
そんな作品ばかりでもないですけど
確かに子供はそこまで見てないかもしれません
でも、だからってそこを疎かにしては
ならないと思います
むしろ、そういう部分を
しっかり描くべきです
子供はそんなもの求めていない
と言うかもしれませんが
それは、子供向けだからって
逃げに走ってるだけです
パディントンのストーリーは
まともだと思います
目立って悪い部分も無いと思う
でも、倫理的なものには
一切触れないように描かれています
パディントンが無条件でみんなに愛され
みんなが味方の状況
ここも、差別などの問題を描けますし
それを描くことでメッセージを
残す事ができると思う
パディントンを狙う敵との戦いも
ただ、なんか悪そうな奴を
やっつけるだけの話になっているのも
もったいない
敵がなぜそこまではく製に
こだわるのかもわからないですし
どういう気持ちなのかも
全然わかりません
そんな感じで
深いものは全く描かれていません
そこを一歩踏み込んで
掘り下げてほしかった
確かにそんなもの子供は気付きませんよ
でも、子供の頃になんとなく
意味も理解せずに観ていたものでも
深く作られたものは
意外と心に刻み込まれていたりします
それが教育にもつながっていくと思う
結局、深く作られた作品は
子供向けであろうと
名作として残っていきます
子供向けだからって
描くのが難しいものから逃げないで
一歩踏み込んだ描写があれば
この作品も名作と言われる作品に
なったかもしれません
本作は可愛らしい作品で
留まってしまっていると感じました