何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「ダークシティ」感想 なんか変な映画 でもクセになる


どうもきいつです



SFサスペンス映画「ダークシティ」観ました

 

「キング・オブ・エジプト」「アイ,ロボット」などの
アレックス・プロヤスが監督を務めた
1998年のSF映画です

 

記憶を失くした男が
夜の終わらない街を彷徨い
やがてその街の真相に迫っていく物語





あらすじ
暗闇の中目覚める1人の男
自分が誰かも思い出せないまま夜の街を彷徨う
次々に出会う人物や
妻と名乗る女性の記憶すらなく
自分に襲い掛かる
黒ずくめの集団の目的もわからない
やがて男の目の前で街が奇怪に変形を開始した



感想
すごく変な映画
でも、こんな世界観は
とても好き



かなりクセの強い映画でした
全体的に独特な雰囲気を
醸し出した作品です
人によって好き嫌いが分かれると思う

そして、昔の映画というのもあって
既視感が強い作品でもあります

このシーンあれっぽいな
この設定あれに似てるな
みたいなのがたくさんあります

これは、たぶんこの映画自体も
過去の作品にいろいろ影響を
受けているだろうし
この映画が後の作品に影響をあたえている
というのもあるからだと思います

ただ、いろんな
既視感の要素はあるんですが
1つの作品として個性的な世界観を
確立できているとも思います


じめっとした夜の街並みは不気味で
人々の活気もあまりなく
タイトル通りのダークシティです

謎の集団も謎過ぎる
最終的にもこいつらが一体何だったのか
あまりわからない

そして、終盤に世界の全貌が明かされますが
なんじゃこれ
って感じですし


記憶の曖昧さみたいなのを
描いた物語でもあるんですが

昨日の自分は本当に自分なのか?
というような表現は
不安になってくるし気持ち悪い

人の記憶を書き換えて
それに合わせて蠢き変化する街も
かなり不気味


なんか、そういう歪で不気味な表現が
積み重なって
最終的にすごく変で気持ち悪い世界が
できあがっています



ストーリー構成もなんか変なんですよ

最初はサスペンス的な感じで進んでいき
徐々にSF的になっていく

終盤ではSFバトルアクション
みたいな展開になります

結構強引な感じもするストーリーです

ラストは
ハッピーエンドのようにも感じますけど
よく考えたら
そんなハッピーでもないな
と思える変な終わり方


ストーリーも歪であまりすっきりは
していないんですけど
この世界観にはあってるかな
とも思えます


いろんな変な要素が合わさる事で生まれた
この映画独自の独特な世界観が
個人的にはかなり好きでした



そんなに面白い映画ではなかったんですけどね

全体的に淡々と物語は進んでいくし
抑揚もあまりなかったです

サスペンス部分もあまりスッキリと
謎が解けるわけでもないです

主人公の超能力覚醒とか
正直、全然意味わからないですよ
説明も何もないし



映像表現はとても面白かったです

街並みと街の建物が変化していく様子は
ホントに面白いです

特に変化している最中の街の中での
敵からの逃亡劇はハラハラするし
街の動きを取り入れたアクションは
観ていて楽しいです



クセが強いので万人ウケしづらい
ような気もする映画でした

僕は結構好きな世界観でした
この独特な世界はクセになりそうです





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