何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

大阪市立美術館「フェルメール展」へ行ってきた感想


どうもきいつです

 

大阪市立美術館で開催中の
「フェルメール展」観てきました

 

2月16日~5月12日まで開催中の特別展示です
17世紀の画家ヨハネス・フェルメールの
既存する作品35点のうちの6点が
本展覧会で展示されています

 

フェルメール作品以外にも
同時期に活躍した画家たちの
作品が多数展示されている展覧会です

 



フェルメールの作品が6点も観れるって
すごいことですよ!?

東京での展示よりは数は減ってますけど
それでもすごいです
大阪展だけの展示もありますしね

フェルメールってこともあって
美術館は平日なのに
なかなかの込み具合でした


フェルメールって
美術に興味が無い人でも
知ってるくらいの画家です
それくらい超有名な画家

有名な絵は「真珠の耳飾りの少女」
青いバンダナみたいなのを着けた少女が
こちらに振り向いてるやつです
誰もが知っている絵だと思います

今回は展示されていませんが…



展覧会の内容は
全部で6章に分けられており
それぞれのエリアに
テーマごとの作品が展示されています

1章、肖像画
2章、神話画と宗教画
3章、風景画
4章、静物画
5章、風俗画
6章、フェルメール作品

こんな感じに分けられています
5章までは同時代の画家の作品で
最後の6章にメインのフェルメール作品を展示
って構成ですね



メインはフェルメールですが
そこに行き着くまでの
他の作品もなかなか良かったです


その当時の時代背景や空気感を感じ取れるし
それぞれの作者の違いなんかを
見比べるのは楽しい

今まで知らなかった画家や作品を
知るきっかけにもなりました

アブラハム・ストルクの船の絵や
エマニュエル・デ・ウィッチの教会の絵
初めて見た絵ですが
かなり好きなタイプの絵でした
ヤン・ウェーニクスのうさぎの絵も良かった



そして、メインのフェルメールです

フェルメールの作品を
生で観るのは初めてで
それだけでテンションは上がります

観て初めに思ったのは
作品ちっさ
でしたね

小さいのは知っていましたが
生で観るとそれをより実感できました

大きい作品もありましたが
それでもそこまでデカいわけじゃないですし


そして、写真で観るのと違って
色の見え方もやっぱり違う
それに光の表現や精密な描写も
感じる事ができる

フェルメールと言えば
光と色の表現ですよね

窓から部屋に差し込む光は
誇張し過ぎずにごく自然で
窓の光が1番明るくて
次に光が当たっている場所が明るい
って感じでリアルに表現されている

人物画って人物が明るくなりがちですが
フェルメールの場合は
光が全体的に調和しているというか
とても自然なんですよね


色に関しても
とても鮮やかで綺麗なんですけど
どぎつい原色のような色は無く
とても自然で落ち着いている

やっぱりフェルメールの
青と黄色は美しいです



それに、構図やモチーフなど
絵を構成する要素も
とても面白いんです

一見、人々の日常の一瞬を切り取っただけの
何気ないような絵が多いんですが
よく観察するととても意味深

人物の表情や仕草、行動
人物が持っているもの
背景に飾られている絵
机や床に物が散らばってたり

観れば観る程
その絵の中に意味が感じられる魅力
絵の中に引き込まれます

描かれている人物が何を考えているのか
どういう人間なのか
人物のドラマを考えてしまうような
想像力を刺激される作品が多いです


今回展示されていた中でも
「恋文」がかなり好きでした
これは大阪展でしか
展示されてないらしいです

フェルメールの後期作の1つで
部屋の外から部屋の中を
覗き込むような構図で
これがとてもミステリアス

人物の表情は
何を考えているのかな
と考察してしまうし
受け取った手紙に対して
どう思っているのか考えてしまいます

なんか映画のワンシーンのような絵です


そんなフェルメールの作品を
肉眼で観れたというだけで大満足だし
観に行って良かったと思えました


音声ガイドも良かったですよ
石原さとみの癒しの声を聞きながら
鑑賞するのもなかなか贅沢です
説明もわかりやすいですしね



それと、もう1つ言いたい事が…

みんな常設展にも行けよ‼


これは、こんな大きめの
特別展なんかに行くとよく思うんですけど

メインの展示では人が溢れんばかりに
混雑しているんですけど
常設展には全然人がいないんですよ

常設展というのは
もともとその美術館が所蔵している
美術品などの展示で
特別展のチケットがあれば
だいたい常設展も観れます

この常設展なんですが
その美術館が推してる作品を知れたり
その美術館のセンスを感じれたり
季節ごとに展示も入れ替わりますし

特別展よりも面白いことだってありますからね


今回の大阪市立美術館の常設展は
考古遺物の展示や
春という事もあって
ひな人形や五月人形の展示
根付や印籠
洛中洛外図
などと、なかなか面白いです

せっかく美術館に来たんなら
常設展にも絶対に行くべきですよ
もったいないですよ

常設展はガラガラなんで
ゆったり観れますしね



フェルメールの作品を
同時に何作も観れる事なんて
めったにない事なんで
是非この機会に
みんなに観に行ってもらいたいです