何もかもが滑稽

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映画、漫画、アニメなどが好きで、その事についての感想、思ったことなどを書いています。 それ以外の事も時々書きます。

映画「アダムス・ファミリー」(2019)感想 なんと言うか… すごく微妙…

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どうもきいつです


アニメ映画「アダムス・ファミリー」観ました

チャールズ・アダムスによる名作コミックで
1990年代には実写映画化され世界的ヒットをを記録した「アダムス・ファミリー」を
アニメ映画化した作品
丘の上で暮らすモンスター一家の不思議な日常が描かれていないれます

監督を務めるのはコンラッド・ヴァーノンとグレッグ・ティアナンです

 

あらすじ
人里離れた山奥で結婚式をあげるゴメズとモーティシアは
人間たちに故郷を追われとある丘の屋敷にたどり着く
月日は流れ、2人の間にはウェンズデーとパグズリーという2人の子供も生まれ
家族揃って奇妙な日常を過ごしていた

 

感想
結局、何を描きたいんだろうと思わされてしまう
なんかよくわからない映画になっていました
所々に面白いものもあるけど
全体を通してみると掴み所のない微妙な映画
正直、アニメ映像のクオリティも低いと思う

 

子供の頃は実写映画の「アダムス・ファミリー」が
テレビでよく放送されていて
何回もそれを観ていたくらい好きな作品です

なので、今回のアニメ映画化された本作にも
すごく興味があったし期待もしていました

吹き替えがちょうどいい時間に上映されていたので
今回は吹き替えで観ています

吹き替えに関しては
そんなに悪くなかったんじゃないでしょうか

話題性のために有名な俳優や芸能人で固められてましたが
そんなに違和感なくて
むしろ、みんなすごく上手かったなって印象です

 

で、本編の内容はと言うと
正直、めっちゃ微妙でした
もともと「アダムス・ファミリー」って毒のある作風の印象が強い作品でしたが

今回のアニメ映画は
とてもあっさりしていて普通すぎる内容
完全に子供向けアニメって感じになってます

まあ、子供向けアニメになっていても
面白けりゃ何も問題ありませんけども
あまり面白くもないです

超つまらなかったというわけでもありませんが
絶妙に面白くない映画に仕上がっています


まず、ストーリーですけども
当たり障りのない予定調和な普通な内容

差別はやめましょう
多様性を認めましょう
みたいな最近の流行りのメッセージを込めた作品です

やってることは
町の人たちがアダムス・ファミリーに恐怖を感じで迫害しようとする
そこを何だかんだで和解してハッピーエンド
みたいな話

シンプルなのが悪いとは言わないけど
あまりにもひねりがないかなと思う

全部が思った通りに進んでいくから
観ていてとても退屈でした


そして、この映画ですごくモヤモヤするのが
シンプルな物語のはずなのになんかよくわからないというストーリー

結局、この物語がどこへ向かってるのかがフワッとしていて
最後まで観てもいまいち納得できないんですよね…

物語の主軸がいまいちパットしない

メインのストーリーはウェンズデーの成長物語のようにも思うんですが
別に友情を育んだり何かに思い悩んだりする様子はなく
終始掴み所のないミステリアスなキャラクターで推し進めていきます

なので、感情移入もできなければ目的もよくわからない
でもストーリーは進んでいっている
という、変な状況になります

母親のモーティシアと娘のウェンズデーの
母娘の愛が描かれると思わせといて
そこも有耶無耶な感じなんですよ

ウェンズデーが反抗期なのかどうかもよくわからんし
モーティシアも娘に何を求めてるのかもよくわからん
いつの間にか解決しました感を出して
観てる側からすれば
は?って思いしかない


それにバグズリーが挑戦する大人になるための儀式も
意味不明すぎて全然ついていけない

練習とかもすごくしてるけど
何の練習をそんなに必死にしてるのか謎過ぎるし
そんな謎儀式を上手くできなくて壁にぶちZたってるバグズリーを見ても
いまいち理解できない

その上、それを最後には自分らしさみたいな話に持っていくけど
観てる側からすれば
は?って思いしかない


本作の一番のメッセージでもある
多様性の話に関しても

普通に人間とアダムス・ファミリーの対立を描いて
最後には和解してハッピーエンドって話だけど

そもそも迫害されているアダムス・ファミリーの面々は
その事をいまいち問題に思っている素振りはなく
攻撃されてもどこか飄々としている

その時点で
この問題点はいったいどこにあるんだろう?
と、ちょっと混乱してしまう

差別されてる側が何も感じていないなら
それはもはや差別ではないんじゃないのか?
とさえ思わされてしまうんです

最終的に現況になった悪いおばさんの悪事を暴いてめでたしめでたしなんですが

その後、唐突に町の人たちが心を入れ換えるんですよね
根本的に何も解決してないのに

この謎のハッピーエンドも
観てる側からすれば
は?って思いしかない


全体的に
この映画は何をしたいのかよくわからないんですよね

いろいろと問題提起したりもするし解決したりもしてるけど
問題から解決までの過程がぐちゃぐちゃで
シンプルな話のはずなのに難解に思えてしまう


ただ、この少しカオスな雰囲気は「アダムス・ファミリー」という作風には合ってるような気もする

そうとは言え
それならそれでクレイジーな方向へ振り切ってくれれば面白くなったかもしれないです

本作の場合はちょっと中途半端で
ちゃんとした物語にしようとしてる反面
アダムス・ファミリーたちのクレイジーさも出そうとしているんですよね
結果的にバランスがすごく悪い

断片的に見ると
ウェンズデーのミステリアスな雰囲気は狂気すら感じて面白いし
あの謎儀式も意味不明すぎて魅力がある
最期の唐突なハッピーエンドも狂ってる

でも、全体を通して見ると
変にそれらに物語性やメッセージ性を与えようとしてるから
ストーリーが破綻してるように見えてしまう


どうせならクレイジー全振りの
イカれたアニメにしてしまった方が面白かったと思います

 

あと、もう1つは
本作はアニメのクオリティが低いですね

めちゃくちゃ悪いわけではないけど
他の3DCGアニメ作品に比べたら
明らかに劣っています

特に世界観が全然上手く表現できていない

「アダムス・ファミリー」をアニメ化するなら
やっぱりおどろおどろしさや気持ち悪さは必要だと思います

でも、本作はそんな雰囲気は全く出せていない
普通に綺麗なアニメ映像になってしまってるんですよね

色調で暗く見せたりはしてるけど
それですら綺麗なんですよ

汚ならしさや不気味さの表現は全くないです
細かいところの描き込みは皆無だと思う

人間の質感なども同じで
みんなツルッとしてる

服にしろ肌にしろ
ツルツルでリアリティが全然ないんです

自然の表現も生っぽさはなく全部が作り物のよう

今の時代のアニメにしては
ちょっとレベルが低いですよね

ピクサーやイルミネーションなどの
高クオリティのアニメが当たり前の時代の中で
本作レベルのクオリティなら
相当それ以外の要素が素晴らしくない限り
到底足元にも及ばないと思います

 

「アダムス・ファミリー」のアニメ化という事で注目もされていたでしょうけど
すごく微妙な作品でした

もっとハチャメチャな作風にしていた方が
全然面白く観れたと思います

続編も決定しているらしいですけど
どうなることでしょうかね…

 


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