アニメ映画「カウボーイビバップ 天国への扉」観ました
1998年に放送されていた
テレビアニメ「カウボーイビバップ」の
劇場版作品です
2001年に公開された映画
火星を中心とした太陽系を舞台に
おんぼろ宇宙船に乗って旅をする
賞金稼ぎのスパイクとその仲間たちの
活躍を描いたSFアニメです
あらすじ
ハロウィンを目前にした火星の街の
高速道路で爆発事故が起こった
火星政府はその犯人に
巨額の懸賞金をかけると発表した
スパイクたちビバップ号のクルーは
犯人捜しのために動き出し
それぞれが危険の深みにはまっていく
感想
良くも悪くも
いつものカウボーイビバップ
ファンの見たかったものは
見せてくれます
でも、ちょっと物足りない気もする
テレビ版の「カウボーイビバップ」は
いろいろな事情があり
地上波では全26話中の12話だけが
放送され
後にWOWWOWで全話放映されるという
かなり変わった経歴のアニメ
夕方の6時という
完全に子供向けの時間帯に
放映されていたアニメですが
子供にうけるわけもないような
かなり渋いアニメです
だからこそコアなファンもいるし
未だに人気のある作品ですね
そんなアニメの劇場版なんですが
カウボーイビバップらしい
面白い映画でした
ファンの求めている
カウボーイビバップらしさを
存分に味わえる内容です
個性的なキャラクターたち
派手なアクション
そしてカッコつけ過ぎの作風
テレビ版同様にそれらを
楽しめました
それに、テレビ版と全く同じ
というわけでなく
劇場版だからこそのスケールの大きさや
作画のクオリティはとても高い
絵のクオリティは全体的に高いです
背景の描写はとても細かく美しい
キャラの動きもとても滑らかです
スパイクの肉弾戦のシーンなんか
めっちゃカッコいいです
スパイク特有の
ジークンドーを使った戦闘スタイル
これがとても滑らかな体の動きで
よりリアルに見えるし迫力もある
終盤のソードフィッシュIIでの
空中戦もとても迫力があります
スピーディーでド派手
ただただカッコいい
ここでの動きもとても滑らかです
キャラクターたちはテレビ版同様
みんな魅力的
ドライなようでみんな仲間思いだったり
不毛な会話のやり取りだったり
そして、なんかカッコいい
テレビで見ていたキャラたちに
いつも通りに魅了される
スパイクはやっぱりカッコいい
ストーリーはというと
良くも悪くも
いつものカウボーイビバップでした
そもそも、テレビ版でも
1話完結でその1つ1つのエピソードが
独立しています
多少話の繋がりもありますが
1つのエピソードで完結する作りです
なので、この作品は映画化するにあたって
とても相性が良い作品だと思います
テレビ版を観ずにこの劇場版だけ観ても
話にはついていけると思います
思い入れは無いかもしれませんけど
本作はテレビ版の1つのエピソード
とも見れます
やってる事はテレビ版と
大して変わらないんです
だからこそ安定感もあるし
観たかったカウボーイビバップが
観れます
ただ、悪い言い方をすれば
マンネリです
劇場版ならではの特別感
というのはあまりないです
ストーリーの展開も単調で
だいたい先は読めますし
刺激が足りないのは否めないです
それに2時間の長さの割に
内容がちょっと薄すぎた気もします
テレビ版なら1話か2話くらいで
収めれそうな内容を
2時間かけてやってるように感じました
だからちょっとテンポが悪いですね
テレビ版の内容をただ引き延ばしただけ
みたいになっていました
2時間にするならもう少し
要素を増やしても良かったと思うし
逆に90分くらいに詰めても良かったと思う
あと、劇場版だからなのか
ちょっと真面目に良い作品を
作ろうとしすぎた感じもします
そのせいでカウボーイビバップ特有の
ユルさやコミカルな部分が
薄れてしまっていました
こういうユルさがカウボーイビバップの
魅力でもあるんですが
このユルさが薄れてしまったことで
カッコつけてる部分が
ちょっと鼻につく
ただカッコよく見せてるだけになってて
逆にダサく見えるんですよね
テレビ版ではそのへんのバランスは
とても良かったんですけど
本作はバランスが崩れています
最後に
やっぱり音楽は素晴らしかったです
テレビ版でも音楽にこだわっていて
とてもカッコいい曲が多いんですが
本作も同様で
とても音楽が良かったです
サントラが欲しくなるレベルでした
この音楽もカウボーイビバップの
魅力の1つですよね
微妙に思う部分があったものの
全然楽しめる作品だったと思います
単純にスパイクたちを
見てるだけでも満足できる
カウボーイビバップが好きなら
この映画も楽しめるはず
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